乗り鉄探偵南 達仁短編俊作集  高原列車殺人事件   作:新庄雄太郎

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L特急しらさぎ殺人事件

達仁は、今年から高校2年生になった。

クラスは穂乃果とことりと同じ、俺の担任は初の女性教師です、名前は山本 小百合教諭。1年のときは土井先生だったが、土井先生は高校3年の担当になりました。

そして、俺に新しい友達が増えた、彼女の名前は園田 海未、穂乃果とことりの幼馴染で小学校のときから、仲が良かった。

「今日から、みなさんは2年生です、この度、皆さんの担任をすることになりました、山本小百合です、初めて会う日といると思うけど、1年の時の生徒はあまり変わらないけどね。」

みんなは、くすくす笑ってた。

「でも、少しだけ悲しいお知らせがあります、骨川君が富山の学校へ転校しました、父親の会社が不祥事で倒産し、向こうへ引っ越すことになりました。」

新学期の日、スネ夫が富山へ転校したと発表があり、生徒達を驚かせ。

スネ夫が好きだった穂乃果と穂乃果の友達は、殆ど泣いていた。

「あっ、あのさ、泣きたい時は泣いていいと思うぞ、もう泣き虫なんて言わないよ。」

そう言うと、ことりは達仁に泣きつき、すごく泣いていました。

帰りに、図書館に行って調べることにしました。

達仁は、スネ夫が乗った列車はL特急しらさぎに乗って富山へ行ったと断定した。

「しらさぎって言うことは、名古屋から富山・金沢を結ぶL特急である、ほぉっ、食堂車もあるのか、そうか、北陸本線か」

 

4月になりました、富山へ単身赴任の父から春便りが届きました。

「魚津の蜃気楼が見えるから、達仁も友達と連れてこられ。」

と書いてありました、達仁は穂乃果とことりを連れて富山へ旅立った。

達仁は、東京駅から0系新幹線ひかり号で京都へ向かい、京都から北陸本線経由のL特急「雷鳥」に乗って富山へ向かった。

「ことりちゃんと達仁君と一緒に旅行するのは越後湯沢依頼だね。」

「うん、私、前から北陸本線の特急列車に乗ってみたいと思ってたの。」

「あーっ腹減ったな、食堂車でも行くか。」

「そうね。」

「食堂車で食事はロマンチックだな。」

穂乃果達は琵琶湖を眺めながら昼食を済ませた。

「とやまーっとやまーっ終点富山です。」

穂乃果達が乗った雷鳥は富山駅に着いた、そこから直江津行の475系普通列車に乗り魚津へ向かった。

富山県の魚津では、春になると蜃気楼が見ごろの季節です、

ことりと穂乃果と達仁と父・裕行は魚津の海を見ながら、蜃気楼を楽しんでました。

「キャーッ、」

とその時、若いカップルの悲鳴がした。

「はぁっ、骨川君。」

なんと、スネ夫が魚津の海で遺体で発見された。

まもなく、富山県警捜査一課と魚津署のパトカーが到着。

「富山県警の熊田です。」

「ええっ、蜃気楼見ていたら、突然悲鳴が聞こえまして、それを見たら人が死んでいたんです。」

「あなたは、」

「俺は、南 達仁です。」

「南、あっあの高校生探偵の。」

「たぶん、絞殺したと思われます。」

「警部、遺体から列車の乗車券が。」

「えっ、L特急しらさぎ3号か、食堂車のレシート。」

「スネ夫は名古屋か米原でしらさぎに乗ったんだ。」

「しらさぎって名古屋まで走る特急でしょ。」

「そうだよ、北陸本線経由で走るL特急だよ。」

 

 

「犯人は、どうやってスネ夫を殺害したのか、よしっ、ことり、時刻表を貸して。」

「えーとっ、しらさぎは、米原経由だから、新幹線を連絡してるから、他は米原発の加越の可能性が高いな、

雷鳥は湖西線経由だから、乗るとしたら、富山駅から乗るとしたら、北越と考えられる、それなら魚津に止まるはずだ。」

「ねぇねぇ、この列車じゃない。」

「そうか、富山から特急・北越か直江津行きの普通列車に乗り魚津で下車し、魚津港でスネ夫を殺害した。」

「犯人はあいつだ、この2人だ。」

 

翌日、俺は犯人を追い詰めた。

「よしっ、うまく言ったか。」

「ああ、あいつが骨川の息子だからな。」

「そうか、よくやった 骨川の会社は俺のものだからな。」

「そこまでだ。」

「相談役、すぐ逃げてください。」

「あなたが、骨川スネ夫を殺害した犯人だな、村上清、そして武田信夫。」

「なぜ、わかったんだ、私の計画が。」

「私は、骨川の借金取りを雇って、息子を殺せと命令したんだ。」

「な、何だ、何なんだお前は。」

「南 達仁、探偵だ。」

「同じく、高坂 穂乃果。」

「あああっ、あはっ。」

「相談役の増田の指示で、骨川の会社を潰せと頼まれたんだ。」

その後、富山県警の熊田警部と警官を連れて、村上と武田は逮捕された。

3日後、殺人教唆と収賄の容疑で増田相談役が逮捕された。

 

ことりは富山湾を眺めながら、スネ夫を捧ぐ。

「骨川君、どうして、死んだの。」

ことりは、魚津の海を見ながら、スネ夫の思い出を振り返った。

達仁と穂乃果は、ことりを慰め、心に残る思い出に変わった。

(終)




富山駅
「穂乃果、早くしないと加越が発車するぞ、」
「待って、今北陸本線の駅弁を買ってるとこなんだから。」
「お待たせ、達仁君、ことりちゃん。」
「そうか、加越は食堂車がないから駅弁を買いに行ってたのか」
「うん、」
「富山とさよならだね。」
「さぁ、早く発車するぞ。」
俺達は、1と晩泊った翌日、L特急加越と新幹線に乗り次いで東京へ帰って行った
ことりと穂乃果と達仁は魚津の海を見た蜃気楼はスネ夫君の面影の旅だった。
「富山名物ますの寿司よ、はいっ。」
「これこれ、前から食べたかったんだ。」
「いやーっ、今日は鱒寿司がうまい。」
「あっ、それ私の台詞。」

劇中のL特急・しらさぎは2015年のダイヤ改正で、金沢止になりました。

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