何かとウザイやつが問題児達に紛れたら。   作:ふわっとしたプリン

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面倒になると割愛します。


箱庭に召喚されました。

こんな本があった

 

もし、完全無欠の異世界があるとしたら、あなたは行きたいですか?

大半の人がNOと答えるだろう。

なぜなら、異世界があるというファンタジー的な要素があったとしても、自分が強くなるわけではない。

生きるための力が与えられるならば考える人は多いかもしれない。

 

ではなぜそんな世界が作られたのか。

それは力を持て余しているもの。生きる世界を間違えてしまった者のための救済措置のようなものである。

 

力ある者は、世間にバレればバケモノ、悪魔、鬼、みたいに、同じ人間として扱ってくれることはなく、寧ろ何処かへ隔離される。科学者のモルモットにされる。最悪の場合殺される。

 

バレないように生きるのは、ただただ居心地が悪いだけ。

 

では、そんな産まれる場所を間違えた人のためにとある世界を用意してあげようと1人の男が立ち上がった。

 

どこの世界とも交わることが出来るが、そこは一つの空間として成り立つ世界。

 

"箱庭"とでも名付けよう。

 

土地は出来上がった。

だとすれば次に必要なのは、この世界に生きる生命。

様々な種類の生命体を作りだす。

 

舞台は整った。

 

ルールを設けた。

 

さあ、好きに生きていくがいい。

 

誰をも拒絶しないこの世界で!!

 

本は短くまとめられており、これで終わっていた。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「はぁーくだらない」

 

1人の男がそう呟いた。

見た目は20代前半だろうか。髪の毛は染めたのか白く、目は黒。

首には、小さい星の形をしたアクセサリーが3つついているネックレスをかけている。

顔は一般人から見たら10人中全員カッコイイというだろう。

 

 

どこの世界でもそうだ。

醜い争いが常に繰り広げられている。

平和な世界だ。といっても、全員が全員善人ではない。必ずしも悪という存在がいることによって世界が成り立っていると言ってもいい。

 

今もほら、こんな街中でな…

 

「やめてください…放して…!誰か助けて…!」

 

「おいおい、そんな嫌がるなよ」

 

年齢は20ぐらいかな。女性が強面の男に囲まれている。

別に周りに人がいない訳でもないが、みんながみんな見て見ぬ振りをしている。

 

滑稽だな

 

きっと関わったら自分もどんな目に遭うか分からないから、自分を守るために何も手助けをしないのだろう。

 

不幸なことに警察は近くにいない。

どうせ誰かが連絡しているのだろうと誰も携帯を取り出さない。

 

きっとこれが自分のこととなれば必死に周りに助けを求めるのだろうけどなぁ。

 

「いい加減諦めて俺たちと遊ぼうぜ!」

 

お、段々と男達の方も手荒になってきたな。

今まで女性に触れることはなかったのに、強引に腕を掴み始めたぞ

 

「おいテメェ、さっきから何ニコニコとこっちを見てんだよ!あぁ?」

 

おや、まさかこっちに飛び火するとは

てっきりあの知らない情勢にしか視界に入ってないと思ってた

 

「おやおや、これは失礼いたしました。すみませんね、なかなかにあなた達がいい趣味をしてるのでついつい見入ってしまいましたよ!にしてもそれだけのことをやっておいて意外と臆病ですね。こんな一般人なんて気にしないで堂々としていればいいのに。あれ、もしかして怖いんですか?!それなら大人しくお家に帰ったらどうですか?」

 

相手の方を見ると見るからに怒っている。単純だなぁ。女性の方は顔がもう真っ青だし、おもしろ。

 

「てめぇ巫山戯たこと言ってんじゃねえぞ!!ぶっ殺すぞ!!」

 

「でた!定型文ぶっ殺す!実際そんなこと出来ないくせに〜」

 

とうとう堪忍袋の緒が切れたのか顔面めがけてパンチが飛んできた。

 

