東方氷災録   作:魔神王

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前回のあらすじ:

知ら(殴


第十一話『妖怪の王と氷を司る男』

ちっ…どうする?

 

見たところこいつの能力は移動速度特化型。

しかも俺の氷を溶かせる程の火力持ち。

なんだこのチート野郎。

ふざけてるのか?

 

いや、あのスピードは妖力で強化しただけか?

にしても可笑しすぎるだろ。

 

「考えてる暇はないぞ?」

 

「チッ!」

 

なにかわからんレーザーぽいっものーー多分妖力でできたーー

を連写してきた。

 

空を飛び、避ける。

避ける避ける避ける。

 

しかし、これだけの妖術使えば、妖力も減るはず。

しかしそんなのは知らないとバンバン打ってくる。

 

あれか?こいつの能力妖力無限とかですかこのヤロー

 

「ほう…いい線いってるな」

 

「は?」

 

ドゴン、と被弾し、吹き飛ばされる。

空中で体制を直す。

いや、そんなのはどうでもいい、なぜわかった?

心を読む能力?もしくは読心術か?

どっちにしろ面倒な…

 

「ふむ…この程度か」

 

「あ?」

 

「ミルザムの奴から警戒しろと言われていたが…拍子抜けだ」

 

ミルザム?確か……そうだ、俺がまだ都市にいた頃、

そんな奴と友達…じゃないな、よくわからん。

なにせ数億年も前の話、覚えている方がおかしい。

 

いや、そうじゃない。

なぜこいつが知っている?

ああくそ、マジわからん。

 

巨大な氷の剣を作り、切りかかる。

 

が、片手で受け止められ、砕かれた。

いや、握力凄いなおい。

 

今度は片手で持てるサイズの剣を作る。

そしてそのまま霊歩で近づき、斬りかかる。

すると妖力で作られたであろう刀を何処からかだし、受け止めた。

 

こいつ刀使えるのかよ!

霊力を剣に纏わせる。

 

「む?」

 

気づいたようだが、もう遅い!

 

「霊斬!」

 

青白い光が、妖王を切った。

それはもう、縦に真っ二つだ。

超至近距離からの霊斬。

防げる訳がない。

 

死体が地面に落ちる。

 

イヤー勝ててよ…かっ…た…

 

……なんかもぞもぞと動きだした。

え?まだ生きてるのこいつ?

 

ピカッと、光った。

いったいメガー!

 

めっちゃまぶしいんですけど?!

 

光が収まる。

そこに居たのは、傷一つない妖王だった。

 

いやふざけんなよ。

なに蘇ってるの君?

普通に死ねよこのヤロー

 

「顕現『がしゃどくろ』」

 

地面から巨大な骨の手が現れ、俺を叩き落とそうとしてくる。

いや今さらこの程度の攻撃で…ねぇ。

 

面倒なので氷らせ、霊力の玉をぶつける。

ガラスが砕けたような音と共に、砕けちった。

 

さて、どうしようか。

死んでも蘇るのなら現状、どうしようもない。

 

いや、恐らくだが『死体から蘇る程度の能力』か?それなら納得でる。

 

しかし……面倒だが、これが確実か。

 

「なにを…」

 

霊力を感じた妖王だか、もう遅い。

 

氷った時間(アイス・タイム)

 

時間(・・)が氷ったーー

 

 


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