少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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艦これとFGOのイベントが終わった!!!

艦これは最終日の午前4時になんとか占守を落としました。(その日は睡魔が猛攻を振るったのは言うまでもない。)

FGOはキアラピックアップを引いたところ孔明が・・・。ピックアップすり抜けは初めて何で驚きました。











俺は計画破壊の疫病神じゃねぇ・・・

「よぉ~ブラド、久しぶりだな。あんなにしても生きてるとか、正真正銘の化け物だな。」

俺と理子はブラドの前に姿を現した。するとキンジとアリアが何やら驚いていた。

「あぁん、テメェになんか会ったことないぞ。」

あら、ブラドさん俺のことをお忘れのようで。

「覚えてないようだな・・・。全く、あそこまでやったのにな・・・。‘‘ジョニー・マクレーって言うんです。’’」

それを言った瞬間、ブラドが固まった。よし、影武者じゃないな。

「家族に親友と色々とお世話になったそうじゃねぇか・・・。‘‘やれ’’」

俺が言った瞬間、ブラドは胴体から黄金に光る鎖を生やした。

「さぁ・・・どこを切り落とそうか!!!」

エルさんがだいぶ張り切っているようで・・・。エルは自分の腕を刃にし、また鎖を使いブラドの再生よりも早く手足、首を落としていく。その様子を見ているキンジ、アリア、理子が引いているように見えるのは気のせいに違いない。よし、俺も行くか。

「おい理子、早くしないとお前の分がなくなるぞ!!」

そう言って俺は抜刀し、ブラドへ突撃した。

「首はいらねぇ!!命置いてけ!!命置いてけぇ!!!べらんめぇ!!」

 

 俺が切り刻み始めた時、理子は我に返ったようだ。理子は手に拳銃、髪にナイフを持ってこっちに来て、ブラドへのお礼(意味深)に参加した。少し遅れてアリアとキンジも援護射撃を始めた。

 俺、エル、理子でブラドにお礼(意味深)をし始めて10分程度たっただろうか、ブラドはミンチになっていても生きていた。

「いい声を聞かせておくれ。」

エルさんは張り切って(しかもいい笑顔で)ブラドを切り刻んだり鎖で拘束したりしているがこれでは埒が明かない。

「理子!!そういえばコイツの殺しk・・・倒し方はどうするんだ!!」

俺の生半可な知識より理子のほうが知っているだろう、そう思い俺は理子に聞いた。

「イブキ!?お前知らずにやってたのか!?それとナイフが壊れた!!何か貸せ!!」

理子が目を大きく開き驚いた。でも手を止めないのはさすがというべきか・・・。

「目玉模様を一緒に刺すってのは聞いたことはあるが、情報源が信用できなくてな!!それにミンチにしてればいつか殺s・・・倒せるだろ!!得物はこれでいいか!?」

俺は銃剣を渡した。理子は呆れたような顔をして受け取り、再び解体作業を開始した。

「・・・イブキの言った通り、目玉模様の場所にある魔臓を4つ同時に破壊すればいい!!」

「だそうだ!!エル!!」

「わかったよ。」

エルはそう返事をし、切り刻むのをいったん止め、4つの鎖を出した。そして4つの鎖は右肩、左肩、右わき腹、ブラドの首へ飛んで行った。

「くぁwせdrftgyふじこlp;@!!!」

ブラドは最後に聞きとれない悲鳴を上げた後、あちこちから血が大量に出て、静かになった。

 

「終わったな・・・。」

俺は「4次元倉庫」からティッシュを取り出し刀に付いた血を拭い、納刀した。

今回の戦いを俺なりに考察すると、ブラドの敗因は自分の耐久性に過信し過ぎていたことだ。ブラドは自分の弱点をなくそうとし、結果的に異常なほどの耐久力を得た。ゲーム風に言うと超高HPに毎ターンの異常な回復量、そして無限に近い残機持ちってところか。だけど、攻撃は力任せにしていたために俺達には当たらなかった。俊敏性も無かったから俺達の攻撃は当て放題だった。もしブラドが何かしらの武術を学び、俊敏性を少しでも上げていれば俺達は負けていたかもしれない・・・。でもこいつってイ・ウーのNo2なんだよな。ってことはシャーロック以外のイ・ウーのメンバーってそこまで強くないんじゃ・・・・カット。油断は危険だな。

