スーパーロボット大戦V-希望を繋ぐ者   作:ナタタク

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第3話でも書きましたが、活動報告に、アンケートがありますので、興味がある方は確認してください。
この小説に関するものです。


第4話 再びの木星

-ヤマト 格納庫-

思わぬイレギュラーの介入により、木星帝国残党の撃破に成功したヤマトの中に基地に残された資材が運び込まれていく。

「おやっさん、18番のコンテナの中に、例のパーツがありました。これで…」

「これで、ヤマトはワープできるようになる…という話じゃが、詳しいことはようわからん。わしにとっても、地球にとっても、初めての試みじゃからなぁ」

コンテナの中身を確認した、機関科の藪助治一等宙曹の報告を受けた徳川彦左衛門機関長が悩みながら答える。

彼自身、長年機関士として地球連邦軍に在籍し続けたプライドがあり、それを裏付ける経験や実績を持っているものの、このような不可思議なシステムや機能を扱うのは今回が初めてだ。

だが、ワープできなければ、地球とイスカンダルを1年で往復することはできない。

「そういえば、古代戦術長達はどこへ…?」

「ああ、彼らは…」

 

-火星 サーシャの墓-

赤い大地の中にポツリと残された、人の手で作られた墓に森が地球の地下都市で育てられた花を置く。

「ここに…サーシャが眠っているのね」

「ああ…」

古代は航海長の島大介と共に、悲しげに彼女の墓を見る。

メ号作戦の時、2人は火星でイスカンダルから来る使者の受け入れの任務を受けていた。

キリシマが冥王星から撤退する直前あたりに、イスカンダルから来たカプセルは確かにこの星に来た。

しかし、何らかの事故によってカプセルは損傷し、2人が見つけたときには使者であるサーシャは死亡していた。

彼女の手には波動コアが握られていて、これのおかげで、今のヤマトがあるといってもいい。

なお、サーシャの容姿はあまりにも森そっくりであったとのこと。

「彼女は救いの手を差し伸べてくれた。たった1人で長い旅路を…」

ヤマトの場合は、1000人近いクルーやパイロットらと共に旅をすることになる。

だが、サーシャの場合、地球ではないものの、それでもとてつもなく長い旅路をたった1人でたどっていた。

そんな彼女の勇気はとてもまねできるものではない。

「彼女に対してできることは…墓を作ることだけだった」

「その死を悼みましょう。そして…」

「必ず、僕たちはイスカンダルへ行こう。彼女の思いにこたえるためにも」

3人はサーシャの墓に対し、静かに敬礼した。

 

-ヤマト 応接室-

サーシャの墓参りを済ませた古代はスカルハートのパイロットであり、宇宙海賊クロスボーン・バンガードのエースパイロットであるトビア・アロナクス、そして同海賊が所有する唯一の艦、リトルグレイのクルーであるベルナデット・ブリエットと話をすることとなった。

