少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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主人公が天才のように見えるかもしれないけど、幼少から「このぐらいの年では一番〇〇が発達するから▲▲したほうがいいな」って考えて勉強や体を鍛えたりすれば、結構優秀な人間になると思う。


ダイ・〇ード2!!上  銃撃のない海外はあるのかね・・・

 俺とマクレーのおっさんは怪しげな二人組を追っていたんだが・・・。

「人混みのせいで進みづれぇ・・。外人は体が大きいから見えねぇし・・・。みんな小っちゃくなっちまえ。」

「っは!小っちゃいより大きい方が良いだろうが。」

マクレーのおっさんよ、そんなにでかいことを自慢したかったのか?子供相手だったんだぞ。

「っけ、でかいからって調子に乗りやがって。マクレーのおっさん、あの時は格闘は力任せのお粗末なものだったけど、今はどうだ?」

格闘はおっさん力任せだからな、何か言われたらこのこと言ってやろうって思ってたんだっけ。

「うるせぇ、坊主だってそうだっただろうが」

「俺は銃剣道をやっててね。少なくともおっさんよりは活躍しそうだ。」

「言ってやがれ。」

軽口を言い合っていたら、二人組の男は荷物室に入っていった。

「・・・おい、荷物室に入ったぞ。どうする、おっさん。」

「俺は警察だ。何とかなる。坊主、てめぇは自分で何とかしな。」

このおっさん一人でやる気だな?格闘は弱いくせに。

「おい、警備員の兄ちゃん。ちょっと荷物室の中に入れてくれねぇか。警察なんだが怪しいやつが入ったみたいでな。」

そういってマクレーのおっさんは警察手帳を見せびらかした。絶対ついて行ってやるって思った俺は、銃剣道の師範から教わった「影を薄くする技」を使い、マクレーのおっさんと一緒に荷物室に入った。この技のおかげで誰にも気づかれず荷物室に潜入できた。今思えばあの師範何者だよ、「影を薄くする技」なんて一般兵じゃ教わらないだろ。

「なんだ坊主、ついてきたのか。」

「なんだって俺は、おっさんの‘‘相棒’’だからよ。」

「懐かしいこと言ってくれるねぇ」

「あっちだ、おっさん」

話し声が聞こえる。俺は近くに落ちていた1.5メートルほどの金属の棒を拾った。

「おい、兄ちゃん。ここは一般人は立ち入り禁止だぞ。」

「あんただってそうじゃないか」

「いやぁ・・・俺は警察だ。」

おっさんが言った瞬間、あの二人は拳銃を抜いて撃ち始めた!!絶対あの二人組は一般人じゃないぞ。チクショウ!!俺は銃持ってないから隠れるしかねぇ!!撃ち合っていると一瞬、銃声が止んだ。野郎、回りこむ気だな。

「おっさん、囲まれるぞ」

「分かってらぁ、ちったぁ黙ってやがれ。」

するとまた、銃撃が始まった。そうしたらマクレーのおっさん拳銃落としやがった!!

こいつはヤバい!!俺とおっさんはベルトコンベアに乗り、ばれないように敵に接近し、接近戦を挑もうとした。敵の中肉のほうの男に近づいた瞬間、おっさんはその男に殴りかかろうとし・・・

「三段突き!!!!」

俺が持っていた棒で中肉の男のみぞおちに突きをくらわした。「三段突き」はFateシリーズに出てくる喀血美少女剣士の放つあの突きの槍版だと思ってくれ。というかこれ、師範から教えてもらったんだけど、よくこんな技できたな。絶対転生する前の世界じゃ無理だ。マジで三回の突きが一つしか見えないもの。あの師範、絶対一般兵じゃないだろ。できるようになった自分も大概だけどさ。

 話を戻そう、中肉の男は声も上げずに気絶してしまった。

「やるじゃねぇか坊主。」

「おっさん、拳銃落とすってどういうことだよ。」

「うるせぇ、この傷見ろ」

おっさんの手の甲に傷があった。弾がかすったのか?ってもう一人の細見の男が撃ってきやがった!!俺とおっさんは逃げ、細身の男が俺らを探しに来たところで奇襲、殴りかかって・・・っておっさん何コンベアに男と一緒に落ちてんだよ!!俺は急いでコンベアに乗り、おっさんと細身の男が殴り合っているところに合流し、細身の男に三段突き!!細身の男が気絶し一安心・・・かと思ったらすぐ近くにコンベアに乗ってる荷物の形を整えるローラーが!!俺とおっさんは急いでコンベアから降り、細身の男はローラーに挟まり痙攣してる・・・。南無阿弥陀仏・・・。

「おい、おっさん!中肉の野郎がいない!」

「なんだと!!」

中肉の野郎が気絶させたのに全然見当たらねぇ。そいつがさっきまで転がっていたところに走ると、男の姿はなく、一面に水や溶けかけの氷が落ちている。

「あの野郎が倒れていたところに、解けかけの雪がある。誰かに回収されたか?おっさん。」

「というと外部関係者か。面倒臭ぇことになりそうだぜ!!」

ガチャッ!!

