仮面ライダーARTHUR 王の名を持つ仮面の騎士   作:名もなきA・弐

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 今回は寄生型エラーですので、一話完結です…が、今回はウェルシュのことが少しだけ分かります。そして彼の名前も…。
 それでは、どうぞ。


COMBO28 親子×家族

夜中の十時頃、人気のない街を走る一人の女性がいた。

その女性は少し紫がかった長い白髪の女性であり、ズボンとYシャツの上には白衣を羽織っている。

モデルのようにすらりと伸びた起伏のある身体は、白衣越しでも十分に分かるほどの美女であった。

しかし、その女性はしきりに後ろを気にしながら長時間走り続けたことで限界が来た身体を休ませようとほんの少しだけペースを落とそうとする。

だが……。

 

『み、つ…け、た……』

 

その声に気づいた彼女はスマホを起動させ、「式神」と呼ばれる魔力と電子で作り上げた人工精霊を召喚する。

武者を模した式神が武器を構える中、『追跡者』は拙い口調と共に暗闇からゆっくりと姿を現した。

 

真っ暗なのっぺらぼうと同化するように暗いモノアイがあり、黒い身体と首に巻いてある薄汚れた白いストールからは常に煤が零れており、背中には鎖で縛った和・西洋の墓石が大量にぶら下がっている。

大衆がイメージするギャングと一昔前のホラー映画に登場するような怪物『キル・エラー』は手に持ったハンマーを両手で構えながら黒いモノアイで相手を睨みつける。

 

『……う、ばう……おまえから……いのち、の…かがやき、を……!!あ、と…おまえの、それ…も、うばう…めい、れ、い……』

 

キルはたどたどしくも、何処か興奮しきった少年の声で語りかけながらにじり寄ってくると女性は視線を逸らさぬようゆっくりと下がる。

やがてキルが大きくハンマーを振り被った時だった。

 

「…っ!!」

 

空き缶のような金色の物体を白衣のポケットから取り出すと、それを彼目掛けて投擲した。

キルは煩わしいようにそれを払うがそれは間違いだった。

 

『っ!?ぐっ、うぅ……!!』

 

瞬間、辺りに強烈な閃光が周囲を眩しいほどに包み込むと、不意を突かれたキルは思わず顔を手で覆ってしまう。

やがて閃光が治まり、視力が回復するころには女性の姿はいなくなっており困ったように周囲を見渡すがやがて後ろから蹴り飛ばされた彼は前のめりに転ぶ。

 

「…何をしているのかなぁ、君は」

『あいつの持っている奴を回収しろっつったろうがよぉ、あぁっ!!?』

『…ご、め…ん……』

 

怯えるように蹴り飛ばした人物…デッドにキルはぼそぼそと謝罪の言葉を口にするが、彼は嫌悪を孕んだ視線を向けながら吐き捨てるように命令する。

 

「んんぅ?お兄さんの命令を忘れちゃったのかなぁ、この役立たずは」

『……あるとりうす・ぺんど、の…あきれすけん、と、ろっくされている……みらーじゅかせっとを、はかいする……』

『分かってるならよぉ……さっさと行きやがれこのウスノロ間抜けがぁっ!!!!』

 

「ひいいい」と恐怖するようにキルはこの場から逃げるように走り去ると、デッドは冷ややかな目でそれを見ていた。

 

「まったく、まさかあんな奴が出てくるとは思わなかったねぇ」

『てめぇが死刑囚の寄生型なんざ使うからだろうが…けど、こちらとしては丁度良いがな』

「所詮、道具さ。用が済んだら捨てるだけだよ」

 

彼らの会話から分かるだろうが、今回のエラーは彼らの独断で誕生させた寄生型エラーであり加害衝動の塊で生き物を傷付け動かない状態にすることで生の実感を得る死刑囚を、寄生型エラーにしたのだ。

明らかに救済のルールとは逸脱した行為に嫌悪感を募らせており、その鬱憤を晴らすかのように彼を痛めつけているのだ。

 

「……それに、倒されたとしてもどうなっているかは知らないけどねぇ」

 

そう不気味に笑いながら、デッドはパペットのアライブと会話しながらその場を後にした。

 

