本っ当にすみません!遅れました!
あいかわらず話が進むスピードが遅いですよ。
すらすら書ける人って羨ましいです。
カズマside
俺は冒険者ギルドの受付でクエストの報告を終えて報酬を貰う。俺以外の三人はそのままだと生臭いうえ、俺の変態疑惑がどんどん広がる可能性があるため、大衆浴場に追いやった。
仕留めたカエルの内一匹は爆裂魔法で消滅したため、クエストの報告はどうなるかと心配したが、大丈夫らしい。
俺は低レベルの冒険者ほどレベルが上がりやすいらしいので、カエルを五匹狩って一気にレベルは5になった。
これでステータスは少しは上がっただろう。
「しっかし、本当にモンスターを倒すだけで、強くなるんだなぁ……。本当にゲームの世界みたいだ」
俺のカードにはスキルポイントが4と表示されている。
これを使えは俺もスキルを覚えられ、魔法も使えれる様になるわけか。
「ではジャイアントトード3匹の買い取りとクエストの報酬を会わせて、十一万五千エリスになります。ご確認くださいね」
ジャイアントトードの買い取りが一匹五千円。
そして、クエストの報酬が十万円。
なので、カエル六匹の取引と報酬を合わせて、十三万円。四人で山分けすると、三万五百円。
………割にあわねー。
まあ、でも俺のパーティーにはチート持ちのシロナがいてくれるし、もっと上手くできれば、簡単にクエストを達成できるだろう。
他のクエストは……うん、無理。
やっぱりこの世界で生きていくのは甘くない。
「カズマー、どうしたんですか? 他の二人なら馬小屋に行ったよ」
そんなことを考えていると、扉の方からシロナが出てきた。
お風呂上がりなのであいかわらず日本人とは思えない腰まで届く長い銀髪は少し濡れていて、顔はうっすらと赤くなっている。格好はいってなかったが昨日と同じで白いコートみたいなものを着ていた。
………可愛い。あの、駄目神とは違うな。本当に俺のパーティーに入ってくれて本当にありがとう……(涙)。
シロナはそんなことを俺が考えているとも知らず不思議そうな顔をしていたが、しばらくすると、歩いてきて俺の目の前の席に腰を掛けた。
それから、俺は少し緊張しながらシロナに同じ日本人ということで、この異世界の話とアクアについて話合っていた。
「……すまない、ちょっといいだろうか?」
俺とシロナが異世界の過酷さとアクアの使えなさにぐったりしていると、背後から声をかけられた。俺達はぐったりした目のまま声が聞こえてきた方を向いた。
「はい、なんでしょうか?」
「なんでしょ…う……か……!?」
女騎士
それが彼女を表すのに最適な言葉だろう。
それもとびきり美人の!
俺の身長が165センチなので、それより高いとなると、170センチぐらいだろうか。
金髪碧眼のクールな顔立。
俺は年上の美人相手というと事で緊張し、上擦った声になってしまった。
いけないいけない。長い引き篭り生活の弊害だ。
「うむ………。この募集の貼り紙を見てきたのだが、もう人の募集はしていないのだろうか?」
その女騎士が見せてきたのは一枚の紙。
そう言えば、めぐみんをパーティーに入れてから剥がしてなかったな。
「パーティーの募集はしていますけど、あまりオススメはしませんよ?」
「ぜひ私を!ぜひ私をパーティーに!」
「「えっ?」」
俺の変わりにやんわり断ろうとしたシロナの手を、突然、女騎士がガッと掴んだ。
「い、いやいや、ちょっと待って!色々問題があるパーティーなんです。仲間二人はポンコツだし、俺は最弱職で、さっきだって俺以外の三人が粘液まみれに……」
「粘液まみれ!やはり先ほどの粘液まみれの三人はあなたの仲間だったのか!一体何があったらあんな目に……!わ、私もあんな風に……!」
「「えっ!?」」
待て。今このお姉さんなんつった?
シロナも凄く驚いた表情をしているし、聞き違いではないと思うが。
「い、いや違う。あなたを含めた三人の少女、それがあんな目に遇うだなんて騎士として見過ごせない!
