今さらですけど
爆音が轟く。
が、それでも。
「やはり無理か......」
妖怪達は、減っていなかった
いや、減ってはいるのだろう、ただ、バカみたいな量の妖怪の数に減っているように見えないだけだ。
「第二波、用意!」
『ガアァァァァァ!!!』
そこに、妖怪達の妖力による攻撃が飛んでくる
そんじゃそこらの妖怪では傷ひとつつかない都市の兵器だか、万を越える妖怪達の攻撃には耐えられず、壊れてしまう。
「妖怪達よ!私に続けぇ!!!」
そこに、黒色のマントを着た骸骨が号令を下す。
「あ、あぁあ」
隣にいた名も知らない兵士が恐怖のあまり、立ちすくんでいる。
瞬間、その兵士の首がとんだ。
「え?」
行きなりの出来事に、唖然とする。
が
「ヒャハァー!死ねぇ!!」
そこにデカイ狼型の妖怪が突っ込んできた。
「はぁ!!」
すぐに氷の剣を生成し、狼の首を飛ばす。
「あべし」
変な声をあげながら妖怪が死んだ。
しかし、急に妖力の砲撃が飛んできてきて、満足に防御も出来ずに受けてしまう。
そのせいで、都市の町にまで飛んでしまう。
が、そこは
「なんだ、これ.....」
ーー妖怪達の、巣窟だった。
町は破壊されていた。
恐らく、妖怪達によって
しかし、妖怪が都市の中にまでくることなどないはずだ。
「どうかね?この景色は」
後ろから、声をかけられた。
見ると、そこには妖怪に指示をしていたマントを着た骸骨がいた。
「これは私の能力でね、妖怪を転移させたのだよ」
聞いてもいないのに勝手に説明をする骸骨。
「私の能力は"転移させる程度の能力"生物だろうが非生物だろうが転移させることができる力さ
凄いとは思わないかね?転生者君?」
......転生者のことを知っているのは転生者だけのはずだ
「お前は、いったいなんだ....?」
「私も君と同じ転生者さ、ただ、君達のように人間ではなく妖怪になってしまったけどね」
「っ!」
「さぁ楽しい楽しい殺しあいを始めようではないか!!」
そう叫ぶのと同時に妖力の玉を飛ばしてくる。
「ちっ!」
氷の壁を作り、それを防ぐ。
が
「甘いよ」
氷の壁が消えた?!
「はぁ?!」
急に消えたため、迫っていた玉をよけれずに当たってしまう。
「くっ」
「遅いね」
直ぐ近くに転移したであろう骸骨によって、蹴られてしまう、威力が半端じゃなく、十メートル程飛ばされてしまう。
が、骸骨はそのすぐ側にいた。
「弱い、弱いね、それが天下の転生者の力かい?」
「なめんなぁ!!」
直ぐに氷の剣を空中に十本程生成し、そのうち二本ほど相手にむけてうつ。
「聞かないよ、そんなもの....っ!」
骸骨が氷の剣にむけて妖力の玉を打とうとした時に、骸骨の足元に氷の刺を作る。
「おっと」
しかし、骸骨はすぐ後ろに転移して避けてしまう。
なんだよその力
俺の力より圧倒的に強いじゃないか。
.......まぁ切り札がないわけじゃないけど。
相手が転移して避けるなら、
「
ーーーその瞬間、世界が氷らされた。