神奈子「あとは任せた!」
諏訪子「ファ?!」
黒森「じゃけんやりあいましょうね~」
「どうした?こないのか?」
「..........」
ーーこれだ。
さっきから黒森は無言だった。
なにも喋らず、なにもしない。
何故か絶望したような、なにかやってはいけないことをした子供のような、
そんな顔をしている。
「こないなら....こちらからいくぞ!!」
「ッ」
だが、神奈子は違った。
彼女は好きに妖王に従っていた訳じゃない。
妖王の意思で発動する呪いをかけられていたのだ。
しかし、呪いは解かれた。
...まぁ、妖王は「それを解こうとしたら、殺す」とも言っていたのだが。
しかし何故か、何処かスッキリしたような顔をしている。
(もうどーにでもなーれ!アハハハハハハハハハハハハハ)
ーー人はそれを、「吹っ切れた」と言う。
「御柱!」
神奈子お得意の御柱だ。
見た目はただの木でできた柱。
だがただの柱と侮ることなかれ、神の力、神力が込められた柱だ。
「ハァ!」
ーーしかし殴り壊された。
そのまま、飛んでくる御柱を殴り、壊したのだ。
妖怪が。
「なっ...」
これには神奈子も驚く。
御柱は、そこらの大妖怪程度なら容易く殺すことができる。
それを殴り壊したのだ。
そしてそのまま、無言で殴りかかってくる黒森。
(距離はまだある...なら!)
「天候操作!」
天候操作。
諏訪子の能力と対になっている能力。
それを使い、神奈子は台風を造り出す。
そしてそのまま黒森に向ける。
しかし、黒森はそれを無視して来た。
「なっ?!」
台風のに向かってくるなど、正気の沙汰ではない。
が
「オラァ!!」
「ガッ!」
ーーノーダメージ。
そのまま神奈子は殴られ、吹っ飛ばされる。
ならば、と今度は雷を落とす。
が、またもノーダメージ。
吹雪を起こす、無視して殴られた。
暴風を起こす、なにもないかのように殴られた。
神力を使った術を使う、ダメージなし。
絶望。
不意に神奈子の頭に、そんな言葉が浮かんだ。
(いや...まだだ!)
神奈子はふと、思い付いた。
変わればいい、と
黒森との相性は悪い。
なら、フオルと変わればいい、と。
「御柱!」
黒森ではなく、フオルに向けて御柱を放つ。
丁度フオルが諏訪子に向けて雷撃を放ったところであり、助ける形になったが。
「諏訪子!あっちは任せた!」
「え!?」
諏訪子の返事を聞かず、そのまま御柱でフオルを吹き飛ばす。
咄嗟の事だったのか、防御出来ずに受けてしまう。
そして神奈子はフオルを吹き飛ばした方へ飛ぶ。
そこには身体中にヒビが入ったフオルが居た。
「なめ..るなぁ!!」
妖力を解放する。
妖力の波動で吹き飛ばされそうになるが、なんとか耐える。
「ぶち殺してくれる!!」
ーー第二ラウンド、開始。
更新遅れてすみません。
あと、キャラ崩壊酷くてすみません。