私はダクネス。クルセイダーというナイトの上級職だ。募集の条件に当てはまると思うのだが!」
何だろう、この女騎士、目がやばい。クールなお姉さんだと思っていたのに、もったいない。
そして、俺の危機感知センサーが反応している!シロナを見て見ると、どうやら同じらしい。
「え、ええーと、さっきこの方が言ったように、オススメはしませんよ!仲間の一人は役に立たなそうだし、もう一人は一日一発しか魔法が撃てないそうです!」
「そうですよ、さらに俺は最弱職です。シロナは役にたちますが、それでもポンコツパーティーなんで、方の所をオススメしま……っ!?」
俺達二人が必死に止めるが。
「なら尚更都合が良い!実は言い辛かったのだが、私は力と耐久力には自信があるのだが、その………あまりに不器用で攻撃が全くあたらないのだ……」
やはり俺とシロナのセンサーは正しかったらしい。
シロナがダクネスの話をを聞いて疑問を持ったらしく
「ええっと、両手剣のスキルをとれば良いのではないでしょうか?あれならすぐに剣が当たるようになりますし……」
「それではつまらんだろうが!」
「えっ!?」
「私が必死に攻撃しても相手には当たらず、私が攻撃を一方的にくらうのが気持ちいいのではないか!」
俺達は二人で同じことを思っただろう。
………ああ、わかった。この人も、性能だけじゃなく中身までダメな系だ。
白奈side
「なあ、スキルの習得ってどうやるんだ?」
翌日。隣の席に座っている、カズマがそんなことを聴いてくる。 ついでに反対の隣に座っているのはめぐみんだ。
「スキルの習得?それならカードに出ている、スキル習得可能なスキルってところで……そう言えば、カズマは初期職業の冒険者でしたね。それなら、ギルドの人が誰かにスキルを教えてもらえば習得可能になるって言っていた気がするよ?」
そう、私は魔剣士の上級職だけど、あとから初期職業の冒険者のスキルが気になって、一人でギルドに来て聴いてみたのだ。
「教えてもらう?」
私の説明では足りなかったらしく
「ええっと、確か目で見て、そのスキルの使用方法を教えてもらうと習得可能スキルの所に項目がでるから、スキルポイントを使ってそれを選べば習得可能っていっていた、気がする……」
って、なんでめぐみんとかアクアに聞かないで私に聞くの?
カズマがそんな私の考えが分かったようで
「だって、めぐみんだと、爆裂魔法とかで面倒になりそうだし、アクアはその……」
「……ああ、なるほどなんとなくわかったよ」
「話戻すけどじゃあ、俺がシロナに教えてもらえば魔法を使えるってことか」
「うん、多分私の特典の強力な魔法までは無理だと思うけど、それ意外なら大丈夫だと思うよ」
「じゃシロナ。後で簡単な魔法でも教えて……」
「そうですよカズマ!つまりカズマも爆裂魔法を使えるのです!」
「きゃっ!」
「うおっ!」
めぐみんが私の話の最後を聞いていたのか隣から飛び出てきた。
「習得に必要なポイントはバカみたいにありますが、それを差し引いても爆裂魔法を覚える価値があります!冒険者はアークウィサード以外で爆裂魔法を覚えることができるのです。さあ、私と爆裂道を歩もうじゃないか!」
いやっ、爆裂道って何!?
「ちょ、落ち、落ち着けロリッ子!つーか、スキルポイントってのが今4ポイントしかないんだか、これで習得できるものなのか?」
「ロ、ロリッ子……!? …ふっ……この我がロリッ子……」
「……なあ、シロナ。爆裂魔法ってどれくらいで習得できるんだ?」
なんか、めぐみんが落ち込んでるんだけど………。
「ええと、冒険者は習得に普通より多くポイントが使うから、爆裂魔法だと私の魔法に使ったスキルポイントを考えると50以上使うと思うよ。だから、爆裂魔法を覚えるなら何年もスキルポイント貯めていかないと覚えれないと思う」
「待てるかそんなもん。そんなもんより、他の魔法を覚えるわ!」
ああ、カズマの言葉でさらにめぐみんが落ち込んでるんだけど……。
「なあ、アクア。お前なら便利なスキルたくさんもってるんじゃないか?何かお手軽なスキルを教えてくれよ。習得にあまりポイントを使わないで、それでいてお得な感じの」
アクアがカズマの質問にしばらく考え
「……しょうがないわねー。一回しか見せないから良く見てなさいよ。まずはこのコップを見ててね。この水の入ったコップを自分の頭の上に落ちないように載せる。そして、この種を指で弾いてコップに一発で入れるのよ。すると………」
ああ、この流れ、宴会芸スキルだ……。
カズマも同じことを思ったのか
「誰か宴会芸スキル教えろっつったこの駄女神!」
「なんでよーー!?せめて最後まで見てよー!?」
カズマの言葉にショックを受けたらしいアクアも、めぐみんに続いてしょぼんとし始める。
「キミ面白いね! キミがダクネスが入りたがっているパーティーの人? 有能なスキルが欲しいなら盗賊スキルなんてどうかな?」
突然の笑い声が横から聞こえてきた。
そちらを見るとそこには二人の女性がいた。
一人は昨日声をかけてきた鎧の女性。もう一人は身軽な格好をした女性。
「ええと、盗賊スキル? どんなものがあるでしょう?」
「盗賊スキルは罠の解除に敵感知、潜伏に窃盗。キミは初期職業の冒険者なんだろ? なら、盗賊スキルは覚えるのにスキルポイントは少ないしお得なスキルだよ。どうだい? 今なら、クリムゾンビア一杯で教えてあげるよ」
安っ! 何それ、凄い便利なスキルじゃん! ダンジョン探索とかに凄く役立ちそうだね!
