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-ヤマト 応接室-
「ということは…あなたたちはヤマトからの受信した命令文に従い、ヴァングレイと共にヤマトに乗り込んだ、ということですね?」
「だから、最初から言ってますよ!私たちは!!ヤマトの命令に!!従っただけです!!やましいところは何一つありません!!」
応接室で、保安部の兵士たちの監視のもと、ソウジとチトセは保安部のリーダーである伊東及びその部下である星名からの尋問を受けていた。
ヴァングレイがヤマトの開けたハッチの中に入り、待っていたのはコスモゼロやコルモファルコンが中心の航空機と、銃を持った保安部の兵士たちだった。
二人そろって伊東に拘束され、今こうして尋問を受けている。
「それにしても、出会って初めてのセリフには笑ってしまいましたよ。まさか…この時代に『パーレイ』、とは…ククク!」
「それを言ったら、艦長と交渉できるし、その間は手出しされない…って、映画で」
「なんの映画を見たんですか!?ソウジさん!!」
チトセの頭の中で想像できる、ソウジが言っている映画とは、おそらく大昔にディズニーが作った某海賊映画だろう。
だが、パーレイは海賊だけのルールであり、軍隊には意味がない。
(あの時、ソウジさん…自信満々で俺に任せろって言ってた結果がこれ!?ああーー本気で信じてた私のバカ、バカぁ!!)
銃を持つ保安部の兵士たちをヴァングレイのモニターで見たとき、チトセを落ち着かせようとソウジは笑って彼女の肩に手を置き、「俺に任せろ」と言ったため、本気でどうにかしてくれると思ってしまっていた。
その手段がパーレイ…。
彼女にとって、この一連の出来事がもはや黒歴史と化していた。
「では、次の質問を…」
「伊東部長、艦長より伝言です」
「艦長から…?」
糸目をゆっくりと開き、じっと伊東に声をかけた兵士に目を向ける。
にらみつけているように見えるその眼におびえながら、兵士は艦長の命令を口にする。
「叢雲総司三尉、及び如月千歳三尉の身柄は古代戦術長預かりとする。保安部は今回の件について、手出しは無用とのことです」
「…了解。では、これで取り調べは終わらせてもらいます」
伊東は星名と共に応接室を後にし、入れ替わるように古代が入ってくる。
「戦術長の古代だ。手荒な真似をしてしまって済まない」
(彼が古代進…。兄貴のほうがユキカゼの…。若いな)
ソウジにとっての古代の第一印象はそれだった。
イズモ計画のため、訓練を受けていたとはいえ、若干20歳の兵士がこのような役目を背負っている。
いや、背負わなければならないほど地球が追い詰められているという現実を改めて感じさせられる。
「で、戦術長。俺らはこれからどうなるんです?」
「そうだな。まずは君たちの決意を聞きたい。ヤマトに乗り、イスカンダルまでの長い往復の旅をやり遂げる決意があるかどうか…」
「あります!!地球を救うために、まだできることがあるというなら、私は何でもやります!!」
ソウジよりも先にチトセが必死に自分の思いを古代に訴える。
確かに自分は訓練を受けた兵士たちと比べると実力は程遠いかもしれない。
だが、地球を救うという思いはだれにも負けない。
そう訴えたかった。
「…わかった。では、叢雲は?」
「俺は…戦うことしか能のない男だからな。そんな俺でも地球のために何かできるってんなら、やらないと男が廃るってもんです」
「了解だ。まずは格納庫へ一緒に来てくれ。君たちが乗っていたヴァングレイを現在、副長である真田三等宙佐が調べている」
「了解です」
古代に連れられ、2人は応接室を後にする。
彼らの後姿を伊東と星名は廊下でじっと見ていた。
「…随分とあっさり釈放されましたね」
「おそらくは、別ルートからのお仲間と考えられる」
「では…!」
「火種は多ければ多いほどいい、ということだ」
怪しげな笑みを浮かべつつ、伊東はソウジとチトセをじっと見つめていた。
―ヤマト 格納庫-
「真田副長、叢雲三尉と如月三尉を連れてきました」
格納庫に到着した古代は整備兵たちの怒号が響く中で、淡々と新見と共にヴァングレイの調査をする真田に声をかける。
