スーパーロボット大戦V-希望を繋ぐ者   作:ナタタク

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第35話 同盟の始まり

-プトレマイオス2 個室-

『マユ…元気にしているか?学校でちゃんと友達はできたか?お兄ちゃんは元気だ。これからは任務で、あまりこうして手紙を送ることもできなくなる。任務が終わったら、休暇がもらえるって話だから、その時は俺とルナ、お前とチロで一緒にどこかへ出かけよう。もう少し、書きたいことがあるけど、それは次の手紙で。お兄ちゃんより』

夜中の暗い個室の中で、テーブルライトだけを明かりにしてシンは上半身を青いシャツだけにした状態で、オーブにいるマユへの手紙を書き終えた。

今の時代であれば、メールの方がより円滑にやり取りでき、軍人になるまでのシンは手紙を書いたことは一度もなかった。

だが、3年前の戦いで両親を失い、うつ病となったマユと共にプラントへ移住した際に医者からの提案で、定期的に手紙を書くことになった。

それで少しでもマユの調子が良くなればと思い、どのように描くべきか四苦八苦していたのが今では懐かしい。

オーブへ戻り、すっかり元の調子に戻りつつあるものの、それでももはやライフワークの一部となったマユへの手紙は継続している。

最近では、メールではあるがマユからの手紙への返事が届いており、最近はペットの黒猫、チロと一緒に撮った写真を送って着れくれた。

「シン、マユちゃんへの手紙は書けたの?」

先に寝るつもりで布団の中にいたルナマリアが中から出て、備え付けの小さい冷蔵庫から水が入ったペットボトルを出して、机の上に置く。

「ああ、明日にはネルガル重工の人が送ってくれる。…多分、しばらくマユに手紙は送れないだろうな…」

おそらく、ここからは宇宙へ出て、火星の後継者と戦うことになる、

A級ジャンパーがいないナデシコ隊では、火星まで地道に進むことになる。

途中、火星の後継者が占拠しているコロニーを解放する必要もあり、帰れるのはおそらく3か月くらいだろう。

それに、考えたくはないが、もしかしたらこの戦いで生きて帰ることができない可能性だってある。

そうなったら、マユはまた一人になってしまう。

「大丈夫よ、シン」

「ルナ…」

背後から抱きしめてくるルナマリアに安心感を覚え、胸元にある彼女の手に触れる。

「私がシンを守るから…ね?」

「それ…俺が言うセリフだろ?」

「いいじゃない。今の私はあなたの恋人なんだし」

「それは、そうだけど…っていうか、ルナ…」

背中からルナマリアの胸の柔らかな感触が伝わり、シンは顔を赤く染める。

今のルナマリアはタンクトップに薄いピンクのパンツ姿で、薄着のシンにはいつも以上に柔らかさや体温が伝わってくる。

「もう、早く寝ないと体に障るわよ?」

「分かったって、もう寝るよ」

寝ると言っても、この状態ではすぐに寝ることはできないだろう。

今日は何時に寝られるだろうと想像しながら、シンはルナマリアとベッドへ向かった。

 

-ナデシコB ブリーフィングルーム-

翌朝、朝食を済ませた後でソウジ達は全員ブリーフィングルームに集められた。

正面には艦長であるルリ、スメラギ、テレサの3人が立っていて、参加者は全員その前にある椅子に座っていた。

「では、アキトさんからのデータと万丈さんの調査結果、そしてこれまでの戦闘で得た情報をまとめた結果をお伝えします。まずは大気圏内で行われている火星の後継者による行動ですが、これはあくまで足止めで、注意をそらすための行動だと判断しました。その間に敵は、大きな作戦に向けて準備を進めているものと思われます」

「待てよ、じゃあ俺たちは敵の罠にはまったってのか!?」

これまでの戦闘がそうだというなら、地球に降りてからの戦いは何の意味があったのか、リョーコは悔し紛れに机を叩く。

「けれど、のらなければ火星の後継者に雇われている犯罪者たちによって、ヌーベルトキオシティは壊滅していたわ」

「ヌーベルトキオシティは世界の鉄道網の中枢です。それがやられたら、世界中の経済が混乱します」

「恐るべきは、地球連合に宣戦布告しながら、それだけの駒を動かすことのできる火星の後継者の組織力か…」

ソレスタルビーイングも、バックアップする組織であるフェレシュテが存在し、トレミーのガンダムマイスターたちのバックアップを行っていた。

その存在は3年前はスメラギなど、ソレスタルビーイングでも一部のメンバーしか知らず、アスランもそれを知ったのは去年だ。

フェレシュテは補給だけでなく、ソレスタルビーイングのガンダムの戦闘の痕跡の抹消や目撃者の抹殺といった汚れ仕事までこなしていたという(ただ、そうした汚れ仕事をしていたのは3年前までで、ソレスタルビーイング復活後は情勢の変化から、後方支援に徹している)。

