転生したら海の悪霊?   作:ヨシフ書記長

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はい、少し長いですが…
一月は忙しくなるので二月の中頃まで更新できません。すみません。


海底へ・・・・

「貴様ッ!」

 

マーサーは溶かされた銃を捨てるとナイフを取り出し構えた。

 

「おいおい…そんなナイフで俺を殺せると思ってるかい?俺は何でも溶かせれるんだぜ?」

 

エドワードはそう言うと手を広げながら構えた。そして、後ろにいるアンジェリカに向かって言った。

 

「お嬢さん?お前…ルークの姉だろ?」

「えっ!ええ!そうよ!」

「やっぱりな!俺がこいつをどうにかしてやる!だから、お前さんはさっさと弟を助けに行ってやりな!」

 

ロウはそう言うと片手で天井を殴ると…瞬く間に溶けて上に上がれる抜け穴ができた!

 

「…!ありがとう!ロウ!」

「へへっ!いいってことよ!さっさと行きな!」

 

マーサーは上に上がろうとするアンジェリカを睨みつけながら

ナイフを構えたがロウがそれを制した。

 

「おおっと!それはダメだぜ?いい話で終わりそうなのに水を差すとは無粋だぜ?ええ?CP(サイファーポール)野郎!」

 

ジョンはそう叫ぶとマーサーに向かっていった!

 


 

アンジェリカは穴をよじ登って上の船倉に出ると、階段を上って甲板上に出た。

 

「はぁ…はぁ…!ルーク!今助けるからね!」

 

アンジェリカはフラフラと頭から血を流しながらそう言った。

 

アンジェリカが船首に向かって歩きだそうとしたその時!

アン女王の復讐号がエンデヴァー号の右舷に突っ込んできた!

エンデヴァーはその衝撃で大きく揺れ、アンジェリカはその衝撃で転倒した。

 

「キャッ!」

 

アンジェリカは倒れたが、なんとか立ち上がると…アン女王の方を見ると、甲板でジョーンズ達が戦っていたが、次の瞬間!サラザールに斬撃で吹き飛ばされたジョーンズはエンデヴァー号の甲板に叩きつけられた!エンデヴァー号の積荷壊しながら、ジョーンズはアンジェリカの近くまで吹き飛ばされてきた。

 

「ぐ…うぅぅ!畜生!まだまだ大将クラスは早かったか!」

 

ジョーンズはカトラスを杖替わりに立ち上がると近くにあった鎖を掴み、手に混ぜ込んだ。そして、アンジェリカに気づくと息切れを起こしながら言った。

 

「ゼェ…ゼェ…!アン!何を止まってやがる!早くお前の弟を助けやがれ!ング!ハァ!」

「分かってるわ…よ!でも、弟が変なのよ!」

「あ?何が変なんだ?」

「操られてるみたいなの!」

「あ?操られてる?」

「そう…な!」

 

「海賊!覚悟ぉぉぉぉ!」

 

アンジェリカは話を続けようとしたその時!

レサロ中佐はそう叫びながらジョーンズに向かってきた。

ジョーンズは鬱陶しそうにレサロを睨みながら手を変化させて薙ぎ払った!

 

「今!喋ってんだ!邪魔を…すんじゃあ…ねぇよ!」

「ぐわ!」

 

レサロはジョーンズの攻撃をガードしながら吹き飛ばされ船尾の方に突っ込んだ。

 

「んで?ハァ…ハァ!操られてんのか?」

「ええ!」

「何か能力じゃなけりゃ、なにか機械見てぇなので操ってんのかもなぁ!」

 

ジョーンズはそう叫ぶとアン女王の復讐号に向けてカトラスを構えた。その瞬間!船が揺れ始めた!

アン女王の甲板で戦っていたサラザールとシキは慌ててエンデヴァー号の甲板に飛び乗った。

シキ達がエンデヴァーに乗った瞬間!

アン女王に雷が落ちてその雷の中から一本の瓶がジョーンズに向かって飛んできた!

その瓶の中には、小さくなったアン女王の復讐号があった。ジョーンズはその瓶を拾い上げるとコートの中に入れた。

 

「さぁて…!お前の弟を助けたらさっさと引き上げるぞ!俺もこれ以上は戦えん!大将が居たのは誤算だった!いいか?早くしろ!」

 

ジョーンズはそう言うとサラザールとシキのいる所に走って行った。

アンジェリカはジョーンズの言葉を聞くとルークのいる船首に向かって走り出した。

 


 

ースカルsideー

 

「ゲホッ!ハァ!ハァ…!」

 

スカルは少し吐血しながら、ルークを睨んだ。

ルークは未だに目に光を宿さずにこちら見ていた。

 

「ジェルマめ!観念しろ!」

「それは…困るね…!君のお姉さんの頼みだから!」

 

スカルはそう言うとピストルに弾を入れて構えた。

 

(ジョーンズから貰った…!この銃とこの特殊銃弾があれば…!)

