仮面ライダーARTHUR 王の名を持つ仮面の騎士 作:名もなきA・弐
(※)感想を読んでいた際、書き忘れていた設定を思い出したので加筆します。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
「せーの」
『「「アーサーチャンネル!!~~~~」」』
ラジオのスタジオみたいな場所でウェルシュ、戒、琴音の三人が番組名を口にした途端、拍手や歓声が沸き上がった。
賑やか雰囲気の中、戒は挨拶を始める。
「どーもみなさん、おはこんばんにちわ!好きな格ゲーのキャラは『かすみ』と『不知火舞』の門矢戒です。よろしくお願いしまーす!!」
『おはこんばんにちわ。好きな格ゲーのキャラは「ラグナ」と「ノエル」のウェルシュだ。よろしく』
「あ、今回はそういう感じなんだ。えーと、好きな格ゲーのキャラは『マリー・ローズ』と『ハヤブサ』の幸村琴音です。よろしくお願いしまーす!」
琴音が名乗った瞬間、再び拍手が沸き上がり「良かった」と胸を撫でおろす。
「さあ、やってまいりました第二回目の『アーサーチャンネル!!』、この番組はどんな番組かと言いますと!」
『本編で語れなかったとこ、感想であった身近な疑問を答えていく所謂「質問コーナー」だね、第一回でも触れたがこの番組はメタ発言が多い…それを好まない人はバックすることを勧める』
「じゃあ、解説を始める前にゲストを紹介します!秘立蛇女学園二年『紫』さんです!どうぞー!!」
戒とウェルシュの注意事項の後、琴音は今回の特別ゲストである彼女の名前を呼ぶと愛用のぬいぐるみ、べべたんを抱えながら紫が登場する。
「ど、どうも…よろしくお願い、します……」
「(…くそっ、何だよあの胸…!)よろしくお願いします紫さん!早速ですけど本作で知りたいことは何かありますか?」
「…これです」
自身なさげに挨拶をする紫の胸囲に琴音は内心戦慄しながらも持ち前の明るさで彼女に質問する。
すると、紫はボタンを押した。
【千歳と美海たちオリキャラについて】
「…感想の方でもありましたが、千歳さんは…ソシャゲの方で登場するあの『千歳』さんですか……?」
「質問に関しては『イエス』だね。千歳ちゃんの設定は変わっているけど見た目と性格はソシャゲとほぼ同じだよ。差異があるとすればリアちゃんと幼少のころから一緒だったぐらいだね…イメージCVは『近藤佳奈子氏』で考えているらしいよ」
「閃乱カグラ側のキャラとの接点を持たせたいからこのような設定にしたらしい…本当は作者の嫁である芭蕉にしたかったらしいが養子の設定から千歳が適任だしなー」
紫の質問に琴音と戒は前回のアーサーチャンネル!!でも触れた設定や裏話を詳しく説明する。
そして、話は戒の叔母である美海たちの話へと進んでいく。
「美海姉さんと佑斗さんは『DRACU-RI○T!』に登場する主人公とヒロインをイメージしながら書いていて『田口宏子氏』と『日野聡氏』がイメージCVです」
『この二人は美緒たちの中では比較的真面目な部類に入るね…美海はクールだが君が怪我した時は取り乱していたね』
「美海姉さんは、意外と甘いとこがあるから…俺と兄さんに札束の入ったお年玉を渡された時は正直引いた…佑斗さんと母さんに怒られたけど」
そう呟いた戒に対して「あれにはびっくりした」と琴音も苦笑いしていたが、話を進めていく。
「真希奈姉さんは母さん側の人間でイメージモデルはこれと言ってないなー…取りあえずグラマラスで子どもっぽいお姉さんが基本イメージで、イメージCVは『akari氏』だな」
『ボーカルユニットの「doubleeleven undercurrent」と「doubleeleven UpperCut」のボーカルを担当している方か』
「佑斗さんは正統派のラノベ主人公を意識して書いているらしい…好青年な感じで美海姉さんとも交際を続けているけど、肝心の美海姉さんが恥ずかしがって頭突きしたりビンタするからキスの一つも出来ないって言ってた」
真希奈と佑斗の解説を終えた戒はそこで、一息つくと琴音が自分の母親のことを話し始める。
「私のお母さん、『桜花』は格闘家としてもすごい優秀で銃や刀を持った相手でも素手で叩きのめせるけど普段は天然で大人しい人なんだ」
「…怒ったことはないけど、謎の威圧感を持ってる人だよなー…イメージCVは『丹下桜氏』でお願いします」
「お父さんの方は本編には登場しないけど道場の経営を行っているよ。でも銛でサメを仕留めたり百人以上の人数と戦って勝てるぐらい、すごい強い人だよ」
「でも、カラオケとか行くとすごい合いの手入れたりするよなおじさん…選曲も渋いし」
戒は苦笑いしながら琴音の父親を思い浮かべる。
ちなみに、琴音パパはカラオケに行くとノリノリで歌ったりしており、今でも戒たちを連れてカラオケに行ったりしている。
得意曲は『JUDGEMENT ―審判―』と『MachineGum Kiss』であり、それを聞いていた戒や琴音、千歳やリアも歌えるようになっている。