ちなみに、ベルナデットは基地での戦闘中、スカルハートに乗っていて、物資コンテナの位置を特定し、ヤマトに情報を送っていた。

古代から現在の地球の情勢を聞いたトビアの表情が曇る。

「1年…ですか」

「そうだ。今、こうしている間にも地球が汚染されていき、人は…」

人類滅亡まであと1年という話だが、その1年を待たずに死んでいく人々もいる。

地下都市にこもっていたとしても、なにかしらでその大気の影響を受けることがある。

特に肺の弱い人々にとって遊星爆弾による大気汚染は致命的で、そのせいで高齢者や子供が死亡する、もしくは遊星爆弾症候群によって苦しむケースが数多くある。

あと1年ある、というのではない。

1年の間にどうにかしなければならない、というのが現実だ。

「だから、ヤマトが建造され、今動いているんですね?」

「ああ…。そして、これまでのガミラスの攻撃で多くの艦が沈んだ。今、2年前のように木星帝国が攻撃して来たら、もう防ぎようがない。トビア君…」

「トビアで結構です」

「君と彼女…いや、君たちを含めたクロスボーン・バンガードについて、聞いてもいいかな?」

古代は本題に乗り出すために、確認するように2人に尋ねる。

木星戦役のあと、クロスボーン・バンガードは行方をくらましていて、時折目撃証言があるだけで、彼らが今どこで何をしているのか、まったくわからない状態だった。

そんな彼らが火星で姿を見せた理由を知りたかった。

「わかりました」

「木星戦役のころ、僕はまだ士官学校の学生だったんだが…君たちの活躍は聞いたことがある。そのエースが、まさか僕よりも年下だったなんて…」

古代はヤマトに着艦したスカルハートから出てくるトビアの姿を見るまで、先入観からかクロスボーン・ガンダムのパイロットは自分よりも年上で、ベテランだとばかり思っていた。

だが、事実は異なり、パイロットは17歳くらいの少年だった。

そんな彼が核弾頭ミサイルを多数搭載した巨大モビルアーマー、ディビニダドを撃破し、地球を救ったエースだというのが信じられなかった。

「古代一尉が言っているエース、X1のパイロットは僕とは別の人ですよ。一応、僕も戦ってはいましたけどね」

クロスボーン・バンガードでの戦いの日々を思い出しながら、トビアはいう。

元々は住んでいたコロニーが崩壊したことで、自分を育ててくれた叔父と叔母に迷惑をかけないため、政府が金を出してくれるという木星留学の道を選んだのが彼にとってのすべての始まりだ。

だが、その中で木星帝国、強いてはクラックス・ドゥガチの野望を知り、それを打ち砕くためにクロスボーン・バンガードに加わることになるとは思いもよらなかった。

「そうか…。ありがとう、君たちがいなければ、地球は滅亡していて、僕たちはここにいなかった」

「仕方ないですよ。遊星爆弾が来ていなかったとはいえ、連邦軍はガミラスへの対処で手一杯でしたし…」

「だが、より状況は悪くなっている」

「私たちはクロスボーン・バンガードのリーダーであるベラ・ロナの跡を継ぎ、自分にできることをやろうとしてきました」

トビアに代わり、今度はベルナデットが古代の質問に答え始める。

「ガミラスの攻撃で損傷したコロニーからの人命救助、混乱に乗じて略奪や強盗を行う組織の壊滅、そして火星へ逃げ込んだ人々の支援がそれです。ですが、そこへ木星帝国残党が現れたんです」

「まさか…彼らは…」

古代の言葉にトビアは沈黙する。

残党とは火星で何度も交戦したものの、彼らの行動を知ることができなかった。

捕虜にして、情報を聞き出そうとしても、ある事情でそれは不可能だった。

「…ドゥガチは個人的な復讐のために、地球を滅ぼそうとしました。ですが、ドゥガチが倒れた今、木星に残っている人々がそれほどまでに地球を憎んでいるとは思えないんです」

木星戦役の中、木星帝国のコロニーに潜入した際に、ドゥガチの方針に反対する家族に助けられた時のことを思い出す。

彼らは木星人すべてが地球を憎んでいるわけではないということを教えてくれた。

「だが、事実として奴らは火星で部隊を展開させた」

「彼らの攻撃で、壊滅的な被害を受けた居住区もあります」

「そんな…」

トビアから伝えられた残酷な知らせに古代は絶句する。

ガミラスの攻撃を逃れるため、必死に火星へ逃げてきた人々の平和が同じ人類の手によって奪われた。

沖田が言っていた『魔』の根深さを感じずにはいられない。

「僕たちも必死に戦ってきましたが、もうまともに使えるのはX1だけなんです。それでも、今日の戦いで火星に降りた木星帝国の部隊は壊滅させることができました。彼らの目的を知るためには…」

「本拠地である木星へ行くしかないと…」

「古代さん。僕たちを木星へ連れて行ってください。連中をこれ以上放っておくわけにはいかないんです」

木星戦役のころは、ミノフスキー・ドライブを搭載した戦艦、マザー・バンガードがあったため、地球圏と木星圏の移動が比較的容易だった。

しかし、マザー・バンガードは既に手元になく、リトルグレイも住む場所を失った人々を生き残っていて、なおかつ遊星爆弾による攻撃を受けていないコロニーへ運ぶのに手いっぱいだ。

