仮面ライダーARTHUR 王の名を持つ仮面の騎士   作:名もなきA・弐

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 シノビリンクとレッドゾーンなどについて、戒たちが面白おかしく語り合います。
 そして、今回のゲストは最大四人!誰が登場するかお楽しみに。
 それでは、どうぞ。


COMBO EX7 第七回アーサーチャンネル!!

「せーの」

『「「アーサーチャンネル!!~~~~」」』

 

ラジオのスタジオみたいな場所でウェルシュ、戒、琴音の三人が番組名を口にした途端、拍手や歓声が沸き上がった。

賑やか雰囲気の中、戒は挨拶を始める。

 

「どーもみなさん、おはこんばんにちは!DOAXがパソコンで新しく配信されると聞いて内心ドキドキしている門矢戒です。よろしくお願いしまーす!!」

『おはこんばんにちは。シノビマスターの登場する新キャラを作者が組み込むのか考えているウェルシュだ、よろしく』

「おはこんばんにちは。将来は背の高い巨乳なお姉さんになれることを祈っている幸村琴音です。よろしくお願いしまーす!!」

 

琴音が名乗った瞬間、拍手が沸き上がるが心なしか「おっ、おう」と微妙な空気が流れているような気がしたが気のせいだろう。

拍手は止んだのを確認した戒は話を進める。

 

「さあ、やってまいりました第七回目の『アーサーチャンネル!!』、この番組はどんな番組かと言いますと!」

『本編で語れなかったとこ、感想であった身近な疑問を答えていく所謂「質問コーナー」だね、第一回でも触れたがこの番組はメタ発言が多い…それを好まない人はバックすることを勧める』

「それでは、今回のゲストをご紹介します!前回と前々回で活躍した各所属のリーダーたちです、どーぞっ!!」

 

ウェルシュの説明の後に、琴音が本日のゲストを紹介すると飛鳥と焔、雪泉と雅緋の四人が拍手の中でステージに空いている席に座る。

 

「半蔵学院二年、飛鳥です!よろしくお願いします!」

「焔紅蓮隊のリーダー、焔だ!よろしく頼む、ところで肉はないのか?」

「二度目ですが死塾月閃女学館の雪泉です。よろしくお願い致します」

「蛇女子学園のリーダー、雅緋。不慣れな場所で失礼が多いかも知れないがよろしく頼む」

 

各々挨拶を終えたメンバーが改めて席に座ったのを確認した戒は、ゲストの一人である雪泉に話しかける。

 

「いやー、雪泉さんは三回目の放送以来ですね。どうですか心境は?」

「またこうしてこの場に立てたことを嬉しく思います」

 

そう照れ臭そうに微笑んだ彼女に、観客席からは「可愛いー!」と男女関係なくコールされる。

その人気ぶりに琴音は感心しながらも、飛鳥に向かって喋る。

 

「飛鳥さんたちは初めてだけど、どうですか?」

「まだ始まって間もないけど、すごく楽しいよ!…でも、どうして私はこんなに遅いんだろう?最初のゲストは紫ちゃんだったし雪泉ちゃんに至っては二度目だしどうして私は七なんて中途半端な登場なの?地味だから?やっぱり私が普通だから…」

『焔や雅緋はどうかなっ!?初めてのゲストだがどんな心境かな、うん!』

 

途中からトラウマスイッチでも入ったのか、頭を下げてぶつぶつとネガティブなことを言い出した彼女を遮るようにウェルシュが残りの二人に言葉を掛ける。

二人は暗いオーラを出している飛鳥にドン引きしながらも空気を変えるようにフォローしてくれたためどうにかなった。

気を取り直して琴音が「最初はこれ」とボタンを押す。

 

【レッドゾーン・エラーとシノビリンクについて】

『本名「森伸介」…それがレッドゾーンの本名だ』

「たった一人の身内だったお姉さんが亡くなったことで復讐に走っちゃったんだよね…」

「おまけに、エラーになる前からこいつは標的に病的なまでの嫌がらせをやっていたからな…仕方ないとは思うがかなりえげつなかったな」

『モチーフはレース用のカート…これは彼が車好きだったのと復讐によって理性のタガが外れたことで「レッドゾーン(危険度の高い状態を示す)」の名前になった』

 

司会の三人がレッドゾーンの解説を行う中、飛鳥が挙手をする。

 

「レッドゾーンのモデルになったのってDMのクリーチャーから?」

「実はそうです。当時あのクリーチャーを見た時に『絶対に幹部にしよう』と決めたのがきっかけとなってレッドゾーン・エラーが誕生しました」

「なるほど……ところで話は変わるがシノビリンクについて何か話すことはあるのか?」

 

戒の言葉に、全員が納得すると次の話題に入るように焔がシノビリンクについて話題を変える。

 

