異世界転移なんてろくなもんじゃない。   作:カオス案山子

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ダァァァァ


第六十四話 海中探索

 

「出口は海中にあるみたい」

 

サルキが辺りを見渡しながらそう言う。

 

確かに地上には砂浜が延々続いている

 

出口の気配どころか生き物の気配すらない

 

「鳳凰はどうするの?」

 

サルキが鳳凰に聞く

 

「お前が呼べば駆けつける。‥‥まっ、水中は無理だがな」

 

そう言い、飛び去っていく

 

‥‥

 

「どうするのよ?」

 

いや俺に聞かれても‥‥

 

「泳げば良くないですか?」

 

話を聞いてなかったのか?月光?

 

「それが出来たらやってるでしょうね。さっきも言った通り水中には殺人クラゲ、人食い鯨がいるのよ?その中を泳ぐなんて自殺行為もいいところよ」

 

サルキが呆れながら月光に説明をする

 

「だったら幻獣を呼べばいいんじゃ?」

 

月光がサルキに聞く

 

「‥‥やってもいいけど‥‥必ずしも水中に強い奴が出てくるとは限らないわよ?」

 

賭けか‥‥

 

「‥‥やらんよりはましだろ。やってみてくれ」

 

俺がサルキにそう言う。

 

「わかった‥‥❬幻獣を統べるもの❭」

 

サルキがそう唱えると、鳳凰の時のように目の前が光った。

 

暫くして光った場所を見てみると一匹の‥‥何これ?

 

セイウチ‥‥?いやアザラシ‥‥?

 

「‥‥なんだこれ」

 

俺がサルキにそう聞く

 

「知らないわよ‥‥」

 

サルキもわからんのか‥‥

 

「私を読んだか‼私は水中の神とも呼ばれている‼その名も‥‥❬水竜 ナホル❭だ‼」

 

‥‥知らん。誰?

 

「え、え~と‥‥よろしく?ナホル」

 

サルキがナホルの元に行きそう言う。

 

「ハッハッハ‼よろしく頼むぞ‼」

 

‥‥なんか苦手だなぁ‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇④②②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この水中か‥‥」

 

俺達はナホルにこれからのことを話した

 

水中に出口が(おそらく)あるということ。

 

その水中に向かいたいこと。

 

「可能ではあるが‥‥」

 

おっ?行けるのか

 

「あるが?」

 

「その‥‥方法がな‥‥」

 

ん?

 

「‥‥言ってみろ」

 

俺がナホルにそう言うと、ナホルは渋々話し出した

 

「水中には空気がないから貴様らは進めないだろ?ただ‥‥俺の口の中にいれば問題はない」

 

‥‥

 

その場が静かになった

 

「こうなるから言いたくなかったんだよ‼」

 

ナホルがそう喚く

 

うるさい

 

「‥‥それしか方法はないのか?」

 

一応聞いておこう

 

「無い‼有ったら言ってる‼」

 

‥‥そっかぁ‥‥

 

「無いなら仕方ないわね‥‥その方法で行きましょう」

 

サルキがそう言う。

 

「‥‥無いなら仕方ない、か‥‥」

 

まぁ仕方ないんだろうけど‥‥

 

「臭そう」

 

月光がそう言う。

 

「臭くないわ‼毎日ブレスケア噛んどるわ‼」

 

ブレスケアこの世界にあったんすね。

 

「バカやって無いで行くわよ」

 

サルキがそう言う。

 

こいつって‥‥

 

「‥‥以外と真面目だな」

 

俺はそう呟いた




なぁにこれぇ

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