当然そんな攻撃は紙一重でかわす。

 

「あれあれー?ついに喋れなくなって動作でしか表現出来なくなったのかな???」

 

様々な角度からパンチとキックが飛んでくる。だが当たることなんてない。

 

いい加減鬱陶しくなったので、回し蹴りをしてきたところで軸足に足払いをかける。

 

当然男は転び、完全に切れた。

 

「くっそ!!テメェら!!やっちまえ!」

 

その言葉と一緒にほかの男達が一斉に襲いかかってきた。

 

「おーこわい。こんな弱そうなお兄さんに、たくさんのホモに囲まれたら怖くて泣いちゃうよ〜」

 

それから数十秒の喧嘩が始まった

殴りかかってくる奴らを片っ端から気絶させて行くだけの作業

 

絡んできたヤツらの最後の1人を倒し、最初に絡んできたリーダー面だけになった

 

「ま、まて!お願いだ!助けてくれ!!だれか、他のやつでもいい!!」

 

「いやいやいや、そもそも君らが絡んでいた女性ですら助けようとする人が居ないというクズ集団なのに、あんたを助けるやつなんて居ないでしょ」

 

そう言うと野次馬達は俯き、男はぶるぶると震える。

その光景をみて鼻で笑い、さらに言葉をつなげる。

 

「ま、俺なんかに喧嘩を売らなければよかっただけなのに選択を誤ったな。もうめんどいから警察に全員あげるか」

 

男が何か言う前に気絶させ、携帯電話で警察を呼ぶ、少ししたら警察がどうにかしてくれるだろう。

 

「あ、あの…」

 

余計な時間をくってしまったな。と思いながら帰ろうとしたら、男に囲まれていた女性が声をかけてきた。

 

「ありがとうございました!」

 

その言葉を聞いてため息をつく

 

「あのさぁ、そんな建前なんか言わなくていいよ。何方かと言えば持っている感情は恐怖か怒りだろ。鬱陶しいんだよ」

 

冷たい目で女性を睨む

 

「そ、そんな、私は本心で…!!」

 

「へーだったらお礼でもしたらどう?しないだろ?はいこの話終了じゃあなー」

 

一切女性の話を聞かずその場を去る。

正直警察に捕まっても面倒だしな。

 

人気のないところを歩いていたら空から手紙が降ってきた。

 

(ん、なんだこりゃ。宛名は、神城一輝…って俺か)

 

ふと周囲を見渡してみるが、誰も人はいない。不思議なことといえば一瞬だけ空間が歪んだ事ぐらいだろう。

 

(まあつまりは別次元から俺宛に手紙を飛ばしたと)

 

特に警戒もせず普通に手紙を開く。

 

 

すると、一瞬視界がブラックアウトしたあと気がついたら遥か上空にいた。

 

 

 

(あー…手紙にも書いてあったことだが。ここは箱庭か)

 

周りを見てみると、同じように転移されたのであろう少女2人、少年1人、猫1匹がいる。

 

さらに遠くの方へと目をやると、あたり一面に森が広がっており、街らしきものも僅かに見える。

 

大体の場所を確認し終わって下を見てみる。

そこには湖があった。

 

(うっわ、濡れるじゃん。濡れたくないなぁ)

 

全員の視線が完全に真下に向いていることを見計らって湖に落ちないように軌道を修正する。

 

そしてやがて3本水柱が上がった。

当然一輝は地面に着地。

 

着地してから数秒後怒鳴り声と共に少年と少女が一輝の近くから這い上がってきた。

完全にご立腹のようだ。

 

 

石の中に呼び出されても大丈夫とか言ってる少年は、普通の人間ではなさそうだな。

 

なんて考えていたら、怒るのをやめて少年が状況を把握し始めた。

やっとか、呑気だな

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にもあの手紙が?」

 

