この異世界転生者に祝福を!   作:白城

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 皆さんこんにちは白城です!

 やっと本編かけるよ~

 これからも誤字が多く、読みにくいと思いますが少しずつ直しながらこれからも頑張って書いていきます!
 
 


第一話 『このアクセルの町に祝福を』

 石造りの街の中、自分の目の前を馬車が通り過ぎていった。

 

 「わぁぁ、本当に異世界だ!これからこの世界で魔法使ったり、冒険とかするのかな?」

 

 私は目を輝かさせながら町を見ていた。

 

 んっ?

 

 ふと服のポケットに違和感を感じ手を入れると僅かな金貨がはいっていた。

 

 この世界のお金かな?えぇと三千エリスか…、初期金額だから量は少ないけどありがたいなあ。

 

 周りを良く見てみると自分が皆から見られているのに気が付いた。右手で自分の長い髪の先をいじりながら。

 

 やっぱりこの髪の毛じゃこの世界でも目立つのかな?あまり目立だたないように冒険者になる前にフードでも買わないとね。

 

 そう心に決めた。

 場所がわからないので、取り敢えず冒険者になる場所とフードの売っている場所を近くにいたおばさんに尋ねた。

 何故おばさんに聞くのかというと男性に聞くのはちょっと怖いし、若い女性は近くにいなかったからだ。

 

 「あのー、すみません。聞きたいことがあるんですがいいですか? 冒険者になる場所とフードを売っているお店を探しているんですが…」

 

 「冒険者になる場所? それならギルドかしら? でもこの町のギルドを知らないなんて、そういえば前にも変な服を着ている人にも同じこと聞かれたわね…。あんたも他所からきた人かしら?」

 

 多分それは自分と同じ転生者だろう。

 

 「はい。ここからちょっと離れた所から来たもので、たった今着いたんですよ」

 

 「まぁそうなの。ようこそアクセルへ。それはそうとギルドね。ギルドならここの道を真っ直ぐ進んで右にまがれば看板が見えるはずよ。フードの売っているお店ならすぐそこの角を曲がると直ぐに見えるわ」

 

 「なるほど。ギルドは真っ直ぐ進んで右で、フードはすぐそこの角をまがれば直ぐに見えるんですね。ありがとうございます!」

 

 何故こんなにも手際が良いのかと言うと学校に行かず家で引きこもりゲームをしていたおかげである。

 私は言われた通りの道を進んで行った。

 

 

 フードを買いギルドに向かっている途中で私は街並みや人を眺めていた。

 

 あれは獣人でしょ! そしてあの耳からあれがエルフか!本当にゲームの世界みたいだなあ。

 

 そんなことを考ながらギルドに向かった。

 

 

 

 

   冒険者ギルド

 

 ここはゲームで言うと冒険者で依頼を受けたりする場所である。

 かなり大きな建物で、中には食べ物の匂いが漂っていた。

 

 「あ、いらっしゃいませー。お仕事案内なら奥カウンターへ、お食事なら空いているお席へどうぞー!」

 

 長めの黄色の髪の毛のウェイトレスのお姉さんが愛想よく出迎えてくれた。

 そんな初めて入って来た人用のあいさつみたいなもの聞きながら、やっぱり初めてくる人は珍しいのか妙に受ける視線を避けるように私は迷わず奥の方に向かった。

 ちょうど一ヶ所だけ運良く空いていたので私はそこのカウンター向かった。

 

 「はい、今日はどうされましたか?」

 

 「すみません、冒険者になりたいんですけど…」

 

 「分かりました、それでは冒険者になるには登録手数料が千エリス掛かりますが大丈夫ですか?」

 

 登録手数料? あ!

 

 私はポケットから残っているお金の半分を渡す。フードが千エリスで登録料も千エリスなので、これで残りが千エリスになる。

 

 「はい、これでお願いします」

 

 「では冒険者になりたいと仰るのですからある程度分かっていると思いますが、冒険者とは何か改めて説明させて頂きます」

 

 冒険者とは町の周辺のモンスターなどを討伐するもので、何でも屋みたいなものだと説明された。

 スキルポイントやレベル、経験値のことなんかも教えてもらった。

 

 「では登録するにあたってこれに、身長や年齢、身体的特徴を書いてください」

 

 私は受け取った書類に名前などを書いていく。容姿の特徴などを書くのは前の世界のことがあり気が引けたが冒険者になるためだと自分に言い聞かせた。

 

 えぇと、身長は155センチ、銀髪に赤い瞳。年は16歳で……。あれっ?

