イントルード・デイモン   作:捻れ骨子

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最終的な後書きという名の言い訳

 

 

 

 

 

 ここまで読んでくださった読者の皆様にまずは感謝を。おかげさまをもちまして当物語は終演を迎えることが出来ました。ありがとうございます。

 この話を書き終えて、色々と反省するべき点や書きたかったことや書けなかったことが次々と思い浮かびます。最後ですのでそれらを一部なりとも明らかにしたく、筆を取った次第です。

 ……とまあ堅苦しいのはここまでにして、ぶっちゃけまくりの反省会(反省するとはいっていない)いってみよー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ●まずなんでこんな話書いたの。

 

 事のはじめは原作放映時。当時終盤を迎えていたオルフェンズのストーリー展開に絶望を感じていた捻れ骨子が、「……久しぶりに二次創作やっちゃうか」と思いついたところからです。鉄華団の少年たちを救いたい。その一心から筆を取ったわけなんですが、さて救うにしてもどすればいいのか。オルガたちが自力で強化するのは無理そうだし、話が制御できなくなるレベルの強力すぎるオリキャラをぶち込むのも拙い。……そういや鉄華団には兄貴分はいても、師匠的なキャラはいないな。よし、そういう立場に収まるオリキャラにしよう。だが普通に『いい人』を当て込んでも、あのアクの強い鉄華団の面々が素直に言うことを聞くだろうか。であれば、同等以上にアクが強く、それでいて味方には世話焼きの人間が適任だろう。

 

 ……ヤザンか。

 

 とまあ真っ先に思いついたのが野獣さんでしたが、さすがに本人そのままってのはどうよ。似たような系統……焼け野原ひろし。ダメだヤツあ洗脳したあげく自爆特攻させる。あ、そういや余所に曲がりなりにも師匠的なことやってたクソ外道いるじゃん。ってことで愛気の承久をモデルに。ヤツからスケベ成分抜いてややマイルドに仕立て上げたのがランディさんです。

 さらにわかりやすく凄腕と言うことを示すにはどうしたら良いか。戦闘シーン? 短編でだらだらと書けるかい。手短に理解させるには……あ、エスコンとかから名前だけひっぱってくれば超凄腕ってわかりやすくね? そんな軽い思いつきでランディさんはメビウス1の看板背負うはめに。

 そして話の続きが思い浮かんじゃった物だから連載を始めちゃおうと。こんな適当なノリでスタートを切ってしまった訳なんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ●ランディール・マーカスという男。

 

 

 さて、オリキャラ主人公であるランディさんですが、彼はただ強いだけでなく『鉄華団に足りない物を補う』役割を持っていました。

 

 『勝つための環境を整える』。これです。

 

 戦術だけでなく、コネを造り、味方を増やし、戦う前から勝てる要素を積み上げる。さらには万が一の時には逃げられる道筋を作っておく。原作の鉄華団は、排他的であったがためにそういったことに手が回っていませんでした。ですからそのような部分を補うべく、ランディさんはやたらとコネがあったり器用だったり面倒見が良かったりしたわけです。

 で、鉄華団だけを強化しても周りの環境に追い詰められたら孤立するだけでしょう。それを防ぐために『作品が始まる前から色々な人に影響を与えまくった』という土台を造ったら鬱フラグブレイカーに。結果マッキーがバエリストやめてガチ有能になったりカルタ様がめっさいい女になったり地球外縁(略)艦隊の面子が忠臣かつ好漢になったりと魔改造されてしまいました。各キャラクターの魔改造のレベルでどれだけランディさんに影響を受けたかが分かります。鉄華団を含め、影響を受けた上で学習し成長した人間の運命が大幅に変わっていると言うことですね。

 実のところラスタルがランディさんの謀殺に成功していても、すでにマッキーとカルタ様は魔改造済みなので手遅れだったというw この物語の通りにはならないでしょうが、原作とは大幅に展開が変わってくるはずです。

 

 そして、ランディさん個人の強さに関してですが、本来の主人公たる三日月君を食わないように、『とてつもなく強いが欠点もある』レベルに設定してます。総合力では成長した三日月君に劣りますね。鉄華団の少年たちの成長も見せたかったので、『いずれ追いつき、追い越していける』。そういった人間として設定しました。最終決戦で三日月君の戦いを見守る彼の台詞が全てを表しているかと。

 戦闘適性が図抜けている以外は特殊能力など全く持っていませんが、ある世界ではベルゼルガ、またある世界の精神仏理学では修羅、などと呼ばれる存在なのかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ●設定が死んだ! この人でなし!