(※)彼の合いの手は破壊力が色々な意味で凄まじく初見は確実に噴き出すことで有名。
『余談だが美海や佑斗、桜花たちの苗字の由来は戦国武将の「伊達政宗」と「片倉小十郎」、「真田幸村」が元ネタだよ。感想で分かった人がいて驚いたね』
「……そういうことだったんですね…じゃあ次は」
ウェルシュの最後の余談を聞いた紫はボタンを押して次の議題へと変わる。
【戒と閃乱カグラのキャラたちの合体秘伝忍法について】
「あー…時々作中で出している『あれ』ね。これ、ぶっちゃけて言うけど適当」
「早っ!他にも言い方あるでしょっ!?」
ぶっちゃけた戒に即座にツッコミを入れる琴音に対して、彼は「やれやれ」と首を振る。
「まぁ技名は主に各キャラの名前の法則に則って考えたりしているけど、全キャラ出せるかどうかと言われたら作者曰く無理かもしれないとぼやいていた」
「そこは根性だそうよ…でも、どうしてオリジナル技なんて出そうと考えたの?」
『当初はそのような予定はなかったのだが、たまたまテ○ルズで遊んでいた身内のプレイを観ている内に捻じ込みたくなったらしい』
「……行き当たり、ばったりですね」
「そこは感想の方でも呆れている人がいるかもなー…でも、一度それを取り込んだからには適当にせず、合体秘伝忍法を極力出していきたいと作者が言っていたから生温かい目で見守ってくれるとありがたいです」
大まかなことしか考えていない作者の考えを戒とウェルシュから聞いていた琴音と、べべたんを抱える紫は呆れることしか出来なかった。
二人に対して作者への微妙なフォローを行った戒はボタンを押して次の議題へと突入させる。
(※)暇があったら全キャラの合体秘伝忍法を記載する予定です。
【エラーの例外について】
『今回で登場したステルスとブラッドだね…この二体が依然触れた例外のエラーだよ』
「……私を襲ったステルスは『寄生型』でしたね…」
『そう、通常エラーはエラーカセットと融合者の人格があり片方に異変が起こると能力を発揮出来ない、しかし寄生型エラーは融合者の人格を強制的に封じ込め、身体を乗っ取る性質を持つ』
「イメージとしては人間を取り込むレベル30のバグスターですよ、紫さん」
『そして、ブラッドは融合中に異物が混じってしまった突然変異態だね…まぁ本編には登場しないからこれは覚えなくても構わないよ』
ウェルシュは紫を襲った寄生型エラー…ステルスに対して説明を始め、戒がそれについて補足する。
「幹部エラーについてはまた別の機会に」とウェルシュがまとめ、最後の議題が近づいてきた。
【フォームチェンジについて】
「新しく登場した『アーサー リズムリンク』。音の力とリズムに乗って相手を翻弄するトリッキーな遠距離フォームだな。両肩のスピーカーとピアノアローからの一斉放射『シューティングフィーバー』と飛び蹴りの『リズムストライク』が主な必殺技」
『ドレミファビートがモチーフだが、ダンスのような動きは「キョ○リュ○レッド・カーニバル」をイメージしているよ』
「対象をリズムとして補足することで見えない相手を特定したり、未知の機械を解体することも出来るよね、赤のボタンで『解析』と緑のボタンで『音の付与』だったっけ?」
「……あの時の戒君、カッコ良かった……///」
解説を始める戒とウェルシュ、琴音が説明をする中…紫が誰にも聞こえないほどの声量で呟く。
(※)モチーフはDJと狩人だが、裏モチーフはスマホの『リズムゲーム』などの音楽アプリ。
「カセットのラベルがヘッドホンを付けた幽霊なのは没になった『ダンスゴースト』の名残で透明化も可能な不可思議な動きを行うフォームを予定していたらしい」
「へー…じゃあ『ピアノアロー』は?感想の方でも触れている方がいたけど、ピアノと弓矢って関連性ないと思うけど」
リズムカセットの没案に琴音は納得しながらも、ふと思った疑問を戒にぶつける。
「元々はディスコテーブルと銃を合成した武器を予定していたがカチドキアームズやブレイブと被ると思ったからあまり使われていないピアノの要素を弓矢に組み合わせたんだと」
頷くメンバーたちの顔を見ながら、「そして」とピアノアローの解説に移る。
「ピアノアローは射撃だけじゃなくて斬撃も得意な武器でロックオン機能と斬撃強化が出来る代物で作者曰くガシャコンスパローを意識しているらしい」
武器の解説と共に、フォームチェンジの議題が終了した。
(※)この他にも後いくつかフォームが登場するので、楽しみにしていてください。
「さて、今回は短いけど、そろそろお別れの時間がやってきました。以上、お相手は門矢戒と!」
「幸村琴音と!」
『ウェルシュと』
「紫で、お送りしました…」
「「「『バイバーイッ!!』」」」
四人の言葉の後、盛大な拍手と歓声と共に締めくくられた。
キャラが増えたりしたらまた似たようなことをするかもしれないので、人物紹介やライダーの設定、本編の方も気長に待ってください。
第二回目のアーサーチャンネル!!でした。読者様の声とネタがあれば第三回目をやるかもしれません。
ではでは。ノシ