 

 「すみません、これに名前と体重は書かなくていいんですか?」

 

 「はい。登録をすると自動で分かりますので大丈夫ですよ。えぇと、島原白奈さんですね。それでは次にこのカードに触れてください。それで、あなたのステータスなどがわかりますので、その数値に応じてなりたい職業を選んでください」

 

 私は言われた通りにカードに触れると。

 

 「はっ、はああああ!? 力が平均値にくらべて少し低いですが知力と魔力のステータスが平均値を大幅に越えてますよ!? 魔力に関しては紅魔族並じゃないですか!? それに初めてみる魔剣士と言う職業がありますよ!」

 

 私の触ったカードを見たお姉さんが、大声を上げていた。

 それに合わせて施設内がざわめく。

 私は紅魔族というのは分からなかったが。

 

 あまり大声で言うのは恥ずかしいし目立つからやめて欲しいなあ…。

 魔力とかは特典で魔剣士を貰ったからそのおまけなのかな? それにしても剣士としても出来る職業なんだから力が少しでも上がってると思ったんだけど。まぁそこはしょうがないか……。

 

 ここで私は迷わず。

 

 「じゃあ、魔剣士でお願いします。」

 

 「分かりました。魔剣士ですね。名前から察するに魔法剣士の上級職だと思われます。冒険者ギルドへようこそ! ギルド、スタッフ一同あなたの今度の活躍に期待しています!」

 

 そう言ってカウンターのお姉さんはにこやかな笑みをうかべた。

 

 むやみに期待されても困るだけどなぁ~。

 

 私はそう思いフードの中で苦笑いを浮かべた……。

 

 

 

 

 冒険者登録が終わって翌日。私はパーティー募集の張り紙を見ていた。何故上級職なのに一人で行かないのかと言うと、一人では想定外の出来事に対処出来ないかもしれないからだ。

 

 うーん、何か良いところないかな…?

 

 パーティーメンバー募集の張り紙には、

 

 【パーティーメンバー募集中。パーティーの人数は現在四名。前衛職二人。プリーストと一人がアーチャーが一人。募集職は魔法使いです】

 

 【魔法使い職募集。パーティーメンバーは現在四名。使える魔法は中級魔法まで使えること】

 

 などの普通の募集などから、

 

 【パーティーメンバー募集中。クルセイダーと盗賊の二人組。――――募集内容は前衛職一名、後衛職二名。良識あるまともな人を求めています】

 

 と上から線を引いて何かを消した様な後がある募集など、様々合った。

 消した後には辛うじて鬼畜など書いてあることが読める。一体何が書いてあったのか気になる。

 

 このパーティーなら、いいかもしれないね。

 私の職業は前衛も後衛も出きるから、もしかしたらパーティーに入れるかも知れない。

 

 そう考えた所で後ろから声を掛けられた。

 

 「ねぇねぇ、あなたパーティーを捜しているの?」

 

 私はそう言われ振り替えると水色の髪の毛を綺麗な女性が立っていた。

 

 「えっ、はい。そうですけど…」

 

 「あなた、女神の勘だけど上級職でしょ? 職業は?」

 

 「えっと、魔剣士ですけど……女神?」

 

 「そう、私はアクア! アクシズ教が崇める水の女神アクアよ! あなたの職業から見るに、日本からの転生者でしょ! 私、元日本担当の女神だからわかるのよ!」

 

 そう言えばここに来る前の女神様が"現在"日本を担当している女神って行ってたっけ?

 何で女神がいるのか不思議だけど。

 

 「じゃあ、着いてきて。今私のパーティー上級職募集してるのよ」

 

 何か、自然に行く流れになってるな~。まぁ面白そうだからいっか。

 

 そう思いなからアクアの後を着いていった。

 

 

 

 

    カズマside

 

 「…………来ないわね……」

 

 そう目の前の女神が寂しそうに呟いた。

 

 はい、カズマです。

 

 

