ホグワーツでカンテレをかき鳴らしながら   作:零崎妖識

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アキとミッコ

一番最後に名前を呼ばれた少年──ザビニがスリザリンに決まって、マクゴナガル先生は帽子を片付けた。そして、アルバス・ダンブルドアが立ち上がる。

 

「ところで、料理ってまだかな。ソーセージ食べたいんだけど」

 

「私もサンドイッチ食べたいなー」

 

ミッコとアキはダンブルドアの話はどうでもいいらしく、早く料理を食べたいと言い始めた。まあ、私もだけどね。

そして、ダンブルドアが話し始める。

 

「おめでとう!ホグワーツの新入生、おめでとう!歓迎会を始める前に二言、三言、言わせていただきたい。まず始めに、組分け帽子の歌の伴奏をしてくれた生徒──ミカ・クリスティに感謝を送ろうかの。そして、この後はみなへの言葉じゃ。では、いきますぞ。そーれ!わっしょい!こらしょい!どっこらしょい!以上!」

 

小説を読んでた時も思ったけど、この人は聡明なはずなのに、時々暴走するような気がする。何か考えがあるのかって思うんだけど……作品中だと、このシーンが一番ふざけていたシーンなのかな?

 

「お、ソーセージ発見!」

 

ミッコが焼かれたソーセージを見つけて、いくつかを自分の皿に取り分ける。ついでにベーコンも。アキは野菜多めだね。私はポテトとソーセージをいただこうか。

 

「美味しいね!」

 

「うーん、イギリス料理は不味いって聞いてたんだけど……」

 

「誰からの情報かな、ミッコ?」

 

「あたしの祖父。ドイツ人のスクイブでねー。昔は軍で戦車に乗ってたんだってさ。で、イギリスとの戦いで捕虜になった時に食べた料理がすっごく不味かったって言ってたんだ」

 

ミッコ、戦車に関わっていたことが発覚。

 

「まぁ、私も『イギリスで美味しい料理を食べたいなら朝食を三回取れ。もしくはティータイムのお菓子を食べろ』って言われたけど……本当はどうなの、ミカ?」

 

「私は自給自足に近かったからわからないけどね。少なくとも、ホグワーツでは料理の味の心配はしなくても良さそうだよ」

 

三人とも食べ終わり、続いてデザートが出てくる。アイスクリームだけもらおうかな。いちご味のやつ。

 

「ミカ、それだけでいいの?もっと食べなきゃ筋肉とかつかないんじゃない?」

 

「デザートを食べても太るだけさ。それに、女の子が筋肉ってどうなんだろうね、ミッコ」

 

「戦車乗り視点だけど」

 

ミッコがそう言った途端、さっきまで黙々とデザートを食べていたアキが顔を上げた。目が輝いている。

 

「ミッコって戦車に乗るの?」

 

「お爺ちゃんの影響でね。一度乗せてもらったんだけどさ、操縦がとても楽しいのよ」

 

「わかる!私も乗ったことはないけど、とってもワクワクするんだろうなぁって思うの」

 

……よし、戦車要員の確保は出来そうだ。私とアキとミッコ。この三人でなら、戦車で暴れまわることは簡単だろう。これも、北風のおかげかな。




ミコスール・クリスティア
レイブンクロー生。イギリス人の父とドイツ人の母のハーフ。半純血で、母親の方が魔法使いの家系。祖父がスクイブで、『魔法が使えないなら機械に走ろう』と戦車乗りになった。父も戦車乗り。ミッコ枠。

アキーナ・クリスト
レイブンクロー生。純血ではあるがマグルの機械などにも興味を持っている家系。アメリカ人。アキ枠。


イギリス国籍以外がホグワーツにいても良いのか?→ゲーム版では日本人いましたし。とりあえず、細かいことは気にしない。

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