「実は基本フォームだった」

「マジか…もしかして紫色なのはパー○ルハートが裏モチーフだからか?」

『まぁ、そうだね。だけど急きょドラゴン系のフォームを書きたい衝動に駆られた作者が中盤の強化フォームとして出したのがこのシノビリンクだ』

「チャンバラ無双ゲームアプリが一応のモチーフだけど、単体で使用すると爆発的に上昇した魔力で身体がボロボロになるんだっけ?」

 

戒のカミングアウトに彼女が驚く中、ウェルシュと琴音がシノビリンクのモチーフやデメリットなどの解説を始める。

飛鳥が渡された台本を読みながら捕捉を入れる。

 

「でも、絆を結んだ忍…つまり私たちに力を分け与えることで戒君の負担を抑えながら能力を活かせるんだね!」

「その時は私たちの衣装も変わりましたよね。あれもシノビリンクの力なのですか?」

『Exactly…こうして紡いだ絆を力とするのがシノビリンクなのさ』

「まぁ、それでも負担が大きいことに変わりはなさそうだがな」

 

「使用には気を付けろ」と雅緋が戒に警告したことで、一先ずシノビリンクについての解説を終わらせて次のボタンを押す。

 

【今後のアーサーについて】

「最後の青年が何者なのかも気になるが……もしかしてこれが第一クールの終わりか?」

「そうですね。EV編を入れましたがこれでワンクールが終了しました…かなり長かったですがこれからは幹部との戦いや二号ライダーも乱入して物語が動く!…と思います」

 

戒と雅緋がそう話す中、ウェルシュが思い出したように口を開いた。

 

『そう言えばだ、実はアーサーの基本フォームである「ドラゴンリンク」のカラーをオレンジに変えることがほぼ決定している…どういうことかは活動報告を読んでくれるとありがたい』

「別に連載しているドラグーンの共通モチーフが「赤龍帝」だからねー…あっちはスーツが赤だけど」

 

困ったように笑う琴音に戒たちが「うんうん」と頷くと、これで一先ずの話題が終わった。

「これで終わりか」とゲストが様々な反応を見せる中、戒は金色に光るボタンを力強く押した。

瞬間…ステージが暗転し、何処からともなく現れたモニターがある映像を映し始めた。

 

 

 

 

 

仮面ライダーディケイド……『門矢士』は仲間たちと共に、これまでと変わらず光写真館を拠点として異世界を巡る旅を続けていた。

そして、彼らが訪れた次の世界は……。

 

「これは…お城でしょうか?」

「うわっ!?見ろよ、士っ!!写真館がっ!!」

「僕の眼鏡に適う、目ぼしいお宝はあるかな?」

 

この世界は、仮面ライダーや怪人でなくても人々が異能を使える世界…そこで、彼らはその世界の中心とも言うべき人物と出会う。

 

「私は『政宗元臣(もとおみ)』…ディケイドいや、門矢士。お前に協力してほしいことがある」

「何だと…?」

 

彼から告げられた新たな使命、それは9つの世界を再び巡ることだった。

増え続ける世界の核となる基本世界『O.R.WORLD(オリジナルライダーワールド)』と、士たちが旅をした並行世界『A.R.WORLD(アナザーライダーワールド)』。

元臣が告げたことは、限りなく近く限りなく遠い…決して触れ合うことのなかった二つの世界が融合したことで緩やかな崩壊を遂げてしまうという、衝撃的な事実だった。

 

「俺は、世界の破壊者だ…やることはいつもと変わらない」

 

そして、旅を始める士たちに新たな仲間が加わる。

 

「下手くそな写真ですね。私でも上手に撮れますよ」

「なら、見るな」

 

元臣の娘である物静かな自称名探偵『政宗美緒』と……。

 

「これも依頼だ…よろしく頼むぜ、ディケイド?」

「やれやれ。さっきまでパニクっていたのは何処の誰だい、翔太郎?」

「『ライダーは助け合い』…俺も協力します!」

「ライダー…キターーーーーーーーーーッッ!!…けど、卒論に間に合っかなぁ…」

「良いぜ?魔法使いと破壊者のショータイムだ」

『ここからは、俺たちのステージだ』

「ベルトさん…異世界でも、ひとっ走り付き合えよ」

『OK! Start your Engine!!』

「人間の、仮面ライダーの可能性はムゲン大だ!」

 

新たな個性と共に戦う仮面ライダーたち。

そして彼らは混じり合った世界の旅を始める……。

 

「剣崎一真っ!お前だけは、お前だけは俺が倒すっ!!」

「今更、俺が何を言ったところで言い訳にしかならない」

「私は…カズマさんの命の方が大切です…!」

 

残ったアンデッドと、突如現れたトライアルシリーズが手を組み世界を支配しようとする『剣の世界』。

 

「仮面ライダードライブ?何かお前を見てると……懐かしい気持ちになる」

「ボクは…スマートブレイン・ハイスクールを、壊す…!!」

「それでも、私は熱いお茶を美味しそうに飲んでるタッくんの顔が好きだな」

 

