結構キャラ崩壊するかもなのでそこんとこよろしくお願いします
こうして彼は囚われる
少し俺の身の上の話をしよう。
俺は俗に言う天涯孤独と言うやつである。
半年ほど前に行った家族旅行の帰りに俺達家族は事故にあった。
その結果親父と母ちゃんと小町は即死で俺は肋骨と右足の骨を折る怪我だった。あの日ほど世界を恨んだことは無い。
なぜ俺なんかが生き残ったのか…
なぜあんなにいい子でみんなから好かれていた小町が死んでしまったのか…
なぜ俺なんかを育てくれた両親がしんでしまったのか…
事故から3ヶ月ぐらいは本気で生きる意味を失っていた。
いくらぼっちで鍛え上げられた精神があるといえどもたった12歳や13歳の俺には無理があったのだ。
気持ち的には余裕なんてもはないが、親父が残してくれた遺産や相手側からの莫大な慰謝料などの手続き、お墓の手配etc…
色々やることが山積みで俺はひたすらその作業に没頭し逃げた。その作業もおわり現実逃避も出来なくなった後毎日泣いた。
まぁ今では少しづつではあるが、立ち直ってきたかな?
そんな俺の手元には今話題のゲーム、ナーヴギアと専用ソフトソードアートオンライン通称SAOがある。
たまたまいった商店街の福引きであたったのだ。
そして現在時刻は12:57
サービス開始は13:00だ
あらかじめの用意は済ました。
キャリブレーションだっけか?
あれのやる必要あんの?知らんけどさ
まぁいいか、そろそろスタートか
「にゃぁ…」
おっと、こいつのことを忘れていた
俺の唯一の家族のかまくらだ
事故まではたいして俺になついていなかったが、事故後はなにかを理解したのかよく俺の傍にいてくれるようになった。
こいつには感謝している。
こいつのお陰で俺は少し立ち直れた部分はある。
「ちょっと行ってくるなカマクラ」ワシャワシャ
「にゃー♪」
よし準備完了
さぁ行くぜ!
少しはこれで変わることに期待してみよう
5.4.3.2.1.0
ポーーーーーン
「リンクスタート!」キュイーン
----------------------
目を開けるとまず飛び込んできたのは中世ヨーロッパを思い出すレンガ造りの家々。
「うぉ、すっげーなこれは。」
素直に感嘆の言葉がでた。
周りを見るといたるところに美男美女のアバター達
おぇ、なんか同じ顔がいっぱいでゲシュタルト崩壊してきた…
俺?俺は頑張って自分の顔に近づけたよ
まぁアホ毛はなかったからむりだったけど
だって友達に見つかった時恥ずかしいじゃん
…まぁ俺友達いないけど
っと、リア充達のことは置いといてまずは武器だな
そうと決まれば武器屋に行こう
☆☆☆
結局武器は曲刀にした。
なんでも、曲刀の派生スキルに刀があるらしいのでそれにした。
いや、日本男児たるもの刀って憧れるじゃん
片手剣とかもいいとおもったよ?
でもさ、あれ盾あるじゃん
俺的にスタイルは敏捷極振りにしたいから盾は邪魔だからな
あとは、ロープを買って回復ポーション買ってレッツゴーだな
やっべ、なんかテンションあがってきた
やっぱこの世界きてよかった
☆☆☆
「ふぅ…」
あれから4時間俺は1人淡々とモンスターを狩っていた
このゲームは魔法や銃や弓は使えない。
そのかわりにソードスキルというシステムがある。
ソードスキルというのは所定の動作をするとシステムが勝手に体を動かし派手なサウンドエフェクトとライトエフェクトをだしながら攻撃を繰り出すものである。
ちなみに武器によってソードスキルはきまっている。
ソードスキルのメリットは、システムアシストによる威力とスピードがあがること。
デメリットはスキルの反動としてスキル後硬直と、クールタイムと言われる一度使ったソードスキルは次の発動まで時間をおかないと使えないという点だ
このソードスキルはかなり使い勝手がいいがやはり所定の動作を起こすのに少し苦労した
まぁもうなれたから問題はないのだが
もう17時か…
カマクラの餌もあるし今日はログアウトしようか
そんなことを思いながら右手を振り下ろしログアウトボタンをさがす
「あれ?ログアウトボタンがない?」
バグか?いやでもサービス初日にこんなバグがあってこのゲームこの先大丈夫なのか?GMコールも繋がらないようだし…
周りを見ると黒髪と赤髪も騒いでいる
てことは俺だけじゃなくほかの人もか…
ゴーン、ゴーン
突然鐘の音が鳴り響いた
「なにごとだ?」
これはバグじゃなくてなにかのイベントなのか?