隠密性のある連携が取れているという点ではソレスタルビーイングは驚くべき組織力だが、火星の後継者の組織力には別のスケールが感じられた。

舞人にとって予想外なのはその中心であるヴォルフガング一味、ピンク・キャット、アジアマフィア、影の軍団の戦力アップだ。

その兆候はヴォルフガング一味による青戸工場への襲撃から見られた。

スポンサーによる支援が行われているのは明白だが、舞人にはそれだけの資金が火星の後継者にあるとは思えなかった。

もっと別の、多くの金を動かせる存在がいなければそんなことはできない。

「巨大な悪…火星の後継者の背後にはその存在がいると思えて仕方ない」

「巨大な悪ね…陳腐なフィクションじみてるわ」

「真面目に聞きなさい、アンジュ」

「いや…アンジュの感想ももっともだ。彼らは、純粋な悪としか言いようのない存在だからね」

「純粋…?」

「犯罪を幇助し、人々の対立をあおり、戦いを起こす。彼らの好意からは主義も主張も見えない。ただ、世界に混乱を与えてさえいればいいとしか思っていない存在だ」

3年前の戦争犯罪者であるラウ・ル・クルーゼ、火星の後継者のリーダーにして、元木連中将である草壁春樹、アロウズの最高司令官であり、解体とほぼ同時に自殺したホーマー・カタギリ、そしてそのアロウズを陰から操っていたイノベイドのリーダー、リボンズ・アルマーク。

確かに、彼らの行動は世界を混乱させ、多くの犠牲を生んだ。

許されるべきではないし、擁護するつもりもないが、彼らの中には悪に落ちざるを得なかったバックヤードが存在したり、世界のため、故郷のためにやむを得ず行っていた節があったりする。

ガイゾックを操っていたというコンピュータドールでさえも。

だが、今万丈がイメージするその巨大な悪はそのようなわずかな彼らなりの善意や悲惨なバックヤードも感じられない。

生まれながらの悪としか言いようがない。

そんなものが現実に存在するとしても、大抵の人はテレビやマンガの中のフィクションとしか見ないだろう。

「なるほどね…世界征服こそ謳っていないが、やってることはまるでアニメの悪役だな」

「そんな正体も分からない相手に後手後手に回っている状態で、打開策何てあるわけ?」

「あります」

「言い切った…」

無表情ながらも、自身に満ち溢れたルリの言葉に不満を口にしていたアンジュは口を閉ざす。

参加者の目線が向かう中、ルリは打開策を提示する。

「敵は、脅威とみなした私たちに策を弄することで、逆に他への警戒を怠ることになりました」

「おかげで、僕とアキトはそれなりに自由に動け、敵の拠点をある程度割り出すことができたんだ」

万丈がナデシコと合流するのに遅れた理由がそれで、万丈はナデシコやソレスタルビーイングが火星の後継者の陽動の対象になっている間に、財団のコネを使ったり、自ら宇宙へ出るなどして情報を集めていた。

また、アキトも北辰の存在があったとはいえ、いつもよりも容易に情報を集めることができ、そのおかげで得た情報が今、ルリ達の手にある。

「水臭いな、万丈の兄ちゃん。火星の後継者を追ってるってんなら、俺たちにも言ってくれたらよかったのに…」

「それには、個人的な事情もあってね」

「事情…?」

「それはおいといて、その成果を皆さんにお見せしよう。ルリ艦長」

(万丈さん…はぐらかした)

(個人的な事情って、やっぱり…)

宇宙太と恵子に思い浮かぶ、彼の個人的事情としたらメガノイドしかない。

メガノイドは火星で生まれ、火星の後継者もその名の通り、火星を拠点としている。

火星の後継者がメガノイドと絡む可能性を想定していたのかもしれない。

だが、今ここで考えても答えが出る話ではない。

「こちらが、提供されたデータを解析した、火星の後継者の前線基地、ターミナルコロニーのリストです」

正面モニターに地球圏のマップが表示され、その中に存在するターミナルコロニーの場所と名前が次々と表示される。

ターミナルコロニーは太陽系をボソンジャンプネットワークで結ぶために作られた、ボソンジャンプを媒介する物質、チューリップを組み込んだコロニーで、大型のものにだけでも30以上はある。