木星へ行くとしたら、ヤマトを頼るしかない。

「…最初からそれを狙って、君はヤマトと接触したのか…」

「悪い話ではないと思いますよ?お互いに」

笑みを浮かべながらトビアはいう。

コスモファルコン、コスモゼロを除き、ヤマトが持っている機動兵器はヴァングレイのみ。

仮にスカルハートの助けを得られるとしたら、ガミラスとの戦いが楽になる可能性がある。

「…そうだな。艦長には僕のほうから上伸しよう。だが…」

古代の目がトビアからベルナデットに向けられる。

「なんでしょうか?」

「いや、君のような少女まで木星へ行くとなると…」

「私は木星での生活経験があります。それに…誰よりも帝国を知っている人間です。それに…私はクラックス・ドゥガチの娘、テテニス・ドゥガチでもあります」

「な…何だって!?」

ベルナデットの言葉に、驚いた古代は思わず立ち上がり、その勢いで椅子が倒れる。

「確かに、ドゥガチには娘がいるというのは公式の記録にはあるが、まさか君が…」

「はい。だからこそ、木星帝国を放置するわけにはいかないんです」

「…わかった。そこまで言うのなら…」

艦長室にいるであろう沖田へ上申するため、古代は応接室を後にする。

問題はどのように説明すべきか、そしてベルナデットについてだ。

クロスボーン・バンガードは非合法な私設軍隊であり、本来なら取り締まりの対象だ。

そんな組織のモビルスーツをヤマトが使用していいものか、そしてベルナデットが木星帝国の姫君であることを可能な限り秘密にしておかなければならない。

どう話すかを考えながら、古代は艦長室へ向かった。

 

-ヤマト 第一艦橋-

「ついに…人類初のワープが始まる…」

「目標地点は木星軌道、テストとしては手ごろな距離だ」

ヤマトは現在、火星の大気件を突破し、衛星軌道上にいる。

火星から木星までの距離は今の日時では約4億2千万キロ程度。

1光年が約9兆4600億キロ。

イスカンダルへ向かうことを考えると短いものの、テストとしては短すぎもしなければ長すぎもしない手ごろな距離だ。

これに成功し、徐々にワープの距離を延ばすことができれば、1年以内の期間はより確実なものとなる。

だからこそ、失敗は許されない。

艦長席で、沖田はヤマト全体と通信をつなげる。

「我々は木星圏へワープする。そこで、場合によっては木星帝国を打倒する」

古代の上申は彼が想像とは異なり、かなりすんなりと認められた。

ベルナデット=テテニス・ドゥガチの件については必要が生じるまでほかの乗組員には秘密にし、彼女には主計科で過ごしてもらうこととなった。

また、トビアとスカルハートについてはソウジ達の時と同様に古代預かりとなり、そのまま航空隊の一員となる。

ただし、これはあくまで木星帝国との一件が終わるまでの一時的な措置で、そのあとは離艦することとなる。

なお、2人の地球圏への帰りについては彼らが独自に話をつけており、木星圏にいるヘリウム船団を頼ることとなっている。

「これはスケジュール外の行為ではあるが、我々の帰る場所を守るためのものである。そして、その成否はワープの成功にかかっている。各員、最終チェック開始!!」

「徳川機関長より報告。機関部に異常なしとのこと」

機関部からの通信を受け取った真田が即座に沖田に報告する。

そして、第一艦橋のクルー全員も最終チェックを行い始めた。

 

-ヤマト 航空隊控室-

「摩訶般若波羅蜜多心経 観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五 蘊皆空度一切苦厄舎利子色不異空空不 異色色即是空空即是色受想行識亦復如…」

「あの…さっきから加藤隊長、何をブツブツつぶやいているんですか?」

今まで聞いたことのない言語をブツブツを唱え続ける加藤を見たトビアが不思議そうにチトセに尋ねる。

「お経だって。実家がお寺みたいだけど、ちょっとね…」

「なんか…もうおしまいって感じ…」

「縁起でもねえよな、これ…」

「聞こえてるぞ、お前ら!」

お経を中断した加藤がしゃべる4人をにらみつける。

まるで般若ににらまれたようなプレッシャーを感じた彼らは後ろに下がりつつ、沈黙した。

 