でもログアウトできないイベントなんてクレーム来まくるよな…
そんなことを思っていると突如自分の体を青い光が包み込んだ
☆☆☆
「ここは…始まりの街の広場か?」
未だに鳴り止まない鐘、あたりを見回すと同じように青い光に包まれたプレイヤー達が転移してくる。
よく見るとさっきいた黒髪と赤髪も近くにいるみたいだ
…んー、どうしたもんかなー
早く帰りたい…
「おい、この後仕事があるんだよ!はやくだせ!」
「俺もピザの予約があんだよー!」
おーおーやっぱ皆さんお怒りでいらっしゃる。
つか、この後仕事って出勤前になんでゲームなんかしてんだよ…
大丈夫かよ日本…
「おい、なんだあれ!」
そう叫んだ一人のプレイヤーが指さす方、空をみあげると
空には真っ赤な模様と〔warning〕〔system announcement〕という文字がうかんでおりそこからドロっとした液体が垂れてきて真っ赤なロープの巨人を作り出した
???「プレイヤー諸君、私の世界へようこそ」
私の世界?このゲームをつくったのってたしか茅場晶彦…
つまりこいつは…
???「私の名前は茅場晶彦。今やこの世界を唯一コントロールできる人間だ。」
やっぱりか…
茅場「プレイヤー諸君はもうすでにログアウトボタンが消えていることに気づいているだろう。これはゲームの不具合ではない。繰り返す、これはソードアートオンライン本来の仕様である。」
はぁ?つまりこれはバグじゃなくて意図的にされたものってか?そんなことしてなんの意味があるのか…
茅場「諸君らは自発的にログアウトすることはできない。
また他者によるナーヴギアの停止、および解除による強制ログアウトもありえない。もしこれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君らの脳を破壊し、生命活動を停止させる。」
そんなことできるのか?確かナーヴギアは電子レンジみたいになっていたから可能性はあるか。
怒号が飛び交う中茅場晶彦は淡々と言葉を発する
茅場「しかし残念ながら警告を無視してナーヴギアの解除を試みた例が少なからず存在し、その結果213人のプレイヤーがこのソードアートオンラインの世界から、現実世界から永久退場している。」
そう言うと茅場は手元を操作したくさんのテレビのニュース画面を表示させる
茅場「しかし様々なメディアが繰り返しこの事実を報道したことによりその可能性は充分に低くなっただろう。だから諸君らは安心してこのゲームの攻略に専念してほしい。諸君らがこのゲームから解放される方法はただ一つ。このはじまりの街の存在するアインクラッド第一層から第百層までの迷宮を踏破し、その頂点に存在するボスを撃破しこのゲームをクリアすることだけだ。」
するとどこがで声が上がる
「百層だと!?ふざけんな!βテストじゃろくにあがれやしなかったらしいじゃねぇか!」
「βでは8層上がるのに2ヶ月もかかったんだぞ!」
なるほど、βテストでは8層で2ヶ月、つまり1週間で1層か、単純計算で2年てとこか…
茅場「しかし、十分に留意してもらいたい。以後、君たちのアバターはどんなな蘇生手段をもってしても2度と蘇ることはない。HPがなくなると同時に、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君らの脳を破壊する」
まじかよ…死んだらアウトってクソゲーすぎるだろ…
ってことはあれか、死んでもOKなβ版でも2年かかるということは3年、いや4年はかかるかもしれないってことか…
茅場「最後に私から諸君たちにプレゼントがある。各自ストレージをみてくれたまえ。」
言われた通りにストレージを見てみると、【手鏡】というアイテムがはいっていた。
手鏡?なんでまたそんなものを…
とりあえずオブジェクト化して、のぞき込んでみると顔が青白い光につつまれた。
目を開けると飛び込んできたのは自分の顔。
なにか変わったとこはあるか?
あ、アホ毛が生えてる
え、それだけ?
周りを見てみると女だったやつが男になっていたりイケメンだったやつが平均、いや下の上ぐらいになっていたりしていた
つまりあれか、現実世界の顔になったてことか?
ぷっ、リア充どもざまぁねぇな。
てかネカマ多すぎだろ。
始まった時は男女比率はトントンだったのに7:3ぐらいになってるじゃねぇか
て、小学生もいるんだけど…
たしかこのゲームてR-13じゃなかったけ?
茅場「諸君らは今、何故、と思っているだろう。何故茅場晶彦はこんなことをするのだろうと。その疑問は単純だ。私に既に目的は存在しない。私の目的はこの世界を創ること、つまり私の目的は達せられた。」
茅場「それでは長くなったがソードアートオンラインの正式チュートリアルを終了する。諸君らの健闘をいのる。」
そう言うとWarningの文字と一緒に茅場晶彦は空に消えていった。
その直後広場は大混乱に陥り、阿鼻叫喚の地獄絵図となった。
ふざけんなよ、茅場晶彦。
お前は、この世界は俺から家族だけでは飽き足らず自由までは奪うのかよ。
上等だ。やってやるよ。まってろカマクラ。
ハチ「首を洗って待ってろ茅場晶彦。俺がお前を殺してやる!」
To be continued.
現在公開できるプロフィール
Name:比企谷八幡
Character name:ハチ
Skill:曲刀、隠密
Remarks:敏捷極振り
いやーどうでしたでしょうか。初めてなんでこれてあっているのか結構不安です。
続きはできるだけ早めにだすので是非見てください。