二対の斬魄刀   作:タカ0610

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第2話

 四番隊の治療所へ到着した5人 虚に対して勇敢に立ち向かった 2人 は治療が終わっても未だ意識は戻らず …

そんな2人を大怪我させた元凶の2人は卯ノ花さんにげんこつを貰い 更に、説教されていた。

 

「 あなた達は面白い、面白くないで物事を決めるな と何時もいっているでしょう! 11番隊の好奇心に こんな子供を巻き込むなんて何考えているのですか! 」

 

「 本当に面白かったんですよ! ボコボコされて吹っ飛ばされても虚に立ち向かって 」

 

「 太刀筋はメチャクチャですが、これからが楽しみな2人です 」

 

 

 

「「 ね! 」」

 

 

 

 

「 ね! ではありません! 本当にわかっているのですか! まだまだお説教が足りないみたいですね…… 」

 

 それから2時間お説教は続いた…

 

 

 その頃、ルキアは2人に付き添い 意識が回復するのをひたすら待っていた。

 

 ちょうど四番隊へ古傷に効く薬が切れたのでそれを受け取りにきた 一番隊隊長である 山本元柳斎重國 少年2人が少女を守るために虚に立ち向かい 、更に倒した ということを四番隊隊員が話していたのを耳にした。

 

勇敢に戦った2人がどの様な輩か見るために病室へと案内させた。 隊士の説明によると 、どうやら赤髪の少年と少女は 今回の定期検査で死神候補生に認定されているということだった。 一方黒髪の少年はゼロ地区出身ということだったが………

 

 2人とも傷は癒え 穏やかな顔で寝ていた

黒髪の少年の手をずっと今にも泣きそうに涙を溜めている少女が握っていた。 ふとその手を見ていたら銀色のブレスレットの様なものを少年は身に付けているのが見えた。

 

「 ふむ…… 意識が戻り次第一番隊宿舎にこの黒髪の少年を連れて参れ!よいな? 」

 

 数秒何か考えていたが、隊士にそう言いつけると元柳斎は去っていった。

 

 

 元柳斎が去って一時間程経った頃ようやく柛は目を覚ました。柛より軽傷の筈の恋次は未だに寝たままだ 。 柛が目を覚ましたことが嬉しかったのかルキアが飛びついて来た。

 

「 うぉ! 痛いって! いや、痛くない⁉︎ 」

 

 あれだけボコボコにやられたのに、 起きたら傷も癒えていた。

 

「 よかった 本当に無事で良かった。 ぐすん

すごく心配していたんだぞ! 目が覚めなかったらと思うと

怖かった。 それと…… 柛… ま、守ってくれて

ありがとう カッコよかったぞ // 」

 

「 うん // 逃げろ!って言ってんのにルキアってば あわあわしてて いつもの威勢はどこに行ったのやら… 」

 

「 肝心な事はすぐに忘れるくせに… そのような事はいちいち覚えておらんでよい 即刻忘れよ! 」

 

 柛が起きて病室が騒がしくなったのを感じて隊士が入って来た。

 

 

隊士 「ようやく起きたか! 総隊長の命によりお前を一番隊宿舎へと連れてこいとのことだ 付いてこい! 」

 

「 なんかよく分からないけど 、 そう言うことみたいだから ちょっと行ってくる。 ルキアは恋次が目を覚ますまで一緒にいてくれ! 」

 

「 うむ! わかった 一緒について行きたいが 仕方がない

早く帰ってくるのだぞ 」

 

 

 

 

 

 

所変わって一番隊宿舎前

 

 

隊士 「 私の役目は受け渡しまでだ あとは一番隊の方に案内して貰え 」

 

言い終わるとそそくさと隊士は帰っていった。

 

 一番隊隊士に元柳斎の元まで案内され部屋へと柛は入っていった。

 

「 ようやく参ったか 目覚めるのに時間がかかったようじゃの 儂は、総隊長 の 山本元柳斎重國 である。 お主は名は何と申すか 」

 

「 俺の名前は 高坂、 高坂 柛だ 」

 

「 そうか、しん 良い名じゃな 早速ですまぬが、 お主に尋ねたいことがあるのでな。 まず、お主は北留魂出身ということだが……」

 

「 ん、それがなんかあるのか? バカにされ慣れてるから何言われても平気だぞ 」

 

「 うむ そうか なら次にその腕輪はどこで手に入れのじゃ 」

 

「 さっき、北流魂出身と言ったけど、俺は拾われ子だからな。この腕輪は捨てられている時から手にしていた物だとさ。 詳しいことはよく分かんねぇな 」

 

「 そうか ……… 」

 

 元柳斎は、髭を触りながら何か考えている様だ そして… 側近の者にも部屋から出ていくように指示をし 2人きり となった。

 