古代の声が聞こえたのか、ゆっくりと真田は振り返る。
「ご苦労だったな、古代。副長の真田だ。新見一尉とヴァングレイの調査をしている」
「情報長の新見薫一尉です。よろしく」
真田の声に反応した新見はすぐに真田の隣に立ち、自己紹介する。
「こちらこそ、よろしくお願いします。叢雲総司三尉です」
「如月千歳三尉です。どういう経緯であれ、ヤマトの一員となれたことを誇りに思います!」
2人は敬礼し、真田と新見に自己紹介する。
そのあとで、すぐに真田は口を開いた。
「艦長と身柄を預かった戦術長の判断だ。艦長は君たちの機体に興味を持たれたらしい」
「興味…?このトンデモモビルスーツモドキに、ですかい?」
「危険性がないか調べましたが、問題はありませんでした。おそらく、優秀なOSのおかげでしょう。しかし…このような機体の開発計画は聞いたことがありません」
「ということは、許可なく作ったカスタムメイド機、と判断するのが妥当だろう」
「カスタムメイド…か」
ヴァングレイを見ながら、ソウジはつぶやく。
どうやら重要機密ではないかという心配は杞憂に終わりそうで、許可なく作ったと思われる研究所所長はもうあの世へ行っている。
となると、自分たちが引き続き使う、ということになるだろう。
「でも、すごかったですよ。2人で動かす必要があるんですが、高出力に高機動、おまけに精密な作業が可能なサブアーム。至れり尽くせりでびっくりしました。これなら、ガミラスの戦艦も破壊できますよ」
「僕たちはこの機体に感謝しないといけないかもしれないな。この機体がいなければ、ヤマトを発進させることができなかったかもしれない」
「にしても…」
「どうした?」
「いや、どうもこの船には日本人しかいないなーって思ったんで」
格納庫へ行くまでの間、ソウジは保安部を含めて通りかかる兵士たちの姿を見ていたし、格納庫に到着した際にも遠目ではあるが、整備兵たちを見ている。
いるのは日本人の兵士ばかりで、アメリカ人やアフリカ人といった外国人の兵士の姿が見えなかった。
イズモ計画時には他国の兵士も訓練に加わっていることはソウジ達も耳にしている。
「地球連邦軍、といっても、一枚岩ではないからな」
真田の言う通り、地球連邦軍は各サイドのコロニーと地球に存在する東アジア連邦、太平洋連邦、ヨーロッパ連邦にオセアニア連邦、アフリカ連邦、東南アジア連邦、中東連邦など多くの連邦とサイドによって構成された、複数のNATOが一つになったような軍隊だ。
連邦政府も各国の政治家たちが集まっており、連邦同士で対立が続いている。
ガミラスの襲来により、その対立はある程度収まっているものの、その中でも自国の力を広げようとする輩が存在する。
イズモ計画には日本が所属する太平洋連邦とヨーロッパ連邦、東南アジア連邦が主導し、沖田によるイズモ計画破棄の宣言で、ヨーロッパ連邦は離脱を宣言した。
また、日本を除く各国はイスカンダルからのメッセージを懐疑的に見ており、参加はするものの兵士は送らない、という立場を示した。
また、とある連邦がヤマトが日本の軍国主義の再来だというネガティブキャンペーンを性懲りもなく仕掛けたが、世界中から袋叩きにされたという話があるが、真偽は定かではない。
その結果、ヤマトのクルーは日本人だけという異例の事態となった。
といっても、参加国はヤマトに物資の提供を行っており、発進のためのエネルギーを送ってくれている。
特に隣国である台湾はビデオメッセージも込みでヤマトを激励した。
「まぁ、地球を救いたいという思いは全員同じ。そういうことにしておけ」
「んまぁ、そうですね…」
「話は変わるが、ヴァングレイには特殊なパイロット認証システムがある。そのため、叢雲三尉と如月三尉以外の人間は動かすことができない。時間があったら、解析を手伝ってもらう」
「了解です。今となっちゃあ、ヴァングレイは俺の相棒そのものなので」
「私たちの相棒ですよ、ソウジさん!」
「お前たちか、ヴァングレイというモビルスーツモドキのパイロットは」
格納庫に、今度は航空隊の兵士2人が入ってくる。
彼らも古代に呼び出されたのだろう。
「は、はい!あなた方は…」
