インフィニット・ストラトス 黄金の不死鳥   作:PHENEX

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以前書いていたものと大幅に変更致しました。


episode02

あれから時間が経ち、歴史の教科書にも乗るような大きな事件が起きた。

 

白騎士事件である。

 

それからISの発表により、桜月もISに対し研究を開始した。

 

 

さらにそれから数年後。

俺が、高校を卒業し大学に進学をする一方で、男性IS操縦者が発見された。

原作の開始である

 

__________________

昨日から書いている大学の書類が完成し、一息つこうと部屋を出た。

 

ここ数年の出来事、

何年か前に、婚約者ができて以来、顔を合わせることなく、高校を卒業してしまった。

 

「写真で見てはいるが、流石に合わないというのは…」

 

まぁ、流石金がある家と言ったところか。

桜月家は様々な分野の商品を生産、販売をして今では世界でトップクラスのシェアを誇っている。

ISも出してはいるが、倉持には負けると言ったところか。

数年前からそのIS産業に参加して、ある程度の知識を得てはいるが…そも倉持に匹敵するようなISを作れてはいない。

試験機であのジェガンを製造中ではあるが…

まぁ、桜月家はインフィニット・ストラトスを宇宙にあげることに成功して、さらにある程度の社会的地位があるためしばらくの間はISに関われるだろう。

2回目はまだ出来てないが、しばらくしたらやる予定ではある。

 

 

 

「あ…」

 

 

…完全に忘れていたが、昨日の出来事だったか。

大学に進学をするために書類記入をしていたら、いつもは話しかけてすらこない妹が部屋にやってきた。

明日は、部屋から出るなと言われた。

 

どうやら、妹が彼ピッピを作ったらしい。

 

 

 

 

────しかし、水分補給しに来たときに出会ってしまうのはしょうがないと思う。

 

「は、はじめまして!奏さんとお付き合いをさせていただいています。織斑一夏と申します!」

 

おそらく原作の主人公。

最近テレビでよく見かける男性IS操縦者だった。

 

「え、あぁ。俺は桜月 榛也。

まぁ、ごゆっくり」

 

「え…あ、はい」

 

そうして、原作主人公らしき人物は、妹の部屋に戻っていった。

 

 

やはり妹も面食いか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────

 

 

 

 

 

 

桜咲いたら1年生。

と、小学生の頃はよく聞く歌の歌詞。

 

「織斑君、織斑一夏君!」

 

本来なら大学の1年生になっているはずの自分は今。

IS学園の1年生になっていた。

 

「あ…は、はい!」

 

 

────

 

 

 

事の発端は、卒業した高校にて行われたIS検査。卒業生全員が集まり検査を実施した。

結果は勿論適合。そのまま大学の内定を消され、IS学園に入学という形になった。

 

この時は忘れていたのだが、転生前に言っていた特典というのはISに乗れるということだったのだろう。

それだけであって欲しい。

というか、むしろ転生特典なんていらなかった…

平穏に過ごしたいものだ…

 

 

 

───────

 

 

…まるで金属製の板で人の頭を叩いたような音が響き、意識の底から戻ってきた。

あの教師…ブリュンヒルデか。

織斑一夏を出席簿で叩いたのか、見るからに痛そうだ

 

「いってぇ! …げ、関羽!?」

 

何故そこで関羽が出てくるのかよく分からない。

それに匹敵するプレッシャーでも放っているように見えるのか?

 

「誰が関羽だ馬鹿者。織斑先生と呼べ」

 

「織斑先生、もう会議は終わったんですか?」

 

「あぁ、山田くん。

すまないな、まかせてしまって」

 

「い、いえ副担任ですから、

これぐらいしないと…」

 

顔を赤らめる山田先生。

 

なるほど。

あの般若の如き、教か────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あっ…ぶな」

 

 

 

──────何か飛んでくるかと思ったら出席簿か…びっくりした

 

 

「先生、出席簿は投げるものではありません。」

 

 

「む。…これに反応するか」

 

 

「あはは、たまたまですよ。」

 

ん?回りがとても驚いた表情をしてこちらを見つめている。

なにかおかしなところがあったか?

いや、出席簿投げる時点でおかしいことではあるが。

 

 

 

「まぁいい。自己紹介しろ」

 

いつの間にか自分の番まで回っていたのか?気が付かなかったな。

 

 

「桜月 榛也、歳は18歳。

 

 趣味はプラモデル作りとアニメ鑑賞です。特技は特に無いです。

 

こんななりですが、桜月技術研究所の技術長を務めています。

 

年が上ですが気にせず話しかけていただければ嬉しいです。」

 

『…なんか髪の毛長くて不潔な感じ…それにアニメが趣味とかオタクっぽくない?』

 

『…それに、男の癖に技術長とか調子載ってない?あんなのがなれるなら私もなれるわよ』

 

せめて聞こえるように言わないでほしい…

これでも人間だ。流石に傷つく。

 

 

 

「…はぁ、まぁいい。次、桜月妹」

 

 

 

「はい。桜月 奏と申します。趣味は料理、それと、一夏の彼女やらせて頂いております。よろしくお願いします。」

 

…耳を塞いだ。

 

「「「えぇぇぇぇ!!??」」」

 

やはり嫌な予感がして耳を塞いだのは正解だった。

 

『調子に乗った兄のほうと違ってちゃんとしてそうね』

 

 …………いや、もう気にしない。

 




次の更新は来週になる予定です。
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