この異世界転生者に祝福を!   作:白城

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 こんにちは白城です。

 前回一日遅れたので今回早く投稿です。そのかわり少し短いです。

 仲間にチート持ちの使えるシロナがいるのでどう問題を起こすかで悩んでいます!

 カズマの他に白奈もこの作品では毎回苦労しそうですね。


第四話 『この異世界のキャベツ達に祝福を』

   白奈side

 

 私はカズマから急いでぱんつを回収し、トイレにかけこんだ。

 そして、私は穿き直し。

 

 何でカズマはあういうのは運がいいの!!?顔あわせずらいじゃん!

 

 そんなことを考え、頭を抱えてうずくまっていると

 

 『緊急クエスト!緊急クエスト!街の中にいる冒険者の各員は、至急冒険者ギルドに集まってください! 繰り返します。冒険者の各員は、至急冒険者ギルドに集まってください!』

 

 大音量のアナウンスが響いた。

 

 何、こんなときに!?

 

 私は考えることをやめることでギルドに戻った。

 

 

 

 

 私が戻ってくると、ある程度はカズマへの冷たい視線が治まっていた。

 

 「お、おう。シロナおかえり」

 

 カズマが気まずそうにする。

 

 「う、うん。ただいま。……ええと、取り合えずあの話は置いておいて………それで緊急クエストって何?強力なモンスターが街に襲ってきたの?」

 

 私は不安になりながら聞くと、

 ダクネスが嬉しそな表情をしながら

 

 「……ん、キャベツの収穫だろう。そろそろ収穫の時期だからな」

 

 ………へっ? キャベツ?

 

 「ねえ、そのキャベツってモンスターか何か?」

 

 ちらっと、見てみるとカズマも同じような私と同じような表情をしていた。

 そして、めぐみんとダクネスは可哀相な人を見るかのような目でみつめてきた。

 

 「あー……日本人のカズマとシロナは知らないでしょうけど、この世界のキャベツは……飛ぶわ!」

 

 アクアの話によると、味が濃縮してきた収穫の時期に近づくと、簡単に食われてたまるかとばかりに、街や草原を疾走し、大陸や海をこえ、最後には誰にも目のとどかない場所でひっそりと息を引き取るといわれている。それなら、私達が一玉でも多く捕まえ美味しく食べようって事らしい。

 

 ………はあ、早く終わらせよう。何で異世界にきて、キャベツと戦わないといけないの?

 

 「カズマにシロナ、はやくいきましょう!これでは出遅れてしまいます!」

 

 めぐみんに言われ急いで街の門に行くと冒険者達が懸命にキャベツをおいかけていた……。

 

 

 

 

 

 無事キャベツ狩りを終え、周りがお祭り気分になっている中、

 

 「「「納得いかない!」」」

 

 納得していない人達がいた。

 そう、私とカズマとアクアである。

 

 「何故、キャベツの野菜いためがこんなに美味いんだ。納得いかねえ」

 

 うん、何でこんなにもキャベツが美味しいんだろう……それよりも………。

 

 「何でキャベツを食べるだけてレベルが上がるの?楽なのはいいけど何か納得いかない」

 

 「何よ、二人はいいじゃない!私なんかキャベツをたくさん取ったのに、ほとんどがレタスってどういうことよ!」

 

 そう。アクアの取ったキャベツは実はほとんどがキャベツではなくレタスで、レタスの換金率は低く、キャベツを取ったときに比べて3割程度になる。

 

 「……しかし、やるわねダクネス!あなたの鉄壁の守りには流石のキャベツ達も攻めあぐねていたわ」 

 

 「いや、私などただ硬いだけの女だ。私は不器用で動きが速くも無い。たがら、剣を振るっても全く当たらず、壁になるしか取り柄がないのだ。……その点、めぐみんは凄まじかったぞ」

 

 「ふっ、我が爆裂魔法の前においては何者も抗うなど叶わず。………それよりも、カズマとシロナの活躍の方が凄かったです。カズマは魔力を使い果たした私を素早く回収して背負い、帰ってくれました」

 

 「……ん、私がキャベツやモンスターに囲まれ、袋叩きにされている時もカズマは颯爽と現れ、キャベツ達を収穫していってくれた。助かった、礼を言う」

 

 「確かにカズマは盗賊スキルを上手く活用してキャベツ達を強襲する、その姿はまるて暗殺者のようです。シロナは強力な風魔法でキャベツ達を空中から地面に落とし、その衝撃で気絶させて収穫していましたね。そして、自分にくるキャベツは全て風魔法で受け流していました」

 

 「カズマにシロナ……私の名において、カズマには【華麗なるキャベツ泥棒】、シロナには【風の使い手】の称号を授けてあげるわ」

 

 風の使い手!何それ格好いい。でも……。

 

 「いらんわ!ああもう、どうしてこうなった!」

 

 そう、私とカズマには困ったことがあった。

 

