今回は、いつもの印象を崩す独白があるかもしれない、心して閲覧して頂けるよう。
どうも、日頃の疲れが溜まりすぎたかもな。
「へっくしッ!」
「大丈夫か?まさか、風邪を引いた、なんて間抜けな話はないだろうな?」
「あー。大丈夫、鼻が痒かっただけだ」
話に持ち上げられた気がする、もしかすると、誰かが自分の事を話題に、何かを話しているのだろうか?それとも、敵国が己を呪ってる最中だろうか?あるいは、己に救いを求めてるのか……個人的には、呪われてる方、と思うが。
まあ、そんな事はどうでもいい。話したければ存分に話せばいい。彼女と一緒にいる時間を、邪魔さえしなければ、どうこうでも言え。
ああ、申し訳ない、言い忘れていたな。帝国支持者諸君、もとい、ターニャ・デグレチャフの支持者諸君、喜ぶがいい!オレは現在、諸君らが慕い、忠誠を捧げている、かの者と一緒にコーヒーを堪能しているのだ!
麗しく、そして優雅な姿が、すぐそこにいる。
言うなれば、彼女は我々の
おっと、失礼、ついカッとなってしまった。無理もない、我が最高の友とも言える、あのターニャと一緒の時間を過ごさせていると思うと、どうも感情が高ぶって、抑えられなくなるようだ。
「して、貴様、今日も血まみれで帰還してきたそうだな?」
彼女の活躍について話したかったのだが、どうも、彼女はオレの
神と自称する『存在X』、および、悪魔や神と名乗る輩へ向けているのだ。
オレは、彼女の
「最近頻繁になっているんだ、制御しようにも、気づいたらすでに終わっている。オレがどうこうして解決できるもんじゃない」
現に、先程での戦いの記憶も、あやふやなものとなっている。敵魔導中隊の殲滅に掛かり、追いかけた記憶まで鮮明だったが、残党狩りを始めた頃から、意識は、はっきりとしていなかった。しかし上司からの命令もなく、己を制御しきれる
勝手にオレを
ああ、忌々しい死神め…!!!
「ザキ」
『パチンッ!』
激しい痛みが、頬から伝う。じんじんと火照るように、痛みが徐々に激化していく。数回の瞬きと共に、思考がクリアになっていく。目の前には、己の掌をバシバシと叩き、なにかをやり遂げて満足そうな顔を浮かび上がってるターニャの姿が。要するに、オレは、彼女に容赦もなく叩かれた。拳でなく、
呆然と自分の頬を、掌で軽くなでる。
「
どうやらオレは、またもや干渉されかけたらしい。呆れたため息を吐いたあと、またコーヒーを一口啜った。彼女が叩いてくれたおかげで、さっきまで感じていた怒りと憎悪が、綺麗さっぱり、消えていた。改めて、冷静な頭は再び正常に運転していく。そして、改めて思った。
「やっぱり、オレはお前が居ないとだめだな」
干渉に上回る彼女の傍にいるだけで、安心感を覚えるのだ。それは果たして、殺せずに居られる事か、自我を保てるからなのか、それとも、アイツに抗う手段が存在してる事に対してなんのか。どちらにせよ、彼女が居るおかげで、オレは助かっているのだ、色々と。
「ふんっ、よく言うな」
「お返しに、おいしいカフェを紹介するよ」
「ああ、それは楽しみだな」
今は、深く考えず、僅かな
平和な回かと思う(当社比)
無意識に憎悪と怒りに惹かれ、最終的にターニャの存在Xに対する負の感情に惹かれたシハラ少佐である。
そして、どうしようもないターニャへの信頼(感情)が、表した思想(考え)…
ますます危険な人物になっていくに違いない。
ヤンデレになってもらいたいのですが、今のところはなんとも…(ぼそ)