それに、無数の小型ターミナルコロニーまで存在し、これらによってボソンジャンプを利用した人と物資の円滑な流通を可能とするというのがヒサゴプランだ。

「宣戦布告を行ったシラヒメ以外にも、こんなにあるなんて…」

「どうするの?ルリルリ。一つずつつぶしていくの?」

「いえ…それは時間の無駄です。ターミナルコロニーはボソンジャンプの中継地点です。その気になれば、敵は戦力を引き上げることも、一か所に集中させることもできます」

「下手をすれば、敵全軍に袋叩きにされ、勢い余って突入してももぬけの殻、なんてこともあり得るわよ」

「その場合、最適な作戦は敵の中枢をピンポイントで叩くことです」

「ということは、目標はシラヒメになるのか?」

「その可能性は低いわ。わざわざ自分たちの弱点をさらすなんてありえないことだから」

もしくは、シラヒメを餌にしておびき寄せ、まんまとやってきたところで全軍で袋叩きにするなんてことをされるかもしれない。

そのことを考えても、シラヒメを中枢と見定めるのは危険だ。

「分かりませんぜ。なんせ、相手は劇場型テロリストの草壁ですから」

元木連で、草壁の元で戦ったことのある三郎太のイメージする草壁は自分たちの正義を証明することに熱心な理想主義者としての側面がある。

シラヒメで待ちかまえ、正々堂々と勝負して討ち果たすことで火星の後継者の正義を証明する、なんてことを考えても別に不思議ではない。

「おそらく、このようにこちらを混乱させることも敵の狙いなのでしょう」

「ということは、お手上げか…?」

そういうロックオンだが、そんなわけがないということくらいは分かっている。

そうだとしたら、自信をもってアンジュに打開策があるなんてルリが言うはずがない。

「でも、このまま火星の後継者が動くのを待っているのは危険だ」

「くそ…!ルリ艦長、その打開策を早く教えてくれよ!!」

「敵が我々を脅威とみなしていることはさっき話した通りです」

「だから、私たち自身をエサにするのよ。そして、敵が食いつくのを待つ」

「そのために、正々堂々と、我々は宇宙へ出ます」

「なるほど…そこで俺たちに仕掛けてきた奴らの意向を分析して、敵の位置を特定するのか…」

受け身になることは変わりないが、宇宙に出れば特定完了次第すぐにそこへ向かうことができる。

それに、ソレスタルビーイングのガンダムも大っぴらに使うことも可能だ。

既にスメラギは秘密裏にカティやクラウス、コウイチロウと連絡を取り、大気圏を離脱して、地球から離れるまでの間のカモフラージュを要請し、もうその準備も終えている。

だが、地球にはその動きを邪魔しようと動く相手もいる。

「我々が大掛かりな動きを見せることで、火星の後継者に雇われた犯罪者たちも動くと思われます。宇宙へ出るのは、彼らを退けた後です」

「油断できないな。エースのジョーを得た彼らは、もはや只の犯罪者ではなくなっているぞ」

「あの男か…」

トライボンバーを倒した彼を見た瞬間、舞人はジョーが只者ではないうえに、今まで戦ってきたのとは違う敵だということを感じた。

「力任せに暴れるだけの犯罪者じゃない。あいつの動きは訓練されてた…」

軍人として訓練されたわけではなく、モビルスーツの特性や地形を生かした戦い方を好むトビアだからこそ、ジョーの訓練された、自分とは真逆のベクトルの戦い方と強さを感じることができた。

「その推論は的を射ている」

「エースのジョーの戦闘映像を見て、ちょっと調べてみたけど、やっぱり彼、中国では有名な傭兵みたいよ」

可変機を使いこなすことから、元ユニオンのパイロット(AEUヘリオンやイナクトも可変機能があるが、実際のところはユニオンフラッグと類似している、猿真似部分が多く、変形を含めた技量面でもARUよりもユニオンの方が分がある、というのがビリー・カタギリの分析)である可能性が高く、以前彼が活動していた中国でも、彼は旧型のユニオンフラッグで戦っていたという。

GN-Xのような疑似太陽炉搭載型の旧型モビルスーツやアロウズ仕様で廃棄されることなく払い下げられたGN-XⅢやアヘッドといったモビルスーツも中国国内に出回っている中で好んで使っている。

今、モニターに映っているのは彼のフラッグがGN-XⅢと交戦し、撃破している光景で、これは育休中のクリスティナに夫であるリヒティの分を含めたボーナスと追加の休暇を条件に依頼してハッキングで手に入れてくれたものだ。

赤と黒と白をベースとした塗装をしており、右肩にGN-XⅢやアヘッド用の疑似太陽炉を外付けされている格好だ。

(あのモビルスーツ…)

3年前の戦いで、最後に自分の前に現れた男とオーバーフラッグを刹那は思い出す。

その機体は左肩にGN-Xの疑似太陽炉を無理やり搭載し、出力リミッターを解除したGNビームサーベルのみで戦いを挑んできた。

その戦いで、刹那もエクシアもボロボロになってしまった。

彼はその機体で多くの戦果を挙げ、軍閥からはオファーが届いているにも関わらず、すべて断って傭兵で居続けている。

そんなエースである彼が日本にやってきて、犯罪者たちと共にいる。

おまけに、新型の武装ロボットである飛龍と共に。

「やっぱりあいつ、元軍人かもしれないのか…」

「別に不思議な話じゃない。アロウズに所属していたために居場所をなくした連合軍人がそこへ行っているって話だってある」

「ツテをたどって、信頼できる連合軍の人間に照会を依頼してるわ。詳しい話をしてくれる人がこちらに来てくれるそうよ」

(エースのジョー…俺たちが動けば、奴らは仕掛けてくる。きっとあいつらも来るだろう…)

