原作別日間総合で1番上に来ました!本当にありがとうございます!
少女は顔を真っ赤にしてこう言った。
「ご、ごめんなさい…」
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結論から言うと同室の女子とは会えた。
部屋について荷物の整理をした後にシャワーを浴び、身体を拭いていたら洗面所のドアが開いて内巻きの水色の髪に赤い瞳を持った眼鏡をかけた気弱そうな少女が入ってきた。
「…!きゃぁ!」
こっちを見たと思った瞬間手のひらが飛んできた。敵意を持ってなかったからか反応ができなかった。
パンッ!といい音が頬からなった。
すぐに同居人(?)は部屋に戻って行ってしまった。
急展開過ぎて何も声が出せなかった。
服を着て部屋に戻ったら冒頭に戻る。
「いや、こちらこそ不快な思いをさせてしまって申し訳ない。それよりも君がこの部屋の?」
未だに顔が赤くなってる同居人はちらっとこちらを見た。
「…えっと…そう、です。更識簪と言います。」
同居人の名前は更識さんと言うらしい。
「俺は桜月榛也。同室が男というのは気まずいとは思うが、これからよろしく頼む。」
「…うん。よろしく、ね」
部屋をよく見回してみると更識さんの荷物がまだ残ったままだ。
「更識さんも荷物の整理があると思うし、俺は1回部屋から出ましょうか?」
「…大丈夫、です。それと、名字じゃなくて名前でいいです。それと敬語も。」
それなら更し…簪さんもあまり敬語は得意じゃないみたいだからお互い敬語無しで行こうか。
「わかった。じゃ簪さん俺に対しても敬語じゃなくていいよ。
それと、簪さんの荷物整理が終わったらご飯一緒に食べに行こうか。」
「…ん、わかった。でも私にはやることがあるからご飯はあとで行く。」
残念。断られてしまった。
しかし、やることとはなんだろうか。
「そっか。じゃあ先に行ってくるとするよ。」
そうして同居人との邂逅は終わった。
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今回、授業を休んで研究所に帰ってきていた。
理由はジェガンの受け取りと、初期化、最適化。
それと、ISを慣らすために特設アリーナを使用している
「主任。準備OKです。」
「了解した。では始めよう」
事前にISスーツに着替えていたのですぐに乗った。
「最適化終わるまでアリーナで自由に動いてみてください!」
「了解。ジェガン、桜月 榛也、出るぞ!」
バーニアを吹き、アリーナへ飛び出した。
「…まるで宇宙にいるみたいだ。」
あの時と同じ宇宙。
それは慣れているものだった。
「自由に動ける…まるであの黄金の機体みたいだ…」
『主任!あとちょっとで終わるので慣れたなら瞬時加速とかしてみてはいかがですか?』
「あぁ、やってみる。」
たしか、バーニアから機体に向けてエネルギーを貯めるイメージで放出!
「…ッ!…すごいな、これは」
中々身体に来るが、そこまできついとは思わなかった。
しばらくするとジェガンが金色に光り始めた
「一次移行か…?」
『主任!そろそろ最適化が終わって一次移行します!…?主任、ジェガンを中心にして、大きなエネルギー反応が発生!きけ…』
パァァ!と眩い光に飲み込まれ、意識が途切れた。
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…ん…ここは?
『ようやくISの一次移行を完了させましたか。』
あぁ、転生する時の女神か。
『ええ。最後の特典を渡すために呼びました。』
特典?ISの適性という訳では無いのか?
『それもそうですし、あなたがニュータイプになっているのもそうです。』
そうか…やはりニュータイプか。
『本来、特典は1人ひとつ。しかし、神の不手際に巻き込んでしまったお礼にもうひとつ。そして、これから起こることにもひとつ。』
これから?一体何が起こると言うんだ?
『私の口からは言えません。でも、絶対にこの機体が必要になるような、大きな出来事があるとだけ。それではまた会えたら』
おい、どういう事だ!クソッ!意識が…
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目が覚めた
「…はっ!あの女神め…どういう事だ。」
何かしら、大きな出来事が起きるということ以外何もわからなかった…それに機体?分からないことだらけじゃないか…
『し、主任…その機体は…』
「機体?…こ、この機体は…あの時の、黄金の不死鳥!?」
『主任!とりあえず戻ってきてください!その機体を調べます』
「…了解、帰投する」
動かしてみて、この機体はジェガンよりも敏感に動いてくれる。
「何が起こるって言うんだ…」
今はただ、一人静かに呟くことしか出来なかった
やっとフェネクス出せた…
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