「そうだけど、まずは〝オマエ〟って呼び方を訂正して―――私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴方は?」

 

ふむふむ。真っ赤っかが久遠と。

 

「………春日部耀、以下同文」

 

猫を抱えてるのが春日部な

 

「そう。よろしく春日部さん。んで、野蛮で凶暴そうな貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介どうもありがとう。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です、粗野で凶悪で享楽主義な3拍子揃った最悪駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれよ?お嬢様」

 

「そう。取り扱い説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハッ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

学ラン君が十六夜と。ふむ。

 

「それで最後にあなたは?」

 

やはり自己紹介が回ってきてしまった。

 

「あー俺は神城一輝。嫌いなものは馴れ合いだけど今だけとりあえず協力関係にいてあげるよよろしく」

 

「随分と上から目線な自己紹介をありがと」

 

「いやいやとんでもない。非力な俺があなた方に喧嘩を売ったら一瞬で死んじゃいますよ〜」

 

久遠さんは、ニヤニヤと返答する一輝にため息を付きながら相手にするのを諦める。

 

「(うわぁ……なんか問題児ばっかりみたいですねえ………)」

 

召喚した側ではあるのだが、彼らが協力する姿は客観的に想像がまったくできなかった。

そんな事を思いながら影――黒ウサギは陰鬱そうに重くため息を吐いた。

 

「で?呼び出されたはいいけど、なんで誰もいねえんだよ。この状況だと招待状に書かれてた〝箱庭〟について説明する人間が現れるのがセオリーだと思うんだが」

 

まあこんな完全別世界なら、その世界ごとのルールがあるだろうから身動きが取れないわな。

 

あの隠れる気のなさそうなうさぎさんはいつ説明してくれるのだろうか。

 

いや、いいことを思いついた。

 

足下に転がっていた石を暇を潰すように少しだけ蹴って転がしたあと、少し力を入れてうさぎの方へ蹴り飛ばす。

 

「ドガンッ!!」

 

ただの石が草むらの近くの地面にぶつかった瞬間爆発音に似た音と共にそこら一帯が吹き飛ぶ

 

「はぁ?!」

 

あまりの出来事に久遠さんが声を荒らげる。

 

「おいおい、そこにいたやつ死んだんじゃないのか?」

 

「えー誰かそんな所にいたのー?」

 

白々しく反応する。

 

「く、黒ウサギを殺す気ですか?!」

 

どうやら生きていたらしい

 

「おー本当に何かいたのか気付かなかったー」

 

「嘘です絶対嘘です!わざとやりましたよね?!」

 

「おうよ」

 

へにょんとうさ耳もたれながら膝をつく黒ウサギ。

 

「俺は小心者で怖くて怖くて仕方がなかったんだよ〜」

 

このうさぎ弄り甲斐があるな。

 

そんな項垂れているウサギにいつの間にか春日部さんが背後に回っていた。

そして、追い討ちをかけるようにうさ耳を引っこ抜きにかかった。

 

「みぎゃぁぁ!!何するんですか貴方様は?!初対面で黒ウサギの素敵耳を抜きにかかるなんて悪魔ですか?!」

 

「好奇心の成せる業」

 

「あら、そのうさ耳本物?」

 

「じゃあ俺にも触らせろ」

 

森に黒ウサギの絶叫が響き渡った。

 

 

さて、簡単にこの世界についてまとめると、

ここは箱庭と呼ばれている。

どこかのコミュニティに入らないと生きるのが厳しい。

大体のものがギフトゲームによって決まる。

ギフトという恩恵が存在する。

修羅神仏までいる。

 

まあこんなところか

 

「さて、では試しにギフトゲームをしてみましょうか」

 

意識を真正面にいる黒ウサギに戻したら突然ゲームをやることになっていた。

 

