ただでさえ、葬式に試験のせいでバイトあまり出れないから、給料少ないのに・・・。
それに艦これのローソンコラボ!?
ハハハハハ・・・・・・
俺が連合艦隊司令長官からもらった零式水偵(零式水上偵察機)は、零式水偵改と呼ばれるものだ。零式水偵改は戦後生産型でアメリカからタダ同然で貰ったエンジン(プラット・アンド・ホイットニー R-1830、F4F ワイルドキャットのエンジン)を乗せた零式水偵だ。何でも日本の航空技術を退化させないため、当時の航空技術者全員を集めて改造したという逸話もある(同時期に零戦の練習機への再設計をしたらしい)。
そんなことはともかく、俺は今ちょうど青森沖を高度4000で飛行中だ。大体あと半分くらいか?で、後ろにいる二人は何をしているかというと
「「グ~・・・グ~・・・」」
イビキをかいて寝ている・・・。最初は
「トランプやろうぜ!!」
とか理子が言っていたが、持っていたトランプは風に飛ばされ、
「お、オセロやろう。」
今度はオセロを出し、理子とニトの二人で対戦していた。が、2~3時間ぶっ続けでやって疲れたのだろう、そのまま寝てしまった。羨ましいことで・・・。
もちろんこの機体、自動操縦装置なんてない・・・。よって10時間以上俺がずっと操縦してなければいけない・・・。鬼塚少佐・・・GPS着けてくれたのはすごくうれしいんですが・・・自動操縦装置も着けてくれると嬉しかったなって・・・。俺はそう思いながら意識を失った。
ガツン!!!!
「いってぇええええ!!!」
いきなり俺は頭を殴られ、飛び起きた。
「な、何しやがらぁ!!」
「イブイブ、寝てたよ。」
俺は後ろを振り向くと、そこにはニトの杖を持った理子がいた。その後ろのニトもうんうんと頷いている。
「・・・もうちょっと優しい起こし方とかありませんでしたかねぇ?」
「手っ取り早く起こすのがこれだったのですよ。」
「それよりもイブイブ、だいぶ流されてない?」
理子がそう言うと、俺は慌ててGPSとコンパスを見た。・・・あちゃぁ、これは1~2時間程度遅れるな。だとすると・・・アリアのタイムリミット1時間前ぐらいには着くか?
「え~・・・お客様に報告します。当機の到着は偏西風の影響により、到着が2~3時間ほど遅れます。ご理解とご協力をお願いします。」
「「イブキ(イブイブ)が寝てただけですよね!?(だよね!?)」」
ガツン!!
イタイ・・・。
出発してから13時間が立とうとしてる。・・・空の上にいるとGPSのおかげで細かい作業が一切ない(多少の風による修正程度だ)がそろそろきついぞ・・・。と思った時、船が2隻見えた。お?と思い少しスピードを上げて近づいていくと・・・。でっかいピラミッドを無理やり乗せた客船とコンテナ船が見えた。俺は客船よりもコンテナ船のほうに注意がいった。
コンテナ船は普段、コンテナを5段6段と山積みにしているが、そのコンテナ船は全て2段で平らになっている。それに艦橋も船の横についている・・・。そう、まるで空母のような・・・って殺気!?
俺は急いで操縦桿を傾けた。
「ちょっと!?イブイブ!?」
と理子が言った瞬間、機体の横を機銃と機関砲の雨が通り抜けた。俺は弾が飛んできた方向を見ると・・・スツーカ!?
「なんでここにスツーカなんているんだよ!?」
俺は急いで逃走を開始した。
スツーカ(ユンカース Ju 87 シュトゥーカ)は、ドイツにおいて第二次世界大戦中に使用された急降下爆撃機だ。後継に恵まれなかったこともあり大戦前に初飛行しているが、終戦まで使われた長寿兵器だ。で、このスツーカ、逆ガル翼を主翼とする複座機で、急降下爆撃に耐えうるために頑丈に設計されていて、安定した飛行能力、精密爆撃などの長所がある。短所は低速 、防弾設備がほとんどない、航続距離が約1,000kmと短いぐらいか・・・。でも俺たちは今、この短所を攻めることができない。
低速←こっちは下駄履き機(水上機)なのでそこまで変わらない(辛うじて零式水偵が優速)
防弾装備がない←こっちの武器は拳銃しかない
航続距離が短い←こっちも燃料が心もとない
・・・なんて無理ゲー。
状況は悪化の一途だった。敵のスツーカのパイロットは腕がメチャクチャいい。零式水偵改は戦後生産機なので最高時速400キロ以上出せ、旋回性能も自動空戦フラップのおかげで大分いい。その機体性能の差のおかげでド素人パイロットが歴戦パイロットとタメを張れているのが現状だ。辛うじて互角の勝負をしているが、こっちに攻撃用兵器がない&時間制限付き・・・なんてこった。強いてありがたいことを言うのなら、敵はスツーカを一人乗りしているおかげで、スツーカの後部機銃は火を吹かないってところか。
それにしても、このままではまずい。何か・・・何か敵を落とすことができる物はないか・・・?