 

 

 一応この話を書くに当たって、色々とオリ設定とか考えました。しかしながら、生かし切れなかった物や泣く泣く削りまくったところもあります。

 

 代表的なのがエースコンバット感。ランディさんをメビウス1としたついでにエースコンバットとクロスオーバーさせちゃおうと考えたまでは良かったのですが……エースコンバット要素はほぼ名前出てきただけの小ネタで終わってしまったという体たらく。

 もっと色々と絡めたかったのですが、そうすると無駄に文章の量が増え制御できなくなると判断。泣く泣くエピソードを削る羽目になりました。己の力不足ですね。力量ない人間が下手なクロスオーバーをしようとするとろくな目に遭わないという実例です。でも多分またやる。(懲りてない)

 

 そしてもう一つ。気づいて指摘された方もおられましたが、アーブラウが『アーヴラウ』だったり、グレイズの兵装がアックスでなくマチェットだったりする細かな設定の差異がいくつかあります。

 実はこれら、『この物語が正当な原作の分岐ではなくパラレルワールドであることを示すアイコン』のつもりだったんですよね。二次創作の軽いお遊び要素のつもり……だったんですが、ナチュラルに筆者の誤字脱字が多かったせいであまり意味をなさなかったというざまでした。どれが間違いでどれがわざとなのか、無駄に読者の皆様を混乱させただけですなすまぬ。最低でも人名は元のままですので、そこが間違ってる場合はマジの間違いです。

 

 他にも色々活かし切れなかったり書き損ねたりした部分はありますね。もし次回作があるのであればこの辺りを反省し活かせるようにしたく思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ●割を食った人、食わなかった人。あんまり変わってない人。

 

 

 物語の結末が大幅に変わっているので、当然ながら登場人物の運命は多くが変わってしまいました。

 

 中でも一番割を食ったのは当然ながらラスタルでしょうね。原作での勝ち組体制から一転、お亡くなりになってしまった上に、多分色々とあること無いこと押しつけられてるに違いない。踏んだり蹴ったりの酷い有様です。おかしいマリィさんやサンドバル取り込んだりエクスカリバー建造したりして原作より戦力は上がっているのに。マッキーおよび鉄華団ががそれを上回ってしまったのが敗因でした。

 実のところキャラクター的には嫌いじゃないんです捻れ骨子。ただ、選択する手段が他者の犠牲を前提にしているってのが気に食わない。本作中でも書きましたが、根本的に他人を信用していないんでしょうね。そしてその上で、実のところは臆病な人間だったのではないかと思います。原作で執拗なまでに鉄華団を追い詰めていった要因は、己の命が一瞬でも脅かされたからだと自分は睨んでいますが。

 で、彼ほどではないにしろ割食ってんのがジュリエッタ。良いところ全くなく路傍の石扱い。とりあえずは生き残りましたが、原作とは違う落ちぶれようです。正直原作ではもっとはっちゃけたキャラになると思っていたんですよね。いきなり蝶食ってるし。しかし蓋を開けてみたら単なる純粋まっすぐちゃんじゃないですか。返せよ俺の期待。

 ここでぶっちゃけますが……実は最初、マリィさんの役を彼女にやってもらおうかなっていう発想がありました。原作ではっちゃけられなかった分ここでやっても良いかな、と。しかしそうするとラスタル側にネームドパイロットが少ないままだという事に。ですので改めて設定されたのがマリィさんというキャラです。そういった意味でもジュリ子割を食いまくってたり。いいじゃないの生き残れたんだから。

 

 逆に運勢爆上がりしてたのがマクギリスと革命軍(反逆軍)。そしてカルタとコーリスを代表とする地球外縁軌道統制統合艦隊の人たちですね。

 マクギリスは原作前期の大物感を維持したまま最後まで突っ走って欲しかったんですよ。そのためにはバエル手に入れただけで満足してしまうような人間ではあかんかったわけなんです。で、過去の英雄と目の前の背中を追い抜くために邁進する、本物の野心を持つ男へとジョブチェンジ。己の凄惨な生い立ちすら武器にして優位を作り出す強かな戦略家になってしまいました。