「よし、お願いします! すみませーん、この人に冷えたクリムゾンビアを一つ!」
カズマが盗賊スキルを覚えるためにギルドを出た後。
今カズマは盗賊スキルを教えて貰っているだろう。
めぐみんのフォローは無理だけど、アクアなら
「ねえ、めぐみんはともかく、アクアなら宴会芸スキル以外にも良いスキルあるんじゃないの?アークプリーストなら支援魔法とか回復魔法とかできるんでしょ?それを教えてあげれば………」
「駄目よ!それだと私の存在意義がなくなるじゃない! それを奪われてたまるもんですか!」
ええー、何それめんどくさい。
「ちょっと待ってください!めぐみんは兎も角ってなんですか! 我が奥義の爆裂魔法はとても素晴らしいスキルですよ! なにせ、全ての敵に絶大なダメージを与えれることができるのから!」
めぐみんが胸を張って言っているが。
それで魔力がなくなって動けないなら、意味ないじゃん!!
はあ。カズマ、早く来てくれないかな……。
数分後カズマが帰ってきた。
「おかえりカズマ………って、何でその人泣いてるの?」
「いや、これは……」
カズマが答えずらそうにすると、近くにいたダクネスが、
「なに、クリスは、カズマにぱんつをを剥がされた上にあり金むしられて落ち込んでいるだけだ」
えっ?
「ちょっとあんた口ばしってんだ! 確かに間違ってないけど、ほんと待てって!」
えっ!? 間違ってないの!?
「うん、そうだね!公の場でぱんつを脱がされたからって、いつまでもめそめそしてもしょうがないね! じゃあ私は下着を人質にされて有り金むしりとられたから、ちょっと稼ぎの良いダンジョンにいってくるよ!」
「ちょっと待ってくれ! アクアとめぐみん以外の周り女性冒険者の目まで冷たい物になってるから! シロナ、頼む何か言ってやってくれ、お願いします!」
う~ん、でもカズマは最初に問題起こした私をパーティーに入れてくれたし、やっぱり良い人だと思う。よし!
「……ねえ、カズマ。その使ったスキルってどんなものなの?」
「ええと、窃盗スキルって言って、相手から何でもランダムで何か奪い取るってスキルだ」
「じゃあ、ええと、ぱんつ以外も奪えるんだよね? じゃあ、アクア、何が宴会芸のものたくさん持ってない?あるなら、それちょっと貸して欲しいんだけど」
「……えっ?シロナまさかカズマを味方するつもりなの?」
「うん、カズマは良い人だと思うしね」
私がそう言うとアクアが驚き、しぶしぶ宴会芸のもの大量に渡してくる。
……って、多くない!?でもこれなら!
「じゃあ、カズマ。私に窃盗スキル使ってみて。これで宴会芸のものとかがとれたらぱんつ以外にも取れるってことになるでしょ」
「そういうことか!わかった。じゃあ、いくぜ、『スティール』!」
……あれっ、何か下半身に違和感があるんだけど………。
私はそれが何かわかった瞬間、顔を真っ赤に染め
「……ごめんカズマ。もう弁護出来ない……」
「すみませんでした」
そう、カズマの右手には私のぱんつが握られていた。
それによってカズマを見る目が更に冷たくなり、女性冒険者だけでなく、周りの女性達の視線までが冷たい物になった。
次こそは三日までには投稿したい!
これからも面白く書けるように頑張っていきたいです。
次回はキャベツの話だった気がします。