やっぱ今の時期だと外国の観光客や、遠足(?)の学生等がいて、疲れましたね‥‥
「‥‥」
シーン
「‥‥」
「え、え~と‥‥」
俺達は神殿に来ていた。
ベリアルを倒し、勇者達を撃退し、いよいよ敵の本拠点となっている神殿に来た訳だが‥‥
「‥‥もぬけの殻だな‥‥」
誰もいねぇ‼気配すらねぇ‼
「‥‥恐らくですがベリアルが消滅したことによって、何らかの手段でそれがここに伝わり、戦意を失った兵士達が逃げたということだと‥‥」
なるほど‥‥
「なら我の元に帰ってきたのか?」
そういうことでいいんじゃない?
「あっ、こんちわっす」
‥‥
「あれ?皆さんどうしたんすか?そんな固まって‥‥」
‥‥いやさ、
「‥‥何でいるのかしら‥‥ゾンビマスター」
そう、俺達に話しかけてきたのは自称魔王軍兵士であり、ベリアルの部下のゾンビマスターだった。
「いや何でって言われても‥‥置いてかれたとしか‥‥」
‥‥乙です‥‥
「これがボッチ‥‥」
やめてルナ‼それ俺にも効くから‥‥
「ははは‥‥まぁそうすっね‥‥あいつら絶対許さねぇ‥‥(ボソッ)」
最後に何言ったか聞こえんかったな。
まぁたいしたことじゃなさそうだしいっか。
「‥‥なんか増えてますね‥‥」
ゾンビマスターが俺にそう言ってくる。
「‥‥増えたからな‥‥」
「雑‼返し雑過ぎません⁉」
だって眠いんだもん
「‥‥で?我らと戦うのか?」
ゼロがそうゾンビマスターに言うと、ゾンビマスターは首を振り
「いやいやいや‼戦いませんよ。第一戦った所で戦いになるんすか‥‥」
いや、お前の実力知らんから何とも‥‥
「あっしとしてはですね?置いてかれたので暇な訳ですよ?だからあっしも付いてっていいすか?」
ゾンビマスターがそう俺に言ってくる。
‥‥まぁいいけど。いいけどさ。
「‥‥構わんが‥‥」
俺がそう答えると、ゾンビマスターは頭を下げ、
「あざっす‼あっしはゾンビマスターの[カイ]というものっす‼これからよろしくおなしゃす‼」
‥‥なんというかこいつ‥‥
(((チャラいな‥‥)))
何人かはこの感想をもった。
「私はヘル。で、この首なしがデュラハン。デュラハンが腰につけているのが刀で‥‥」
「月光です。刀の精霊です。以後よろしくお願いいたします」
‥‥コミュ力たけぇな‥‥
そんな感じに自己紹介が始まる。
「‥‥で、あのデュラハンの背中にいる糞ガキがアスタロト」
‥‥それって言わないほうが‥‥
「アスタロト‥‥アスタロト様ぁ⁉何故ここに⁉」
ほら。こうなるべや。
「‥‥ふみゅ?なーにゾンマス‥‥」
寝てたのかよ‥‥アスタロト‥‥
「いや、なーにじゃなくてですね?何故貴方が兄貴達と一緒に?」
いつから俺が兄貴になった?
「‥‥いいじゃん‥‥」
「‥‥まぁいいですけど‥‥」
いいんかい。
ゾンビマスター再登場
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