 元々他人に影響を受けやすい人間だと思うのですよね彼。そもそも原作でバエリストになったのはアグニカに憧れすぎたせいですし。だったらランディさんみたく現実で権威や何やらをぶち壊していく人間が目の前にいたら、影響を受けないはずはなかろうと。なんか本人自覚していないのに人望を集めてしまうところまで似てしまいました。

 そして上がりまくったカリスマでもって人を集め身内を鍛えまくった結果、革命軍こと反逆軍も強者に。石動さんは元々ランディさんの手下だったという設定になって魔改造されてしまってましたが……あ、ライザとか結構ランディさんの影響受けてたわ。やっぱヤツのせいじゃん。実のところ石動さんは「三日月・オーガス! 使え!」をやらせてみたかっただけだったり。ヘルムヴィーゲもろとも見せ場があってもいいじゃない。いいじゃない。

 最終的に生き残って勝者となった反逆軍ですが。それは同時に原作でラスタルがやってた苦労を背負い込むことでもあります。まあGHは縮小の方向ですし、ラスタルがやってたことを皆で分散してやるしで、ラスタルよりは苦労しないでしょうが。 マッキーもちゃっかり生き残ってますけど、表の世界には帰ってこないし、こられないでしょうね。もし表に姿を現すとすれば、世界かアルミリアになんかあったときでしょう。

 次いでカルタ様一同。自分で書いといてなんですが、カルタ様いい女になりすぎてない? いや好きなキャラクターだったしこれくらいのポテンシャルはあっただろと思ってますが。贔屓目だったのは自覚してます。あとあのメイクが何とかなれば完全生命体じゃなかろか。

 彼女は元々お飾りだった地球外縁軌道統制統合艦隊を実戦向きに仕立て上げた実績がありますから、努力の方向性を間違えていなければかなりの強者になったんじゃないかと。初恋こじらせたのが原因なんだなあ、だったらそれ以上のショック与えて負けん気を良い方向に誘導すれば良いじゃない。てことでランディさんと絡むことに。結果ああなった上で辛くも生き残りました。生きている以上、彼女は何かが出来るでしょう。それはコーリス以下部下たちも同様です。

 特にコーリス。統制統合艦隊がまるごと強者になっていると示すのに都合が良いから分かりやすく変わってもらったのですが……最後の最後まで忠義者かつ好漢だぞおい。自分で書いててびっくりだよ。ランディさんに影響を受けたのは間違いないはず……ああ、ヤツを反面教師にしたからか。そりゃ好漢になるわ。多分本作品の中で一番の出世頭じゃないでしょうか。

 同じく生き延びて幸せになる(断言)のが名瀬さんとアミダ姐さん、ラフタ。この三人は絶対に生き残らせると最初から決めてましたので、話の展開に全く迷いがなかったですね。まあ名瀬さんはテイワズの跡目押しつけられてしまいましたが、まあれです、幸せになるには代償がいるって事で。たくさんいる妻子を養わなきゃならないからね、しょうが無いね。アミダ姐さんも一緒に頑張るから大丈夫だよ。多分。

 ラフタは昭弘と問答無用に幸せになりなさい。これは義務です。代償? 知らんなあ。手のひらぐりんぐりん返すけど私は謝らない。むしろ昭ラフは正義だから。俺が見たいモン書いて何が悪いんじゃあ!(開き直り)

 おっと、地味にサヴァラン兄さんとかも生き残って頑張ってますね。彼やドルトの人たちも報われて欲しかった。当然ながらこの後も苦労が待っておりブラック体制まっしぐらですが、原作と違って生き残り、希望があります。よりよき未来を手にするため、頑張ってほしいものです。

 

 しかしやたらと出番が多くなったのに報われなかった人もいます。サンドバルです。(ついでにブルック)

 ラスタル側にネームドを増やすためキャラを強化した上で再登場となったわけですが……強くなっただけの噛ませ犬状態。強敵感は出てたと思うんですがねえ。原作状態だったら大暴れしていたと思いますが、すまない鉄華団も強化されてるんだ。

 しかしここまでサンドバルが出世した作品は他にありますまい。強い悪党とか良いじゃん、良いじゃん。結局最後は倒されてしまいましたが、強敵が書けて私は満足です。

 ……ブルック? ああいたねなぜか2度も再起しやがりましたが。ホントこいつ何のために出てきたんだろうなあ。(自分で書いてて)もうエロフに搾り取られてろよ。

 