 

「喰らえ!トリモチ弾ッ!」

 

スカルはそう言いながら、ルークの足元に向けて引き金を引いた!

ピストルの弾は着弾するとベチャッと靴にトリモチがついた。

 

「往生際が悪いぞ!ジェルマめ!」

 

また、ルークは足に力を入れたすると靴から煙が出たが、ルークの身体が前に行くことはなかった。

 

「あっ!ロケットシューズが!」

 

ルークがそう言いながら、もがいてる隙にアンジェリカが現れルークを羽交い締めにした。

 

「スカル!今よ!この子のどこかに操る機械の様なものがあるかもしれないわ!調べて!」

「は…はな!せ!ジェルマめ!卑怯だぞ!」

 

ルークはアンジェリカを殴ったりしてもがいた。

 

「ハァ…ハァ…!分かったよ!」

 

スカルはそう言うとルークの体を調べた…。すると、スカルはあるものを見つけた。それは頭に乗っかっているカモメのオブジェだった。

それのカモメから頭の帽子にかけて何かの管のようものが伸びていた。

 

「…!アンジェリカ!これだ!このカモメが原因だ!」

「だったら!早く壊して!」

「あぁ!」

 

スカルはそう言うとルークの頭に乗ったカモメを打ち壊した。

すると、ルークは瞬く間に糸の切れた人形のように気絶した。

 

「ルーク!しっかりなさい!ルーク!」

「安心していいよ!ルークは無事だ!気絶しただけだよ!」

「…!よっがったぁ…!ルークが助けれて!」

「でも、安心するのはまだ早いよ…!さぁ!脱出だ!」

「う…うん!」

 

スカルはルークを担ぎながらそういうと、アンジェリカは涙を流しながら立ち上がるってそう言った。

スカルは船首から大きな声で甲板にまで聞こえる声で叫んだ。

 

「ジョーンズッ!アンジェリカの弟を奪い取ったよォ!」

 

スカルがそう叫んだ声を聞くと、ジョーンズはニヤッと笑いながらサラザールに向かって言った。

 

「…!フフッ!約束通りあの子供は頂いていくぞ!死神野郎!」

「この俺から逃げれるとでも?ジョーンズゥ?」

 

ジョーンズはサラザールから攻撃を防いでいた。その様子を見て、シキは笑いながら言った。

 

「ジハハハハ!お前んとこは上手くやったようだな!そんじゃあ!俺もそろそろ帰るぜ!ジハハハハ!」

 

シキはふわふわと浮き上がるとエンデヴァーから脱出していこうとしたその時…ある声が甲板に響き渡った。

 

「ふむ…。中々ひどい損害だ…。」

 

その声の主は、船室から出てきたベケットだった。

 

「私の忠実なる部下の諸君…。何だね?この有様は…?まるで雑魚のようじゃあないか…。ふむ…まぁ君達に信頼をしていた訳ではないがもう少し粘り給えよ」

 

ベケットが少し前に進むと船倉へと続く入口からマーサーとエドワードが出てきた!

 

「…!長官!」

「マーサー…君もだ…。そんな雑魚にいつまで時間を食っているのかね?」

「ハッ!申し訳ありません!」

 

ベケットがそう言っているとアンジェリカは言った。

 

「ベケットッ!もう貴方の野望は潰えたわ!私の弟は返してもらう!

もうこれ以上、私の家族に手出しさせないわ!」

 

アンジェリカの言葉にベケットは不敵な笑みを浮かべた。

 

「ほぅ…。もう君は勝ったつもりでいるのかね…?優秀な者たるもの策は色々とこうじておくものだよ?アンジェリカ君?」

「な…何を言って!」

 

海面が揺れ始め!海の中から水飛沫と共にフライング・ダッチマン号が現れた!その様子にジョーンズはまた笑うと言った。

 

「この勝負…!俺の勝ちだ!世界政府共!ナハハハハ!野郎共〜ッ!引き上げるぞぉ〜!」

『ヴォォ!』

 

エンデヴァー号の甲板にいた船員達は雄叫びを上げるとエンデヴァーの甲板からどんどん消えていった!ジョーンズはサラザールを弾き飛ばすと、アン女王号にしたようにパールも瓶に戻した。その瓶を拾うと、ジョーンズはサラザールの目前に手投げ弾を見せると言った。

 

「あばよ…!大将殿ォ…!」

「俺から逃げれると思うなぁ!海賊がァァ!」

 

ジョーンズが手投げ弾を起爆させようとしたその時!空からシキが降ってきた!