 

 

 

 

「……これが、最後にあなたのお母さんが残した手紙なのですね」

「……」

 

政宗探偵事務所の居間では、戒が今回の依頼人である少女と話をしていた。

県立志野塚工業高校の学生服に身を包んだ…白髪の女性と何処か面影のある少女は『霞』……最新のノートパソコンを首に下げている彼女は失踪した母親を探すため、そして失踪した理由を知るために政宗探偵事務所のドアを叩いたのだ。

 

「分かりました。とりあえず、こちらでもいろいろ調べて見ますから…しばらくくつろいでいてください」

 

そう彼女に優しく微笑むと、戒は二階に上がり…リアと千歳達がいる部屋へと入る。

依頼の内容を聞いていたのだろう……二人はパソコンとタブレットを忙しなく動かしており、所在を探そうとしている。

そんな彼女達の邪魔をしないよう、戒はこの部屋に隠れていたウェルシュに話しかける。

 

「どうしたんだ、ウェルシュ?何時ものお前らしくないぞ」

『いや、そんなことは……』

 

言葉を濁す彼に戒は疑問符を浮かべる。

普段冷静な彼がこのような態度を取るのは珍しい……もう少し詳しい事情を聞こうとした時だった。

 

「兄様、見つけました!」

「…場所はっ!?」

「それが、何かから逃げているのか移動を開始しています」

『どうやら、一刻も早く動かなければならないな…戒っ!』

 

「言われなくても」と短く了承した戒はすぐに一階へと降り、扉に向かおうとするが慌ただしく下りてくる彼に驚いた霞は合成音声ソフトを内蔵したパソコンで会話を始める。

 

『あの…何かあったのですか?』

 

音声ソフトの割には、綺麗に聞こえるがそんなどころではない彼は短く母親が見つけたことを答える。

それを聞いた霞は少しだけ表情に変化を見せると、彼の袖を掴む。

 

『私も、連れて行ってください』

「…でも」

 

「危険だ」と言いたかったが今は一分一秒時間が惜しい…戒は念を強く押してからリアたちのナビゲートを元にドライグハートを発進させた。

 

 

 

 

 

女性……瞳は真っ赤に染まった腕を抑えながらキルから逃げていた。

廃墟で仮眠を取り、行動を開始しようと外に出た瞬間にキルが落下してきたのだ。

攻撃したキルの攻撃を回避することには成功したのだが右腕をやられてしまい、足も捻ってしまったためどうすること出来ず、土埃で汚れた眼鏡越しに相手を睨むことしか出来なかった。

その様子を見たキルは興奮した口調で話す。

 

『あぁ……い、いいなぁ……うばうって……!!』

 

自分よりも弱い人間が必死に苦しみながら抵抗する…それに対して言いようもない支配力に覆われてしまい、それが更なる興奮を促す。

それは自分が寄生している人間に対しても同様だった…自分と同じ異常性を持った彼から無理やり魔力を引き出しながら自分の中で悶え苦しむ様に興奮を覚える。

そして、これからその興奮を堪能するのだ…キルはモノアイを歪めながら身体に下がっている墓石を投石した。

それに瞳は固く目を瞑った。

 

【RIDE UP! MAGICIAN! 魔法、錬成!WHITE FANTASY!!】

「…オラァッ!!」

 

その時、マジシャンリンクに変身したアーサーがドライグハートを操作しながら襲い掛かる墓石を全て破壊したのだ。

マジッグローブを装備した両腕から繰り出されるラッシュで全て打ち砕くとドライグハートから降りる。

「お母さん」と彼女に駆け寄る霞の姿を横目にアーサーはキルと対峙する。

 

『気を付けろ、戒っ!!奴のパワーは桁違いだっ!容赦なく叩き潰せ!』

「分かってるっ!」

「……今の声」

 

ウェルシュの声を聞いた瞳は聞き覚えのあるその声に一瞬だけ目を見開くが、アーサーは気にせずキルの胴体に拳を叩き込む。

怯んだ彼はハンマーで思い切り相手を叩き潰そうとするが逆にハンマーを破壊されてしまい、右腕に槍状の水晶を生成した左腕で顔面を殴る。

 