ヘリの音が聞こえる。空を見上げると、神奈川県警のヘリが飛んでいた。これならワザワザ警察に連絡しなくても来てくれそうだな。

「あたしが散々苦労して作った作戦が・・・ハァ。イブキ、お前は疫病神じゃないのか?」

理子がため息交じりに言ってきた。

「俺は疫病神じゃねぇ!!・・・ったく、結果的に解放されたわけだ。ある意味、計画大成功じゃないか?」

俺のことを散々「計画破壊の疫病神」みたいなこと言っているけど、この程度の不測の事態くらい計画立案時に予想できるだろ。

「言われればそうかもしれないな。」

理子は憑き物が取れたような清々しい笑顔を俺に向けた。でも顔に大量の血が付いているために、その笑顔が怖い・・・。

「ほら、顔ふけ。せっかくの顔も血で台無しだぞ。」

そう言って俺は「四次元倉庫」からタオルを取り出し、理子とエルに渡した。このタオルは捨てなきゃ駄目か・・・。

「やったな理子。」

キンジとアリアがこっちに来て。理子に声をかけた。

「イブキ、警察呼んでおいたぞ。」

上空のヘリはキンジが呼んだのか。

「ありがとな、キンジ。」

すると、アリアが理子に話しかけた。

「なんか理子、初代を超えるだの超えないだのってこだわってたけど――あんた、いま、初代リュパンを超えたわね」

・・・半分以上はエルがやっていたけど、協同で倒したことになるよな。

「うーん・・・やっぱりこんなものか。イブキ、タオルありがとう。」

エルが俺にタオルを渡そうとした。しかし、エルの頰にはまだ血が・・・。

「エル、ちょっと動かないでね。」

「イブキ!?くすぐったいよ!」

俺は頰の血を拭ってあげた。

「ちゃんと拭けてなかったよ、エル。」

「ありがとう。」

エルの顔が少し赤くなったような気がしたが・・・気のせいだろう。

「ブラドのこと――感謝はしないよ、オルメス。今回は偶然、利害が一致しただけだ」

キンジとアリアは途中から援護射撃をしてくれた。・・・理子、お前照れてるのか?

「オルメス家がリュパン家の宿敵であることに変わりはない。永遠にな。」

うん、セリフだけならかっこいいのだけれど・・・タオルで顔を拭きながら言われてもなぁ。

「そうね。あたしもあんたなんかと馴れ合うつもりはないわ。で? あんた、これからどうするの。逃げようってんなら捕まえるわよ。ママのこと、尋問科にぶちこんででも証言させてやるんだから。観念しなさい――理子。得意の口先ももう通用しない。得意の双剣双銃をやろうにも、武器が無い。得意技を全部封じられたら、人間、何もできないものよ」

そういえば、理子のやつ持ってた弾全部使って、ナイフも折れたとか言って、俺から銃剣借りたんだっけ?あと、このブラドから奪った十字架、いつ返せばいいのか・・・。

「……神崎・ホームズ・アリア、遠山キンジ。あたしはもう、お前たちを下に見ない。騙したり利用したりする敵じゃなくて、対等なライバルと見なす。だから――した約束は守る。‘‘Au revoir. Mes rivaux.(バイバイ、ライバルたち)''あたし以外の人間に殺られたら、許さないよ」

「おい、待て。俺は!?」

俺の言葉を聞かずに、理子はビルから飛び降りた。俺は慌てて理子が落ちたところへ行き、下を見た。そこにはパラグライダーで夜の街を飛ぶ理子の姿が・・・。俺はポケットに手を入れ、入っていた十字架を出した。その十字架は偽物だった。理子、お前いつの間に取ったんだよ・・・。取られたの気づかないとか、鈍ったなぁ。

後日、宛先不明の荷物が届いた。中身は、新品のタオルと銃剣が入っていた。

 理子がパラグライダーで逃走してすぐ、警察が屋上に来た。若い警察官がミンチのブラドを見て吐いていたのは見なかったことにする。

 警察が来て、15分くらいたった時、俺たちの所に一人の老いた刑事が来た。その刑事はベージュのトレンチコートとソフトという格好で、コートとソフトの使われ具合から長い間現場に立っていたのであろうと推測できる。しかし、その刑事は頰が痩せこけ、大きな隈があり、死んだ魚のような目をしていた。何かとても悲しいことがあり、それを引きずっているように見えた。

