もしも楽と双子の兄がニセコイ生活を始めたら。   作:孤独なバカ

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オミマイ

ピピ

と俺は体温計を取り出すと39.1℃をしめす。

「マジか。風邪かよ。」

と布団がかぶる。昨日あたりから寒気があったけどバイト行ったら多分悪化したな。どうやら楽も多分俺の奴がうつったのか風邪をひいたらしく自分の部屋でこもっているらしい。まぁ小説でも読みながら寝転んでいればいいか?

ちょっとその前にっと

最近やっと買ったスマートフォンで小野寺にメールを送る。

さて送ったし、化○語でも読むか。

そして化○語上に手を伸ばした時

ピーンポーン

と玄関のベルがなる。でも俺の部屋は一番奥にあるから基本は楽か誰かが出るんだけどな

そして足音が聞こえてくる。多分メールした小野寺が来たのかな?まぁ俺には関係ないからな。

俺は赤い本を下から拾う。お世辞にも俺は部屋がキレイとは言えない。むしろかなり汚い方だ。参考書とかそこらに落ちている。楽と集はこの部屋の汚さが知っているので基本俺の部屋に近づくことは少ないから完璧に油断していた。

「何この部屋」

と一言声が聞こえる。

桐崎が俺の部屋に入ってきた。そしてすぐに後悔した。そしてその人から目線をそらす。

「……俺の部屋だよ。」

「あんたこんな部屋で生活してたの?」

と桐崎はあきれているが

「仕方ねぇだろ。片付けるのは苦手なんだよ。それに友達とかは来たことないからここ。」

この部屋に出入りするのは楽と父さん、そして竜くらいだ。

「まぁいいけど。それでからだの方は大丈夫なの?」

「一応な熱があって寒気がするだけ。だから生姜湯かからだを温めるもん食べてたら治るさ。」

「そうそりゃ良かった。」

とほっとしている桐崎。

「そういやお見舞いに来てくれたんだろ。サンキューな。」

「……本当あんたは素直なのにね。」

「聞こえてるぞ。」

と俺は苦笑してしまう。どうせ楽から珍しいとか素直じゃないとか言われてきたのだろう。

「まぁ、基本落ちてるのは本とゲームだけだから。汚いところで悪いな。」

「あんた少しくらいは片付けなさいよ。」

「掃除はしてるんだよ。ただ小説とゲームを買いすぎてな。タンスとか本棚に入らないんだよ。ずっと休日は暇だったからな、それしかやることなかったんだよ。」

「あんた本当に友達いなかったのね。」

と同情な目線を送る桐崎。

「悪かったな。」

と少し布団に入る。するとまたしても玄関のベルの音が聞こえてきた。今度こそは小野寺だろう。

「あれ誰かきたのかしら?」

「多分小野寺、楽のこと教えてあげたらすぐくるって言ってたからな。」

「あれ、あんたって子咲ちゃんの電話番号知ってたの?」

「あぁ、恋話とかしてる。恋愛相談のってあげたりしてる。」

と楽のことを話すことが多いな。

「それって子咲ちゃんに好きな人いるってこと?」

「自分で考えましょう。」

と俺は寝転ぶ。そしてスマホから竜にメールを送り布団に入る。

「ゴメン桐崎ちょっと寝る。竜にもてなしの飯つくっておくように言ったから小野寺と食ってくれ。」

「えっ、いいの。」

「朝早くから見舞いにきてくれたお礼だから」

と布団の中に潜る。

そして目を閉じる。正直誰かが見舞いに来てくれたのが嬉しかった。しかもその人が好きな人ってことが

そして意識を手放した。

 

高原の中に一人ぼっちで歩いていた。

どこを探していても、らくがいない。

「らくー、どこいったんだよ。」

と旅行先で勝手にどこか遊びにいくのはぼくの役目だった。

夕陽が沈む時間ずっと歩いて疲れている。

「……はぁ」

とさっきから同じ風景ばっかしだった。

ねぇどうしたの?

と女の子の声が聞こえる。見るとぼくより小さいけど明るそうな子だった。

「弟を探しているんだよ。えっと元気な男の子知らない?」

「えっとらくのことかな。知ってる私の家に遊びに来てるよ!」

「うんそうだよ。ぼくは一条夕貴。らくのお兄ちゃんなんだ。パパから楽を呼んできてって言われているんだ。」

「私は○○だよ!じゃあこの言葉の意味を教えてくれたららくのもとにつれていってあげる!」

と笑って言う少女。そして笑って少女が言う。

「ザクシャ イン ラブって知ってる?」

 

「……」

目覚めは最悪だった。時計を見ると深夜0時もう夜中だ。

自分の汚い部屋はもちろんのことだが、俺は今みていた夢を思い出す。

「なんでこの夢を今見るんだよ。」

と叫んでしまう。あの女の子と初めてあった思い出。俺にとったら悪夢でしかなかった。

俺にとったら、初恋は地獄だった。だから俺はあのときずっと弟のことが好きな女の子にコイして失恋して告白もせずに別れた。

しかも最後の言葉はまたね。楽みたいにちゃんと物で残っていたらいいけど、もし覚えていたら奇跡としかいいようがない。

「ゆう坊っちゃん大丈夫ですか!!」

と竜たちが急いでくる。すると少しだけ落ち着いた。

「すまん、起こした。大丈夫だ。」

と頭にのっていたタオルで冷や汗をふく。んタオル?

「竜、お前ずっと看病してくれたのか?」

「看病していたのは桐崎のお嬢ちゃんですぜ。」

「……えっ?」

「夜遅くまで濡れタオルをずっと変えていましたよ。さすがに九時回ったら帰りましたけど、」

……あいつ。

「本当にいい彼女をお持ちになりましたね。」

「あぁ、俺にはもったいないくらいの彼女だよ。」

と俺は寝転ぶ。

顔が熱い。でも多分熱のせいじゃない。

……どうしよ。桐崎にこれからどんな顔して会ったらいいのかわからない。しかもかなり嬉しくて凄くにやけてしまう。でもあの夢を見たのは多分後悔しないようにするためって言うことにしとこう。そして

今度こそは好きって伝えよう。

 

翌日、俺は早めに起き風呂からあがる。

「おはよう、兄貴」

と楽が起きてくる。

「おうおはよう。昨日小野寺来てただろ。なんか進展あったか?」

「……それが途中に青汁と栄養ドリンク、黒酢にレバーと納豆、ひじきに明太子とサプリが入った小野寺のお粥を食べたら気絶してしまったんだよ。」

「……えっ?今ありえない言葉が聞こえてきたんだけど。」

「……マジでまずかった。でも桐崎のお粥もヤバそうだったけど」

「俺はずっと寝てたからわからないけど、」

「なんか黒色のどろどろした物ができていたけど。」

マジか寝ていて助かったかも。

「……あいつらに料理させたらダメだな。」

と結論をだして、今朝の朝食は普通のおいしい楽の朝食だった。


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