転生したら海の悪霊?   作:ヨシフ書記長

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biohazardを書いてるヨシフです
あの海賊映画の新作が出るので
少し思いつきでONE PIECEも書いてみようと思います


原作開始前(0巻世代)
海の底からやってくる


雷がバリバリと鳴り響く嵐の海

 

その中を進む一隻の軍艦があった

 

「慌てるな!ゆっくり進め!これぐらいの嵐でこの船は沈まん!」

 

そう、海兵たちに叫んでいるのはセンゴク中将だった

 

すると、マストに稲妻が落ちマストが燃え上がった!

 

「マストに火が!」

「急げ!早く消火するんだ!」

 

海兵たちは慌てて火を消す作業に取り掛かっていた

 

センゴクは黙って自分らの進む先の方を睨んでいた

すると、センゴクの持つ電伝虫が鳴った

 

プルプルプル…プルプルプル…ガチャッ!

 

「こちら、センゴク!」

「コングだ、どうだ状況は?センゴク」

「まだ、例の海賊団は見えません…しかし先程、盗聴用電伝虫には今航海している海域にいるという情報は入っております」

「そうか、何としてでも見つけてくれ」

「分かっています」

 

「では、健闘を祈る」

 

 

センゴクは電伝虫を切ると今回の任務の事を思い出していた・・・

それは、クロス海賊団の壊滅…

 

クロス海賊団船長であるクロス・モーガンは海軍の練習艦を拿捕し、海軍から身代金を奪おうとしたが…。失敗して命からがら自分の海賊団の船と共にこの嵐の海に逃げ込んだのである

 

センゴクに渡された命令はまだ解放されていない海兵の救出、そしてモーガン海賊団の討伐である

 

しかし、なかなか見えない海賊団にセンゴクは少し焦っていた

 

「もしかすると、この海をもう抜け出したのか…うむぅ…」

 

すると、見張り台にいた海兵がセンゴクに向かって叫んだ

 

「中将ーー!4キロ先に難破した船らしきものを発見!旗は!クロス海賊団です!」

 

「何!急いでそこに向かうぞ!」

 

「ハッ!」

 

海兵たちがドタドタと動き出した

 

軍艦は周りの暗礁に気をつけながら進み、難破した船に近づこうとしたその時!

 

 

「なんだ?何の音だ!」

 

水飛沫とともに何かが

 

難破した船の近くに浮上してきた

 

その浮上してきたものは船だった

しかし、その船は異様な船で

ボロボロのマストに、異様な形の船首には死神の像、

船首は更にワニの様な形をしている

三本マストのガレオン船だった

 

「なんだ!アレは!コーティング船か!」

 

驚愕の顔を浮かべるセンゴクの耳に

浮上してきた船からパイプオルガンの音が鳴っていた

 

海兵たちは畏怖の表情を浮かべ

センゴクはハッと我に帰り、急いで部下に命令を下した

 

「浮上してきた船に、大砲を向けろ!急げ!」

 

「ハッ!了解致しました!」

 

ドタドタと我に返ったように動き出した海兵たちは、急いで浮上してきた船に砲門を向けた!

 

「よく狙え!よし!撃ち方よぉーい!」

 

「おいおい、何もしてない船にぃ海軍は大砲を撃つのか?」

 

センゴクは号令を言おうとすると後ろから声が聞こえてきた

後ろを振り返るとそこには異形な姿をした男が立っていた

 

タコのような顔つきで髭のような部分はタコの足

片腕はカニ爪

もう片腕は骨

片足は義足

服装は所々にフジツボなどが付いており

帽子にも付いていた

 

「なんだ!貴様は!」

 

センゴクはこの訳の分からないバケモノに叫んだ

すると、バケモノは煙管をくわえて、少し吸うと煙を吐きながら言った

 

「なんだ貴様はって…そこの船の船長だがぁ?」

 

どうやら、浮上してきた謎の船の船長らしい

センゴクは続けた

 

「貴様!どうやって軍艦に入って来た!」

 

すると、バケモノ船長の周りにはいつの間にか銃を持った海兵が囲んでいた

そして一斉に構えた

 

「おいおい、こっちは何もしていないじゃないか?」

 

「信用にならんからだ!まずは質問に答えろ!貴様は海賊か!」

 

とセンゴクは目の前にいるバケモノ船長に言った

するとバケモノは煙管を咥えながら、しゃべり出した

 

「ふむ…。海賊でも無いがぁ…正義の味方でもぉ…無いぞ?」

 

その瞬間、一人の海兵が目の前にいる怪物に、向けて発砲した!