「ホルアクティ!!」
ニトはそう言って光の玉(?)を飛ばしているが、お互いが空戦機動をしてるために当たる気配がしない。理子も拳銃をスツーカ目がけて撃っているが威力不足だ。俺は一瞬「四次元倉庫」に手を入れた。すると
ゴツ・・・
俺の勘が「こいつは使える」と言っているので慌てて触ったものを出した。それは平賀さんお手製の‘‘
「当たりなさい!!!」
ニトはそう言ってカーを出したがあたる気配がない・・・。ん?・・・当たる?カー?・・・・・・閃いた!!!
「理子!!ニト!!合図をしたら、目と耳をふさげ!!」
二人ともなんか言ってたが
「説明する時間が無い!!」
この一言で黙らした。
攻撃開始はスツーカが俺の真後ろを取った時・・・。そして、その機会はすぐ訪れた。・・・距離、大丈夫だな。
「オラァアアアア!!!!」
俺は平賀さんお手製スタングレネードを上空へ投げた。
1・・・2・・・
「今だ!!!ふさげ!!!」
キィイイイイイイイン
激しい音と共に、目を焼くような光が空中に現れた。俺が後ろを振り向くと、スツーカのパイロットが目を塞いでいる。・・・かかったな!!
俺はその隙に機体を急旋回させヘッドオン(正面からの真っ向勝負の状態)にさせる。旋回させ終わった数秒後、スツーカのパイロットの目が治ったのだろう、俺達を見て驚いた表情をしている。慌てて衝突を避けようとしてるがもう遅ぇ!!
「イピカイエー・マザーファッカーーーーーー!!!!」
ドカーーーン!!!
俺は「下駄履き機」の「下駄(フロート)」をスツーカに当てた。おかげで「下駄」の片方が落ちていったが、スツーカの垂直尾翼と水平尾翼の半分を持って行った。スツーカのほうを見るとパイロットが脱出しようとしている。よかった何とかなった・・・。
空に一輪の白い花が咲いた
なんか、あのパイロットこっちに敬礼してるように見えるが、俺の見間違いだろう。
「うー・・・気持ち悪い・・・」
「オェ・・・。」
理子がダウンしてる。ニトは紙袋を口に当て、
さて、問題が一つ解決したが、今度は新たな問題ができた。「下駄(フロート)」が片方無くなってしまったため、海上に降りることができない。もう・・・これ答えは一つしかないよな。
「ニト、泳ぐことできる?」
「オェ・・・で、できますが・・・ウッ・・・。」
ファラオとしてなのか、少女としてなのかは知らないが、いっそ吐いてしまったほうが楽になると思う。
「理子、ピラミッド状の建物があるとMPチートなんだよな。」
「そ・・・そうだよ・・・。」
決定だな。
「二人とも、パラシュートの開き方は知ってるよな。」
それを聞いた二人はビクッと肩を震わせた。
「ほ・・・本気ですか!?」
「イブイブ、本気でやるの!?」
「だってそれ以外ないでしょ。ほら、そろそろ下りないと泳ぐ距離が多くなるよ。」
二人はいそいそと準備をしだした。
「イブイブのことは忘れないよ。じゃぁね。」
「イブキ、ご武運を。」
そう言って二人は零式水偵から飛び降りていき、空に白い花が二つ咲いた。・・・ちょっと待って、なんか俺死にに行くように思われてない!?カット
俺の作戦はこうだ。
1 零式水偵をピラミッドへぶつけるコースまで操縦。
2 コースに乗ってある程度したら、俺は脱出。
3 零式水偵がピラミッドにぶつかって大きな穴をあける。
4 そこに俺が着地し中に侵入
これ以上ない作戦だろう。いやぁ、俺のこの作戦立案能力はすごいなぁ!!!・・・これぐらいの作戦しか考えられないんだもの。もう少し、ちゃんと学校で習いたかったなぁ・・・。
さて、零式水偵が急降下をしだした。流石は戦後生産機、たかが急降下したところでビクともしないぜ!!・・・さて、そろそろかな。
「イピカイエー・マザーファッカーーー!!」(本日二度目)
俺は零式水偵から飛び降りた。もちろん「パラシュートはただの飾り」だからつけてない。あれ、船の横に魚雷みたいな小さな潜水艇が横付けしてる。何故?
ブーーーン・・・ドカーーーン!!!
零式水偵がピラミッドにぶつかって穴をあけた。あれ?穴が意外に小さいんだけど・・・ってやべぇ!!このままだと穴に入らねぇ!!