 逆に生き残ったのに微妙な人もいますな。アリウムとノブリス、この二人。アリウムは原作通りにやらかしましたが、鉄華団が夜明けの地平線団をほぼ無傷で返り討ちにしてしまったため、それほどの恨みを買わずにすみました。が、一生返せない借金に苦しむこととなります。まあマルバとともに帝愛地下……もとい採掘衛星で元気に労働していることでしょう。

 ノブリスは便所で暗殺などという目にこそ遭いませんでしたが、これから坂道を転がり落ちるような没落ルートが待っています。果たして暗殺されるのとどちらが良かったのか。

 まあ鉄華団のことがなくても彼あちこちから恨まれてそうですからねえ。権力が無くなった途端今までの因果がまとめて……などと言うこともあるかも知れません。頑張って生き延びてほしいものです。(他人事)

 

 こんな感じで大きく運命が変わった人たちが多いのですが……色々あったのに、最終的にはあんまり運命変わっていない人もいます。

 例えばジャスレイ。うん、この人やってることも結末も大して変わらないや。始末を付けたのが親分さんの懐刀だったってだけで。名瀬さんが生き残ってタービンズのダメージがそれほどないのに厳しい措置過ぎるかも知れませんが、問題はヤクザ組織で裏切り行為を働いたって事なんだよなあ。そりゃ落とし前つけなきゃでしょ。インガオホー。

 そしてイオク。原作よりも早い退場となってしまいましたが、結末は一緒。まあ圧死と発狂の末の餓死とどっちが良いのかは分かりませんが。彼も良いキャラしてたと思うんですが、ラスタルの傀儡状態なうえに方向性がアレでしたからねえ。条約禁止兵器持ち出して免罪ふっかけたあげく皆殺し図るとか、普通にやらかしてると思う。やはり始末しなきゃ。ショギョムッジョ。

 

 で、なんか本作でラスボスまでやったはずなのに結末そんなに変わらなかった人いますねえ。お前だよガエリオ。

 最初彼とマクギリスとどちらをラスボスにするか迷ってたんですが、キマリスヴィダールのほうが色々ギミック多いしダインスレイブも備えているしで、彼がラスボスに決定。それであんな展開に。彼が決戦で生き延びたのは話の都合ですけれど、結局原作と違う終わり方というのが想像できなかったのですよねえ。頼まれても改革に関わりそうにないでしょうし、神輿として担ぐにも何か一つ足らないような。そんなわけで大して変わらない結果となりました。……あれ? 自分のせいか? すまぬガリガリ君。

 しかしまあ、自分でやってて何ですが一番納得いってないのがガルス。前にも書きましたが筆者このおっさんが一番嫌いなのになんで原作と大して変わらない終わり方なんだよ! 何にもしてないからですね。いやだってこのおっさんが物語の流れを変えるような行動起こすとはとても思えないんだもの。逆にむやみやたらと人に恨まれるような行動も出来ないでしょうが。そういうとこやぞ。精々失望のまま早めに老け込むと良いよ。

 残りのセブンスターズ? 知らんなあ。

 

 ま、なんだかんだ言って一番運命変わったのが鉄華団とその周辺。彼らを全力で幸せにするのが捻れ骨子の使命でした。(大げさ)激動の時代はまだ続き、苦難は山と待ち構えています。ですが彼らは前に進み続け止まらないでしょう。悲しみの果てではなく、未来に咲く『希望の花』を目指して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ●で、この後みんなどうなっていくんでしょうかね   

 

 

 さて、後日談とか書けるかどうか分からないので、キャラクターたちが今後どうなっていくのかその辺りを。

 

 まず鉄華団ですが、四苦八苦しながらも成長していくでしょう。そのうち火星圏でも有数の企業になるのでは。

 オルガなんかはそこから政権への参加を請われたりするでしょうが、多分それは遠慮するでしょうね。あくまで一企業の経営者という立場で火星の発展、治安の維持に尽力していくと思います。過ぎた権力は身を滅ぼすと理解してますから。あと常に女性ジャーナリストが側にいたりしますが、関係性はどうなっていくのか神のみぞ知る。

 三日月は基本火星DASH。火星の開発と農業の発展に邁進していくことでしょう。もちろん何か事が起これば真っ先にバルバトスを駆って飛び込んでいくのは間違いない。そのうち火星農業の父とか火星の守護神とか、そういった呼び名がつくかも知れません。もちろん嫁は二人。多分アトラがクーデリア巻き込んで、いつの間にがっつり外堀が埋められているとみた。暁君の誕生は遅れるでしょうが、その分兄弟姉妹がたくさん出来るぞ。

