もしも楽と双子の兄がニセコイ生活を始めたら。   作:孤独なバカ

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UA 20000 お気に入り登録者が250人突破しました。
正直ここまで伸びるとは全く思っていませんでした。
ご覧になってくださったみなさん、又お気に入り登録してくださった方本当にありがとうございます。
後注意ですがここからオリジナル回が多くなると思います。
今更ですが原作崩壊、キャラ崩壊には注意してください。


サンボン

「兄貴。」

「なんだよ。楽。」

家に帰ってから料理当番だったので、カレーを煮込んでると楽から話しかけてくる。

「なんだ?」

「明日の朝ちょっと屋上にきてくれないか?」

「別にいいけどなんかあったのか?」

「ちょっと兄貴に聞きたいことがあるんだけど、」

「10年前の約束のことか?」

俺はカレーを煮込みながら楽の方を向かず答える。

「あぁ。橘から聞いた。」

「ふーん。まぁいいか。ついでに千棘と小野寺も呼んどけ少しくらいなら話してやる。」

すると楽はびっくりしていた。

「やっぱり兄貴は俺の約束の相手思い出してたんだな。」

「思い出してたよ。千棘の誕生日に千棘の父さんがいっていた時にな。」

忘れていたこと全部。

「まぁ、いい機会だし少しだけ話すけど真実は言わないぞ。」

「あぁ。いいんだけど」

すると楽が俺の方を見て

「このカレー焦げてないか。」

「……あっやば。」

夕飯は昨日の残り物になった。

 

翌日の始業前、俺、楽、千棘、小野寺、万里花は屋上にきていた。

「え?…私たちが10年前に会ってる?」

「あぁ。ついでにつぐみともあってるし小野寺とこの妹にもあったことがある。まぁ昔のことだし覚えてないだろうな。まぁこの中で楽と千棘、小野寺はよく遊んでたな。一応聞くけど覚えては無いよな。」

「まったく。」

だろうな。俺だって千棘の父さんが言うまでおぼえていなかったしな。

「そういえば、もやしはなんで顔赤いの?」

「えっ!?いや別に?」

マリカとなんかあったか?

まぁいいけど。

「んじゃとりあえず例のもの出してくれないか?」

「それで?これが…」

小野寺とマリカが鍵を出す。

「約束の鍵?」

「あぁ。そうだな。」

俺は頷く。

「まさか小咲ちゃんまでこんな鍵持ってるなんて思わなかったわ…」

「私も…」

「てか全く鍵と関係してない俺しか思い出せていないって。」

ため息をつく。

「しかしとりあえず女の子は言いました。 『ザクシャ イン ラブ あなたは『錠』を私は『鍵』を。』」

「……えっ」

「ちょっと夕貴。」

しかし俺は無視して続ける。

「『肌身離さずずっと大切に持っていよう。いつか私たちが大きくなって再開したらこの鍵でその中のものを取り出すから。そしたら。』。とすると男の子は頷き言いました。『うん、結婚しよう。』てな。それが約束の内容だ。このことを覚えているのは多分楽とマリカあたりか。」

「あぁ。俺は覚えてたけど。」

「結婚の約束と思っていたのですが。そこまで詳細には。」

「あーそこからか。」

本当に全部忘れているんだな。

「うーん。じゃあもう二つだけかな。一つ目は鍵は合計4つ。つまりはもう一人鍵を持っていること。」

「「「「えっ?」」」」

楽たちは驚いている。

「兄貴それって。」

「言葉の通りだよ。てかその鍵は昔よく遊んでいた楽のことがすきな奴が持ってたしな。さーて次は」

「「「……えっ」」」

すると驚いている3人。

「まぁいちいち驚かれてても進まないからいうけど二つ目はこの話は昔の絵本が元になってるんだよ。それも一冊しかない。」

「絵本ですか?」

「あぁ。ついでにザクシャはポルトガル語で永遠と言う意味らしい。心当たりは、あったら聞きに来ないか。だけど誰かは持ってるはずだぜ。」

「あんたは誰が持ってるか知らないの?」

「もともとは楽の約束の子が持ってたとは聞いてるけど。いまその子が持ってるかわからねえな。」

「うーん。探してみるしかないのかしら。」

「そうなんじゃねーの。」

「……ちょっと夕貴あんた昨日から機嫌悪い?」

千棘が心配そうに見ている。

「ちょっとな。俺にも色々あるんだよ。」

「うーん。多分だけど私も約束の相手じゃないと思うわ。」

「なぜでしょうか?」

「私はその約束の子よりもお別れに見送ってきてくれた。男の子の方が覚えてるのよ。」

「……」

俺は静かに息を吐く。

「その時、約束したと思うの。最近まですっかり忘れてたのだけど。またねって言われたの。」

完全に俺だなそれ。

「夕貴は何か覚えてない?」

「まぁ覚えてることは覚えてるけど。あーなんて言うか?」

さすがにオレって言いづらい。

「あのー桐崎さんはもし楽様の約束の相手だったとしたらどうするのですか?」

マリカがおもいっきり本題を言った。

「別に。何も変わらないと思うわよ。」

俺の腕に抱きついてきた。

「おい。千棘!!」

「なによ。別にいつもやってることだしいいでしょう。」

「やってるけど。ちょっと楽がいる前ではやめろ。」

家族の前でいちゃつくってどんな拷問だよ。

「ぶーケチ。昨日も勝手に帰ったくせに。」

「悪かったって。ごめん。」

「昨日の分補充するくらいいいでしょう。」

「お前もう隠す気もないよな。」

「アハハ。」

小野寺が苦笑するって相当だぞ。

「私には夕貴がいるからそこのもやしなんかに興味ないわよ。」

「……」

予想どうりの言葉に苦笑してしまう。

そうだ。今は千棘は俺の彼女なんだ。

あの時のことはもう関係ない。ふいに体が楽になったがあることを思い出す。

「もうどうでもいいけどさ、ひとつだけ確認いいか?」

「うん?」

「いま何時だ?」

そう言った瞬間チャイムがなる。

「やば。兄貴、小野寺急ごうぜ。」

「はいはい。急ぐぞ!!」

全力で走っていく。俺たち。

もし楽が恋人ができた時、

みんなをあの場所に連れて行こう。

俺たちが初めて会ったあの場所へ。


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