仮面ライダーARTHUR 王の名を持つ仮面の騎士 作:名もなきA・弐
今回はいつもと少し違います。それでは、どうぞ。
「せーの」
「「「アーサーチャンネル!!~~~~」」」
ラジオのスタジオみたいな場所で美緒、桜花、美海の三人が番組名を口にした途端、拍手や歓声が沸き上がった。
賑やか雰囲気の中、美緒が挨拶を始める。
「どーもみなさん、おはこんばんにちわ。好きな仮面ライダーはディケイドの門矢美緒です。よろしくお願いします」
「おはこんばんにちわ。好きな仮面ライダーはフォーゼの幸村桜花です。よろしくお願いしまーす!」
「おはこんばんにちわ。好きな仮面ライダーはドライブの政宗美海です。よろしくお願いします」
美海の挨拶が終わると、拍手が起こるが当の本人は「何で私が」と頭を抱えるばかりだが、それを無視して美緒と桜花は番組の概要を説明する。
「もう知っている方はいるかもしれませんが、この番組は本編で語れなかったところ、または感想であった身近な疑問を答えていく所謂「質問コーナー」です。この番組はメタ発言が以下略」
「いや注意事項が長いからって略すなっ!!」
「それじゃ、ゲストを紹介します。どーぞー!」
「話を聞けぇっ!」とマイペースに物事を進めていく二人に美海は涙が出そうになるも、無情にも番組は進行され、ゲストが召喚された。
「おはこんばんにちわ。好きな仮面ライダーはジョーカーの左雷華です。よろしくお願いします」
黒いセーラー服のような洋服を着た黒髪ショートの女性はそう名乗るとお辞儀をして席へと座る。
「雷華は『ANOTHER COMBO2 バカ×サングラス』の最後の方で登場しましたね」
「いや待って、美緒姉さん」
ゲストの紹介に移ろうとする美緒に待ったをかける美海。
「何で、番外編で登場したキャラをゲストにするの?それ以前に私たちが司会やっている理由とか説明するべきじゃないの」
「それは気になったな、どうして美緒ちゃん?」
「そうですね……まずは司会をやっている理由を説明すると単純に戒たちが不在だからです。あの子たちが何処かに飛ばされたのは分かります。でも連絡がつかないんですよ、その代理として私たちが。雷華をゲストにした理由は本人の口から語ってもらいます」
不在となった戒たちの代理として呼ばれたらしい、それに納得した美海と桜花だがまた別の疑問が湧きあがる。
「でもどうしてこの日なの?」
「作者の誕生日ですから」
「そんな理由っ!?」
美海がシャウトしたの見計らって今まで黙っていた雷華が口を開く。
元来真面目な性格の彼女は美海と並ぶ常識人なのだ。
「みぃ姉さん、美緒姉さんがこうなのはいつものことです。無視するのが賢明ですよ」
「姉に対しての言葉とは思えませんね。まぁ良いです、お願いしますよ雷華」
美緒にそう言われた雷華はテーブルにあった自分のペットボトルに入っている水を一口飲んで潤すと説明を始める。
「私がこの場所に呼ばれた理由は単純です。最近投稿した【仮面ライダー×仮面ライダー W&ARTHUR NOVEL大戦ブレイク】と今日中に投稿する【W&ARTHUR スピンオフ大戦ブレイク】に登場する人物だからです」
「翔太郎さんのヒロインですものね、あなた」
「なっ!?/// 違います!仮面ライダーを支える立場なだけです!大体私は彼に惹かれたわけではありません。あのままだと結婚出来ないと思っただけの、言わばお情けであって…///」
美緒の一言で顔を赤くした雷華はツンデレめいた口調でまくし立てるがそれを無視して桜花がお題のボタンを押していた。
【両姉妹との幼馴染設定について】
「…て何ボタンを押しているの桜花さん!?」
「話が長くなるかなって」
「まぁこの際構いません。クロス先が決まった時、他のキャラと絡みやすくするために幼馴染設定を入れる予定だったんですよ」
マイペースに事を進めている桜花に美海は指摘するが美緒は赤面しながら言い訳を続けている雷華を無視して説明を始めるがそれに対して、美海が待ったをかける。
「それだったら飛鳥とか選びそうだけど」
