異世界転移なんてろくなもんじゃない。   作:カオス案山子

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私用で鎌倉に行ってました‥‥

やっぱ今の時期だと外国の観光客や、遠足(?)の学生等がいて、疲れましたね‥‥




第四十七話 神殿

 

「‥‥」

 

シーン

 

「‥‥」

 

「え、え~と‥‥」

 

俺達は神殿に来ていた。

 

ベリアルを倒し、勇者達を撃退し、いよいよ敵の本拠点となっている神殿に来た訳だが‥‥

 

「‥‥もぬけの殻だな‥‥」

 

誰もいねぇ‼気配すらねぇ‼

 

「‥‥恐らくですがベリアルが消滅したことによって、何らかの手段でそれがここに伝わり、戦意を失った兵士達が逃げたということだと‥‥」

 

なるほど‥‥

 

「なら我の元に帰ってきたのか?」

 

そういうことでいいんじゃない?

 

「あっ、こんちわっす」

 

‥‥

 

「あれ?皆さんどうしたんすか?そんな固まって‥‥」

 

‥‥いやさ、

 

「‥‥何でいるのかしら‥‥ゾンビマスター」

 

そう、俺達に話しかけてきたのは自称魔王軍兵士であり、ベリアルの部下のゾンビマスターだった。

 

「いや何でって言われても‥‥置いてかれたとしか‥‥」

 

‥‥乙です‥‥

 

「これがボッチ‥‥」

 

やめてルナ‼それ俺にも効くから‥‥

 

「ははは‥‥まぁそうすっね‥‥あいつら絶対許さねぇ‥‥(ボソッ)」

 

最後に何言ったか聞こえんかったな。

 

まぁたいしたことじゃなさそうだしいっか。

 

「‥‥なんか増えてますね‥‥」

 

ゾンビマスターが俺にそう言ってくる。

 

「‥‥増えたからな‥‥」

 

「雑‼返し雑過ぎません⁉」

 

だって眠いんだもん

 

「‥‥で?我らと戦うのか?」

 

ゼロがそうゾンビマスターに言うと、ゾンビマスターは首を振り

 

「いやいやいや‼戦いませんよ。第一戦った所で戦いになるんすか‥‥」

 

いや、お前の実力知らんから何とも‥‥

 

「あっしとしてはですね?置いてかれたので暇な訳ですよ?だからあっしも付いてっていいすか?」

 

ゾンビマスターがそう俺に言ってくる。

 

‥‥まぁいいけど。いいけどさ。

 

「‥‥構わんが‥‥」

 

俺がそう答えると、ゾンビマスターは頭を下げ、

 

「あざっす‼あっしはゾンビマスターの[カイ]というものっす‼これからよろしくおなしゃす‼」

 

‥‥なんというかこいつ‥‥

 

(((チャラいな‥‥)))

 

何人かはこの感想をもった。

 

「私はヘル。で、この首なしがデュラハン。デュラハンが腰につけているのが刀で‥‥」

 

「月光です。刀の精霊です。以後よろしくお願いいたします」

 

‥‥コミュ力たけぇな‥‥

 

そんな感じに自己紹介が始まる。

 

「‥‥で、あのデュラハンの背中にいる糞ガキがアスタロト」

 

‥‥それって言わないほうが‥‥

 

「アスタロト‥‥アスタロト様ぁ⁉何故ここに⁉」

 

ほら。こうなるべや。

 

「‥‥ふみゅ?なーにゾンマス‥‥」

 

寝てたのかよ‥‥アスタロト‥‥

 

「いや、なーにじゃなくてですね?何故貴方が兄貴達と一緒に?」

 

いつから俺が兄貴になった?

 

「‥‥いいじゃん‥‥」

 

「‥‥まぁいいですけど‥‥」

 

いいんかい。




ゾンビマスター再登場

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