すると、元柳斎は 開眼 した。

 

「 この部屋周辺は儂ら2人のみ そして先程 結界 を張った これで他の者にお主の私情を知られることはない 」

 

「 は、はぁ … 」

 

 

 柛はまったくと言っていいほど現状が理解できなかった なぜ出身を聞くのか、結界なんてものを張ったのか 一番隊宿舎に来てから疑問しか浮かばない。

 

 

「 それでは、お主の身に付けておる腕輪を外してみよ 」

 

 この腕輪は拾われた時から付いてたもので、寝る時もお風呂に入る時も身に付けているものだったので外そうなんて考えたこともなかった。 しかし、何だか偉そうな爺さんが外せと言ってきているので しかたなく 腕輪を

 

 

 

 

 

 

 

 

 外した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 突如、爆発的な霊力が柛から放たれた 霊力は隊長格に匹敵する程のものだった。 かつてない程の霊力を持っていることに ゼロ でなかったことに 戸惑いを隠せなかった。

 

「 ほぅ なるほどのぅ 」

 

「 な … なんじゃこりゃーー‼︎ 」

 

 腕輪を外す今まで 霊力を自分の体から感じることはなかった。 だから北留魂街 ゼロ地区 に住んでいたのだが… 力が溢れてくるこの感覚。

 

「 すげぇ なんだこれ! この力さえあれば… い、痛い いてぇーーーーーー 」

 

 膨大な霊力に柛 自身が耐えられなくなってきたので 突如激痛が走ったのだ。

 

「 もうよい 腕輪をはめよ 」

 

 そう言われたので 腕輪を拾い腕に装着した 。 途端、体から痛みは消え霊力もなくなった。 初の霊力放出の副作用なのか定かではないが、疲労が蓄積された。

 

「 その腕輪は、強力な霊力を持つものが霊力を抑えるために所持する腕輪なのじゃ。 種類は腕輪、眼帯、髪飾など様々じゃが… お主は腕輪の様じゃな その腕輪を外す許可は、今後わしが一任する‼︎ じゃから許可なく腕輪を外すことを禁ず よいな! 」

 

「 お、おぅ … 」

 

「 調べたところ、今回の定期検査にお主の名前はなかったが、 死神候補生 として死神学校への入学を許可する!

今日はこのまま家へと帰り、本日より1カ月後 北留魂街西側の門より入ってこい そこに隊士を待機させておくのでな 。

それと今日あったことは他言無用じゃ 本日はここまで 帰ってよいぞ 」

 

そう言われたので挨拶だけして 柛は宿舎から出ていった。

 

「 高坂 柛か… 彼奴はなんなのじゃ 謎ばかりじゃあの歳であれ程の霊力を持つものがいるとはな これからが楽しみじゃ 」

ほっほっほ

と高笑いが部屋に響いた

 

 ルキア達のいる病室へと帰ってきた。

恋次も意識が回復しルキアと談笑していた。

 

「 お待たせ 恋次も元気そうだな! 」

 

「 おう! それじゃ帰るか? それより 柛 一番隊へは何の用だったんだ? 」

「 えーっと (そう言えば他言無用だったんだっけか… とりあえず適当に誤魔化すかな ) 勇敢だったって褒められた。 そんで俺も 死神候補 に選ばれた 」

 

 

「「 えぇーーーーーーー!」」

 

 

「 マジか これからも一緒だな 柛! 」

「 お、おめでとう! バラバラになると思っていたがこれからもよろしく頼むぞ 」

 

  2人ではしゃいでいる頃、柛はというと ルキアとこれからも一緒にいれるのか、 今まで以上の時間を過ごせる 昼ごはんでルキアから あ、あーーん とかして…… 妄想の最中であった。

 

3人でワイワイ騒いでいると路地から二人組の凜とした男と 美しい女性がこちらへと歩いていた。

 

「 ゴホゴホ 」

 

「 大丈夫か ? 無理はするなよ 今宵は夜風が冷たい 」

 

「 すみません あなた … そ、そんな どうして

此処にいるの⁉︎ 嘘よね そんなことあるわけないわ 」

 

「 どうしたんだ? 何かあったのか 」

 

「 いえ、妹と良く似た顔の女性が路地から見えたので… ですが、見間違いかもしれません 」

 

「 前から探していた妹の件か… 分かった

すぐに 隊士に探させる それより早く帰ろう

これ以上悪化はさせたくない 」

 

「 そうですね… 」

 

 

 

 2人は朽木邸へと帰っていった。

 

 

 




展開が遅いと思われますが 表現力が無いので会話文で楽しんで頂けたらと思いますが それにも賛否両論あるかと思います。 なのでご意見頂けたら幸いです。
3話目も準備してます。 設定など甘々かもしれませんがよろしくお願いします。

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