横風が吹いていることに気づいた俺は必死で落下コースを変えようとしたが、努力も空しく、穴から10メートルほど離れた場所に落ちた。こいつは死んだな。
ズドーーーン!!
ピラミッドがメチャクチャ薄いベニヤ板で助かった。だから穴が小さかったのか。・・・まぁ、普通考えればそうだよな。船体ギリギリにでっかいピラミッド作るんだもの。鉄なんかで作ったらこんな外洋じゃすぐ横転するよな。
さて、あたりを見渡してみると、気絶したであろうアリア(ビキニ?着用)を抱えるキンジ(鼻血つき)、白雪をかばうカナさん(キンイチさん)、ふらふらと折れた松葉杖で立とうとするファラオコスプレ少女がいた。こいつがパトラか。
「き、貴様は・・・ムラタイブキ・・・。」
「おう、とりあえず逮捕な。」
俺は松葉杖を突きながら逃げようとするパトラを歩いて追い、腕をつかんでそのまま逮捕した。
「時間は・・・また壊れてる。とりあえず殺人未遂で逮捕。」
ガチャ
他に余罪がありそうだけど、わかるのはこれぐらいだしな。
「こ、こら!!何をしておるか!!妾は覇王・・・」
「うるせぇ!!」
「・・・パトラ、ピラミッドは神聖なものでしょう。静かにして、ね。」
パトラはおとなしくなった。俺とカナさん(キンイチさん)の説得がうまくいったのだろう。
あれ?そういえばキンジと白雪がいる。なんで?
「キンジ、寝てたんじゃないのか?」
「イブキが行った後起きて、白雪と一緒に魚雷でここまで来たんだ。」
魚雷・・・?あぁ、船に横付けしてたちっこい潜航艇のことか。そんなことを話しながら壊れたピラミッドを出て舳先に出た。ゆっくりと傾きつつあるからなこの船。いつでも脱出できるようにしないと。
舳先に出た時、ちょうどアリアが起き、そしてニトと理子が降りてきた。アリアのほうはキンジに任せよう。
「え!?もう終わっちゃったの!?理子の出番は!?」
「あ・・・あんなこと言ってやることがないなんて・・・。」
「まぁまぁ・・・俺だってやることほとんどなかったんだし・・・。」
などと二人をなだめていたら、カナさん(キンイチさん)が急に焦りだし、何か叫びだした。
「みんな!!逃げなさい!!」
すると理子が急に震えだした。どうした?
ズズズズ・・・・
そんな音と共に、何かが浮き上がってきた。この感じからすると潜水艦か?それにしてはかなり大きいな。
そして浮き上がってきたものは・・・お馴染み、イ・ウーのボストーク号。・・・と、なぜか隣に古めかしい潜水艦が。第2次世界大戦の物か?少なくとも日本のじゃなさそうだ。大きさからは伊号(1000t以上)じゃなくて呂号(1000t未満400t以上)クラスか?
「‘‘
そう言ってカナさん(キンイチさん)はキンジ達の前に出た瞬間
パシュッパシュッパシュッパシュッ
銃弾が俺のほうに3発カナさん(キンイチさん)に1発・・・俺は急いで3発を刀で防いだ。そしてカナさん(キンイチさん)は吹っ飛んだ。こいつは結構な威力だ・・・拳銃じゃない。小銃クラスだ・・・。
撃った奴は・・・こいつか。
「・・・曾、おじい様・・・?」
アリアがかすれた声で言う。正解だよクソッタレ!!
「カナっ!!!カナっ!!!」
キンジが叫んでる。アリアと理子は呆然と立ち尽くしてる。おいっ!!もうここは戦場だぞ!!
俺が理子を伏せさせようとした瞬間、こっちのほうへ進む2つの青白い物体が・・・魚雷!?
「魚雷だ!!伏せろ!!」
ズドォオオオオオン!!