 「では……。私はダクネス。職業はクルセイダーだ。一応両手剣を持ってはいるが攻撃力は期待しないでくれ。何せ、不器用すぎて攻撃がちっともあたらん。だか壁は得意だ。ガンガン壁にしてくれて構わん。これからよろしくたのむ」

 

 仲間が一人増えました。

 

 「……カズマ。ウチのパーティーもなかなかの顔触れになってきたんじゃない?アークプリーストの私にアークウィザードめぐみん。そして、魔剣士のシロナにクルセイダーのダクネス。五人中四人も上級職業のパーティーよ。カズマ、あなたものすごくついてるわよ?」

 

 私以外の上級職業は一日一発きりのアークウィザードに攻撃が当たらないクルセイダーだけど………。そして……。

 

 「カズマ、後方支援なら任せなさい!このアークプリーストの私が最弱職業のあんたに支援魔法でもかけれは少しつかえるでしょ!」

 

 その活躍を違う行動でマイナスにするこの(駄)女神のアークプリースト。

 

 「んん……っ。あのキャベツの攻撃は凄かったな……。カズマ!このパーティーには壁役が私だけの様だから、いつも壁役にしてくれて構わん!なんなら、危険な状況では真っ先に捨て駒としたくれ!んん……っ、想像しただけで武者震いが……っ!」

 

 カズマ、これやっぱり……昨日も思ったけどタダのドMだよ。

 

 「それではカズマ。これから間違いなく足を引っ張る事になるだろうが、その時ば遠慮せず罵ってくれ。これからよろしくたのむ」

 

 隣でカズマが涙目でこちらを見てきた。

 

 ……カズマ、出来る限りのフォローはするけど全部は無理かも…………私、入るパーティー間違えたかな……。

 

 そんなことを思っていた。

 

 

 

 

    カズマside

 

 冒険者レベルが7になった。

 

 キャベツ狩りでレベルが2上がったことになる。シロナも言っていたが何故キャベツを食べただけでレベルが上がるのだろう。このことにいちいちツッコミをいれていればきりがないので考えるのをやめよう。

 キャベツが一玉一万エリスの報酬は、新鮮なキャベツを食べると経験値が貰えるからだそうだ。

 レベルが上昇してスキルポイントが増えたが現在のスキルポイントは3ポイント。

 俺は仲間のシロナに《片手剣》スキルと《初級魔法》スキル教えて貰った。パーティー的には覚えても意味がないが自分でも使ってみたい!

 その時にシロナの職業のことも詳しく聞いてみた。強力な魔法と剣も使えるなんて羨ましい。俺も本当はこんな職業を使えるようになってたはずなのに……。

 スキルの説明だが片手剣スキルは片手剣の扱いが上達、初級魔法スキルは火、水、土、風の各種の簡単な魔法が使えるようになるスキルらしい。

 魔法使いの皆は殺傷力のない初級はとらず中級魔法をとるようだが、シロナは初級から上級の強力な魔法までとっていたので助かった。

 中級魔法は、俺がとるには10ポイント使うので魔法の攻撃はやはりシロナを任せた方がいいだろう。

 スキルも覚えて、冒険者らしくなってきたが、装備を何とかしたい。何せ今の俺の格好はジャージにショートソード一本のみ。

 と、いう訳で。

 

 「……で、シロナは分かるけど何で私まで買い物に付き合わされるのよ」

 

 俺は、シロナと文句をつけるアクアを連れ、武器ショップにきていた。本当にバカかこいつは。

 

 「いや、お前も一応装備調えておけよ、俺とお前も似たようなもんだろ?お前ひらひらした羽衣だけじゃないか」

 

 俺とアクアもこの世界に来たままの格好だ。

 

 「あんたバカなの?」

 

 お前には言われたくない。ほら見ろ、隣のシロナだってシド目でみてるだろ。

 

 「あんた忘れてるみたいだけと、私は女神よ?二人に言ってなかったけどこの羽衣だって神具に決まってるじゃない。これは全ての状態異常を受け付けず、強力な耐久力と様々な魔法が掛かった一品よ?これ以上の装備なんてこの世界に存在しないわ」

 

 そんな凄い神具を馬のエサと干しているこいつはやっぱりバカなのか?

 

 「それは良いことを聞いた。ないと思うが生活に困ったら、その神具売ろうぜ。おっ、この革製の胸当ていい感じだな」

 

 「……ね、ねえ、冗談でしょ? この羽衣は私が女神である証拠みたいな物だからね? ねえ、売らないわよね? シロナもその手があったかみたいな顔しないでよ! ね? ね? う、売らないわよ?」

 

 「「………」」

 

 「ね、ねえ!なんか喋ってよ!もっと心配になるじゃない! 本当に売らないからね!」

 

 アクアのそんな叫び声を聞きながら装備を調えた。




 次の投稿は少し遅れるかもです。

 次回は多分リッチーのあの人がてできます。

 これからも精一杯書いていきます!
 

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