 

「…!シキ!」

「グッ…!ゲホッゲホッ!クソッタレがァ…!何で…!ここにいやがる…!」

 

シキはそう言うと、立ち上がりマストの方を見ながら構えた。ジョーンズもマストの方を見るとそこには…!赤い毛の猿のような人間がこちらを見下ろしていた!

 

CPの職員達はそれに気づくと歓喜の声を上げた!

 

「あ…!貴方は!」

 

ジョンはマストの上を見ながら驚愕の声を上げた。

 

「おいおい…!嘘だろ…。何でここにいるんだよ…!」

 

サラザールもマストの方見ると忌々しげに言った。

 

「何で貴様までもここにいるんだ?」

 

その男はニカッと笑うと周りの声が一緒になった!

 

『海軍大将・ヒデヨシ!』

 

その声には笑いながら言った。

 

「キッキッキッキッ!嬉しいだぎゃ!こんなに儂を知ってくれとるとはのぅ!苦戦しとるみたいじゃのぅ!サラザール!儂も手伝いに来たから安心せぇや!」

 

新たな大将の出現にジョーンズは顔を曇らせながら叫んだ!

 

「アンジェリカ!さっさとお前らはダッチマン号に乗れ!引き上げるぞ!」

 

「う!うん!」

 

アンジェリカ達は慌ててよこづけされたダッチマン号に向かって走り出した。

 

「おい!シキィ!この手投げ弾を能力で浮かせてぶつけろ!」

「ジハハハハ!おう!分かったぜ!」

 

ジョーンズから投げられた手投げ弾をキャッチすると能力で浮かしヒデヨシにぶつけようとした。

 

「お!やる気満々じゃの!だが…無駄じゃ!『猿武・猩掌!』」

 

手投げ弾を掌底で破壊しようとしたが…。破壊した瞬間!煙が甲板いっぱいに立ち込めた。

 

「ゴホッ…!ゴホッ…!しまったぎゃ!これじゃあ…前が見えん!」

 

ジョーンズはその隙にダッチマン号に向かって走り出した!

シキもその隙に飛び上がり逃げた。ジョーンズが走り出したその時!サラザールが追いかけてきた!

 

「逃がさんぞ…!ジョーンズ!」

「クソっ!」

「任せな!」

 

ジョーンズは後ろを向くとジョンが甲板を溶かしてサラザールを足止めしていた。

 

「助かった…!」

「いいってことよ!それよりも俺をあんたの船に乗せてくれ!頼む!」

「いいだろう!乗せてやる!」

 

ジョーンズ達がそう言いながら船に向かっていると後から声が聞こえてきた!

 

「待たんかぁ!お前らは逃がさんだぎゃぁ!」

 

煙の中からヒデヨシが出てきたと思うとジョーンズを殴り飛ばした!

 

「グアッ!」

「大丈夫か!」

 

吹き飛ばされたジョーンズを、ジョンはかつぎ上げまた走り出した。

 

なんとか船の手すり側に着くと、そこにはスカルがいた!

 

「ジョーンズ!無事かい?」

「グッ…あぁ!何とかな!」

「早く船に乗らないと!」

 

ジョーンズ達はロープに掴まり、ダッチマン号に飛び乗ろうとしたその時!煙の中から、レイピアを構えたサラザールが飛び出してきた!

サラザールはジョーンズに狙いを定めていたが…。瞬時にルークを担いでいるスカルに狙いを定め直した!それを見たジョーンズは、身を挺してサラザールからスカルを守った!

次の瞬間…!ジョーンズの左腕が切り落とされ、ジョーンズがスカルをかばった衝撃でルークは海に落ちていった!

 

「ぐああああッ!」

 

「ジョーンズ!」

 

スカルはそう言いながらダッチマン号にへ飛び乗っていったのをジョーンズは激痛に耐えながら見ると自分のカトラスを抜き、スカルに投げた!

 

「それを使って…!お前らは逃げろぉぉぉぉおお!」

 

ジョーンズはそう叫ぶと海に落ちていった…。

スカルはジョーンズのカトラスを受け取ると慌てて船を海に潜らせた…。

 

 




皆様のお陰で三十話目に突入しました!
ありがとうございます!
海の底へと落ちていったジョーンズさん
やっと…死神編は終えれた
つぎは原作キャラが出ますよォ…ヒントは割れあたま



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