「…やぁっ!」
金髪幼女が槍を俺に向け突っ込んでくる
「チッ、月光!」
俺はすぐさま月光を鞘から引き抜き槍を防ぐ
ガギィン
「マ、マスター‼これヤバイ‼ヤバイですよ‼こちらの私の魔力がガガガガガ」
「あ?何だって?魔力?」
聞き取れない…
「これは…闇魔法の…」
金髪幼女が一旦引く
「…やはりあなたはころすべきですね。ころします」
一人問答やめろや。
「…待て、まずは名前を聞こうか」
俺は月光が落ち着くまで時間稼ぎをすることにした
…まぁ乗ってくれるかわからんが
「何故今から消滅する奴に名前を教えなきゃならないんですか?」
おっ?話し方が変わったな。
恐らくこれが奴の本性…
さっきまでの幼い話し方は油断させるためだろう
「冥土の土産ってことで…ダメか?」
あくまで自分が消滅すると言う前提で話さなければ…
「ハァ…まぁいいでしょう。私は最上位の神々の一人、戦乙女…ヴァルキリーです」
ヴァルキリー…日本にいた頃よくゲームで出てきてたなぁ…
大体ボスとかで
てか某音ゲーのディメンションは許さない。
「…偉いのか?」
まだだ…月光がまだ回復してねぇ…
「あなた…いえ、知らなくてもおかしくはないでしょう。最上位の神々は通常の神々とは次元が違います。まぁ話したところで…」
よし‼今だ‼
「麒麟!」
「うぇ!?」
俺は咄嗟に麒麟の手を掴みヴァルキリーから逃げ出す
「マスター…戦わないので?」
回復した月光が俺に聞いてくる
「無理だ。あれには勝てない。今は逃げるが得策だ」
「で、でも逃げるってどこに?」
…
「マスター?」
…は
「とにかく走る‼」
我ながら無茶苦茶だな‼
②②②②②
「ムムムッ!神々の気配が感じられる!」
ガイアはヘルと共に城内を歩いていた。
「いや神々の気配はどうでもいいから。デュラハンの気配は?」
ヘルはガイアの言葉に興味が無いようだ
「いやぁそれがの?最上位の神々の気配が濃すぎてな?」
ヘルはこの時こう思った
(それでも最高神か‼)
と
「というかお主も神なんじゃから気配を感じるはずだが?」
ガイアは隣のヘルに聞く
「隠してんのよ」
ヘルは短い言葉で会話を終わらす
「うーん…お主がここにいるってことは今冥界の管理は一人でおこなっとるんじゃな」
「は?私以外に二人いた筈だけど?」
「いやハーデスの奴がこの城にいてな?」
…
「…え?あいついるの?」
「玉座で堂々としておるわ」
「じ、じゃあ…」
「冥界は一人じゃな」
この世界では三人の神が冥界を管理している
一人はここにいるヘル
一人は玉座で堂々としているハーデス
そしてもう一人は…
「イザナミ一人?」
「そうじゃな」
イザナミ
最高神イザナギの妻にして通称女神の皮を被ったやべー奴
「」
ヘルは絶句した。
(いや確かに私は冥界から出ていったよ⁉でもさぁ?何でハーデスがいるんだよ‼)
ヘルはハーデスが苦手だ。
本人曰く
「全て見透かされてる感じがする」
とのこと
「まぁったく、これはワシが少しお灸を据えるかの…」
ガイアは笑顔でそう言った
❬》○!
「ちょこまかちょこまかと…いい加減諦めたらどうですか‼」
ヴァルキリーは苛ついていた
「へっ、誰が諦めますかバーカバーカ‼」
「挑発しない‼」
目の前を走るデュラハン一行に
(何故私のスピードで追いつかない‼アテナ程では無いけれど私も相当早いのに‼)
それもそのはず何故ならば…
「マスター、魔力足りてます?」
こいつが魔力をデュラハンに回し
「…あぁ…十分だ」
その魔力を逃げる足に使っているからだ
「ッ!この部屋に飛び込むぞ‼」
デュラハンがそういい、扉が壊れている部屋に麒麟と共に飛び込む
そこにはぐっすりと眠るサルキと血の海に眠る赤い髪の女がいた。
ヴァルキリーは強い。
ディメンションは許さん。
シャドバ投票結果出ましたね。
偶像落選
悲しいなぁ…
感想、批判等々受け付けております。