インフィニット・ストラトス 黄金の不死鳥   作:PHENEX

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次でオルコット戦終わらして、織斑戦入ります。多分、きっと、メイビー…

日間92位になりました!!みなさんのおかげです!ありがとうございます。これからもよろしくお願いします!


episode06

あれからあの“フェネクス”を調べた結果、装甲材質から殆どが変わってるということで、研究員が興奮していた。

装甲材質は以前、月で見つかったものを使用した特製のルナチタニウム合金、通称ガンダリウム合金と名付けた。

それと、もう少し先の予定になっていた2度目のISによる宇宙進出はすぐにやるということになった。

 

ISのシステム、性能はすぐに解析し終わったが、一部文字化けして分からないところがあり、唯一見えたのは

 

“単一能力:NT-D”

 

ニュータイプデストロイヤー…。

やはり、“フェネクス”はこの機能をもっていた。

 

発動条件は不明。

研究員はもう少し調査したら終わるということで、ギリギリその日中に学園に戻れた。

 

部屋に戻ったら、簪さんが、大丈夫?と少し心配そうな声で聞いてくれた。

それほど疲れてるということか…。

 

 

─────

 

 

決戦の当日。

昨日ようやく簪さんを夕飯に誘うことが出来た。このなんとも言えない達成感はなんだろうか。

 

「桜月。先にオルコットと対戦してくれ。」

 

どうやら織斑の機体がまだ届いていないらしい。

既にISスーツに着替えているため問題は無い。

しかしこのISスーツ、ぴっちりしすぎではないだろうか。身体の線が出るから、少し恥ずかしい。

 

「分かりました。すぐに出ます。」

 

「すまないな。」

 

「いえ、別に順番なんて関係ないですよ。」

 

「そう言ってくれるのならありがたい。頑張れよ。」

 

そう言って、管制室からピットに向かった。

 

─────

ピットについて何故かそこには織斑と篠ノ之、妹がいた。

 

「あれ?桜月さん…なんでここに?

ていうか、結構がっちりしてるんですね!」

 

「まさかここで一夏の対戦を見るわけではあるまいな?」

 

「流石にそんなことするわけないでしょ」

 

三者三様の反応を見せてくれた。

まさか…織斑、あっちの気があるんじゃないだろうな…

 

「織斑の機体が届かないみたいだから先に対戦する。そちらこそこっちの対戦を見ないでくれよ。」

 

と、遠回しに出て行けと言ってやった。

 

「言われなくとも出ていくさ!行くぞ、一夏!」

 

「お、おい箒!そんな引っ張るな!

すいません桜月さん。機体だけ見せてもらってもいいですか?」

 

篠ノ之に引っ張られながら織斑はそんなことを言う。

 

「一夏なら、いいわよ!」

 

そして、何故か妹が返事をした。

きっと織斑に対しての優しさ()なのだろう。

 

「仕方が無い。見せてもいいが、出撃したらすぐに控え室に戻れ。」

 

「ありがとうございます!」

 

織斑は元気よく反応してくれた。

さて、さっさと終わらせて寝るかな…

 

「…来いフェネクス」

 

───瞬間、ピットの中が光で満ちた。

 

「…なんとも居心地いいものだな」

 

なんというか、宇宙に帰ってきたような…以前よりも落ち着いたからかそんなことを思った。

 

「桜月 榛也、フェネクス!出るぞ!」

 

バーニアを点火し、一気に飛び出した。

 

 

─────

 

アリーナに出ると、中央でオルコットが待っていた。背を向けながら

 

「ようやく来ましたのね。待ちくたびれましたわ。」

 

そう言いながらこちらを向いた。

スナイパータイプの機体。一気に接近して削れば行けるかもしれない。

 

「っ!…全身装甲のISですって?

…全身金色だなんて、下品ですわね。」

 

[敵対ISにロックされています]

視界の端にそんな文章が写った。

あちらのISにも同じものが浮かんでいることだろう。

 

「あいにくと金色にする意味というのがあるのさ。

そんなことはどうでもいい。もう始まっているんだ。さっさと始めようか」

 

試合の鐘は既になっている。いつまでもこうやって会話をしているわけには行かないだろう。

 

「ええ、そうですわね!」

 

お返しとばかりに独特の音ともに、六七口径レーザーライフル《スターライトmkⅢ》のレーザーが、飛んできた。

ほんの少し、機体をずらす事でそのレーザーを紙一重で避けた。

 

「…っ!でしたら!」

 

レーザーがまるで雨のように撃たれる。

しかし、当たりはしない。

その全てを紙一重で避け続けた。

 

「な…!全て避けた…!?」

 

「戦闘中に呑気に会話なんてする余裕があるのか?」

 

ブーストを吹かし、一気に接近をする。

するとオルコットも近づけまいと後ろにブーストを吹かし、逃げながらも狙いをつけたレーザーが飛んでくる。が、それも全て躱していく。

そんな状態で追いつけないはずもなく。

 

「っ!インターセプ…」

 

「遅い!」

 

左腕に付いているビームトンファーを切り離し、右手で掴む。

ビームを発振し、下からの切り上げ。

「そんな、初心者に接近を許すなんて…」

 

驚いた表情を作っているオルコットに対し、再度切りかかる。

 

「掛かりましたわね!」

 

ブルーティアーズ!という掛け声とともに、スカート部から2つのミサイルが射出された。

 

「くそ、表情を作っていたのはそれがあったからか!」

 

距離を離された。次の接近は許してくれないだろう。

 

「ブルーティアーズ!」

 

ここでようやく、機体の名前ともなった第三世代の武装、ビットが登場した。

しかし、ブルーティアーズを使っている最中はそこから動けない。

 

そこで機体に変化が起きた。

 

[搭乗者にニュータイプもしくは強化人間反応検知。小型遠隔誘導端末の反応を検知。ロックを解除します。]

 

「ロックを解除…!?」

 

“フェネクス”が、青く光り始めた。

同時に一切の操作がきかなくなった。

するとオルコットがチャンスとばかりにレーザーを放つ。

 

「止まりましたわね!ブルーティアーズ!」

 

回りを4機のビットが取り囲んだ。

が、

 

「全て、弾かれた…?」

 

「くそっ…!どうなってるんだ!?動け!」

 

青い光が満ちた時、それは起こった。

 

 

[NT-D]

 

 

「NT…D…?」

 




とりあえずここまでで一旦切ります。
色々設定を変えてるのでデストロイモード発動条件も変わってます。次の話でその件に触れるのでもう少々お待ちください

それと以前、主人公の待遇を1.2話ぐらいで改善すると言ったのに全然出来てなくて本当に申し訳ないです…もう少し話数がかかりそうです…

評価をして下さった方々、ありがとうございます!

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