ヤマトが衛星軌道上で回頭をはじめ、船首が木星方向に向けられる。

「ワープテスト開始、一分前!」

「ワープ明け座標軸、確認!」

「確認した!木星軌道S8630の空間点!座標軸、固定する!」

島と航海班レーダー科チーフの太田健次郎によって確認された座標の位置は木星の衛星軌道上。

その近くには木星帝国のコロニーはなく、たとえ現れたとしても、住民を威圧することにはならないだろう。

ワープをするため、ヤマトの船速が増していく。

「速度12ノットから33エスノットへ増速!速度、36エスノット!!」

「秒読みに入ります!10,9…」

どうか、うまくいきますようにという願いを込めながら、森は秒読みを始める。

きっと、人類が初めてロケットで宇宙へ行った時も、このように祈っていたのだろうかと思いながら。

「2…1!!」

「ワープ!!」

「ワープ!」

島の復唱と同時に、ヤマトがさらに加速していく。

そして、目の前に現れた白い光の壁にぽっかり空いた丸い穴の中へと飛び込んでいく。

すると、ヤマトはまるで流れ星になったかのように猛スピードで飛んでいき、火星軌道上から姿を消した。

 

-木星衛星軌道上-

バタラなどの木星帝国のモビルスーツの残骸が漂い、木星戦役の面影が残る、静寂に包まれていた木星衛星軌道上にヤマトは飛び込んでいく。

何度もモビルスーツや戦艦の残骸や隕石にぶつかりながらも減速し、やがて通常船速へと戻っていく。

 

-ヤマト第一艦橋-

「座標確認」

「木星軌道S8630!目標地点です!!」

喜びを必死に抑えながら、太田が座標を報告する。

誤差無しにワープが成功したことはヤマト、そして地球にとっては大きな一歩だった。

「成功です、艦長」

あまり感情を見せない真田も口元がわずかに緩んでいた。

「やった…やったぞ!!」

「あとは1回にワープする距離を伸ばしていけば、16万8000光年の旅も目処がつく!」

真田と対照的に、古代と島は素直にワープの成功を喜んでいた。

だが、沖田の表情は変わらず、冷静そのものだ。

「喜ぶのは早いぞ」

「はい。これより、木星帝国への偵察作戦を開始します」

沖田の言葉で、すぐに表情を切り替えた古代は控室と通信をつなげる。

「こちら、戦術長の古代。こちら、戦術長の古代。叢雲三尉と如月三尉、及びトビア・アロナクスは出撃し、偵察作戦を開始せよ。コスモファルコン隊はヤマトの直掩を行え!」

 