俺とおっさんの後ろで銃を構えた音がした。俺とおっさんは手にしていたものを落とし、手をあげ、恐る恐る後ろを向いた。

 銃を持った太った警察官がいた。

 

 そのあと俺達はこの空港を管轄する署長の部屋に連れていかれた。この時、俺は「自分はこのおっさんの息子だ」と嘘をついて何とかごまかした。マクレーのおっさんは嫌な顔してたけど。

 ここのハゲた署長は俺らの話を聞かないで、「置き引き相手に銃撃戦なんてどういうことだ!!」と言って聞かなかった。・・・いや空港で泥棒が銃使うってことは、ヤバい奴らだろって思ったが駄目だった。

 その後、ハゲの署長から解放された俺達は納得がいかなかった。

「おっさん、どうする。あのハゲまともに話を聞こうとしねぇ。」

「こういう時は、友人に頼むのがいいんだ。黙ってみてろ。」

そういうと、マクレーのおっさんはいつの間に撮ったのかわからないが、細身の男の指紋の写真をメールで送り、そのあと携帯電話で何か話してた。数分後話が終わったのかマクレーのおっさんは携帯電話をしまいつつ。

「これはヤバいことになりそうだ。」

「どうしたんだ、マクレーのおっさん。空港で銃撃ちまくるよりまずいことなのか?」

「あの細身の野郎、2年前にホンジュラスで死んだ元アメリカ軍軍曹だそうだ。」

うん、こいつはヤバいことになりそうだ。

 

 俺とおっさんはあのハゲ署長は話にならねぇ。しょうがねぇ、管制室で直談判だ、ということになり、警察手帳を見せびらかしながら管制室に突んだ(俺は「影を薄くする技」を使って誰にもばれていない)。そこの管制部長に事の重大性を話していたが(なぜかハゲ署長がいた)急に走路の着陸誘導灯が消えちまって、管制室にある部屋の機械が制御不能になっちまった。

 その後、急に放送が流れてきた。放送の内容は「俺は元米軍特殊部隊だ。麻薬王の将軍を奪還するため、我々は空港の管制システムを乗っ取った。余計な真似はするんじゃねぇぞ。」

うん、ここまでくればわかるさ・・・。俺は絶対違う、ただの偶然だって思いたかったけど、そろそろ現実を向くさ。ダイ・〇ード2!!!???あれって第一作の1年後とかじゃなかったっけ!?なんで5年後になるのさ!?

 こんな風に混乱していたらマクレーのおっさんと、なぜかここにいた女の人がエレベーターに乗せられて管制室から締め出されようとされていた。ちょっと待って、俺も一緒にエレベーターに乗るから・・・。

 何とか乗れたよ・・・・。

「おっさん、こいつぁヤバいことになっちまったな。」

「お、坊主いたのか。」

「ずっといたぞ、気づかなかったのか?」

なんか一緒に乗ってる女の人がすっごく驚いてる。

「坊主ならどうする。」

「建設中の管制室へ威力偵察。敵も構えていそうだけど。それと敵の本拠地の捜索。どう考えても空港の近くに敵の本拠地はあるだろうね。」

「まぁ無難なところだな。」

そう言って、マクレーのおっさんはエレベーターの天井を開け、そこからエレベーターを出ようとした。あ、俺小さくてエレベーターの天井に届かねぇ・・・。

「ほら坊主。手を出せ。」

「なんだ、邪魔じゃなかったのか。」

「それなら、こなくていいんだぞ。」

俺はしぶしぶおっさんに手伝ってもらいエレベーターから出た。なんか女の人が喚いていたけど

「お姉さん、このことは内緒だよ。」

俺がそう言って天井を閉めたから、きっと内緒にしてくれる・・・・・・・・・・といいなぁ。 

 

 エレベーターを出た俺達は迷っていた。そりゃぁ空港の裏の通路。職員じゃない限り迷うわな。ほんとあの時の俺って考えなしだわ。今の俺はそうじゃないと思いたい。

 迷い続けていたら今時珍しくレコードでクリスマスソングを流してあった。なんだ?と思った瞬間後ろに気配!?俺は迷っている途中で拾った棒をそいつに突き付け、おっさんは銃を突きつけた!