「航空隊隊長の加藤三郎二尉だ。一応、2人は俺たち航空隊の一員、ということになった。モビルスーツには俺も乗ったことがある。航空機中心の此方では規格外だが、ある程度はできるつもりだ」
「同じく、副隊長の篠原弘樹三尉だ。よろしくな」
「叢雲総司三尉です。光栄で、あります!」
「如月千歳三尉です。未熟な新米ですが、よろしくお願いします!」
2人の敬礼に応えるように、加藤と篠原も敬礼をする。
そして、篠原はじっとチトセを見る。
「君、元気でかわいいねえ。チトセちゃんって呼ばせてもらってもいいかな?」
「そいつは無理な相談だな。なんたって、チトセちゃんは俺のパートナーだからな」
ナンパしようとする篠原の前に立ったソウジが笑いながら篠原に対抗する。
「それに、チトセちゃんは1週間前に出会って、まだまだガードが堅い。これじゃあ攻略は…」
「お前ら…そろって航空隊の恥をさらすな!!」
-ヤマト 主計科作業室―
「やれやれ…いきなり加藤隊長のカミナリを受けて、今やってるのは書類整理か…」
「文句言わないでください。それに…自業自得です!」
ソウジと篠原のナンパで怒っているチトセは慣れた手つきで艦内工場で生産する弾薬の数が書かれた書類を完成させ、印刷する。
そして、艦内で生産される食糧の使用スケジュールについて料理長らと相談するために部屋を出ていった。
現在、ソウジとチトセはこのように主計課の仕事をしている。
航空隊では規格外であるヴァングレイをどのように作戦行動で使用するかがまだ検討中であり、おまけにその機体自体まだまだ分からない部分が多いということから、当面は主計科の仕事の手伝いもすることになった。
「おお、チトセちゃん。いいペースだな…。にしても痛いぜ…加藤隊長のゲンコツ…」
カミナリが落ちた後、2人は仲良く加藤のゲンコツを受けることになり、篠原はそのまま加藤に連行された。
ちなみに、殴った本人も拳を怪我したらしく、現在は医務室で原田という女性衛生士から治療を受けているとのこと。
また、これは噂であるが、とある少年兵軍団の群像劇の漫画が気に入っており、航空隊に刻まれた赤い花を模したエンブレムはその漫画の軍団のエンブレムをモチーフとしたもので、ゲン担ぎのためらしい。
現在、ヤマトは火星に到着している。
火星のアルティニア基地跡地に残されている部品を回収し、未完成のままであるワープ機能を完成させるためだ。
一度はテラフォーミングされ、人々が居住していた星だが、ガミラスの攻撃によって、その大部分の人々が地球へ疎開することとなった。
だが、そのあとで今度は地球が遊星爆弾で大きな被害を受けたため、今度は地球から火星へ逃げ込むという事態が発生しており、人の入れ替わりの激しい場所となっている。
「そういえば、玲ちゃん。火星出身だったな…」
火星生まれの特徴は浅黒い肌と褐色に近い白の髪、赤い目だ。
主計科の一員である山本玲はそれらの特徴を持った、典型的な火星出身者だ。
ナンパしようとしたが、加藤とチトセの目が怖かったため、断念している。
「さて…そろそろ仕事に…」
「叢雲!!ここにいたか!!」
急に扉が開き、加藤が姿を見せる。
「げぇ!?加藤隊長…いや、もう玲ちゃんについてのお叱りは既に…」
「バカ野郎!木星帝国の残党が攻撃を仕掛けてきた!如月は既にヴァングレイに乗って、待機しているぞ!」
「了解!木星帝国…まだ地球潰しをあきらめていなかったのか!?」
木星帝国は2年前、総統であるクラックス・ドゥガチの元、地球への核攻撃を行っている。
その時は宇宙海賊であり、かつてコスモ・バビロニア建国戦争で地球連邦軍と戦った私兵組織であったクロスボーン・バンガードが木星圏、及び地球圏で行動し、その攻撃を阻止したうえ、ドゥガチは死亡した。
ソウジら月面25部隊も地球圏におけるドゥガチの核攻撃阻止の作戦に参加しており、その時に見たドクロの付いたモビルスーツ部隊を今でも覚えている。
だが、これで木星帝国軍が全滅したというわけではなく、ドゥガチの地球潰しを今でも行おうとする一部の木星帝国軍が地下へもぐり、ひそかに準備を進めているらしい。
(ガミラスだけでも大忙しだってのに…。木星帝国め!!)
