東方始天神   作:永夜 報

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第霊章 神代以前
1話 超爆発のその前の


『突然ですが、貴方は死んでしまいました!!』

 

 

 

「・・・・・・は?」

 

 

    

 第一話 超爆発(ビックバン)のその前の 

 

 

 

 

 

『いやいや、は? じゃありませんよ。

死んじゃったもんは仕方ないんですから』

 

なにを言ってるんだ、こいつは。

目の前に立っているのは幼い少女だった。

 

もうちょっと丁寧に説明すると、

 

かなりの美少女で、銀色の髪を伸ばしている。目の色は金色で・・

 

まあ、そんなことより。

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ。一体これはどういうことだ?」

 

彼女は露骨に嫌そうな顔をして

 

『理解力低すぎやしませんか?

今の流れで理解できないやつがいるとは思ってなかったです』

 

・・・ちょっと酷くないか?

と、言うよりもここはどこだ?

 

『今更ですか。ここは要するに天国っぽい場所です』

 

心を読むな!!

 

・・・と、言うより天国?

俺、死んだの?

 

『最初に言いました。

話はしっかり聞きましょう』

 

あ、はい。

 

じゃなくてよ。

 

「なんで、俺は死んだんだ?」

 

『ありゃ、覚えてなかったんですか。

となると完全に無意識の行動だったんですね。

やはり貴方を呼んで正解でした』

 

あぁ、そういえば、思い出したような気もするぞ。

 

 

たしか・・・

 

 

 

 

『はい、貴方は他人の子供を救って自分の命を落としました。』

 

 

 

 

ああ、そうか。

 

『なかなか、主人公らしい死に方でしたよ』

 

うーん。そういう小説(ライトノベルとか)読んどいてよかったなぁ。

助けた子供はどうなった?

 

『無事です。かすり傷一つありませんでした』

 

なら、よかった。

 

「てか、お前誰だよ」

 

ようやく当然の質問を投げかけた。

 

『神もどき』

 

「なにそれ。そもそももどきってなんだよ」

 

彼女は俺の素朴かつ真っ当な疑問を無視して、発言を続けた。

 

『さて、どうします?』

 

「どうするってどういうことだよ?

俺は死んだんじゃないのか?」

 

『ありゃりゃ、つまんないの』

 

いらっ。

 

少女はため息とともにその言葉・・・

 

運命の言葉を吐き出した。

 

 

 

『貴方の目指したものは届いたんですか?』

 

「へ・・・?」

 

彼女は言葉を紡ぐ。

 

『貴方はあのたった十四年で満足出来ましたか?』

 

俺は声を出せない。

彼女の言葉が、頭の中で響いている。

 

『やり直したいと、思いませんか?始琉 神輝君?』

 

彼女は俺の顔を覗き込んだ。

 

その言葉は、まるで

 

 

 

 

再生の切符だった。

 

 

 

 

 

「やり直すってどういうことだ?」

 

俺は彼女に問う。

 

『あら、元の世界で散々観てきたじゃないですか』

 

散々観てきた・・・なんだろ?

『パソコンの画面にかじりついて、飽きもせず毎日見ていたではありませんか』

 

パソコン・・・ネット・・・小説・・・神様・・あ、

 

 

「神様転生か!」

 

『正解です。貴方には『東方project』の世界に転生してもらいます』

 

 

 

「・・・・・・え、マジで?」

 

俺は東方好きである。

まあ、なんちゃって好き。といったところか。

 

 

「え、いいのか?」

 

『いいからそうなったんですよ』

 

ふつーにうれしい。

 

『ついでにいろいろとチート能力もついてきます』

 

キター!転生チート!!!

 

『まず神様に生まれます』

 

よっしゃぁぁぁぁああ!!! 

 

 

ん?

 

 

「神様?」

 

『ええ。で、次に転生時間ですが・・・』

 

「ちょっ、ちょっと待て。神様転生ってそういう意味でもか?」

 

「そうです」

 

あっけらかんという彼女にちょっと自分の脳内が追い付いてないんですが。

 

『で、転生日時はビックバン10分前です』

 

ファ!?

 

『ついでに能力は『創造する程度の能力』です。・・・なんかチートにはありきたりですね』

 

・・・。

 

『次に性別ですが・・・あれ、どうかしましたか?』

 

「・・・おまえが伝えたことがどれもこれもショッキングすぎる」

 

既に俺のライフはとっくに0である。

 

「お前は俺に何を求めているんだあ!!??

元普通の男子学生だぞ!?

いきなり神様なんてできるわけがないだろ!?」

 

『気にしなくていいです。

自分の好きなように生きててください』

 

んなこと言われたって、無理だろ。

 

『ん、そうですか。困りましたね。

まあ変更はないんですがね』

 

ええ・・・。

 

「救いは?」

 

『もちろん、ないです』

 

勿論って酷すぎるだろ。

 

『じゃあ、早速行きますか。何か連絡があったら能力で聞いてください』

 

「ちょっと待って、心の準備とかいdじぇbんx四dんじゃxkンwンkqjx」

 

最後のほうは言語にすらなっていなかった・・・。

 

『そうだ、』

 

なんだよ。

 

『新しい名前をあげましょう』

 

名前?

 

『そうですね・・「始琉 神輝」ですから入れ替えて、私の名前をあげて・・・』

 

そして転生が始まった。

 

『貴方はこれから『始天輝 神琉』です』

 

『さぁ行きなさい。『始天輝 神琉』。貴方はここで生きるのです』

 

 

 

 

 

 




この小説()を読んでいただきありがとうございます。

初投稿で至らないところが多いと思います。
まだ学習不足の駄文ですが精進していきますのでよろしくお願いします。





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