「皆さまは黒ウサギのコミュニティに入れて差し上げても構いませんが、皆様の力が弱いとお話になりません。むしろお荷物、足手まとい・・・・・そこで神仏の眷属である黒ウサギとゲームをしませんか?ルールは簡単!!」

 

そう言うと黒ウサギはパチンと指を鳴す

 

すると、巨大な台とトランプが出現した

 

「このトランプの中から絵札を選ぶだけ!!今回皆さまは箱庭に来たばかりということでチップは免除させていただきます!皆さまが勝った場合には神仏の眷属であるこの黒ウサギが何でも一つ願いを叶えて差し上げます!!」

 

「ちょっと待って!私たちはやるとは・・・」

 

一方的に話を進める黒ウサギに飛鳥は抗議の声を上げるが

 

「自身がないのであれば帰ってくださっても結構ですよ?」

 

「・・・・・・・・」

 

黒ウサギが丸わかりな挑発をしてくる。

 

当の黒ウサギの内心は

 

『・・・・・なんて言ってしまいましたがここで怒らせたり、帰られたりしたら・・・黒ウサギピンチです・・・』

 

とかなり焦っていた。

 

ふむ。やっすい挑発だな

 

「随分と上から目線な挑発ですね。じゃあ俺はあんたらのコミュニティには入ってやらないわ」

 

「なっ…そ、それは」

 

「いやいや、俺の他にチョー過ごそうな人達が3人もいるんだから正直1人ぐらいかけてもいい、いやハズレでもいいと考えてるだろ」

 

「そんなことありません!!」

 

ふむ、これは嘘をついているようには見えないな。

 

「まあとりあえずゲームは受けてやるよ」

 

「ありがとうございます!」

 

女性陣が冷たい目でこちらを見てくるが知ったこっちゃない。

それにこの黒ウサギは何か決定的なものをずっと隠している。

なにかさっきから引っかかる。

 

「じゃあゲームを始める前にまずはそのトランプを調べさせてくれ」

 

「いいですよ」

 

みんながそれぞれトランプを手に取り確認していく。

ように見せかけて何かをしている。

 

春日部さんは猫にトランプを微かに舐めさせている。

視力や嗅覚が格段に上がったりする、五感を強化するギフトでもあるのかな。

 

久遠さんは、無難に印を付けているのだろう。

 

十六夜は…何もしてないな。いや、全部のトランプを見てると言うことは全て暗記しようというのかな。

 

その案いいねぇ…能力出来ればバレたくないし俺もその手でいくとするか。

 

数分後

 

「じゃあ、始めようぜ。」

 

「誰から行く?」

 

みんながみんなお互いの顔を見る

 

「じゃあ俺がとっとと引いちゃうねー」

 

少し静かにカードを眺める。

 

「よし」

 

一瞬の静寂のあと

 

「どれにしようかなてんのかみさまのゆうとおり!よしこれだ!」

 

はい、やりました。どれにしようかな作戦。

 

「あ、あなたねぇ?!そんな適当に決めるの?!」

 

「だってこれ運ゲーだろ。このやり方が一番さ」

 

嘘だけど

 

「さーて結果は。お!絵札!ラッキー!」

 

「…運がいい」

 

「本当ね」

 

女性陣は呆れたように言ってくるが、十六夜だけは面白そうなものを見る目でこちらを見ていた。

 

「じゃ、次は俺が行かせてもらうぜ」

 

今度は十六夜が選ぶようだ。

 

「さっきは素敵な挑発をありがとよ」

 

「うぇ?!あーいえいえ」

 

さっきの挑発のことを少し気にしていた黒ウサギはつい少し大きめな反応をする。

 

「これは」

 

そして十六夜が右手を振り上げ

 

「お礼だ!!!」

 

声と同時に勢いよく手を振り下ろす

 

その光景に黒ウサギは思わず目が点になる

 

「な、な、な!」

 

今の衝撃で何枚ものトランプが浮き上がり、いくつかは表向きになる。

 