ソウジは作業室を飛び出し、加藤と共に格納庫へ向かった。
-火星 アルティニア基地跡地-
「ジーク・ドゥガチ!ジーク・ジュピター!!ドゥガチ総統の理想をかなえるためにも、ヤマトを撃沈させろ!!」
アルティリア基地を占拠した木星帝国の量産モビルスーツ、バタラやペズ・バタラ、カングリジョといったモビルスーツ部隊がヤマトに攻撃を仕掛ける。
だが、バタラとペズ・バタラのビームライフル、そしてカングリジョのメガ粒子砲をヤマトが展開する青い光の膜が受け止めていく。
「艦にダメージ無し。波動障壁のおかげです」
「波動障壁、このまま稼働させた場合はどの程度持つ?」
「計算によると、20分です。また、耐久限界点を超えると、こちらにダメージが…」
「艦長!ショックカノン、及び三式弾で攻撃すれば、モビルスーツを一撃で…」
「ならん!攻撃の余波が基地に及ぶぞ」
波動障壁により、攻撃をしのぐことができているものの、基地があるせいでヤマトから攻撃を開始することが難しくなっていた。
基地のどこに部品が保管されているのかわからず、保管庫の場所がわからなければ、主砲で攻撃することができない。
「まさか…ヤマトで同じ地球人と…」
地球を滅ぼそうとした人間相手とはいえ、ヤマトで同じ人間と戦うことに古代は抵抗感を抱く。
ほかのクルーも、口には出さないが皆同じだろう。
「…我々が戦うのは魔だ」
「魔…?」
「そうだ。人の心に巣食うもの。それこそがわれらの戦うべきものだ」
沖田のいう魔、木星帝国残党にとっての敬愛すべきドゥガチのゆがんだ命令。
ガミラスにとっての地球破壊。
その魔を払いながら、これからヤマトはイスカンダルへ行かなければならない。
この木星帝国残党との戦いは、まるで古代達がその魔と戦えるのかを試すようなものだ。
「だが、ヤマトが地球最後の希望だということも忘れてはならん。自らが生き延びることを第一に考えろ!」
「…了解!」
ライフルによる攻撃では撃破が難しいと踏んだのか、ペズ・バタラがビームアックスを展開し、ヤマトに突撃をかける。
ビーム・アックスの出力はクロスボーン・バンガードが所持しているという接近戦型モビルスーツ、クロスボーン・ガンダムのビームザンバーに匹敵する。
だが、波動障壁を貼ったヤマトには無意味だ。
障壁に弾かれ、そのたびに表面装甲が焼けていくが、ペズ・バタラは何度も突撃する。
「パルスレーザーで撃ち落とせ!」
沖田の命令と共に、ヤマトの左右にハリネズミのように数多く設置されたパルスレーザーが火を噴く。
側面からの攻撃に対する守りが皆無なペズ・バタラは何条ものビームの雨を受け、バラバラに吹き飛んでいった。
-ヤマト 格納庫-
「隊長、航空隊の出動はまだなんですか?」
チトセと共に、ヴァングレイで待機するソウジがコスモファルコンに乗ったまま待機している加藤に通信を入れる。
(指示は出ていない)
(敵はモビルスーツなんだし、基地への被害を避けることを考えたら、俺たちの出番だと思うんですがねぇ…)
割り込んだ篠原の言葉を聞き、ソウジは沖田の思惑を察する。
「ってことは、この戦闘をヤマトの慣熟訓練に…」
「慣熟訓練?どうして??」
