ホグワーツでカンテレをかき鳴らしながら   作:零崎妖識

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試験勉強中に思いついて、試験勉強をしようとしたらいつのまにか新作を書いていた。何故でしょう?風が背中を押してくれたのでしょうか。


この話に意味はあるのかい?

初めまして、皆さん。私の名はミカだよ。よろしくね。

さて、唐突に始められても困るだろうし、ちょっとした状況説明とかをしようか。

今私の目の前には一枚の手紙がある。羊皮紙の封筒に入った、緑色のインクの手紙。封蝋の中央には大きくHと書かれ、その周りを獅子、鷲、穴熊、蛇が取り囲んでいる。うん、ホグワーツ魔法魔術学校への入学許可の手紙だ。

では、私の話をしようか。カンテレの音でも聴きながら、ね。

 

 

◇◇◇◇

 

 

私はいわゆる転生者って人種だ。一応、十年ほど前に産まれた。

偶然の転生では無く神様転生ってやつだね。神様曰く、この世界を原作通りに導いてほしいって。なんでも、放っておくと原作からかけ離れてしまうかもしれないんだってさ。そうならないように、ハリー・ポッターたちへのアドバイザー的立ち位置の人間を転生させる必要があった。それで選ばれたのが私だった訳だ。

私はガルパン──ガールズ&パンツァーのアンソロジー本を買って帰る途中で事故にあってしまってね。それで転生することになったんだよ。

もちろん、二次創作とかによくある転生特典──私は贈り物(ギフト)って呼んでるけど──は貰った。もしかしたら、他の人とかよりも貰ってるんじゃないかな?だって、七つもあるしね。

一つ目は魔法の才能。とは言っても、普通の魔法使い程度だけどね。得意なのは変身術と呪文学。

二つ目は杖。オリバンダー老の店にあるそうだから、これから取りに行くことになるだろう。

三つ目はホグワーツへの入学。これは神様が勝手につけてくれた。

四つ目は妖精の姿現し。ホグワーツ敷地内でも使える。いつでもハリーの近くに行けるようにってね。

五つ目──ここから三つが私的には一番重要なんだけど──は、ガルパンのミカの容姿。私が最後に買ったアンソロ本も継続高校のだし、ガルパンで一番好きなキャラがミカだからね。ア○マックスでやってた劇場版のガルパンを見てすっかり彼女のことが好きになってしまったよ。

六つ目はカンテレ。神様の手で絶対に壊れないようになってる──それどころか、カンテレでは出せないような音も出せるようになってる。

七つ目は音楽の才能。どうしてもサッキヤルヴェン・ポルッカを弾きたかったからね。

そんなこんなで、今はイギリス魔法界のとある森の中のログハウスに住んでる。神様にお願いされたし、できる限り原作通りに進むようにはするけど──魔法使ってBT-42を作るぐらいは、良いよね?

 

それでは、ミカの姿で転生した、私の物語を始めようか。これを読むことに意味は無いかもしれないけど、読んでみなければ、何も始まらないよ。




さて、ミカの苗字はどうするか。そして、フィンランドでは「ミカ」は男性名なんだよなぁ……。

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