 今、目の前にいるこいつは元日本を担当する女神アクアで俺にむかつくことばっか言ってくるので仕返しのつもりで異世界に持っていける゙者゙として連れてきてやった。

 日本から転生した俺はこの駄女神といろいろありながらもなんとか冒険者になり土木工事の仕事で金を稼ぎ装備を最低限揃えてクエストにいった。

 討伐対象はカエルで、カウンターのお姉さんから大きいとは聞いていたが精々一メートルだろとか思って行ったらそれが間違い。その三倍の三メートル位あった。

 そしてアクアが調子にのったせいで頭からパクりと食われ、俺がアクア飲み込もうして動かないカエルを倒したわけだ。これを二回繰り返し、粘液まみれで泣きじゃくるアクアを連れ、その日の討伐を終えた。

 

 そしてこの女神が「アレね。二人じゃ無理だわ。仲間を募集しましょう!」とか言って募集したわけだが……。

 

 翌日、冒険者ギルドにて今に至る。

 

 そう、求人の張り紙出してからすでに゙半日以上゙も待ち続けている。

 俺たち以外にもパーティー募集をしている冒険者がいないわけではないのだが、その人達は次々と面接をし、談笑をしたあとどこかに連れだっていった。

 

 因みに俺は誰も来ない理由は分かっている。

 

 「なぁ、ハードル下げようぜ。お前は上級職かも知れんが俺は最弱職なんだ。 魔王討伐が目標だから仕方ないっちゃ仕方ないんだが、流石に上級職のみ募集ってのは難しいだろ」

 

 そう、上級職の募集が理由だ。アクアは今就いているアークプリーストもその中の一つだ。俺は最弱職だが……。

 

 アクアは魔王を討伐すると天界に帰れるのでできるだけ強力な人材を集めたいのだろう。

 

 「うう…だってだって………」

 

 「本当にこのままじゃ本当に一人もこないぞ?」

 

 「うっ……分かったわよ! なら私が直々に話かければ一人や二人簡単に入ってくれるわよ! 私はアクアよ、女神なのよ! この私が言えば「お願ですから連れていってください」っていう人が山ほどいるに決まってるわ! 待ってなさいよカズマ! 直ぐに連れてくるから!」

 

 そう言って自信満々に張り紙の方に走っていった。

 

 正直凄く…不安だ……。

 

 

 

 

 「カズマ。連れてきたわよ」

 

 「…はっはじめまして。シロナと言います」

 

 しばらくするとなんと、本当に直ぐに連れてきた!

 身長は俺より低く百五十センチ位。

 フードを被って顔は分からないが声から判断するに女性!

 

 流石は女神。たまには役立つな!

 

 俺の中でのアクアの評価が結構上がった。

 

 「こちらこそはじめまして。俺はカズマ。こいつがアクアだ。取り敢えず立っておくのも何だからこっちに座ってしばらく話そうぜ。それと、パーティーメンバーになるかもしれないんだからフード外して話そうぜ」

 

 シロナはしばらく悩んでいたようだが、やがて、

 

 「……分かりました。でも気味が悪いとか言わないでくださいね…?」

 

 俺はそれに頷くとゆっくりフードを外した。

 そして中から出てきたのはなんと、百人に聞けば百人は美少女と言う銀髪紅眼の美少女!

 本当にアクア、グッチョブ!!

 しかもアクアと違って残念タイプしゃない! この世界に来て初めて俺の幸運が使われた気がする! この子、絶対パーティーにいれたい!

 

 アクアが隣でニヤニヤしていたが無視しよう。

 

 最初はシロナがあまり話さなかったがちょっと話すと慣れてきたのか自然と話せるようになり、口調が変わっていた。多分こっちが素なのだろう。

 

 「あの~、気になったことがあるんだけどなんで上級職だけ募集なの? カズマは最弱職ですし、流石に肩身が狭くなると思うんだけど……。これじゃ、なかなか来ないんじゃないの?」

 

 「そうだぞアクア。今回はたまたまいただけで、やっぱり上級職だけは難しいからちょっと俺が書き直して……」

 

 俺がそう言って立ち上がろうとした時だった。

 

 

 「上級職の冒険者募集の張り紙を見てきたのですが、ここで合ってるでしょうか?」

 

 そんな声が聞こえてきた。

 




 やっとカズマとオリ主を合わせられた!

 白奈はアクアが本物の女神だと気が付きました!

 因みに白奈の魔力は初期では一属性の最高魔法を一回うってぎりぎり走れる位の魔力が残る量です

 次回はあの二人です。

 面白く書けるか分かりませんがが精一杯書いていきます!

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