転生したら海の悪霊?   作:ヨシフ書記長

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んーむ…新キャラの名前が思いつかん…


呪われた海賊船と2人の姉弟6

「ぐぅぅぅぅぅ!!」

 

ジョーンズのカニ爪に首を絞められた男は

声からうめき声を漏らしながらジタバタと暴れていた

 

「さぁ、どこに連絡をしていたかを吐いてもらおうか!」

 

ジョーンズはさらにカニ爪に力を込めた!

すると、男はニィっと笑を浮かべると言った

 

「もう遅い!お前らはこの島で死ぬんだ!

その女に関わったせいでな!」

 

男は笑いながら、アンジェリカを指さして言うと

さらに叫んだ

 

「そこの女を捕まえるために!ベケット長官がこの島に海軍の軍艦を10隻引き連れて向かって来てるのさ!

すぐにでもこの島は火の海になるだろう!

もうお前らはおしまいなんだ!」

 

男の言葉に酒場は少し静まり返ると

堰を切ったように海賊達が騒ぎ出した

 

「海軍が来るぞぉ!」

「世界政府がこの島を潰しに来るぞ!」

「早く逃げろお!」

「今のうちに船を出して逃げるんだ!」

 

海賊達が慌てていると

シキがおもむろにピストルを出すと

近くでパニックになっていた海賊の1人を撃ち抜いた!

 

「ガタガタ騒ぐんじゃねぇ!オメェら!!

海賊ならドンッと構えやがれ!

海賊になった時から死ぬ覚悟ぐらいしてやがるだろうが!

またなんか言ってみろ!お前らを一人残らず殺してやるからな!」

 

シキの言葉に海賊達が静まると

ジョーンズは男に向かって言った

 

「で?海軍の軍艦が10隻…。この島に向かってきているだけか?」

「そ…そうだ!」

「そうかァ!それはいい事を聞いたぁ!」

 

ジョーンズの言葉にアンジェリカも周りの海賊達もビックリした

そして、慌ててアンジェリカがジョーンズにしゃべり出した

 

「まさか!海軍の軍艦10隻とやりあう気?」

「あぁ…そうだが?」

「勝てるわけないじゃない!相手は海軍の軍艦が10隻もいる大艦隊!それに比べて貴方は1隻しかない船!勝ち目なんか無いわ!」

「誰が俺の船はあの船だけだと言ったんだ?」

「え…まさか?」

 

「確かに真っ向から行けば、俺と言えど無事ではないだろうがぁ…。

真っ向勝負じゃなければ勝てるさ…。それに俺の通り名を忘れたか?

俺の通り名は海の悪霊だぁ!」

 

ジョーンズの言葉に周りの海賊達やアンジェリカは呆然としていると

掴み上げられている男の服の中から、電伝虫を着信音が聞こえてきた

 

プルプル…プルプル…

 

「おやぁ?どーやら長官殿から連絡のようだぞぉ?」

 

ジョーンズは男を見ながら

意地悪そうに笑うとさらに言った

 

「おい!アン!少し電伝虫を取ってやれ!」

「…!分かったわ!」

 

ジョーンズは持ち上げていた腕を少し下げると

アンジェリカは男の服の中を探り始めた

すると、男のローブの中から黒い略帽を被った電伝虫が出てきた

アンジェリカはその電伝虫の受話器を取った

すると、ガチャっと音を立てると

電伝虫の目が半目の鋭い目つきに変わっていた

 

「…様子はどうかね?クラウス君?」

 

「!!!ベケットッッ!!」

 

電伝虫から聞こえてきた声に

アンジェリカが憤怒の表情を浮かべた

 

「あの女はまだ動いていないのか?早く報告したまえクラウス君?」

 

ベケットの声が電伝虫から聞こえてきていたが

アンジェリカは怒りのあまり何も喋れずにいた

ただただ、電伝虫を恨めしそうに睨みつけることしか、しなかった

その様子を見て、ジョーンズは呆れて電伝虫をアンジェリカから奪い取ると、電伝虫に向かってしゃべり出した

 

「これは、これは…。CP9長官殿じゃないか」

「む?君は誰かね?」

「おっと…。これは失礼したぁ…!俺の名はジョーンズだ」

「ジョーンズ…?あぁ…!最近話題の…。

そうなると…私の部下はどうなったのかね?」

「長官殿ォ?お前の愚かな部下は

今、俺に首を掴まれてもがいているぞぉ?」

「ふむ…。少し部下に変わってくれないかね?」

「…いいだろぉ!」

 

ジョーンズは電伝虫を持っている手をクラウスに近づけた

すると、クラウスは謝り出した

 

「申し訳ございません!ベケット長官!こんな結果になってしまい!」

 

「クラウス君…。

残念だよ…。君はもう少し優秀だと思っていたんだがね…。」

 

「ベケット長官?」

 

「君は私の組織には必要ない…。利用価値のない駒は捨てるに限る…。

しかし、君の犠牲のおかげで女を捕まえる事が出来る…。

そこだけは、評価しておくよ。」

 

「ベケット長官!待ってください!」

 

「同じ事を二度も言わせるんじゃない…。

君はもう要らない…。さっさと死に給え」

 

ベケットの言葉にクラウスはまるで生気を失った様に呆然としていた

電伝虫の向こう側からベケットはジョーンズに向かって言った

 

「さて…。ジョーンズ君?そこの近くにいる女を私に差し出せば

君達の命は保証してあげよう」

「断ると言ったら?」

「君達が…。ただ滅ぶだけだがね?」

「そうか…。

なら…こう言おう!返事はNOだ!

お前らを一人残らず!暗い水底に沈めてやる!」

 

ジョーンズは笑いながら言い放ったすると

電伝虫の向こうから冷えた笑い声とともにベケットの声が聞こえてきた

 

「つまり…。それは宣戦布告でいいのかね?」

 

「その通りだ!」

 

「では…。君達は海の藻屑となり給え…。

それと…。聞こえているかい?アンジェリカ君?

君の弟はかなり強情だねぇ?少し躾をさせてもらったよ」

 

「ベケットッッ!弟に何をしたの!

弟に更になにかしたらあなたを必ず殺してやるわ!」

 

「ふふふ…楽しみにしているよ…。

では、ジョーンズ君御機嫌よう」

 

そう言うと電伝虫は切れた

ジョーンズは電伝虫を掴むとそれをクラウスに混ぜ込んだ

 

「!?うわあああああ!体が!体がぁぁぁ!」

 

ジョーンズはクラウスを離すと

自分のコートの中からタコの触手が

顔に付いた電伝虫を取り出してしゃべり出した

 

「おい!ルチアーノ!物資の積み込みはどれくらいで済む?」

(もう少しで済むよ!キャプテン!)

「そうか!少しマッカスと変わってくれ」

(了解!マッカス!キャプテンから!)

「マッカスか?お前に少し頼みたいことがある」

(何でしょうかァ?船長ォ?)

「急いでダッチマンをトルトゥーガに持って来い!」

(了解しましたァ…船長)

 

そう言うと、電伝虫を切ると

ジョーンズはアンジェリカの方に歩き出し

アンジェリカを抱えあげると

シキの方を見て言った

 

「金獅子ィ!また会おう!少し俺は海軍の艦隊を沈めてくる…。」

 

そう言うとジョーンズは歩き出した

その姿を見たシキは笑いながら言った

 

「ジハハハハ!やっぱり気に入ったぜ!ジハハハハハハハハ!」




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