スマートブレイン・ハイスクールを中心に、憎悪と夢の青春ストーリーが展開される『ファイズの世界』。

 

「お前は、俺と同じ匂いがするな…天の道を行く者の、な」

「ははは。面白いな、君…でも買い被りさ。俺は、天の堂に座しているだけの…ただの『お兄ちゃん』だ」

「違う!妹や家族のために戦えるあのお人好しが、臆病なわけないっ!!」

 

「二体のカブト捕獲作戦」を実行するZECTから二人の漢が逃げる『カブトの世界』。

 

「まだだ…!ヒビキさんはまだ戦えた。僕だって…」

「焦りは心に隙を産む。少年、自分がどうして鬼になったのか立ち返ってみろ」

「わたしも…強く、なりたい……!!」

 

自分の力に焦りを抱き始めた…大人になりかかった少年に一人の鬼が修行をさせる『響鬼の世界』。

 

「裏切者はあんたじゃないのか?紅渡……」

「僕は、僕はただ…みんなの音楽を守りたかった…それだけだったんだ…!!」

「あんたがそんなんじゃ、本当に理解し合うのなんて夢の又夢よ」

 

原因不明で暴走したファンガイアが、人間と共存した同胞たちを襲う『キバの世界』。

 

「俺、参上っ!…て、何で俺たちのリマジはいねぇんだよっ!!」

「多分…存在が限りなく近かったから、一緒になったんじゃないかな?」

「ねぇ、時ってそんなに大事な物なの?」

 

いつもと変わらぬメンバーで時を駆ける『電王の世界』。

 

「不可能犯罪…お前、この事件に心当たりがあるのか?」

「任せてください!俺もあなたと同じ、アギトなんで!」

「お前の叔父は…戦うこと選んだぞ。どうするんだ、テツヤ?」

 

不可能犯罪の現場付近に必ず現れる「もう一人のアギト」の謎を暴く『アギトの世界』。

 

「やっぱり…この国の裁判は、何かがおかしい…!!」

「ライダー同士が戦うことも、それで罪が決まるのも、こんなの間違ってるっ!!」

「Wシンジくん。服脱いで」

 

ライダー裁判の始まりと闇…全ての謎が明かされる『龍騎の世界』。

 

「大丈夫!俺、クウガだし」

「もうあんたは戦わなくて良いんだよ!俺が、俺があんたの分まで戦うから…みんなの笑顔を守るから…!…だから見ていてください、俺の『変身』」

「ユウスケさんって、無職なんですか?」

 

全ての始まりとなった『クウガの世界』。

9つの世界を巡り、政宗の娘たちと仮面ライダーとの絆を繋ぐことで…『世界の破壊者』と、ドライブとゴーストの技術で製造された彼に付き従う怪人集団『魔進ナリーズ』の正体が明らかになる。

 

『仮面ライダーディケイド The After』

全てを破壊し、全てを繋げっ!!→連載未定っ!!

 

 

 

「お前、何者だ?」

「世界を旅した破壊者(仮面ライダー)だ。頭に刻んどけ」

 

仮面ライダーディケイド…9つの世界を巡り、二人の『ツカサ』はその瞳に何を見る…?

 

 

 

 

 

映像が終わった途端、ステージに照明がついて司会はもちろんゲストたちも止まっていた息を吐く。

 

「…て、わけで。アーサーとドラグーンが一段落したら連載する予定の、ディケイドThe Afterの予告でした」

 

感慨深いように戒は拍手をしながら、ゲストの飛鳥たちに感想を求める。

 

「これは、所謂過去編ですよね?」

「だとしても、予告のタイミングが悪すぎるだろ」

「政宗家について、色々読者がツッコンでいたが本当に明らかになるのか?」

「いつ連載するの?」

 

しかし、雪泉や焔は苦い顔をしており雅緋と飛鳥は思ったことを口々に話しておりあまり受けが良くないようだ。

終いには戒たちに質問をぶつけるようになり、宛ら記者会見で質問攻めされている関係者のように見える。

収集が付かなくなることを悟ったウェルシュは最後の挨拶を始める。

 

『では、今回はここまで!お相手はウェルシュと!』

「えと…幸村琴音と!」

「門矢戒と!」

 

戒がパスをするように、先頭にいた飛鳥に指を指すと彼女は条件反射で口を開いた。

 

「ゲストの飛鳥と!」

「焔と!」

「雪泉と」

「雅緋でお送りし…ました」

『ばいばーい!!』

 

そうして強制的にアーサーチャンネルを終わらせたのであった。

(※)予告は全てプロット段階の物です、もしかしたら設定が変わることがあるかもしれませんのでその時はご了承ください。




 次回から第二クールの始まりです。これに続いて新キャラも登場します。
 気長に待ってくださると嬉しいです、ではでは。ノシ

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