遅れてすみませんでした!
本当は昨日に出そうと思ってたんです!
今回からあの人が出ます!
もう一人まで書けなかった……。
結構長くなりました!
初めてだよ5000文字って!
白奈side
「上級職の冒険者募集の張り紙を見てきたのですが、ここで合ってるでしょうか?」
私達が声が聞こえて方を向くと、そこにはまるで人形の様に整った顔をした少女が立っていた。
この世界では子供が働いているのも別に珍しくないみたいだけど…。
どこからどう見ても12~13歳位にしか見えなかった。
片目を眼帯で隠し小柄で細身な少女が、突然バサッとマントを翻し。
「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操る者……!」
「えっと……めぐみんってあだ名?」
「本名です」
「「「……」」」
「おい、私の名前について言いたいことがあるなら聞こうじゃないか!」
なんだろうこの子…?
私達が反応に困っているとアクアが
「………その赤い瞳、あなたもしかして紅魔族?」
「いかにも!我は紅魔族随一の魔法の使い手めぐみん!我が必殺の爆裂は山をも崩し、岩をも砕く……!
……と言うわけで、優秀な魔法使いはいりませんか?……そして、図々しいお願いなのですが何か食べ物をくれませんか?もう三日も何も食べてないのです」
それとお腹辺りからキューっと可愛い音が鳴った。
……ここはカズマに任せよう。
「………まぁ、飯を奢る位は構わないけどさ。その眼帯はどうたんだ?怪我なら、アクア治してもらったらどうだ?こいつ回復魔法だけは得意だから」
「だけっ!?」
「………フッ、これは我が強大なる魔力を抑えるマジックアイテム!これが外される時があれは……。その時は、この世に大いなる災厄が降りかかることになるだろう!」
封印みたいなものなのかな?
「まぁ、嘘ですが。単に、オシャレで着けてるだけのただの眼帯で……、あっあっ、ごめんない。止めてください引っ張らないでください!ヤッヤメ、ヤメロォォーー!」
カズマも同じことを考えてたみたいでその少女の眼帯を引っ張りはじめた。
……この子、中二病なのかな?
めぐみんの眼帯を引っ張っているカズマと私に、アクアが言った。
「………ええと。二人に説明するとね、彼女達紅魔族は、生まれつき高い魔力と知力を持っていて、大抵は魔法使いのエキスパートになる素質をもっているわ。そして、紅魔族はそれぞれが変な名前をもっているの」
「んっ?二人?」
カズマが疑問を持ったようだ。
「カズマに説明してなかったっけ?シロナは日本人よ」
「えっ!?」
カズマは驚いたような顔をした。
それもそうか、日本人で銀髪の赤い瞳なんて滅多にいないからね。
「……うん。そうだよ。私の本名は島原白奈。日本人だよ」
眼帯を解放され、気を取り直しためぐみんは
「変な名前とは失礼な。やっぱり私がら言わせれば、街の人達の方が変な名前をしていると思うのです」
それを聞いてカズマが。
「……ちなみに、両親の名前を聞いてもいいか?」
「母はゆいゆい!父親はひょいざぶろー!」
「「「………」」」
思わず私とカズマとアクアは沈黙する。
「………取り敢えず、この子の種族には良い魔法使いが多いんだよね?カズマとアクア、仲間にするの?」
「おい、私の両親の名前について言いたいことがあるなら聞こうじゃないか!」
「いいんじゃないの?冒険者カードは偽装出来ないし、強力な攻撃魔法を操る魔法使い、アークウィザードで間違いないわ。それに、カードにも高い魔力値が記されているもの。これは期待出来ると思うわ。あと、もし彼女が爆裂魔法を使えるならそれはとても凄いことよ!なにせ、爆裂魔法は修得がとても困難と言われいる爆発系の、最上級クラスの魔法だもの」
「おい。この子や彼女ではなく名前で呼んで欲しい」
「まあ、何か頼むといいよ。シロナもな。俺はカズマ。こいつはアクアだ。よろしく、アークウィザード」
めぐみんは何か謂いたそうな顔をしながら、無言でメニューを受け取った。
めぐみん最後まで名前で呼んでもらえなくて不満なのかな?カズマも何か私の呼び方シロナなってるし。まあ、ご飯奢ってくれるし、いっか。
カズマside
「何でこうなるのーー!!?」
草原にシロナの声が響きわたった。