 結果を言おう。清掃員のおじさんでした。本当にあの時はごめんなさい。おじさん曰く「一人でクリスマスは寂しい、せめてクリスマスソングでも流そうって思って自宅から持ってきたレコードを流していた。」って震えながら言っていた。余計に寂しくならないのかね?

 俺たちはおじさんに謝り、そして、このおじさんから空港の図面をもらった。(脅迫ではない、いいね?)その図面を見て、俺たちは管制室から建設中の管制室への道へ出る方法を見つけた!!

「普通のクリスマスなら、たいていツリーに、七面鳥の丸焼き・・・。なのに俺はパイプのなかを這いずり回る・・・。」

「マクレー父ちゃん、プレゼントにケーキを忘れちゃだめだよ。期待してるよ。」

「うるせぇ!坊主のような奴が俺のガキなら、俺は一生家に帰んねぇぞ。」

マクレーのおっさんよ、そこまで嫌なのか・・・。

「マクレーのおっさん、通気口を移動するなんて懐かしくないか?」

「こんなことはもう二度とやりたくねぇよ・・・。坊主は楽しいのか?いい感性をお持ちで。」

「前回の下から弾が飛び出てくる通気口よりだいぶましだ。」

「違いねぇ。」

そう、たどり着く方法は定番の通気口を通るだ!!うん、これ本当にきついぞ。埃だらけだし・・・。

ダダダダダダ!!!!

「おいおっさん銃声が聞こえるぞ急げ!!後ろがつっかえてるぞ!!」

「うるせぇ!!こっちも急いでんだよ!!」

こういう狭いとこだと大きいより小さいほうが有利だ。っへ!何が大きい方が良いだ!

 

 銃撃戦のするところの通気窓にやっと着くと銃声は止んでいた。ったくおっさんが遅いから・・・。そこからのぞくと白髪の初老が銃を突きつけられてる!!マクレーのおっさんは通気窓を蹴破り、突きつけてる野郎に銃をぶっ放した!!マクレーのおっさんよ、さすがに敵一人に対して5,6発はもったいなくないか?っとアブねぇこっちにほかの敵が撃ってきやがった。マクレーのおっさんは銃で反撃して敵が撃たなくなった瞬間、換気窓から飛び降りた!!残存兵力は4人、おっさんと俺で二人ずつか・・・。

 俺は「影を薄くする技」を使い、俺も換気窓から降りた。すげぇ、全然ばれねぇ。この技の名前、いつか考えておくか?とか思いながら、こと切れている空港警察特殊部隊の隊員から銃をパクっていた。って隣で死んでるテロリストのやつ、ルガーP08なんて珍しいの持ってるな、これもいただくか。

 M16(銃剣付き)とルガーで武装した俺は「影を薄くする技」を解き、銃を敵に連射した。やっと俺に気づいてくれたか。連射によって2人死亡、残り2人。俺に注意が向いたところで、マクレーのおっさんは敵の一人を鉄パイプでできている大きな足場の下敷きにさせ無力化に成功、残り一人・・・。っておっさんなんであんたも長机の下敷きになってるの?銃も落としちゃったし・・・。やべぇあと一人無力化しないと、そう思って引き金を引いたが、アサルトライフルから弾が出ない!!不発弾かよ!?というか弾倉に弾ないし!?

 この時焦ってたんだろうな・・・。残弾管理なんて基本中の基本なのにな・・・。

 俺は「影を薄くする技」を使い、最後の敵に気づかれないようにし、一気に接近。(マクレーのおっさんに注意がいってるな・・・?まぁ長机の下敷きだしな。)バレないギリギリまで接近し、「影を薄くする技」を解いて、銃剣で

「三段突き!!」

見事に決まった。何とか全員倒したようだ・・・。まぁ空港警察特殊部隊も全員倒されたけどね・・・。

 やっとマクレーのおっさんは長机から抜け出せたようだ。というか銃突きつけられてた白髪の初老、ケガしないで生きてるし。なんて豪運だよ。俺やマクレーのおっさんだって弾丸は直撃はしてないけど結構かすって傷作ってるのに・・・。

「おい、爺さん大丈夫か?まったくなんてクリスマスだ、くそッタレ。」

マクレーのおっさんそれは同感だよ・・・。

ドーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

爆発音がした。煙が晴れてくると建設中の管制室がボロボロになってる。爆破されたようだ。なんてクリスマスプレゼントだ・・・。

 

 この後、敵が放送を無視した報復をしたんだっけ。そのせいで200人が死んだ。

 

 

 

 

 

 

 




戦闘描写って始めて書いたけどすっごく難しい・・・。かける人を尊敬します。

 「影を薄くする技」の原理はもう少し先で紹介します。

 

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