「最初はその予定だったんですけど、丁度その時両備ちゃんと両奈ちゃんのプロフィールを見た時、丁度同い年で同学年だったので『使える』と思ったらしいですよ?おかげで両姫ちゃんが戒の初恋の人という設定も生やせましたし」
「だから、年上とおっぱいが好きになったんだね。カー君」
「まさかあの子の性の始まりが両姫ちゃんだったとは……だからですか?私が平坦だから避けているのですか?」
「安心しなさい、それは関係ないから」
辛辣に返した美海はあることを疑問に思ったため二人にそれをぶつける。
「そう言えば気になったけど、両姉妹とは何時出会ったの?」
「カー君と琴音が小学校低学年の時かな?二人が両備ちゃんたちの家に遊びに行ったのが切っ掛けで私たちも両姫ちゃんと話すようになったんだ。そこからはもう何やかんやあって家族ぐるみの付き合いに」
「ちょっと待って、何やかんやって何よ?」
「何やかんやは何やかんやだよ」と笑顔で言った桜花に美海はツッコミを入れたくなるも、それを遮るように美緒が話を始める。
「両姫ちゃんは、私たちに節約術とか教えてくれましたし一緒に買い物とかも行きましたね…店員が私たちを年下に見ていたのは今でも腹立たしいですが…!」
「そりゃ、あなたたちが小さいからでしょ。初見であなたたちが大人だと見抜ける人はいないわよ」
あの時のことを思い出した美緒は握り拳を固めるも美海はそれを宥めて次のお題へと進む。
(※)両姫と一緒に並ぶと若い母娘もしくは姉妹に見える、通称年齢不一致トリオ。
【美緒の探偵としてのスキルについて】
「……これは、翔太郎さんやフィリップ君も気になってましたが…どうなんです?」
やっと正気に戻った雷華がからからになった喉を潤すために水を飲むと、美緒の探偵スキルについて尋ねる。
「ぶっちゃけ言いますが、護身程度の格闘技術と不可能犯罪の犯人を見抜く程度の推理力を持っているだけです。変装スキルは紙ですし尾行も得意ではありません」
「探偵と言う職業を根本的に勘違いしてるスキルしか持ってないわよね。いやある意味間違っちゃいないけど」
「美緒ちゃん、どんな事件を解決したの?」
まるで推理漫画や小説に登場する探偵のような能力の振り分けに美海は呆れるように言うと、興味を持った桜花が尋ねるが美緒は淡々と語る。
「そうですね。印象に残った事件をあげるなら、魔女の伝説がある名家の私有地の島で起こった親族と使用人含む連続殺人事件ですかね?」
「一時期話題になったあの事件?」
「ええ、色々とネットなどでも話題だったあの事件です。中々にエグい真実でしたので関係者全員に話さなかったのはこれが初めてです」
「へー」と目を輝かせる桜花に対して、美緒が苦笑いする……それに何かを察した美海と雷華は話題を反らす。
「あんまり本筋と関係ない話だから次のお題に行かない?」
「みぃ姉さんに賛同します。美緒姉さん、ボタンを」
「(ありがとうございます)では…ポチッとな」
二人の意図に感謝を目で表すとボタンを押した。
【『仮面ライダー×仮面ライダー W&ARTHUR NOVEL大戦ブレイク』と、『W&ARTHUR スピンオフ大戦ブレイク』について】
「前者に至ってはW編なのでこれからですが、スピンオフについてはいくつかのコーナーを短編として投稿します」
「具体的には、『ハードボイルド探偵 左翔太郎』と『シスター雷華の懺悔室』、『フィリップ先生と忍学生のアイテム研究室』と『戒とウェルシュの変身講座』などを予定しています。ぶっちゃけきついですが感想くれたら作者のモチベも上がります」
そこまで行ったところで桜花が笑顔で終わりの挨拶を始める。
「今回は短いけど、ここまで!お相手は幸村桜花と!」
「門矢美緒と」
「はぁ、政宗美海と」
「ゲストの左雷華でお送りしました」
「「「「さよーならーっっ!!!!」」」」
四人の言葉の後、盛大な拍手と歓声と共に締めくくられた。
遅くなるかもしれませんが温かい目で見ていただくと幸いです。
急きょ投稿したので完成度が低いですが楽しんでいただけたでしょうか?どうなるか楽しみにしていてください。
ではでは。ノシ