-ヤマト格納庫-

「トビア…目処はついてるの?」

ノーマルスーツ姿でスカルハートに乗り込んだトビアにベルナデットが尋ねる。

「うん。火星で倒したモビルスーツのデータによると、ここの近くに帝国の基地があるんだ。そこへ行けば、何かがつかめるかもしれない」

「よろしくね、トビア君」

ヤマトで用意された航空隊のノーマルスーツを着用したチトセが笑顔でトビアにあいさつし、その後ろにも同じノーマルスーツを着たソウジがいる。

地上やコロニー内とは違い、宇宙では軍服や私服のままでモビルスーツや航空機に乗るのは危険で、そうしなければ脱出が不可能となる。

ヴァングレイそのものはノーマルスーツなしでも乗れるが、脱出のことを考えると話は別になる。

なお、コールサインはソウジがヴァング1で、チトセがヴァング2となっている。

「大丈夫大丈夫、トビアもチトセちゃんも俺がちゃんと面倒を見るから…」

「…ソウジさんの場合はチトセさんに面倒を見られてるって感じが…」

苦笑しながらの指摘にソウジは口を尖らせ、チトセはクスリと笑ってしまう。

主計科の仕事の際も、資料の作り方がわからず、何度か経験者のチトセに泣きついていたのを見られたため、そう思われたのだろう。

「もう、しっかりしてくださいよ。ソウジさんは階級は同じでも、年齢は私より上なんですから」

「へーい…」

「お前ら!もうすぐ出撃だ!叢雲と如月は急いでヴァングレイに乗り込め!!」

直掩として、コスモファルコンで待機することとなった加藤の声が格納庫に響き渡る。

2人は急いでヴァングレイに乗り込んだ。

「さあ…初めての宇宙戦だ。頼むぜ、ヴァングレイ」

ヴァングレイのディスプレイを撫でて、ソウジがつぶやいていると、ヤマトのハッチが開く。

「トビア・アロナクス!X1、出る!!」

最初にトビアのスカルハートが飛び出していき、続けてヴァングレイがハッチの前に立つ。

すると、右横に真田が映った映像が出てくる。

(叢雲、如月。ワープの試験も一通り完了した。君たちの機体の調査も進めたいと思っている。だから、必ず帰ってきてくれ)

「了解です。必ず帰還します」

「真田副長、ひどいっすねー。俺たちパイロットよりも相棒に興味ありってことですか」

(無論、登録されている君たちの協力も調査の必要条件だ。1人もかけることなく帰還しろ)

(いいか?基地を見つけたとしても、無茶はするな!いいか、命ではなく、敵を落とせ!これが航空隊のルールだ)

「了解。真田副長、加藤隊長。鉄の華は散らないものですからねぇ」

航空隊への配属に合わせ、ヴァングレイの胸部にもあの少年兵軍団のエンブレムが刻まれている。

それのご利益が本物であることを願いながら、ソウジは前を見る。

「ヴァングレイ、叢雲総司、如月千歳、出る!」

ヴァングレイが発進し、先行するスカルハートへ追従していった。

 

-ヤマト 第一艦橋-

「ヴァングレイ、及びスカルハート、発進しました」

「うむ…ヤマトはここで待機。彼らの情報が届くのを待つ」

「了解…!」

古代との応答を済ませると、沖田は周囲に存在するモビルスーツの残骸を見る。

かつての木星帝国のモビルスーツが漂い、その中にはクロスボーン・バンガードが使用したと思われるゾンド・ゲーや鹵獲バタラの残骸もある。

(彼らはだれにも知られることなく、ここで戦い続けていたのか…。今更ではあるが、何も知らずにいた自分が恥ずかしく思える…)

「艦長!こちらに通信が…!これは…」

「どうした?森君」

驚きを見せる森に代わり、古代が確認する。

確認と同時に、暗号通信が書かれた紙が出てきて、古代はそれを切り取る。

「地球連邦軍艦船、これから貴艦と情報を共有する機会をいただきたい。元クロスボーン・バンガードのメンバー2人と共に。木星帝国についての重要な情報である。エオス・ニュクス号シェリンドン・ロナ…」

読み上げた古代は森と同じように驚きを見せながら、沖田を見る。

「艦長、これは…」

「…事態は、我々の想像を超えた段階に来ている…ということか…」




機体名:コスモファルコン
正式名称:99式空間戦闘攻撃機
建造:サナリィ
全長:15.9メートル
武装:機銃×2、機関砲×6、空対地・空対空ミサイル×8
主なパイロット:加藤三郎、篠原弘樹らヤマト航空隊

サナリィがガミラスとの地上での戦闘に備えて開発した戦闘機。
航空機としては武装の数が多く、ミサイルについてはステルス性を考慮し、基本的には胴体内の兵倉に収納されている。また、両翼にも追加で12発までミサイルの装備が可能。
加藤が乗る隊長機は灰色ベースのカラーリングで、尾翼には『誠』という文字が刻まれ、副長である篠原機の尾翼には翼の付いた髑髏とブラックタイガーを思わせる目とシャークマウスが刻まれている。
なお、航空隊の機体にはヴァングレイも含めて、加藤が気に入っている漫画に登場するとある軍団のエンブレムがゲン担ぎとして刻まれているが、彼のお経と同じく縁起があまり良くないということで、ソウジ以外には不評な模様。
なお、本来は新たに開発された別の戦闘機が加藤らの搭乗機となる予定だったが、その機体の量産遅延の影響で、当機が採用されたという背景がある。

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