異世界転移なんてろくなもんじゃない。   作:カオス案山子

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幕間



幕間 神の会議

 

聖地オガリス

 

そこは神々がたまに集まり会議をする場所である。

 

そこにはあの女神‥‥アルトロスの姿もあった。

 

「まったく‥‥緊急集会とは‥‥」

 

今日は何をするか考えていたときに来た招集の知らせ

 

しかも今日きて今日こいだから

 

バカじゃねぇの。

 

そう思っていた。

 

ちなみにこの女神、こんなんでも微笑みの女神と言われている。

 

「やぁアルトロス。君も来たのか」

 

そうアルトロスに声をかけるのは、一人の神

 

「あらオリオン。久しぶりね」

 

その神はオリオン

 

あの星座の名前にもなっている男である。

 

(ちなみにこの世界では狩猟の神とされている)

 

「あぁ久しぶり。しかし急に招集とは‥‥」

 

「どうせろくなことじゃないわよ。最高神があれだから‥‥」

 

そうアルトロスは言い、ため息をつく

 

過去に緊急招集は何回かあった。

 

が、すべてどうでもよいことだった。

 

その度にアルトロスはふざけんなと思っていた。

 

「はは‥‥」

 

オリオンも呆れたようにため息をつく

 

その後二人は何気ない世間話をしていた。

 

徐々に他の神も集まり、会議の時間となった。

 

「これから緊急会議を始める」

 

集まった神々の前に一人の神が立ち、そう言う。

 

「では、ゼウス様」

 

ゼウスと言われた神が立ち上がる

 

「うむ。今日はよく集まってくれた。今日の議題はだな‥‥」

 

ゼウス

 

その名を聞いたことがある人も多いだろう。

 

この世界では神々のトップ。云わば最高神だ。

 

その白髪と白髭を見たものはひれ伏すと言われている

 

「まず一つ、冥界の神が行方不明になったこと。二つ目はババ‥‥大地の神であるガイア様が地上に行ったこと、そして‥‥ハーデス率いる連中が地上に降りたことだ」

 

あれつ、真面目?

 

そうアルトロスは思った。

 

ジジイにしてはまともだな

 

「行方不明になった冥界の神の名は?」

 

一人の神がそう聞く

 

「ヘルだ。‥‥畜生行方不明になる前に抱いとけば良かった‥‥」

 

おいジジイ

 

「旦那様?」

 

ゼウスの隣に立っている女神‥‥ヘラがそう言う。

 

怖いなーさすが最高神の妻

 

「んっんん‼」

 

咳払いしても‥‥

 

てかヘル?

 

私が逃がしたあの?

 

「だから殺せって言ったのに‥‥」

 

あのバカは‥‥

 

「まぁこの件はさほど重要ではない。その内見つかるだろうし。‥‥さて、二つ目は‥‥」

 

ガイア様が地上に行ったこと

 

「ガイア様が地上に‥‥一体何故でしょうか‥‥」

 

オリオンがゼウスに聞く

 

「あ~それがな?「‥‥地上には素晴らしい男がいるのだろう⁉なら行くしかあるまい‼ヒャッハー‼婚活だぁ‼」って言って地上に行ったらしいぞ」

 

この時神々は思った。

 

(なにやってんのあの年増‼)

 

 

実際ガイアの年齢は神々の中でもかなりの方だ。

 

トップテンぐらいに入る。

 

「まったく‥‥歳考えろ‥‥」

 

ゼウスが誰にも聞こえないような声でそう呟く

 

「さっ、ここからが本題だ。ハーデス率いる連中の地上降臨。これは非常にまずい」

 

ゼウスが今までとは違った真面目な声でそう言う。

 

「これは早急に対応をせねばなるまい。よってオリオン、アレス、アテナ、ヴァルキリーを地上に派遣する。異義は?」

 

「「「異議なし‼」」」

 

(ガチじゃねぇか。)

 

アルトロスはそう思った。

 

同時にこうも思った。

 

(でもアイツがいないからどうなんだろ‥‥)

 

そう思いながら帝国に戻っていった。




神々が出てきた。

ガイアは独身です。

あとここに出てくる神々は基本神話等とはかなりの違いがあります。

ご了承ください。

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