『い、たい…おとなしく、う、うばわれろ…』

『やかましいっ!!』

 

珍しく激昂したウェルシュの言葉に動揺しながらも、アーサーは腕力強化したマジッグローブでラッシュを浴びせる。

そして、少しだけ宙を浮いたキルの鳩尾目掛けて拳を打ち込むと手足をばたつかせながら吹き飛び、地面を転がる。

 

『く、そ…いたい、の、は…きらい、だ』

 

モノアイを光らせながらぶら下げた十字架型の墓石を引きちぎり、ハンマーのように持って地面に叩きつけると土煙に紛れて姿を消した。

煙を払いながらキルのいた場所に駆け寄るが、既に遅かった。

 

 

 

 

 

『「下霜草一」…十数年前、大勢の人間を手に掛けた正真正銘の殺人犯よ』

「聞いたことがありますよ…確か死刑判決が出たはずじゃ…」

『まだ拘束されていたのよ…昨日脱獄したのには違いないんだけど……完全にこちらのミスだわ』

 

人気のない、寂れた廃墟に隠れた戒は美海と連絡を取っていた。

美海が言うには現在警察が総力を挙げて捜査しており、周囲に警戒を呼び掛けているが…エラー絡みともなると話は簡単には終わらない。

戒はリア達を経由して場所を伝えるようにすると、美海の心配そうな声に「大丈夫」と返して通話を終える。

そして、目の前にいる依頼者とその母親は…ウェルシュをじっと見ていた。

ウェルシュは気まずそうな表情をディスプレイに映していたが、やがて瞳は意を決したように口を開いた。

 

「アルト…何でしょ?」

『……何のことだ、私は…』

「嘘っ」

 

言い訳を口にしようとする彼を遮るように彼女は真っ直ぐに彼を見る。ウェルシュはどうにかして話題を変えようとするが、彼女の…当時からまったく変わっていないその目に彼は苦笑する。

 

『……久しぶりだな、瞳』

 

ウェルシュ…『アルトリウス・ペンド・波柴』は『波柴瞳』と再会した。

それを聞いた霞は詳しい事情こそ分からなかったが、彼が何者なのか気づいたのだろう…恐る恐る、自分の声で話しかける。

 

「…お父、さん」

『あぁ。しばらく見ていなかったが…大きくなったな、霞』

 

その言葉に彼女の目に涙が溜まり、瞳は優しくハンカチを渡す。

そこに戒が場を和ませるように割って入ってくる。

 

「…既婚者だったんだな。てっきり研究一筋の独身だったのかと」

『隠していてすまなかったな。彼女とは若い頃、前の職場で知り合ってね』

「所謂、職場結婚…だったのかな…」

 

照れ臭そうに話す彼女だったが、やがて表情を引き締めるとウェルシュに言葉を掛ける。

 

「教えて、十二年前に何があったの?」

『……全ては、彼を…「槇村」を止められなかった私の責任だ』

 

そして、ウェルシュは過去を語り始めた。

学生時代から、日本にある某大学で研究をしていたアルトリウスは友人でもあり研究仲間でもある瞳と、『槇村欣司(まきむら きんじ)』と共に精霊術について研究していた。

そして、数十年後に彼らは精霊術である研究を行おうとしたのだ。

ウェルシュは教え子達と共に『宿った精霊による潜在能力の引き出し』を、槇村は『プログラム化した魔力による電脳世界への直接干渉を利用した新ゲームの開発及び発展』と、互いに目指すものは異なっていたがそれでも彼らは互いに研究を進めていた。

その過程で、ウェルシュは潜在能力を引き出しやすくするためにアプリゲームをモチーフにしたミラージュカセットを製作し、槇村もそれに協力をして進めていた。

しかし、何を思ったのか狂気に囚われた槇村は未完成品でありオリジナルでもあったがミラージュカセットを使用し…世界で初のエラーへと覚醒し…救済のオーナーとして仲間を増やしながら、最終的にアルトリウスを殺害した。