だが、エースのジョーと戦い、勝利することで戦いが終わるわけではない。

あくまでも目標は火星の後継者、そしてその背後にある巨大な悪を倒すことだ。

彼に構う暇はないが、たちはだかるというなら、相手をするだけだ。

(それにしても、その詳しい話をしてくれる軍人というのはだれなんだ…?なんだか、癖の強い奴が来そうな予感がするが…)

 

-ウォルフガング アジト-

ナデシコ隊が次の方針を決める会議を行った日の夜。

ヌーベルトキオシティ付近にある地下のアジトの中で、4人の男女が椅子に座り、四方から顔を合わせていた。

ショーグン・ミフネ、カトリーヌ・ビトン、ホイ・コウ・ロウ、そしてこのアジトの主であるウォルフガング。

彼らの背後には副官が2,3人立っており、それが相互への抑止力となっている。

「どうして、こんな汚らわしい場所にこのあたくしが出向かなければならないわけ?」

「おまけに狭い…これではネズミの寝床ね」

「さらに無粋極まりない!今すぐ畳を敷き、金屏風をたてぃ!」

兵器研究ばかりしているアジトであるためか、機械油の匂いがあり、おまけに研究用の機械以外にほとんど物が置かれていない寂しげな場所に、3人は相次いで不満を口にする。

「どいつもこいつもうるさい!こっちとて好き好んでお前らのような連中を招き入れたわけではないわ!」

ウォルフガングも、彼らがいるだけで研究の邪魔になっていて、正直すぐにでも叩き返したかった。

だが、彼にも、そして彼らにも、ここに集まらなければならない大きな理由がある。

「すべては…ミスターXの意向ネ」

彼らのスポンサーであるミスターXの指示は、今の彼らにとって絶対と言える。

全員が彼の支援によって、起動ロボットの量産が可能になったうえに、ヌーベルトキオシティ進出の足掛かりまで得ることができた。

だが、逆に言えばその支援がなければ今後その動きに支障をきたすくらいにまで大きくなってしまったと言える。

気に入らないことではあるが、主導権は既にミスターXの手の中にあると言える。

「そろそろ奴の通信が来る時間だ。集まった理由をそこで聞けばいい」

「…こちらの指示通りに集まってくれたようだな…ご苦労」

机の上に置かれているノートパソコンから音声が流れる。

男性の声なのは確かだが、大きく加工されており、とても人間のものとは思えない。

この声の主がミスターX、4人のスポンサーだ。

しかし、彼らはこのような形でしか彼と接触したことがない。

資金や資材の提供も、代理人を通じて行われている。

「挨拶はいいから、そろそろあなたの顔を見せてもらいたいものね」

「いつまでも音声のみ…。顔を隠すような信義の欠ける男と話す舌は、このミフネ…持ってはおらん」

ミスターXに恩義があることは確かだが、2人ともいつまでも正体を明かさないミスターXに対して不信感を抱いていた。

だが、自分たちもアウトローでヌーベルトキオシティを中心に暴れまわる悪党。

ミスターXに反論するような立場ではないだろう。

「それは失礼した…。だが、こちらにも事情がある」

「どこまでも胡散臭い男ネ…」

「だが私には、諸君らが望む報酬を用意する力がある。ウォルフガング博士には最強のロボットを作るだけの資材と資金…ピンクキャットことカトリーヌ・ビトン嬢にはめくるめく美、ショーグン・ミフネ氏には真の江戸を作る手助け、ホイ・コウ・ロウ大兄には裏社会を牛耳るためのバックアップ…私の依頼を果たしてくれれば、それだけのものを用意させていただこう。更には、依頼が円滑に行えるよう、可能な限りの支援も行う。既に支援物資は諸君の手に届いているだろう?」

(そう…。これだけのものがあれば、マイトガインにも対抗できる。だが…)