 ビスケットは治安維持組織で大忙し。そのうちなんか総責任者とか押しつけられてそう。もちろん相変わらずイアンナがくっついています。彼女に政界とかへ引きずり込まれるのか、それとも彼女がビスケットの側に居着くのかは不明。

 ユージンは意外と堅実に業務に努めてるのでは。調子に乗らずにシリアスが維持できれば、相応に有能な人間だと思います。ただシリアス維持するのが無理っぽいけど。(酷)意外にお見合い話とか来るんじゃないですかね。飛ぶ鳥落とす勢いで成長している企業の幹部ですから、結構目を付けられてると思うのですよ。ハニトラに引っかかるなよ?

 ハニトラに引っかかりそうで意外に切り抜けてそうなのがシノ。ヤマギにターゲティングされてるしね。頑張れよ。仕事自体は基本に忠実だと思われ。今日も今日とて体力作りと基礎訓練に明け暮れてるでしょう。体力と精神力は付けておくに越したことはない。いざというときそれが役に立つと重々理解しているでしょうから。

 ダンテとチャドはSE関係強いんでしょっちゅうあちこち呼び出されてるんじゃないですかね。裏方仕事でかなり忙しいのでは。多分年少組とか新人にも教練しているはずなんだけど、育つのには時間がかかるだろうからしばらくは忙しいまんま。給料はいいはずだから頑張るよろし。

 昭弘はラフタと幸せにやってるよ。うん当然じゃん、昭ラフは大義だから。(迷いのない澄んだ目)結婚まで秒読み。賭けは誰がかつのか。もちろん昌弘をはじめとする『兄弟』たちも元気に頑張ってることでしょう。アルトランド家は今日も平常運転です。

 地球支部は狙われている! 主に後継者的な意味で! とまあ冗談めかしていますが、実はあまりしゃれになってないかも。普通にタカキとかアストンとか有能だし。タカキは政治関係、アストンは軍事関係から目をかけられてるでしょう。オルガの元にラスカーあたりが土下座って引き抜きの話持ち込んでくる日は近い、かも。あとアストンはフウカちゃんあたりと怪しい。でも多分タカキは喜ぶ。

 その他年少組はそれぞれ色々なところで成長を続け、次世代をになう人材になっていくんじゃないでしょうか。ライドとかビトーとかは治安維持組織で活躍してくれることでしょう。ライドはリーダー格かな。ビトーも結構優遇されていますが私は謝らない。

 ハッシュ、ザック、デインの三人組は地道に頑張ってると思われ。ハッシュは主に三日月と火星DASH。そうしながらスラムの環境改善を手伝ったり人材の発掘に精を出したり阿頼耶識の手術などで障害を負った者の治療や手助けに尽力していると思います。自分たちのような苦労をする子供たちを少しでも減らすために。ザックは阿頼耶識担当責任者という名目でキシワダにこき使われます。医療技術はともかくハードとソフトに関しては叩き込まれまくるんじゃないですかね。ある意味後継者と見なされてる可能性もあります。デインも裏方としてあちこち顔を出してる感じ。重い過去を表に出すこともその機会もないでしょう。そのうち折り合いを付けられれば良いのですが。

 

 鉄華団はこんなところで、その他の人たちはというと。

 

 クーデリアは火星の独立に向けて経済の発展と再開発を推し進めていくでしょう。まずしっかりと地盤を固めてからの独立を、と考えているので、時間がかかるでしょう。その分しっかりと発展していくと思います。あと三日月の嫁は確定。忙しさの合間にポコポコ産むと良いよ。

 テイワズは名瀬さんを中心にした体制を移行。タービンズを前面に押し出して表向きの健全な業務を拡張すると同時に、裏の方は闇に潜んでいく感じですかね。そっちの事業を縮小するのではなく、より狡猾になっていく感じで。新たなる時代に向かっていく中、強かに生き残っていく方策を練っているようです。まあ鉄華団関係でほくほくですし、裏の業務を強く押していく必要はあまりないでしょう。

 アーヴラウを筆頭とする経済圏は自力で防衛力を整えつつ、互いの様子を窺いながら技術力を上げていくでしょう。緊張は保ったままですが、余計なことをするGHは大人しくなりましたし、厄祭戦の記録とかもどしどし公開されていますので、戦力の行使に至る度胸を持つところはないのでは。その間に蒔苗じいさんとかはヒューマンデブリの廃止とか色々動いてます。原作見たく大けがしてないので、もうちょっと長生きするんじゃないですかね。でもタカキはロックオン。イアンナいつ帰ってくるかわかんないしなー。

