とある提督コンビ達と艦娘深海棲姫物語   作:ユージンアームストロング

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第1章 正臣&賢人編
第1話 艦装試験運用


翌日 午前8時。

海軍本部に着いた正臣は早速、艦娘試験運用が実施される予定の開発研究部門に向かった。

 

 

?「おはようございます!荒上大佐殿!

高槻 純平(タカツキ ジュンペイ)伍長!いつでも試験運用開始準備、完了しております!」ビシッ

 

?「同じく、吹雪鈴音(フブキ スズネ)伍長!いつでも開始可能です!」ビシッ

 

正臣「ああ、よろしく頼むよ。緊張せずに肩の力を抜いて、リラックスしていこう。」

 

高槻 吹雪「「了解です!」」

 

 

開発研究部門にはすでに試験運用作戦に参加するメンバー全員が集合していた。

 

 

?「おはようございます。荒上大佐。

今回の作戦のオペレーターを務めさせていただきます、緒方莉子(オガタ リコ)曹長です。

今日は皆で一丸になって試験運用を成功させましょうね。」

 

正臣「もちろんだ。伍長たちのサポートもしっかり頼むよ曹長。」

 

緒方「お任せ下さい。」

 

 

?「今回の作戦の実施エリアまでの移動と伍長達の帰投母艦『松永』の館長を務める御手洗啓介(ミタライ ケイスケ)中尉です。

今日はよろしくお願いします、荒上大佐殿。」

 

正臣「ああ、よろしく頼むよ。」

 

?「今日は試験運用作戦の実施日だったね。私も是非見届けさせてもらうとしよう。」

 

正臣「柴田 善文(シバタ ヨシフミ)元帥殿!おはようございます。必ず成功させてご覧に入れます。」

 

賢人「俺も見学させてもらうぞ。親友の活躍をこの目で見させてもらおうじゃないか。」

 

正臣「賢人⁉︎今日は輸送船の護衛任務じゃなかったのか⁉︎」

 

賢人「心配するなって。ちゃんと信頼の置ける有能な部下に頼んであるから。」

 

正臣「そうか…なら是非その期待に応えて見せよう。」

 

賢人「ああ。」

 

正臣「では試験運用作戦の作戦ポイントに移動しよう。」

 

 

1時間後…

 

海軍本部周辺海域

 

正臣達は試験運用作戦の作戦ポイントに到着した。

 

正臣「座標ではこのあたりだな。

高槻伍長、吹雪伍長、緒方曹長。準備はいいか?」

 

高槻 吹雪 緒方「「「いつでもいけます!!!」」」

 

正臣「今回の作戦の目的と完了条件を説明させてもらう。

今からこのエリアに試験運用のために用意した敵駆逐艦を4機配置する。

君達2人にはこの駆逐艦4機を破壊してもらいたい。

破壊して君達の戦闘データを回収することが今回の作戦目的だ。

回収が完了して君達が母艦に帰投すれば作戦完了だ。

今回の作戦は模擬戦ではあるが、限りなく実地訓練に近い内容で構成されている。

心して遂行してくれ。健闘を祈る。」

 

高槻 吹雪「「了解!」」

 

正臣「では艦装を展開せよ!」

 

高槻 吹雪「「了解!艦装展開!」」ガシャン!

 

 

高槻と吹雪達は同時に艦装を展開する。

 

高槻は近接特化型艦装。

 

日本刀をベースに設計された鋼のブレード。

両肩に装着された小型ショルダーシールド。

両腰に装着された三連装魚雷。

 

吹雪は射撃特化型艦装。

 

両腕に装着された12㎝単装砲。

両肩に装着された対空ミサイル。

両腰に装着された三連装魚雷。

 

こちらは射撃に重点に置いた艦装となっていた。

 

 

正臣「よし。艦装展開に不具合は無いようだな。

発艦準備!駆逐艦4機を作戦エリアに配置しろ!」

 

御手洗「了解!カタパルト準備完了!発進準備OKです!」

 

緒方「それでは高槻伍長、吹雪伍長、作戦を開始してください。」

 

高槻「了解!高槻伍長!出撃します!」バシュッ!

 

吹雪「同じく、吹雪伍長!出撃します!」バシュッ!

 

 

カタパルトから海上の作戦エリアに飛び出した高槻と吹雪はエリアないの索敵を開始した。

 

 

高槻「駆逐艦2機発見!これより戦闘態勢に入ります!」ジャキッ

 

 

敵駆逐艦イ級に急接近した高槻は瞬く間に敵を撃破した。

 

 

正臣「よし…索敵、戦闘データ共に上々といったところか…」

 

吹雪「こちら吹雪伍長!敵駆逐艦2機を発見しました!

戦闘を開始します!」ピピッ!

 

 

残りの2機を照準に定めた吹雪は主砲と魚雷を用いて素早く敵を撃破した。

 

 

正臣「こちらもいい感じだな。

これならすぐにでも実用化出来そうだ。」

 

緒方「駆逐艦4機の撃破を確認しました。

戦闘データの回収しますので暫しお待ちを…回収を確認しました。

各員帰投母艦に帰投してください。」

 

 

作戦は無事に終了。

高槻と吹雪は帰投母艦に帰投した。

 

 

柴田「なるほど…聞いていた以上の性能じゃないか、荒上大佐、明日にでも兵器導入して深海棲姫の戦闘に実践投入して行こう。」

 

正臣「了解!ありがとうございます!」

 

 

こうして無事に試験運用を終えた正臣は艦装の実用化に成功したのだった。

 

《続く》

 

 

 


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