既にウォルフガングは受け取った資材を確認している。

フェイズシフト装甲、トランスフェイズ装甲といった高価なものだけでなく、一般では出回っていないはずのミラージュコロイドシステムやメガノイドのデータまであった。

支援はありがたいが、ここまでのものを調達できるうえに、報酬としてそれらまで用意する力があることにはどうしても、ホイ程ではないがうさん臭さを感じずにはいられない。

また、それを提示するということは自分たちに拒否権がないと言っているようなものだ。

「つまり、万全を期すために我々全員を集めたわけか…」

「その依頼は?」

「ヌーベルトキオシティに駐留しているナデシコ部隊の足止めだ。そして、勇者特急隊の壊滅…」

「それで、その意図は何だ?」

扉が開き、胸元が開いた黒いシャツと白い外套姿で青い髪をした青年が入ってくる。

右耳から右ほおまでの間に切り傷の痕があり、服の下にもいくつかの傷跡がある。

彼がトライボンバーを倒したエースのジョー、雷張ジョーだ。

「ジョー!お前に同席を許した覚えはないぞ!」

雇い主であるウォルフガングの言葉を無視し、ズカズカと進んだジョーはノートパソコンの正面に立ち、机に腕を置く。

「お前がエースのジョーか…なるほど、ふてぶてしい目をしている」

「なるほど…お前からは俺たちが見えているのか。…質問に答えてもらおう」

ジロリと、鋭い目つきでミスターXに迫る。

だが、ミスターXにはその程度の威圧は痛くもかゆくもないようで、フッと鼻で笑うのが聞こえてくる。

「説明する必要はない。気に入らなければ、降りてくれても構わない」

「そのつもりはない…勇者特急隊は…マイトガインは俺の獲物だ」

「個人的な事情もあるのか…。ならば、好都合だ。諸君らの活躍、期待しているぞ」

その言葉を最後にノートパソコンの映像が消え、同時に機密保持のためか小さな爆発を起こす。

吹き出す煙が換気扇へ吸い込まれていき、ヴォルフガングの部下が手を伸ばそうとする。

「無駄だ、こういう相手は足がつかないように手を回している」

(あの男が…ミスターX…)

大小入り混じっているとはいえ、4つの組織に大規模な支援を行うだけの力を持っている人物。

彼の正体が気になって無理やり入ってきたが、やはり尻尾もつかむことができない。

「あの男は気に食わんが…背に腹は代えられん!」

もうすでにミスターXの支援で多くの武装ロボットを作り、人員の訓練を済ませていたミフネには彼の依頼に応じる以外に道はなかった。

おまけに、ヌーベルトキオシティ郊外には大江戸ランドという江戸時代をモチーフとしたテーマパークまで作ってしまっている。

ここで支援がストップしたら、その兵器と人員を維持する力がない。

「これより我々は大江戸烈風隊を名乗り、ナデシコ部隊に決戦を挑もうぞ!」

「何を言うネ!組織の名前は偉大なるホイ・コウ・ロウとその下僕…に決まっているネ!」

「そんなセンスのない名前にこのあたくしが従うと思って?ジジイ2人は引っ込んでいなさい!」

誰が名前を決めるかで大喧嘩を始める3人。

悪党のトップとは思えない子供じみた醜態に呆れたジョーはアジトを後にする。

「待て、ジョー!!」

ホイ達が自分たちの部下によって抑えられているのをよそに、ウォルフガングはジョーを追いかけていった。

 

「待て、待つんだ、ジョー!!」

真夜中の裏通りで、ウォルフガングはジョーを呼び止める。

深夜1時を回っており、車の音が聞こえるが、人気はない。

「ウォルフガング…何故、俺を追ってきた」

「お前は確かに生意気で傲慢で腹の立つ男だが、お前しかワシのロボットの性能のすべてを引き出すことができんからな」

「そこまで買っているなら、早く飛龍を完成してもらいたいものだな。完成すれば、マイトガインを完全に倒すことができる」

「分かっておる。まだ、アレはできておらん。だが、今日届いたもので都合がついた。1週間あれば完成に持ち込める」

「そうか…明日でないのは残念だがな…」

ジョーが今乗っている飛龍はウォルフガングが試作した武装ロボットだ。

ウォルフガングに雇われ、自分が使う武装ロボットを選ぶ中でジョーは真っ先にそれを指名した。

マイトガインの変形機構を解析し、それにユニオンフラッグやAEUイナクトの変形機構を融合したことで、より簡略に変形が可能になっているらしい。

その機体でトライボンバーを倒したが、まさかそれがまだ未完成だということにはさすがのジョーも驚いた。

同時に、それが完成したときがマイトガインの最期だろうとも感じていた。

「まあいい。今の飛龍でも十分に戦えるからな。だが、もう1つ頼みがある」

「頼み…?」

「そうだ、ホイ・コウ・ロウはマイトガインのパイロット…旋風寺舞人のことは知らないようだが、奴には決して舞人の存在は教えるな」

「なぜだ…?」

「奴のことだ、あいつの暗殺に動くだろうからな」

情けない姿を見せてはいるが、それでもホイは中国を中心に各地の戦乱やテロを陰でコントロールする死の商人であり、マフィアだ。

そんな彼が舞人の正体を知ったら、当然動くに決まっている。

ただ、ジョーが舞人が勇者特急隊だと知ったのはつい先日だ。

ウォルフガングもそれをジョーに教えられるまでは知らなかった。

「奴を倒すのは俺と飛龍だ。ほかの奴に邪魔はさせない」

「いいじゃろう。ワシも彼のいないマイトガインを倒しても意味がないからなぁ。2人だけの秘密じゃな」

「ふっ…気持ちの悪いことを言う。じゃあな…」

「待て、どこへ行く??」

「心配するな。仕掛けるときには合流する」

行先を伝えることなく、ジョーは立ち去っていく。

(まったく…プライドの高いやつだ…)

