異世界転移なんてろくなもんじゃない。   作:カオス案山子

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第八十話 槍

 

「…何か言うことはあるか?」

 

ヴァルキリーが俺に槍を向けてそう言ってくる

 

多分何言っても無駄だと思う。

 

「…言ったところでどうなる?」

 

「別にどうにもならん。お前がここで消滅することは確定。最後に言い残す言葉という意味で聞いたのだが…」

 

消滅してたまるか。

 

あのクソ性悪女神を殺さなきゃならんからな。

 

…ん?

 

ちょっと待て、

 

「…おいサルキ、この下ってどうなってる?」

 

俺がサルキに聞こえるか聞こえないか位の声でサルキに聞く。

 

「…わからないわよ。私がこの城を作った訳じゃないんだから」

 

「…下が溶岩とかでは無いな?」

 

「そんなところに城を立てないわよ…」

 

よし。なら助かる。

 

…多分…

 

「…おい幼女」

 

俺はあえてヴァルキリーを幼女と呼ぶ

 

「…そんなに早く消滅したいか?」

 

おっ?

 

「…俺は思うんだ」

 

「は?」

 

「お前の持つ槍…ホントに俺を消滅させられるのか?」

 

「ちょ!?マスター⁉」

 

月光がなんか言ってるが知らん

 

「…この槍を知らんのか…」

 

「知らんな。てかさっさと消滅させてみろよ"ガキ"」

 

俺がそう言い切ると、ヴァルキリーが顔を真っ赤にして

 

「よし。ならこの槍の威力を見ながら消滅しろ‼」

 

そういうと、ヴァルキリーは俺に向かって槍を投げた

 

槍は空中で光輝き、流れ星のように尾を引く

 

「この槍は神をも殺す"ロスト・ダイト"‼さぁ‼消滅しろ‼害悪アンデット‼」

 

よし‼今だ‼

 

「闇よ‼光を飲み込め‼」

 

俺が闇魔法を発動させる。

 

この魔法は、光属性の魔法、武器に対して有効な防御魔法。

 

槍の向きを俺の方から地面に向ける

 

「な⁉ロスト・ダイトの機動をずらした⁉」

 

そう。この魔法は防御魔法だが、防御力は雀の涙程という悲しい魔法なのだが、今回のように機動をずらすように使用することも可能

 

え?分かりにくい?

 

大丈夫。説明できないくらいワケわからんから。

 

まずこの魔法の原理も不明だし…

 

ドガァァァァァァァァ‼

 

ロスト・ダイトが床に直撃する。

 

バキバキッ!

 

…よし、床が壊れる

 

「床が壊れる⁉貴様これが狙いで…‼」

 

そういうことだ。

 

今この状況じゃ前にヴァルキリー、後ろにアテナという絶対に逃げられないからな。

 

なら床を壊して下に落ちればいいじゃん。という考えに至った。

 

ガラガラガラガラ

 

床が崩れていく

 

「麒麟、サルキ、しっかり着地しろよ…‼」

 

俺は崩れた床から下に自ら落ちていく

 

「マスタァァァァァァア‼本気ですかぁぁぁぁぁぁ‼」

 

月光が叫んでるけど知らん。

 

俺は落ちていく。

 

…あっ、そうだ

 

「…月光、アテナを道ずれに出来るか?」

 

「出来ますけど‼やりますよ‼」

 

そう月光がいうと、月光から影が延びていきアテナの足を影が掴み、穴に引きずり込む

 

「なっ⁉貴様、何の真似だ‼」

 

道ずれです




あかん…文章がめちゃくちゃ…

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