しかし、事前に教え子達に自分が狙われることを教えていた彼は、自身の魂を電子化した魔力…霊子を生前作っていた自動操縦ミニ四駆に送り込み、難を逃れた。

教え子達もウェルシュが予め製作していた「フェイクガンナー」と「アヴァロンブレス」らを使用して海外にいるエラー達の殲滅を行い、活動の中心である日本で新たに完成したアーサードライバーの使用者を探していたのだ。

 

「それが、俺ってことか」

『あぁ…と言っても君には初めて会った時に大体のことは話していたか』

 

腕を組みながら呟いた戒にウェルシュは自嘲するように笑うと、瞳はバッグからある物を取り出し彼に見せる。

 

『…それはっ』

「研究室の跡地から見つけたカセット…ロックが掛かっていたから調べようと思ったら」

「エラーに襲われたってわけか」

『なるほど、戦力を削るのと私のアキレス腱を断つためにか…!!』

 

彼女がエラーに襲われた理由を理解したウェルシュは怒りに声をにじませながらも、彼女に話す。

 

『すまない、俺のせいで…だが君は俺が護る…絶対にっ』

「…そんな姿になってもずるいなぁ、アルトは///」

 

その言葉にほんの少しだけ顔を赤らめた瞳だが、ウェルシュはそれに気づかずに戒に話しかける。

 

『戒…我が儘なのは分かっているが』

「良いさ、どうせその姿じゃ何も出来ないし…俺も手伝うぜ」

 

「ありがとう」とウェルシュと軽く微笑み合う二人から感じる力強い姿に霞は知らず知らずの内に惹かれて行き…そしてアーサードライバーがシェアリングナイトフォースを起動させた。

 

『…千歳からの連絡を受信した』

「りょーかい…ここで待っていてください」

 

それだけを言うと戒とウェルシュは、外にいるキルの元へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

一方、キルは僅かな反応を手掛かりに目の前にある廃墟へと訪れていた。

そろそろ寄生している人間が瀕死の状態なので速く片付けなければいけないの加えて、任務を果たさなければデッド達に何をされるか分かった物ではないのだ。

廃墟ごと叩き潰そうと十字架の墓石を振り下ろそうとした時だった。

 

「させないよ」

『悪いが…貴様の物語、ここで終わらせてもらう』

【DRAGON!】

 

ドラゴンカセットを起動させた戒はアーサードライバーにセットしてサイドグリップを引いた。

 

「変身っ!」

【RIDE UP! DRAGON! 牙の連撃!RED KNIGHT!!】

 

変身したアーサーは距離を詰め、グレンバーンを抜刀する。

攻撃力は高いが巨体のせいで小回りが利かないキルにとってはマジシャンリンク以上に相性が悪く、墓石を無茶苦茶に振り回すが炎を纏った両脚で蹴り飛ばされてしまう。

 

『お、まえ……きらいだぁっ!!』

 

忌々しくそう叫ぶと黒いエラーカセットを地面に捨てて思い切り叩き潰すと、そこからポーントルーパーがゾンビのように現れる。

キルが召喚したためか、好戦的に前進して来るポーントルーパーの攻撃を躱して相手を蹴り飛ばすとこちらに向かって飛んでくる弾丸を弾いて一掃する。

それでも数は増えてくる上にキルも攻撃を開始しようとした時だった。

 

『ギャッ!!?』

 

頭を撃ち抜かれたポーントルーパーが短い悲鳴と共に消滅すると、そこにはパトカーから降りてきた美海と佑斗が立っており、美海はマグナムを構えていることから撃ったのは彼女だろう。

 

「意外と早かったな、美海姉さん」

「これでも、デートの時には早く待ち合わせに行くのよ」

 

そう微笑むと伸ばしてきた腕を掴み、捻り上げて狙撃し佑斗も身軽な動きでフランケンシュタイナーを掛けると襲ってくる個体に足払いを仕掛けエルボーを叩き込む。

援軍はこれだけではなかった。

半透明な鎧武者や武装した鬼のような物体が現れると、ポーントルーパーを装備した太刀で斬り裂いていく。

突然現れた存在にポーントルーパーはなす術もないまま消滅する。

 

『式神……霞かっ!!』

 