そんな彼をホイが使いあぐねている理由が分かった気がした。

ジョーのことを知ったのはミスターXからの支援を受け始めたころで、そのおかげで武装ロボットの量産や高性能武装ロボットの開発ができるようになった。

しかし、ウォルフガングにはその武装ロボットを操ることのできるパイロットが不足しており、研究を行う部下がパイロットを兼任する始末だ。

高性能武装ロボットになると、もはや使いこなせるパイロットすらいない。

そこで、それを乗りこなせるパイロットを探していた。

その中で、エースのジョーがアジアマフィアに雇われていることを知った。

ジョーがいれば、マイトガインを倒せる。

ウォルフガングはミスターXを介してホイと交渉し、彼から引き抜くことに成功した。

もっとも、ホイもプライドが高く、暗殺などの卑怯な手段を嫌うジョーとは水と油の関係で、いつ関係が切れてもおかしくなかっただろう。

パイロットとしての技量も噂以上で、模擬戦では使い慣れている専用のユニオンフラッグでティーゲル5656、8機を無傷で撃破していた。

操縦系統が異なる飛龍をあっという間に使いこなせてもいる。

(早く完成させねばならんなぁ…。フフフ、あの時の夢がもうすぐ現実に…)

3年前、AEUイナクトのデモンストレーションの時に見たあのガンダムの姿を思い出す。

世界一強いロボット、あのガンダムを越えるようなロボットを作りたいという夢。

AEUの研究者として、軍や国の命令に従って作り続ける環境に慣れてしまい、忘れてしまった夢をその時によみがえらせることができた。

だからこそ、今のウォルフガングはここにいる。

それが果たして正解なのかは今でも分からないが。

 

