東方氷災録   作:魔神王

20 / 53
人妖大戦、めっちゃ続きます

今さらですけど


よくある人妖大戦 ②

爆音が轟く。

 

が、それでも。

 

「やはり無理か......」

 

妖怪達は、減っていなかった

 

いや、減ってはいるのだろう、ただ、バカみたいな量の妖怪の数に減っているように見えないだけだ。

 

「第二波、用意!」

 

 

『ガアァァァァァ!!!』

 

そこに、妖怪達の妖力による攻撃が飛んでくる

 

そんじゃそこらの妖怪では傷ひとつつかない都市の兵器だか、万を越える妖怪達の攻撃には耐えられず、壊れてしまう。

 

「妖怪達よ!私に続けぇ!!!」

 

そこに、黒色のマントを着た骸骨が号令を下す。

 

「あ、あぁあ」

 

隣にいた名も知らない兵士が恐怖のあまり、立ちすくんでいる。

 

瞬間、その兵士の首がとんだ。

 

「え?」

 

行きなりの出来事に、唖然とする。

 

 

「ヒャハァー!死ねぇ!!」

 

そこにデカイ狼型の妖怪が突っ込んできた。

 

「はぁ!!」

 

すぐに氷の剣を生成し、狼の首を飛ばす。

 

「あべし」

 

変な声をあげながら妖怪が死んだ。

 

しかし、急に妖力の砲撃が飛んできてきて、満足に防御も出来ずに受けてしまう。

 

そのせいで、都市の町にまで飛んでしまう。

 

が、そこは

 

「なんだ、これ.....」

 

ーー妖怪達の、巣窟だった。

 

町は破壊されていた。

 

恐らく、妖怪達によって

 

しかし、妖怪が都市の中にまでくることなどないはずだ。

 

「どうかね?この景色は」

 

後ろから、声をかけられた。

 

見ると、そこには妖怪に指示をしていたマントを着た骸骨がいた。

 

「これは私の能力でね、妖怪を転移させたのだよ」

 

聞いてもいないのに勝手に説明をする骸骨。

 

「私の能力は"転移させる程度の能力"生物だろうが非生物だろうが転移させることができる力さ

 

凄いとは思わないかね?転生者君?」

 

......転生者のことを知っているのは転生者だけのはずだ

 

「お前は、いったいなんだ....?」

 

「私も君と同じ転生者さ、ただ、君達のように人間ではなく妖怪になってしまったけどね」

 

「っ!」

 

「さぁ楽しい楽しい殺しあいを始めようではないか!!」

 

そう叫ぶのと同時に妖力の玉を飛ばしてくる。

 

「ちっ!」

 

氷の壁を作り、それを防ぐ。

 

 

「甘いよ」

 

氷の壁が消えた?!

 

「はぁ?!」

 

急に消えたため、迫っていた玉をよけれずに当たってしまう。

 

「くっ」

 

「遅いね」

 

直ぐ近くに転移したであろう骸骨によって、蹴られてしまう、威力が半端じゃなく、十メートル程飛ばされてしまう。

 

が、骸骨はそのすぐ側にいた。

 

「弱い、弱いね、それが天下の転生者の力かい?」

 

「なめんなぁ!!」

 

直ぐに氷の剣を空中に十本程生成し、そのうち二本ほど相手にむけてうつ。

 

「聞かないよ、そんなもの....っ!」

 

 

骸骨が氷の剣にむけて妖力の玉を打とうとした時に、骸骨の足元に氷の刺を作る。

 

「おっと」

 

しかし、骸骨はすぐ後ろに転移して避けてしまう。

 

なんだよその力

 

俺の力より圧倒的に強いじゃないか。

 

.......まぁ切り札がないわけじゃないけど。

 

相手が転移して避けるなら、回避不能(・・・・)の攻撃をすればいいだけだ。

 

氷結されし世界(アイシクル・ワールド)!」

 

ーーーその瞬間、世界が氷らされた。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。