 経済圏の活発化によりドルトなどコロニー群も経済が発展していくのでは。ともかくハーフメタル関係と工業系は忙しいでしょうし、ノウハウを得るためにどこも技術力を高めていくかと思います。忙しさと共に生活環境も向上していければと、サヴァラン兄さんとかが頑張ってる感じですね。

 

 ギャラルホルン関係は基本組織の整理と権限の縮小を推し進めていきます。治安維持関係を経済圏や下請けに譲渡し、警察権と非常時の武力介入および指揮権限のみを保有していく感じで。国際警察的な組織に移行するわけですね。そういった組織はまだ必要でしょうから、しばらくは存続を許されるでしょう。過去にやらかしたことは死んだラスタルやセブンスターズの面々に押しつける感じですかね。まあ責任取って血統主義者を全面的に排除する代わりに不起訴、と言う形で収まるかな、と。多分石動さんやライザ君辺りが次代を背負っていくことになるでしょう。

 カルタ様はGHを辞した後、孤児や貧困層を援助する基金とか設立してそう。何事もなければ穏やかに暮らしていくんじゃないですかね。ただし一端GH関係で騒動が起これば万難を排し立ち上がることでしょう。もちろん地球外縁軌道統制統合艦隊の面子もそれに習います。マッキー関係は……生きてるって気づいたら何らかの動きを見せるかも。

 ガエリオはジュリ子の手助けを受けながら、ちまちまと有事に備えるのでは。しかし一人で事を起こすほどの用意は出来なさそうなので、いざとなったらカルタに合流するとみた。自分が大したことの無い人間だという自覚はあるので、その辺り簡単にプライドかなぐり捨てるんじゃないでしょうか。そうなった場合むしろジュリエッタの方が奮起しそう。彼女をなだめる方に労力取られるかも知れず。

 マクギリスは裏社会に潜み世界の動きを監視していくことでしょう。サングラスノースリーブかは不明。まあなんかことあるごとに鉄華団やランディさんと絡んでいるような気はしますが。精々カルタ様やアルミリアに生きてることがばれないようにしろよ? 追いかけられるですめば御の字だろうから。

 で、アルミリアは普通に学生してると思いますが……将来は意外に鉄華団とか就職先に選びそう。そうなった場合ガリガリくんとか複雑な心境。マッキーはよろしく頼むと菓子折とか送ってるかも。もちろんマッキーの生存を知ったら追いかけるぞ。下手をすると協力者が増えるぞ。

 標的艦隊の愉快な連中は、それぞれお気楽極楽にやりつつも、なんかあったら首突っ込んでくると思います。多分秘匿チャットは引き続き連絡網とかで使われてるんじゃねえですかね。

 

 そしてランディさんとフミタン。変わっていく世界。その水面下でうごめく者たち相手に戦いおちょくり小馬鹿にし叩きのめしていくランディさんを、呆れつつもサポートしていくフミタン、といった感じで良いコンビになるんじゃないですかね。主任とキャロりん的な関係になるとみた。世に争いの種は尽きまじ。一見平穏に見えても彼らが活躍する場はいくらでもあります。まぁ本当に平穏になったらジャンク屋でもやって生き延びるんじゃないですかね。その場合ラーズグリーズには偽装が被せられる事に。(スカルハート感)ともかく強かに世を渡っていくことは間違いない。

 とまあこのような感じで、物語が終わった後もキャラクターたちはそれぞれの人生を歩んでいくことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ●最後に

 

 

 ここまでだらだらと書いてきましたが、まだまだ書き足りないことやこうしたかったと思うようなところはあります。しかしこれ以上書くのも蛇足かな、と言う気持ちもありますので、一旦ここで幕を下ろすとしましょう。

 この先は基本皆様の想像にお任せしますが、気が乗ったら外伝っぽい話とか、あるいは別な新作とかがひょこっと生えてきたりするかも知れません。そのときはまたよろしくお願いいたします。

 

 それでは、ここまでお付き合いくださった事に、感謝を。

 

 

                                    捻れ骨子    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、普段はなろうで、婚約破棄されたお姫様がロボ乗って暴れる話とか書いてますんで、お暇でしたら探してみてください。

 

 

 

 

 

 


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