最近僕の住んでる近くのスポーツジムが会員を募集してるんですが真剣に会員になることを考えたよ。
体力をつけなくっちゃあなあ
蛮奇達がしばらく歩いていると明かりと看板がある休憩所のようなところについたので誰からともなく休憩しようと言い出したのでここで休憩することになった。
「すっかり暗くなったね、今日はここで野宿かな?」
蛮奇が疲れた様子でそういったが自分で言って少し滑稽だった、自分は妖怪で本来夜に活動するもの、しかし幻想郷の人里のリズムに合わせていたのですっかりヒトのようになってしまった、思っていた。
「それにしても・・・首が痛い、本当に痛い」
「蛮奇、あんた何言ってんの?」
「はは、そうだよね自分でも言ってておかしかったよ。」
蛮奇は前は堅物で私達に冗談なんて言ってくれるような仲じゃなかったがここにきてついにそういうことを言える間にまで発展したのかと思い少し目頭が熱くなった、そしてもう1人の影狼の友達でどう見てもヘトヘトで今にも倒れそうな姫に声をかけた。
「姫は大丈夫かしら?姫?どうしたの?」
「少し足が痛いの・・・これが筋肉痛かしらね?」
姫は顔はにこやかだが声は震えていた、もともと人魚に地上で歩くことをせまることじたいおかしいのだ。
「小傘は・・・寝ちゃってるわ・・ふふあんなに気持ちよさそうに」
「うーーーん・・・ひじり・・・」
「私ももう寝させてもらうわ、また明日ねみんなおやすみ」
「姫、おやすみ、ところでサーバルちゃんは元気そうね」
「うん!私夜行性だからね!」
そう言うとサーバルは近くの柱で爪とぎを始めた。
「ちょっとサーバルちゃん!その柱見るからにボロいわよ!そんなことしたら・・」
「大丈夫!夜行性だから!うわあああ!」
ご機嫌に爪とぎをしてるのもつかの間、柱が倒れてしまった。
「うわ!あぶね!」
蛮奇は紙一重で回避した。
「うわああああ!ごめんね!蛮奇ちゃん!怪我ない?」
「ああ、大丈夫だ、問題ない」
「もう!気をつけなさいよ!サーバルちゃん!あと少しで 蛮奇に・・・・」
影狼が喋り終わる前に草むらの方から音がした、がさがさ、がさがさとこちらに向かってきている。
「な、なんだ!」
そしてそれは姿を現した、小さいが目が緑色に光っており少し不気味だった。
「まさか!地底の橋姫の子分か何かなの!?」
「いや!見た所河童の作るわけのわからないものに似てる!さてはおまえ!河童が送り込んだ刺客だろ!私のそばに近寄るなあああ!」
影狼と蛮奇はパニックのあまり素っ頓狂なことを言い始めた。
「あっ!ボス!」
サーバルがその物体に向かってそう言うと蛮奇と影狼は顔を見合わせ、
「え、知り合いなの?」
「うん!ボスこの子達ねげんそーきょーから来たんだって !私、パークを案内してるんだー!」
サーバルが喋るのを無視してボスが蛮奇の方に近づき、
「僕はラッキービーストだよ、よろしくね」
「え、あ、はい、よろしくお願いします」
ボスが喋ったのを見てサーバルは震えながら、
「うわああああああ!喋ったぁぁぁぁぁぁ!」
「え!普段そんなに喋らないの?」
「初めて声聞いたよ!なんで!?ボスって喋れたの!?」
サーバルが驚いているのを無視してボスは、
「キミの名前を教えて、キミは何が見たい?」
「えっと、赤蛮奇っていいます、図書館に行きたいんだけど」
「私は今泉影狼です、よろしくねボスさん」
「わかった、図書館までのルートを検索するよ、その前にジャパリパークについて話すね。ジャパリパークは気候をもとにしていくつかの地方にわかれているよそれぞれに動物、植物が展示されているんだ、まず大きく5つの気候帯に分離、フレンズと呼ばれる生き物達で彼女らは動物やそのいぶつと・・・」
「ストップ!長くなるなら明日にしてよ、今日はもう寝たいんだ」
「わかった、おやすみ赤蛮奇」
「ああ、おやすみ、影狼とサーバルもおやすみ」
「ええ、私はもう少し起きてるわ」
「おやすみー!」
そう言うとサーバルはボスの方に近づき、
「びっくりしたよ〜ボスが喋れたなんて、初めて聞いたけど不思議な声してるんだね〜」