今、俺から少し離れた所でシロナが必死にめぐみんを背負いながら、ジャイアントトードに追いかけられている。
うん、シロナ。その気持ちは良くわかるぞ。
ああ、ジャイアントトードっていうのは、この前言っていた大きなカエルのことだ。因みにこのカエルの肉は唐揚げにするとちょっと硬いが意外にイケるといることがわかった。
さて、何故シロナが追いかけられているのかは少し時間を遡る……。
十数分前
俺たちはご飯を食べた後めぐみんとシロナを連れジャイアントトードにリベンジに来ていた。
「爆裂魔法は最強魔法。その分、魔法を使うのに準備時間が結構かかります。準備が整うまでカエルの足止めをお願いします」
「私は剣も使える職業なんだけど、まだ剣がないから今使える私の一番威力の高い魔法使うよ。ごめん、私からもお願い」
平原の、遠く離れた場所にはカエルが二匹のカエルの姿。そのカエルはこちらに気付いて向かってきていた。
だか、その逆方向からは一匹の別のカエルがこちらに向かっていた。
「二人は遠くのカエルを標的にしてくれ。近いほうは……。アクアとなんとかなるだろ。行くぞアクア。今度こそはリベンジだ。お前、一応は元女神なんだろ?たまには元女神の見せてみろよ!」
「元って何!?ちゃんと現在進行形で女神よ私は!?アークプリーストは仮の姿よ!それに、仲間募集で私がシロナ連れて来た時、活躍したじゃない!」
涙目になりながら怒ってくる自称女神を、シロナは反応しなかったが、めぐみんは。
「女神?」
「を、自称している可哀想な子だよ。たまにこう言うこと口走るけど、そっとしておいてやって欲しい」
俺の言葉に、めぐみんは同情の目でみている。
涙目になったアクアが、ヤケクソ気味に一番近いカエルへ駆け出した。
「何よ打撃が効き辛いカエルだけど、今度こそはっ!」
そう叫んでカエルに突っ込んで頭からカエルの体内に侵入した学習能力のないアクアが、一匹のカエルの足止めに成功した。
「なるほど。流石は女神。身を挺しての時間稼ぎか」
さて、アクアが時間稼ぎをしている間にカエルを倒さなきゃな。
……そんなことを考え走り出すと二人の周囲の空気がビリビリと震えだした。
シロナの方は体の周りを火花が纏っているように見える。
「いきます!これが、人類が行える中でも最も威力のある攻撃手段!これこそ、究極の攻撃魔法!」
「私もいきます。これが今、私使える一番威力の高い攻撃魔法です!」
めぐみんの杖の先が膨大な光を凝縮した様な、近く眩し光。
シロナは纏っているように見えた火花が集まりだし輝いた。
「エクスプロージョン!」
「ファイアーストーム!」
平原に一筋の閃光が走り抜ける。
二人の放たれた。光の先にいたカエルに吸い込まれる様に突き刺さると……!
その瞬間、周りの空気を震わせる轟音と、大地を焼き尽くす熱量と共に、魔法の効果が現れた。
カエルが片方は爆裂四散し、もう片方は圧倒的な炎の光に飲み込まれた。凄まじい爆風と熱風に吹き飛ばされそうにさりながらも、俺は足を踏ん張り顔を庇う。
爆裂が晴れると、そのには二十メートル以上のクレーターと十メートル先まで焼き尽くされた平原があり、その魔法の威力を物語っていた。
「ヤバイ、魔力使い過ぎた……」
シロナはそんなことを言っているが俺は
「……すげー、これが魔法か……」
と俺が二人の魔法に感動しているとその近くで、爆音で目覚めたカエルが地面からあらわれた。
シロナは魔力が残り少なくあれでは無理だろうが、めぐみんの爆裂魔法で消し飛ばせは良いだろう。
「二人とも!一旦離れて、距離をとってからめぐみんはもう一度攻撃を………」
俺はそう言いかけて、シロナの近くのめぐみんを見るとめぐみんがバタっと倒れた。
「「えっ?」」
シロナも俺と同時に気の抜けた声をあげた。
「ふっ……。我が奥義の爆裂魔法は、その絶大な威力ゆえ、消費魔力もまた絶大。要約すると、限界を超える魔力を使ったので身動き一つとれません。」
「………えっ?嘘でしょ!?ちょっと待って!カエルがこっち向かってきてるんだけど!私もう魔法使えないんだけど!」
シロナはそう言って急いでめぐみんを背負い、カエルの真逆方向に走り始めた……。
そして今に至る。
