東方氷災録   作:魔神王

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前回のあらすじ:

主人公無双。


第三話『理由』

空から、ゆっくりと、一人の女ーー八坂神奈子が降りてくる。

 

...まさか神奈子だったとは、神が妖怪に下ったのか?

 

しかし、顔は暗く、下を見ている。

 

「久し振りですね、神奈子」

 

「......お久し振りです、天照様」

 

「何故、こんなことを?」

 

「....言えません」

 

「神は人々を妖怪から守る存在ということを、忘れたのですか?」

 

「.....ダマレェ!!」

 

デカイ柱ーー御柱だったかをだし、俺に向かって放ってくる。

 

...いや俺ぇ?!

 

「ちょ!」

 

すぐさま氷の剣を生成、それで御柱の軌道をずらし、防いだ。

 

「...なにをするのですか、神奈子!!」

 

そしたら天照が一気に神奈子に近づき、腹パン。

 

神奈子は倒れた。

 

「「....えっ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのあと、倒れた神奈子を俺が担ぎ、諏訪子の家の空いている部屋まで

運び、布団に寝かせていた。

 

「で、何であんたが居るんだ?天照」

 

「なっ...」

 

諏訪子が驚いているが、キニシナーイ。

 

「まぁ、単に頼まれたからですね、諏訪子に、妖怪の侵攻が酷いので、助けて欲しい、と」

 

「あ、天照様!」

 

うーむ、普通の理由だな。

しかし、美人だなぁ。

腰まで伸びた赤い髪、傷ひとつない肌。

身長は百三十センチ程。

そして赤い目。

 

更に、赤い服に赤いスカート。

 

個々まで赤を象徴されると逆に凄いわ、うん。

 

そしてさっきから諏訪子と言い合いをしている。

 

内容が「最高神の自覚は」とか「ただの人間に対する態度じゃない」とかあるが

気にしないようにしよう、うん。

 

 

 

 

 

「う、うーん」

 

「あ、起きた」

 

「「!!」」

 

 

 

 

 

 

 

「さて神奈子、妖怪に与していた理由を聴かせて貰いましょうか」

 

「それは、言え「あ、呪いは解いたので問題ないですよ」えっ」

 

呪いかかっていたんかいワレェ?!

 

いや、そうじゃないと妖怪に与していないか。

 

「あれは....5年程前でした」

 

そして神奈子が、ゆっくりと、語りだしたーー

 

 

 

 

 

「...む?」

 

それは、神奈子が何時もどうり、自分の社で、のんびりだらだらしていた時だ。

神奈子は、もの凄い量の妖怪の反応を捕らえた。

 

(またか....)

 

そう、これはいつもの事だ。

最近になり、妖怪が活発化したのか、よく妖怪が町に攻め行っている。

 

 

 

ーーしかしいつもと違った。

妖怪の量は変わらない、約二百匹程。

 

ーーだが妖力の量が違った。

いつもはただの、そこらにいる雑魚程度の力しか持っていなかった奴ら。

だが、どういう訳か、大妖怪レベルの力を持っている。

 

すべて(・・・)の妖怪が。

 

「なっ.....」

 

流石にこれには驚く。

二百近い妖怪全てが、大妖怪なのだから。

 

「ほう、お前が八坂神奈子.....か、予想以上に

 

ーー弱いな」

 

 

 

 

「そのあとは....妖王に呪いをかけられ、僕として使われました...」

 

「なんと言う......ッ」

 

神奈子が話した内容は、予想外だった。

いや待って?なんで二百もの大妖怪が一人(一匹?)

の妖怪にしたがってるん?

まさかの妖王とかいうやつの能力?

だとしたら無理くね?

 

「わかりました.....妖王を倒しましょう!

さぁ行きますよ諏訪子さん氷霧さん!!」

 

「「えっ」」

 

ーーこうして俺達は妖王退治に付き合わされるはめになったのだった。

 

 

 




更新できてよかった.....

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