-ヌーベルトキオシティ 市街地-

「ぐわああ!?」

紫に染めた髪をした学ラン姿の男が殴り飛ばされ、鼻血を出しながら歩道に倒れる。

鼻を手で抑え、体を起こした彼は痛みに耐えながら目の前の殴ってきた男をにらむ。

「お前も、よくよく運の悪い男だな。また俺と出くわすとは」

彼を殴った男、ジョーの背後にはサリーが隠れており、ジョーは再び自分に殴られるようなことになった彼を憐れむ。

以前にも、ジョーは彼と出くわしており、その時はサリーを相手に暴行をしようとしていた。

それが気に食わなくて殴って追い払った。

「く、くそぉ!!覚えてろよぉ!!」

その時のことで、彼は自分がジョーには勝てないと気づいていた。

抵抗を見せることなく、背を向けて逃げていく。

「いちいち小悪党のことを覚えておくほど、俺は暇じゃないぞ」

「あ、あの…ありがとうございます。また助けてくれて…」

「けがはないようだな…運が悪いのはお前も同じだ。まさか、また同じチンピラに絡まれるとは…」

ヌーベルトキオシティは多くの人が暮らしているが、面積そのもので考えると小さな空間だ。

同じ悪党に何度も襲われる可能性もないとは言えない。

だが、ジョーはサリーを助けてからそれほど時間が経っていない。

そう考えると、サリーには何かトラブルに巻き込まれる体質があるように思えて仕方がない。

「けれど、おかげでまたあなたと会うことができました。先日はお名前を聞けなかったので、ずっと探していたんです」

「言っておくが、礼は不要だ。俺はお前を助けようと思ったわけじゃない…ただ、あのチンピラが目障りだっただけだ」

自分は礼を言われるような立場の人間ではない。

ジョーの脳裏に傭兵として戦い、殺してきた多くの人間の姿が浮かぶ。

今でも、悪党に雇われて、これからヌーベルトキオシティで戦いを起こす。

それだけでも、自分はヒーローではなく悪党だ。

もっとも、礼が似合うのは自分ではなく、勇者特急隊のような連中だろう。

「嘘です」

「何…?」

きっぱりと否定され、さすがのジョーも体がピクリと震えたのを感じた。

サリーの自分を信じ切った瞳が徐々にまぶしく感じられた。

「あなたは、あの人を追い払った時、私のことを心配してくれました。あなたは優しい人です」

「ちっ…」

そんなつもりはないにもかかわらず、ここまで断言してきたサリーに露骨な不快感をあらわにする。

大人として情けないと思うが、サリーの純粋な言葉と思いが心に突き刺さる。

反論したいところだが、まもなく作戦時間になる。

ジョーはその場を立ち去ろうと、再び歩き出す。

「待ってください!お名前だけでも…!」

背後からサリーの声と彼女の足音が聞こえてくる。

あきらめればいいものを、だが、きっとお礼を言って、名前を聞くまで追いかけ続けるだろう。

とんでもない少女を助けてしまったものだ。

「…エースのジョー」

「エースの…ジョー…?」

本名とは思えない、二つ名のような名前。

だが、本人がそう名乗っているなら、そうジョーと覚えるしかなく、サリーは反復する。

「一つ教えておいてやる。怪我をしたくなければ、早くこの町を離れるんだ。まもなく、ここは戦場になる。そして…勇者特急隊は俺が倒す」

「ジョーさん…」

走り去っているジョーの後姿をサリーは見つめる。

サリーの目にはジョーは悪党には見えない。

悪党なら、見ず知らずの自分にそんなことを教えるはずがない。

そんな彼がどうして勇者特急隊を倒すなどと言っているのか。

それがサリーには分からなかった。

まもなくして、爆発と共に激しい揺れが襲い、サリーはその場に座り込む。

「大変だ、武装ロボットが出てきたぞ!!」

「シェルターへ逃げろーーー!!」

「シェルターはあちらです!落ち着いて行動してください!!」

逃げ惑う人々を警官たちが必死に誘導する。

上空には25メートルもの巨体を誇るダークブルーでマッシブな体つきの人型兵器が複数機飛んでいて、発進したガバメントドッグをビームライフルで撃破していた。

「これが…ジョーさんの言っていたこと…」

「何をしている!?君も避難するんだ!」

座り込むサリーを見つけた警察官がサリーを抱えてシェルターへ走る。

だが、サリーの視線は次々と現れる武装ロボットに向けられていた。

(きっと、舞人さんが来る。そして…ジョーさんは舞人さんを、勇者特急隊を倒しに…)

 

-???-

「デンジャラスゴールド同盟…略してDG同盟の初舞台にしてはなかなかのものネ!」

ヌーベルトキオシティ近海の赤と緑をベースとした大型潜水艦の中華風の自室でヌーベルトキオシティでの戦闘の映像を見るホイは嬉しそうに酒を飲む。

この潜水艦は連合軍が使用していた輸送潜水艦を裏取引で手に入れたものだ。

中国の海は機雷まみれなので、アジアマフィアが裏で管理しているウラジオストクの港を使わなければならないという欠点があるが、多くの物資や兵器を秘密裏に輸送できることから重宝している。

ヌーベルトキオシティへ多くの物資と共に行き来しなければならないときはそれを選んでおり、仮に中国へ運ぶ際はウラジオストクからアジアマフィア所有のレゼップスを使い、陸路で輸送する。

最初はなんで下僕どもと同列で、しかも一緒に戦わなければならないのかと腹をたて、不機嫌そうにしていたのをチンジャは覚えている。

特にじゃんけん勝負でビトンが勝利し、名前を決められたことが彼には一番不愉快だった。

だが、こうして実際の戦いを見ているとすっかり機嫌をよくしている。

今回は量産したパオズーだけでなく、新しくミスターX経由で仕入れることに成功したGN-XⅣまで出撃させている。

(GN-XⅣ…連合では最新鋭の量産型モビルスーツまで手に入れることができるとは…ミスターX、中々気前がいいネ)

GN-XⅣはトランザムの存在や複数のハードポイントによる武装パターンの自由さなどでこれまでの量産型モビルスーツを圧倒しており、ガンダムに匹敵する性能を持っているとさえ言われている。

そんな機体を、しかも配備されたばかりのそれを手に入れることができた。

ミスターXへの不信感は消えないが、今はそれを手に入れたことへの優越感が勝っている。

(これで、アジアマフィアを狙う馬鹿どもへの抑止力になるネ…)

「おい、ホイ・コウ・ロウ!!貴様、まだ出撃しておらんのか!?」

突然、モニターにウォルフガングの顔が映し出され、さっそく怒ってくる。

ヌーベルトキオシティには既に彼とビトン、ミフネもそれぞれ自分の武装ロボットに乗って出撃しており、その場にいないのはホイだけだ。

「うるさいネ!なぜ儂まで出なければならない!?アジアマフィア総帥の儂が!!」

「黙れ!この同盟では同列じゃ!!さっさと出て来い!!お前らの武装ロボットを作るのに、儂らがどれだけ苦労したと思っている!?」

今回の同盟結成が決まってから、ウォルフガング一味はミスターXの要請で各組織のリーダー用の武装ロボット作りに忙殺された。

そのせいで、完成させたかった飛龍は未だ未完成で、疲れてダウンしてしまい、出撃できない部下が大勢いる。

お膳立てしてやり、こうして出撃しているにもかかわらず、ふんぞり返るホイが気に入らなかった。

だが、ホイも無理やり出撃させようとする彼が気に入らない。

「これも作戦のうちネ!!黙って戦っていろ、下僕ども!!」

「ホイ・コウ・ロウ、貴様!!」

一方的に通信を切り、再びモニターにはヌーベルトキオシティの光景が映る。

「ホイ様…よろしいのですか?」

さすがに、同盟相手とけんか腰になり続けているのはまずいと思い、チンジャは恐る恐る尋ねる。

だが、ホイは何も言わずにお代わりの酒を飲み、その後でフッフッフッと低い笑い声を出す。

「心配いらないネ…これで、我らアジアマフィアの勝利ネ」

 