「じゃあ私これ」

 

「私これ」

 

スッと春日部さんと久遠さんが絵札のカードを選んで抜き取る。

 

「俺も逆廻くんの後にしとけばよかったな…」

 

「ちょ、ちょっと待ってください、今のは…」

 

間髪入れずに十六夜が割って入る。

 

「何もルールには抵触してないぜ。テーブルの上のカードから絵札を選べ、1人1回1枚まで…違うか?」

 

「それはそうですが…」

 

そして突然ウサギの耳がピコピコと動き出す。

 

「箱庭の中枢から有効であるという判定がくだされました…飛鳥さんと耀さんはクリアです…」

 

項垂れながらぼそっとゲームクリアを告げる。相変わらずのオーバーリアクションやな。

 

「やった」

 

久遠さんと春日部さんが軽くハイタッチ。もう仲いいのかよあいつら。

 

「で、ですが!十六夜さんがまだです!」

 

このウサギはわざと言ってるのか?それとも本当に気付いてないのか?

 

「おいおい、俺を誰だと思ってんだ?」

 

「ど、どうやって?!」

 

「覚えた」

 

簡潔に十六夜が答える

 

「へ?」

 

これだけでは説明が不十分なのかと思ったのかもう少し詳しく言う。

 

「全てのカードの順番をな」

 

「やるじゃないあなた。けど、おかげでこちらが考えていた手が無駄になったわ」

 

「うんうん」

 

相手を褒めながらも、さり気なく自分たちも手助けがなくてもクリア出来たと主張してくる。プライドが高いのかね。

 

「そいつは悪かったな」

 

全然悪いと思っていなさそうに誤っている。

 

「てか、カードを覚えたってのは多分一輝も同じだぜ」

 

おや、十六夜だけは気付いていたのか

 

「へ?だってあんなに適当に選んでいたのに…」

 

「あんなもん歌い始める場所、それにあった曲の長さを適当に合わせればどうとでも動かせるだろ」

 

黒ウサギがはっ!という声が付きそうな顔をしてこちらを見てくる。

いやそこまで驚愕な事実ではないだろ

 

「いやいや、それは買いかぶりすぎだよ。運が良かっただけ〜」

 

完全にバレているだろうから言うだけ無駄だろうけど嘘をつく

 

「嘘だね。だったら俺と同じように全カードをわざわざ確認する必要がない」

 

「まーそれは仮にそうであったとして、何君。もう名前呼び?そんな馴れ馴れしくすんなよ。馴れ合いは嫌いだって言ってんだろ」

 

挑発をすることは忘れないようにする。

変な仲間意識を持たれても困る。

 

だが、そんなこと全く気にせず黒ウサギの方に向き直っている。

もう少し苛立って嫌いになってほしいんだがなぁ。

女性2人は確実に俺のことを良くは思ってないのがよく分かるのに。

 

「おい、黒ウサギ。早速だが言うことを聞いてもらうぜ」

 

十六夜はさっきの約束をしっかり守らせるらしい

 

「おぉ?!だ、ダメですよ!性的なことは!」

 

さり気なくエロいものを見る目で眺めている十六夜に気付き体を守るように手を体にまく。

 

「まあ、それも魅力的ではあるんだが俺の聞きたいことはただ一つ」

 

「な、なんですか?」

 

一瞬の静寂のあと十六夜が言葉を紡ぐ

 

 

 

・・・この世界は、面白いか?

 

 

 

「yes!ギフトゲームは人を超えた者達だけが参加出来る神魔の遊戯。箱庭の世界は、外界より確実に面白いと黒ウサギは保証いたします!」

 

今までで一番いい笑顔でそれに答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

面白くないんだったら、この世界に呼ばれたものはたまったもんじゃないだろ。

 

ーto be continuedー




一応あと4話分ありますが、そんな連続で投稿なんてしていけないので、とりあえず1週間置きに投稿します。

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