結局、シロナとめぐみんは、アクアが身を挺して動きを止めたカエルに俺が止めを刺している間に追い付かれ頭から食われた。それのカエルを急いで倒し。
何とか、ジャイアントトードの討伐に成功した。
白奈side
「ううっ…。生臭いよう…。生臭いよう……」
粘液まみれになった私とアクアがカズマのあとを付いていく。めぐみんは魔力がなく動けないので一番動けるカズマが背負っている。
「カエルの中って、臭いけど良い感じに暖かいんですね………」
そんな知識知りたくもなかったよ。
「今後、シロナは威力の高い魔法はレベルがあがってからだな。あと、めぐみんは爆裂魔法は緊急の時以外は禁止な。他の魔法で頑張ってくれよ」
「ごめん。今度からしっかり考えて魔法を使うね」
本当にごめん。めぐみんに負けじと無駄に張り切ったせいで……。
カズマの言葉に、おぶさっためぐみんが、肩を掴む手に力をこめた。
「…………使えません」
「……はっ?」
「……えっ?」
「めぐみん。私の聞き違いだと思いたいんだけど、何が使えないの?」
めぐみんがカズマの肩を更に強く掴み
「………私は爆裂魔法しか使えないんです。他の魔法は、一切使えません」
「………マジ?」
「………マジです」
「「「……」」」
めぐみんの言葉に今まで泣いていたアクアが
「爆裂魔法以外使えないってとういう事?爆裂魔法を習得できる程、スキルポイントが貯まっているなら、他の魔法を習得してないわけがないでしょう?」
それを聞いてカズマが不思議そうな顔をしている。
アクアがその顔を見てカズマに説明している。
そう。スキルポイントは職業に就いた時に貰える、スキルを習得するために必要なポイントで、優秀な者ほど初期ポイントは多いらしい。因みに私は初期ポイントは多くて百ポイント位あった。これは特典のお陰だね。
爆裂魔法とは複合属性といって、火や風系列の魔法の深い知識が必要らしい。更に習得するときに大量のスキルポイントを使うので、他の魔法は簡単に習得できる。
「私は爆裂系魔法が好きなんじゃありません。爆裂魔法が好きなのです!確かに、他の魔法をとっておけは冒険は楽でしょう!…でも、ダメなのです。私は爆裂魔法しか愛せない!だって、私は爆裂魔法を使うためだけに、アークウィザードになったのですから!」
「素晴らしい、素晴らしいわ!非効率ながらもロマンを求める姿に私は感動したわ!」
……カズマ。この魔法使いはダメだと思うよ…。
カズマも同じ考えだったようで
「そっか!多分茨の道だろうけど頑張れよ。それじゃあギルドに着いたら今回の報酬は山分けにしよう。また機会があればどこかで……」
カズマの言葉はそこで止まった。
「我が望みは爆裂魔法を放つ事。今なら食費と雑費だけです。これは、もう長期契約を交わすしか……ちょっと待ってください!必死に手を離そうとしないで下さい!もうどこのパーティーも拾ってくれないのです!
お願いします!私を捨てようとしないでください!」
周りを見て見ると、捨てないでなど、大声で叫んだためか、通行人達にこちらを見られひそひそと話をしている。
更に、粘液まみれの私達がいるせいか余計めだっている。
これって……、不味い?
通行人達の会話が聞こえてくる。
「やだ、あの男。女の子を捨てようとしている…!」
「見て!その近くには粘液まみれの女の子達を連れているわよ!」
「二人ともヌルヌルよ。どんなプレイをしたのよ。あの変態!」
これ、カエルの粘液でカズマ悪くないんだけどなぁ………。
それを聞きめぐみんが口元をにやり歪め
「どんなプレイでも大丈夫ですから!先程のカエルを使ったプレイだって越えてみせ」
「よーし、わかった!めぐみん、これからもよろしくな!」
あれっ?
「あの、私もこのパーティー入っても良いですか?このパーティー居心地がいいので入りたいんですが」
「んっ?めぐみんは兎も角、シロナは最初から入れる気だったよ?」
「えっ?ありがとうございます!では、これからもお願いしますね」
私はこの世界に来てパーティーに入れた。
「……取り合えず、皆。その粘液を何とかしてくれ、周りからの目が痛いから!」
カズマはその日から女の子を粘液まみれにして遊ぶ変態疑惑がかけられた。
なるべく二日か三日のペースでしばらく投稿していけるように頑張ります!
次回はあのクルセイダーです!
面白く書けるように頑張ります!