二つの水柱が空高く上がった。チクショウ!!この船はただでさえ傾いてるんだ!!魚雷なんて喰らったら一瞬で沈むぞ!!・・・あれ?轟沈(一分前後で沈没)すると思ってたんだけど・・・。傾斜するスピードがちょっと上がっただけかよ。
「「白雪!!(理子)艦尾に救命ボートがあるはずだ!!それを下ろせ!!」」
俺とキンジが白雪と理子に命令した。こう呆然としている奴には何か仕事を与えないと何もできないからな。
「キンイチ!!キンイチ!!」
びっくりしたことに、パトラはこのどさくさに紛れて手錠の鎖部分を切断し、カナさん(キンイチさん)のほうへ走っていった。逃げるつもりじゃ・・・ないな。
「キンイチ・・・あぁ、キンイチ・・・。」
そう言ってパトラはカナさん(キンイチさん)の撃たれたところに手を当てると・・・そこが青白く光り始めた。
ドォオオオン・・・
ボストーク号とこの船が接舷したようだ。そしてその潜水艦から・・・男が一人、海面を凍らせこっちに来た。
「こいつもあんたの計算通りってか?シャーロックさんよぉ?」
「いや・・・君の存在は推理になかったよ。」
オールバックの青年がそう言った後・・・。
「だが、イブキ君以外は・・・・・・もう会える頃だと思っていたよ。」
シャーロックがこの船に降り立った。
「卓越した推理はやがて予知に近づく・・・それを僕は‘‘
シャーロックが何か説明しだした。俺は「影の薄くなる技」を使い、シャーロックの後ろへ移動する・・・。エアジャックの時のようになりませんように・・・。
シャーロックがアリアをひょいっとお姫様抱っこした・・・。ここだ!!俺はシャーロックに切りかかった。
ザシュ!!
切った!!と思った瞬間俺は殺気を感じ避けた。
ガンガンガン!!
俺がいたところには3本の矢が刺さっていた・・・。は?
「っ・・・。流石だね・・・。僕の推理でも今のはわからなかったよ・・・。」
と言いながら、シャーロックはアリアを抱え、ボストーク号のほうへひとっ跳び・・・。っち!!あの野郎、すぐ回復してやがる!!ブラドの回復力まで持ってやがるのか!?
「君は僕の推理をかき乱す・・・。だから・・・君を隔離させることにした。」
シャーロックが言った瞬間、俺に向かって矢が!!避けようとしても追いかけてくる!?俺は一瞬「影の薄くなる技」を使い、何とか矢を避けた。撃たれた方向を見ると・・・。タンカー!?なんかすごく近くにいるし!?
ダンダンダン!!
今度は銃撃!?俺は弾を避け、弾の飛んできた方向を見ると・・・ボストーク号の隣にあった小さい潜水艦の上に、トンガリ帽子にマント、卍の眼帯に軍服、肩にカラスをのせた少女が立っていた。
「イブキ!!貴様の相手はこのあたしだ!!」
「えーっと・・・仏教の方ですか?」
おそらく、ナチス関係の人なのだろうが、その関係の人が間違ってはいけない物を間違っていたため、俺はそう聞いてしまった。
「貴様・・・何言ってんだ?」
「いや・・・その眼帯・・・時計回りじゃなくて、反時計回りだぞ。」
え?という言葉と共に、彼女はいそいそと手鏡を出して確認した。あ、顔が真っ赤になった。
ダンダンダンダン!!
彼女は顔を真っ赤にしながら、今度は拳銃を空に向けて撃った。眼帯は逆卍になってる。直したようだ。
「イブキ!!貴様の相手はこのカツェ=ぐr・・・
「イブイブ!!早く逃げよ!!」
理子が俺のほうへ走ってきた。とりあえず落ち着いたらしい。
「いや!?今それどころじゃないって!!・・・で、何?」
俺はカツェ=某さんに聞いた。take2失敗で結局わからなかったし。
「・・・貴様の相手はこのカツェ=ぐっらs・・・」
ブロロロロロロロロ!!!
急に飛行機の音が聞こえる・・・。俺は聞こえたほうを見ると・・・スツーカ!?しかもG型!?
タタタタタタタタタ・・・・ドォオオン!!!!
撃ってきやがった!?
俺と理子は機銃と機関砲から走って逃げた。逃げた先は小さい潜水艦の甲板の上だった。あのスツーカ乗り・・・わざとこっちに誘導したな!?あとついでに鉄の矢も俺のいた場所に刺さってるし・・・。
あ・・・・・・・・・take3失敗・・・
カツェ=某さんは俯きながらプルプルと震えていた。そして顔を上げ、俺を睨んだ。
「イブキ・・・よくもあたしをコケにしてくれたな!!コロス!!コロシテヤル!!!」
ダンダンダンダン!!!!
「いや待って!?俺が何したの!?」
ブロロロロロロロ・・・タタタタタタ、ヒュンヒュンヒュン!!!
上空のスツーカが火を吹き、2キロは離れてるタンカーから矢が飛んできた。
「イブイブの近くって、命いくらあっても足りないよね。」
「うるせぇ!!理子!!手伝え!!」
「あいあいさ~!!」
零式水偵の設定はきついかもしれないけど・・・これで通します。
スツーカ乗りの方も次回ちゃんと登場しま・・・できるといいなぁ。スツーカならこの人でしょ。
教授は推理の間違いの原因を突き止め隔離しますが・・・それだけで推理は正しくなるのでしょうか・・・。
ちょっと早いですがカツェ=某さん、風の某さんが登場です。流石にこのメンツにココを足すのはきついのでやめました。