-ヌーベルトキオシティ-

「…くそ、ホイは出撃せんようじゃ」

改造した専用ティーゲル5656にイッヒらと共に乗り込んでいるウォルフガングがミフネらに通信を送る。

「あの爺さん!あたくし達だけに仕事をさせて、おいしいところだけもらうつもりかしら!?」

「なんと卑怯な…!!ウォルフガング殿、なんとかできぬのか!?」

「できたらもうやっとるわい!仕方ない…儂らだけでやるぞ!!」

今出撃しているDG同盟の戦力ではアジアマフィアの戦力は2割程度。

組織ぐるみで手を抜いているのは丸わかりで、説得に応じない以上はもうどうしようもない。

ただ、何か悪だくみをしていることは間違いない様だ。

それがDG同盟の利益になる可能性があるなら、黙るしかない。

「ジョー、マイトガインは任せるぞ」

「分かっている。しかし…これが飛龍の量産型か」

ジョーが乗る武装ロボットは先ほどサリーが見た、飛行する武装ロボットとは異なり、黒と赤、そして白のトリコロールをしている。

飛龍の量産型、メガソニック8823はフェイズシフト装甲を廃止した代わりに発砲金属を使い、結果的に機動力そのものは飛龍を上回っているという。

ただし、扱えるパイロットが不足しており、アジアマフィアに傭兵を連れてきてもらうよう頼んだが断られたため、やむなくリミッターをかけたうえで、自分の部下に出撃させている。

「ふっ…邪魔だけはしてくれるなよ。勇者特急隊は俺がやる。お前らはその取り巻き共の相手をすればいい」

「ウォルフガング様、勇者特急隊です!」

「来たか…」

モニターにこちらへ移動するマイトガインとヴァングレイなどの機動兵器が映し出される。

マイトガインを見つけたジョーは飛龍を飛行形態に変形させ、一直線に突っ込んでいく。

「ウォルフガング様…よろしいのですか?」

「構わん。それよりも、しっかり飛龍のデータを取っておけよ」

「了解…!あ、ウォルフガング様!エステバリスを確認しました!!」

マイトガインとヴァングレイとは異なり、東側からガードダイバーとエステバリス、ザンボット3が、西からはパラメイル部隊とライトブルーで塗装されたユニオンフラッグがDG同盟を倒すために集まってきている。

ミスターXからの情報では、他にもオーブから極秘裏にやってきたガンダムやソレスタルビーイング、そして異世界の機動兵器もいるというが、それにしては現れる敵機が少なく、肝心のナデシコやトレミーの姿がない。

「戦艦の姿が見えません。隠れてるんでしょうか?」

「町への被害を考えたんじゃ。儂らとは違うからのぉ…」

善人でないことは承知しているが、こうして燃える町を見ていると、やはり自分のやることに後味の悪さを感じずにはいられない。

だが、最強のロボットを作るため、そして部下たちを守るためには、今はミスターXの命令に従うしかない。

「さあ、行くぞ!!ナデシコ隊を足止めする!!」




機体名:ユニオンフラッグ・ジョーカスタム(仮称)
形式番号:SVMS-01J
建造:ジョーによる現地改修
全高:17.9メートル
全備重量:74.2トン
武装:リニアライフル、ディフェンスロッド、GNビームライフル、20mm機銃、ソニックブレイド、GNビームサーベル
主なパイロット:雷張ジョー

ヴォルフガングの元へ行く前のジョーが使用していたモビルスーツ。
中国大陸のアングラな市場で手に入れたものを改造したもので、右肩には戦場で撃破したモビルスーツから手に入れた疑似太陽炉を外付けされ、赤・白・黒のトリコロールの色彩となっている。
過去にも、ユニオンフラッグに疑似太陽炉を搭載した例が存在するが、その場合は動力機関の規格が異なるため、機体バランスが劣悪なものになる。
ただし、彼の機体の場合はなぜかその問題は克服されており、変形も可能となっている。
彼にメガニックとしての教養があるためと思われるが、詳細は不明。
また、武装や使用しているパーツも中国大陸で容易に調達できるもののみでそろえており、整備性に優れた機体となっている。
戦闘映像では、戦闘起動中に飛行形態からモビルスーツ形態に変形しているものがあり、そのことから彼と関係があると思われる人物の特定に成功した。



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