 

 

「何をしている!サカズキ!」

 

「こいつはァ海賊ではないが…正義の味方でもないと言うとった…つまり悪じゃ!」

 

しかし、目の前にいる怪物は倒れる様子はなかった

 

「酷いことをするなァ…一応ぉ…今のは効かなくても痛いんだがなぁ…穏便に済まそうとしたが…。やめだァ!

今のは宣戦布告ととらえていいんだな?」

 

そういうと、怪物は自分の腰についていた宝石の散りばめられたカトラスに手をかけると、触り出した

すると、何故か軍艦が少しづつ軋み始めた

 

「馬鹿な部下を持つと、苦労しますなぁ…。中将閣下殿ぉ?」

 

センゴクは身構えて、能力を発動しようとした

しかし、怪物は続けた

 

「たがァ…。中将とやり合うには骨が折れるな…。ただの無力化だけにしといてやろう!この俺に刃向かった者を吊るせぇぇー!!!」

 

そう怪物が叫んでカトラスを抜くと、軍艦が大きく揺れ、海兵たちやセンゴクがよろめいた。その瞬間、足にまるで生き物のように動くロープが巻き付き、海兵たちを吊し上げ始めた!

 

「「「うわあああああ!!」」」

 

「貴様ァァァ!」

 

センゴクは何とかロープを外して、武装色の覇気で怪物に殴りかかろうしたが、拳はカトラスに阻まれた。ガキィンッと火花が散る。

 

「おっとぉ!!危ないじゃないかぁ?センゴクくぅん?」

 

「何故!貴様が俺の名を!ぐむっ!」

 

シュルルルルっとセンゴクの四肢にロープが巻き付き、まるで羽交い締めのようにされ、センゴクも吊るされた。

 

「それは言えんなぁ?」

 

そういうと、怪物は船首の方に歩き出した。嵐の雨音と義足で歩く音だけが、人が吊るされた軍艦に響いた。

すると、船首の近くに吊るされたサカズキが叫んだ

 

「おんどりゃァ!許さんけんのォォ!この借りはきちんと返しちゃるけ!怪物!」

 

その叫びを聞いた瞬間、怪物は一瞬止まり、そして、サカズキの近くで大声で言った

 

「ハァッ!怪物ぅ?俺の事かぁ?違うぞぉ…?俺は怪物じゃあない…!俺の名はデイヴィー・ジョーンズ!!海の悪霊だ!」

 

そう叫ぶと、ジョーンズは船首の方へと歩いていくと、壁の前に立ちまた振り返ってこう言った。

 

「それでは、海軍諸君!目の前にある海賊船は俺が頂く!ではなぁ!」

 

そういうと、ジョーンズは壁に体を沈めていった

 

センゴクはその光景に驚きながら呆然としていると、軍艦の真ん中から人質だった海兵達が出てきた。

 

すると、またもやゴゴゴゴゴ…と音がしてきた。

難破した海賊船の周りから海賊船の何倍もあろうかというタコの足が出てきて海賊船を海の中に引きずり込んだ。

そして、近くに浮いていた謎の幽霊船も一緒に潜っていった。

 

「オノレぇぇぇ!」

 

センゴクは情けなかった。ジョーンズを追おうともしたが任務のうち一つは完了したので仕方なく帰還することにした。

嵐の中大変だったが、センゴク達はこの後無事に帰還できた。

しかし、この時の事はまだ序章に過ぎなかった…

 




駄作です
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