転生したら海の悪霊?   作:ヨシフ書記長

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少し体調を崩していたので
続きをかけませんでした
すいません!



海の死神VS海の悪霊2

ルークside

 

 

「急げ!トルトゥーガに停泊している船を

外洋に出さない様に湾を封鎖するんだ!」

 

『ハッ!!!!』

 

ノリントンの命令に海兵達は慌ただしく動き出した

ノリントンは電伝虫をポケットから取り出すと

周りの軍艦にも指示を出し始めた

 

「只今より、この湾を封鎖する!全艦隊は指示通り動いてくれ!」

 

(((了解!)))

 

 

 

ルークが捕えられているエンデヴァー号は

一列に並んだ軍艦の最も真ん中におり

そのエンデヴァーの前にはサイレント・メアリー号がいた

 

エンデヴァー号の甲板上では

ベケットが椅子に座りながら優雅に紅茶を飲みつつ

包囲網をしこうとしている艦隊を様子を

見ながら言った

 

「ふむ…ノリントン君はよく働いているな」

 

ベケットの近くにはルークもいた

ルークはひどく怯えていた

 

「うう…姉さん…」

 

そのルークの様子を見てベケットは言った

 

「よく見るといい…。君を助けようとした者がどれだけ苦しむか…。

それにこの席は特等席だ。島が燃え盛るのがよく見えるからねぇ…。」

 

ベケットはククッと笑うと

また紅茶を飲んだ

ルークは俯きながら目に涙を溜めて呟いた

 

「姉さん…。」

 

ベケットが紅茶を飲んでいると奥から

ある男がベケットに近づいてきた

 

その男は

髪をオールバックにして

三角の形をした帽子をかぶり

茶色いコートに身を包んだ

鋭い目つきと目の下にクマのある初老の男

 

この男の名はマーサー

ベケットの副官である

 

「長官…。湾の封鎖は完了しました…。しかし、アンジェリカの乗ったとされる赤い船は停泊していないようですが…。宜しいのですか?」

 

「うむ…。あの女は必ずやこの少年を奪還しようとしてくるはずだ

だから、またこの島に戻って来なければならないだろうからね…。」

 

「…!そういう事でしたか…。このマーサー…。一生の不覚です。」

 

「それよりもマーサー…。第二作戦は進んでいるのかね?」

 

「それは滞りなく進んでおります…」

 

「ふむ…。そうか、宜しい…。では、始めるとしよう…」

 

そう言うとベケットは

持ち上げていたカップをソーサーに置き

マーサーに言った

 

「ノリントン少将に上陸命令を出したまえ

サラザール大将にはまだ停泊している海賊船を砲撃してもらうようにするのだ…」

 

「了解致しました…。」

 

マーサーは奥に引っ込むと

電伝虫を使いノリントン少将に指令を伝えたのだった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ノリントンside

 

「全艦隊!必要最低限の乗組員以外は全員トルトゥーガに上陸する!

安心しろ!我々にはサラザール大将がついている!!」

 

ノリントン少将は自分の乗船している

軍艦の船首の砲塔の部分から部下に指令を出した

海兵達は先程まで作業していた手を止め

ノリントン少将の言葉を聞くと海兵達は言った

 

『了解ッッ!!!』

 

「なら、急げ!早くボートを降ろすんだ!」

 

ノリントン少将の言葉に

海兵達はボートを海に降ろし始めた

ノリントンは満足そうに海兵達を見る一方で

少し不安を感じていた

それは、トルトゥーガの湾に何故か薄い霧のようなものが

立ち込めていたからである

 

(この霧はなんだ?まさか…何かあるのか?)

 

ノリントンは少し不安になりながらも

海兵達が乗っていくボートを見つめていた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

サラザールside

 

 

「フフッ!ベケットめ!嬉しい事をやらせてくれるじゃないか!」

 

サラザールはベケットからの指令を聞き

口角を上げながらサラザールはレイピアを抜くと

サイレント・メアリー号の司令所に立つと叫んだ

 

「いいか!戦友諸君!只今より本艦は

停泊している海賊船を砲撃する!

いいか!この島から海賊共を生きて返すな!」

 

『了解しましたァ!!!』

 

「宜しい!砲門を開け!目標は…!停泊中の海賊船だァ!」

 

サラザールの部下は慌ただしく動き始め

瞬く間に発射準備が完了した

 

レサロはサラザールに近づいて言った

 

「閣下…発射準備完了しました」

 

「良し!撃てぇぇぇぇ!!」

 

サラザールの号令と共に

サイレント・メアリー号から発射された船は

トルトゥーガの港に停泊していた

海賊船達を次々と破壊していった

 

「さぁて…!ジョーンズ…!俺の前に出てくるがいい!」

 

サラザールはそう言うと

レイピアを真っ直ぐ燃え盛る海賊船の方向に向けて笑った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

海兵side

 

海軍の軍艦から降ろされた

多数のボートがトルトゥーガの港に向かおうとしていた

一人の海兵が一生懸命オールを漕いでいると

 

「ん…?あれ?」

 

目の前に居たはずの仲間のボートが消えたのだ

一緒に乗っていた海兵達もざわつき出した

 

「霧のせいで見えねぇのかな?」

 

「もう先に進んだんだろ?」

 

「おかしいなぁ?さっきまで前にいたと思ったが…」

 

「おい!早くしろ!早くしねぇと上陸できないだろ!」

 

「そ、そうだな…」

 

また海兵はオールを漕ごうと

水面を見ると

海に何か太いものが動いたのが見えた

 

「ん…?何だ…あれ?」

 

すると一緒に並行していたボートの近くに

急に水飛沫が上がったと思うと

海の中から前を進んでいたハズのボートの残骸が浮いてきた

 

「え…?」

 

その瞬間…。海の底からたくさんの大きなタコの触手が出現した!!

そして、オールを漕いでいた海兵は叫んだ!

 

「クッ!ククッ!クラーケンだァァァ!」

 

しかし、海兵が叫んだ瞬間

叫んだ海兵と共に仲間の乗ったボートは

海の底に引きずり込まれた

そして、海兵達の叫び声は無情にも

砲撃の音でかき消されたのであった

 

 

 




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