「・・・・・・」
「みんなボスとお話ししたいと思うよ、なんで今まで喋らなかったの?」
「・・・・・・」
「ねえ!なんか言ってよ!」
「・・・・・・」
「ちょっと!ボスさん失礼じゃないですか!なんで無視するんですか!?」
「・・・・・・」
「わ、私まで無視するとは・・・・もう!知らない!」
ここまで露骨な無視をされるのは初めてだった影狼、諦めずに話しかけ続けるサーバル、そして影狼が溜息1つつき蛮奇を膝枕しているうちに彼女もいつの間にか寝てしまっていた。
ここは夜のサバンナ地方、そこに2人の人影があった。
「フェネックー!こっちなのだー!」
「はいよー、まあ気楽にいこうよアライさーん」
「ダメなのだ!あれは危険な奴らなのだ!いきなり手から光る玉を出して地面をえぐっていたのだ!これはパークの危機なのだー!」
「パークの危機ねー」
こうしてここでも2人の奇妙な冒険が始まった。
この日の朝はサーバルがみんなにおはようと言って周りみんなを起こし、ボスについて説明したところから始まった。
「これがボスなのね、本当に河童のからくりに似てるわ」
興味深そう姫がボスをまじまじと見ていた。
「ボス!わちきは多々良小傘だよ!よろしくね!」
「私はわかさぎ姫です、よろしくね」
「よろしく小傘、わかさぎ姫」
「うわああああ!またしゃべったよ!影狼ちゃん!」
「しゃべったわ!サーバルちゃん!ボスって酷いのよ!私達には口聞いてくれないの!」
「これもしかして壊れてるんじゃない?」
小傘がそう言うとボスに近づき、まるで映らないテレビを治すように叩き始めた。
「なおれー、なおれー」
「ちょっと小傘!やめなさいよ!」
「小傘ちゃん乱暴は良くないよー」
影狼とサーバルが小傘を止めに入ったときボスの目が突然光だし何かを言い始めた。
「えー、おほん!テスト、テスト、えー、テス、テス、聞こえますか?こちらサバンナ地方です」
「うわああああああ!声が変わった!余計に壊れたかな?」
「次は一体なんなのよ!」
「小傘、僕を叩くのはやめてね、それじゃあ図書館までのルートを検索するね」
そうボスが言うとお腹のあたりが光り始め、音が鳴り始めた。
「ジャパリ図書館は森林地方にあるよ、途中3つの地方を通るね、ただとっても距離があるから歩いていくのはおすすめできないよ。ジャパリバスに乗って移動しよう、ここから1番近いのはアンイン橋だね」
「バスってなにかしら?蛮奇ちゃん知ってる?」
「そう言う姫は?」
「質問を質問で返すなああああ!疑問文には疑問文で答えろと学校で教わっているのか!私はバスってなにと聞いたんだ!」
「あっ、はいすんません、知らないです」
「おほん、こちらこそごめんなさい、少しテンション上がったちゃったわ」
蛮奇と姫が茶番をしてる横でボスが、
「バスは乗り物の一種だよジャパリバスなら広いパークをまわるのも楽ちんさ」
「なんだかすごい!わちきバス乗って見たい!」
「バスの近くまではジャングルの中を歩く見学ルートがオススメだよ、それでいいかな?」
「蛮奇ちゃんいいと思う?」
小傘が蛮奇に少し不安げに聞いてきた。
「それでいいと思うよ、私らパークのことなんも知らないし、ボス任せるよ」
「わかった、じゃあ案内を開始するよ、案内時間は2時間ほどだよそれじゃあしゅっぱーつ」
「おー」
そして一行はジャングルの中でさまざまなフレンズにあった、サーバルに似たもの、体の大きもの、土を食べるもの、途中でボス、サーバル、小傘がツタに絡まり助けるのに苦労したりした、しばらく歩くとジャングルを出た、しかしそこには朽ち果てた橋の残骸しかなかった。
「お、おいこれってどういうことだ・・・」
「狼狽えるんじゃないわよ蛮奇狼狽えないで、草の根妖怪は狼狽えない」
「あわわわわわわわわ」
ボスもこの景色に驚いたのか使いものにならなくなったような音を出し始め一行は途方にくれた。
けものフレンズいよいよ最終回ですね、楽しみのような切ないような、涙なしには見れないですね!