「ヤマトは模擬戦を行ったわけじゃないし、当然実際に戦闘に参加したこともない。シミュレーションは何度もやってるだろうが、実戦とシミュレーションはわけが違うだろ?」
「確かに…」
実戦とシミュレーションの違いは、サブパイロットであったものの、ヴァングレイで実際に戦ったチトセ自身もよく分かっていた。
―宇宙戦艦ヤマト 第一艦橋内-
「これは…レーダーより反応!西から…これは、モビルスーツです!?」
船務長を務める森雪が沖田達に報告する。
「木星の援軍か!?」
「いえ。これは…!!」
反応があった場所の映像がヤマトに映し出される。
胸にドクロマークがついた、X字のスラスターのガンダム。
ヴァングレイに匹敵する速度で接近し、ヤマトに気を取られていたバタラ2機のメインカメラを2丁のザンバスターで打ち抜いた。
ほかの機体の反応が向けられると、フェイスカバーを解放して強制廃熱を続けながらさらに加速し、ザンバスターをビーム・ザンバーに変化させて次々と木星のモビルスーツをガラクタの山へと変えていく。
「艦長…あれは」
その映像を見た真田はすぐにそのモビルスーツの正体に気付いた。
それは、キリシマで地球を攻撃してきた木星帝国軍と矛を交えた沖田自身も同じだ。
「胸部が変わっているが、間違いない…。あれは、クロスボーン・ガンダムだ」
「ガンダムより通信!こちら、クロスボーン・バンガードのトビア・アロナクス!貴艦の意図は理解した。これより、基地付近に点在するモビルスーツをこちらで撃破する。貴艦は基地より離れたモビルスーツ及び、艦周辺にとりつこうとするモビルスーツの撃破に集中されたし、と!」
通信長の相原義一がガンダムからの通信を読み上げる。
(木星帝国のモビルスーツ…そして、クロスボーン・ガンダム。まだ、2年前の戦いは終わっておらん…ということか…)
機体名:スカルハート
形式番号:XM-M1Kai Kai
建造:???
全高:15.9メートル
全備重量:24.8トン
武装:頭部バルカン×2、ビームサーベル(ビーム・ガン)×2、ヒート・ダガー×2、シザー・アンカー、スクリュー・ウェップ、ザンバスター(ビーム・ザンバー、バスターガン、グレネードランチャー)×2、ブランドマーカー(ビームシールド)×2
主なパイロット:トビア・アロナクス
2年前に木星帝国が地球を攻撃してきた際、敵中枢を討ち取った宇宙海賊クロスボーン・バンガードが所有するモビルスーツ、クロスボーン・ガンダムX1が改修されたもの。
胸部に刻まれたクロスボーン・バンガードの紋章は消されており、ドクロのマークが刻まれていることから、民間の目撃者からはスカルハートと呼ばれている。
可変式スラスターにより、破格の推進力を誇っており、接近戦での弱点となるダクト類は可能な限り削減され、コスモ・バビロニア建国戦争で活躍したモビルスーツ、ガンダムF91に搭載されたバイオコンピュータが内蔵されたことから、機体にかかる熱がより大きいものとなっている。
それによる熱の問題はフェイスオープンによる強制排熱システムの追加によって補っている。
なお、ヤマトの解析によると、ビームザンバーの出力はガミラスの戦艦を破壊できるレベルだとのこと。