「今日はもう遅い。君達の取り調べは後日やる。君達は武偵かな?君達の武偵手帳を見せてくれるかい?」

その刑事が渋い声で話しかけた。俺達は言われた通りに武偵手帳を見せた。

「ここにいたのは君達だけかい?」

「いや、もう一人いまして・・・うちの学校の峰理子っていう子なんですが・・・。」

俺が答えた。答えなくて後からなんか言われるのも嫌だし報告した。

「峰理子さんか・・・ん?峰・・・理子・・・。もしかして本名‘‘峰・理子・リュパン四世’’か!!!」

刑事が俺の肩を持ち、揺らしながら言った。

「そうです!‘‘峰・理子・リュパン四世’’です!!だから刑事さん揺らさないで!!」

それを聞いた刑事さんの目がランランと輝き始めた。そして敏腕刑事のオーラがではじめた。刑事さんは俺を離し、大きな声で叫び始めた。

「リュパーーーーーーーーン!!今度はお前の娘を逮捕してやる!!ちゃんと矯正させてやるからな!!覚悟しろよ!!!!」

「じっとしてる場合じゃない!!ここに3〜4人残して残りはリュパン逮捕に動け!!」

刑事さんは警察官達に命令した後、再び俺たちの所に来た。

「少年!!教えてくれてありがとう!!ありがとう!!!」

刑事さんは号泣しながら俺の手を握り、感謝し始めた。

「え・・・いや・・・頑張って下さい。」

「よし、リュパン逮捕へ出動だ!!」

刑事さんは俺の手を放し、泣きながら敬礼した後、警察官を率いて屋上から去ろうとした。

「ちょっと待って刑事さん!!刑事さんの名前は!?」

そういえばこの刑事さんの名前知らない。すると、刑事さんは走ってこっちにまた来て、名刺を渡した。

「私は元ICPO、今は神奈川県警警部の銭形幸一であります!!!」

 うん、理子がヤバイことになりそうな感じがするが・・・、気のせいに違いない。俺達は帰ることにした。俺の車にアリア達が乗って来たが、帰りは同じ場所だ。何も問題はない。

「あの人が銭形幸一!!リュパン三世を何回も捕まえた刑事よ!!」

アリアが興奮気味に銭形警部の話しをした。アリアにとって銭形警部は尊敬する人物だったらしい。

 警察関係で思い出した。マクレーのおっさん、元気にしてるかな・・・。うん、あのおっさんのことだ。どうせピンピンしてるだろう。

 ブラドを倒した翌日の放課後、俺、エル、アリア、キンジは特別教室へ行くようにとの放送が流れた。特別教室に4人で行ってみると、そこには銭形警部に叱られている理子がいた。

「あ、イブイブ!!助けて!!」

「お取り込み中失礼しました。」

俺は静かに開けた扉を元に戻した。

「先客がいるみたいだし帰ろうぜ。祝勝会だってリサと玉藻が今、張り切ってご馳走作ってるんだ。」

「君達どこへ行こうというのかい?君達を待っていたんだ。」

ガラガラっと特別教室の扉が開き、銭形警部が俺達に言った。俺達は諦めて中に入った。

銭形警部がいたのは司法取引のためだったようだ。俺達は書類にサインをした後、説教を10分くらい食らった。

「イブイブ〜!!親友を見捨てるなんてプンプンガオーだぞ!!」

説教が終わった後、理子は指で角を作り、頰を膨らましながら言った。

「いや・・・さすがに警察からの厳重注意受けてる所に割り込むほどの度胸はないわ。それが原因で第2のゴー・ストップ事件になるかもしれないし。」

ゴー・ストップ事件とは、戦前に信号無視で陸軍兵と巡査が喧嘩し、最終的に陸軍と警察が互いのメンツにかけて対立した事件。このような事件があったので、普通の軍人はよっぽどのことがない(任務とか戦地とか占領地とか)がない限りは基本警察に従う。それを聞いた理子は頭で角を作っている手を下ろした。

「祝勝会があるんだよね。理子りん沢山食べちゃうぞ〜!!」

「お前参加するのか!?今日帰って来ると思ってなかったから足りないぞ!!」

「理子りんもこんな早く捕まると思わなかったからね!!」

「胸張って言うなよ!!」

「何?理子りんの胸に興味があるの?」

「なんでお前は下ネタに持ってくんだよ!!しかも恥ずかしいなら言うなよ!!」

理子は顔が真っ赤になっていた。

「イブキは、胸が大きい方がいいの?それなら作り変えるけど。」

「イブイブは理子りんのようなロリ巨乳が好みなのだ!!」

「おい理子!!適当なこというな!!エル!!別に作り変えなくていいから!!今のままで十分魅力的だから!!」

「イブイブ!!理子りんは魅力的じゃないの!?」

「ハイハイ、理子りんも魅力的魅力的。」

ガラガラガラガラガラガラ

「うちの理子は渡さーーーーーーん!!!!!」

「なんで銭形警部が出てくるの!?しかも頑固おやじ役で!!」

「うるさーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!」

ダァンダァンダァンダァン

「静かにしないと風穴!!!!!」

「「「すみませんでした!!!」」」

 

 

 

 この件の後、エルの胸が気持ち大きくなったような気がするが、気のせいだと思う。

 




理子の親ってどう考えても「ルパン三世」をモデルにしてますよね。(というか、そのものの可能性も)なら、「緋弾のアリア」の世界できっと、ルパン三世と銭形警部の攻防戦があったんだろうなぁ~という考えがありました。そのルパン三世は「緋弾のアリア」の世界では病死・・・その時の銭形警部は・・・などと考えたら、銭形警部を書かなきゃならん!!と思って銭形警部を書きました。

ルパン三世が死に・・・その一人娘は行方不明・・・銭形警部はどう受け止めたんでしょうか・・・?

銭形警部の話は閑話にでも書こうと思います。




(備忘録)
えっと閑話で書くって言ったのって、これに、山本さんとの話、理子視点の話、だけだっけか・・・。

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