ウェルシュが驚きと我が子の成長を喜ぶように声をあげると、窓には霞が少しだけ身を乗り出しており目にも留まらぬスピードでキーボードを叩きながら式神の操作とキルの弱点を探す。

そして……。

「……っ!!」

『戒君、お父さんっ!!あいつの胴体に少しだけ皹が出来てるっ!』

 

何かに気づいた霞はパソコン本体の音量を最大にして、アーサーとウェルシュに説明すると、それを聞いたアーサーはドラゴンカセットをグレンバーンにセットして居合の構えに入る。

 

【CRITICAL ARTS! COMBO STRIKE! DORAGON!!】

 

電子音声を鳴らし、構えているアーサーにキルは目の前に存在している命を奪おうと足音を踏み鳴らして墓石を振り回しながら突撃するが、一瞬の隙を見つけたアーサーは抜刀し弱点を貫いた。

呻くキルを無視して刀身を引き抜き、ゆっくりと納刀すると彼の身体からエネルギーと火花が飛び散る。

 

『あ…あぁ……!!……もっ、と……うばい……たか……』

 

命乞いをするように、名残惜しむように…キル・エラーはアーサーの背後で爆散すると寄生されていた下霜が泡を吹いた状態で倒れており、美海は気絶している彼に手錠をかけたのであった。

 

 

 

 

 

事件は終わり、報告書の作成を終えた戒はアイスココアを飲んで一息ついた。

ロックがかけられているミラージュカセットも回収したため、これでもう狙われる心配もないだろう。

スマホを起動してゲームをやろうとしたが…。

 

『霞、やめてくれっ!!私はこの色が気に入ってるんだっ!』

「待って、お父さん」

 

何やら二階で物音が聞こえるとウェルシュが慌ててこちらに来る。

続いて父親に会いに来た霞もパソコンを抱えたままこちらに来たので戒はウェルシュに尋ねる。

 

『いや、ちょっとこの子が我が儘をだな』

「……我が儘じゃないっ」

 

彼の言葉に霞はパソコンの画面を二人に見せるとそこには白や花をイメージしたガワが映し出されている。

彼女曰く、「結婚式のための花婿の衣装」らしい。

 

『確かに、式はやっていないが…ミニ四駆だぞっ!?ミニ四駆と花嫁ってカオスの光景が繰り広げられるだけじゃないか!!』

「だから、似合うように友達にデザインしてもらった…事情は教えていないけど」

 

ウェルシュの言葉に負けじと言い返す霞…この事件以降彼女はほんの少しだけ話をするようになり、笑顔を見せるようになっていた。

事情を知った戒は少しだけ考えると、ある提案が思い浮かぶ。

 

「良しっ、神父は俺にやらせてくれ」

『アホか君はっ!!』

 

真剣な表情でボケた彼にウェルシュは鋭いツッコミを入れるのであった。

To be continued……。




 今回の怪人…キル・エラーはホワイト・ラムさんからいただきました!ホワイト・ラムさん、誠にありがとうございます!デッドたちの犠牲になってしまい申し訳ありません……その代わり不気味さや残虐さを全面的に出してみました。
 次回は美海と行動を共にしている彼のお話を予定しています。ではでは。ノシ

キル・エラー CV悠木碧
ホワイト・ラムさんからいただいたオリジナルエラー。モチーフは『ギャングと墓場』
死刑囚であるみたいな凶悪犯…下霜草一の『強い力を弱い奴に振るいたい』という加害衝動の塊のような欲望で融合した。真っ暗なのっぺらぼうと暗いモノアイで常に体と首に巻いた汚れた白いストールから煤が零れており、背中には鎖で縛った墓石が大量にぶら下げている。
手に持つハンマーが武器で直接的な戦闘力は高く十字架型の墓石による投石も行う。
基本的にひらがなで無口だが攻撃中は興奮した声色になる。
救済のルールとは逸脱した形で誕生したエラーのためか、張本人であるデッドとアライブからは理不尽な言動を取られていた。ちなみに寄生されていた下霜は無理やり魔力を引き出された激痛で半殺し状態だったが一命を取り留め、来月に刑が執行された。

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