異世界転移なんてろくなもんじゃない。   作:カオス案山子

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う~ん‥‥

この先どうしよう‥‥

決してネタ切れではないゾ


第四十一話 偽物の家族

 

「さて、全員起きたところで改めて自己紹介を」

 

俺がそう言うと、俺の膝の上に座っていたアスタロトが返事をして、立ち上がる。

 

「これからお世話になります。アスタロトです。宜しくね?」

 

うん、完璧

 

「うんよろしく‥‥ってなるか‼どういうことだ‼」

 

タケミカズチがそう言うと、麒麟もうんうんと頷いく。

 

「‥‥だって俺こいつの親(仮)だし」

 

俺がそう言うと、いやいやいやとタケミカズチが言う。

 

「いや知らんけども‥‥お前は良いのか?危険じゃないかと思うんだが‥‥」

 

まぁな。リスクもある。

 

「確かに裏切るかもしれん。けどこいつは俺が気に入った。だから仲間にした」

 

俺がそう言うと、

 

「それが一番の理由じゃねぇか‼」

 

いいツッコミだタケミカズチ。

 

「はぁ、裏切ったらおまえが何とかしろよ‥‥」

 

タケミカズチは折れた。

 

まぁ、麒麟とルナはアスタロトと戯れてるし、大丈夫だろう。

 

ゼロはどうでもいいのか聞いてすらいないし。

 

‥‥さて、一番の問題は‥‥

 

「‥‥お前はどうなんだ?」

 

俺がそう声をかけたのは先程からうずくまっているヘルだ。

 

こいつどうした?

 

「‥‥ヒグッ‥‥」

 

‥‥なんか声掛けずらい‥‥

 

「‥‥おーい‥‥」

 

俺がそう言うと、ヘルは目を真っ赤にして睨んできた。

 

怖いよ。

 

「‥‥なによ‥‥」

 

「こっちの台詞だ。どうした、さっきっからずっとうずくまって‥‥」

 

「別に‥‥」

 

そうヘルは言い、顔を反らす。

 

あっ、これなんかあるな。

 

「‥‥夢で何か見たのか‥‥」

 

俺がそう言うと、ヘルの肩がピクッと跳ねた。

 

「‥‥」

 

「‥‥どんな夢を見たんだ?」

 

俺がそう聞く。

 

「‥‥家族と‥‥一緒にご飯を食べる夢よ‥‥なんの変鉄もない日常的な夢、だけど‥‥私にはそれが‥‥」 

 

‥‥

 

「‥‥家族‥‥か‥‥」

 

そういや、姉貴元気かなぁ。家で唯一俺に接してきてくれた人だから気になる‥‥

 

親?働いてるでしょ。

 

「もう会えないって‥‥そう思っていた家族と一緒にいる夢を見ていたのよ‥‥私にはそれが幸せだった‥‥いっそのこと夢が覚めなければいいのにって思った‥‥」

 

そういやヘルの家族ってあの糞女神にやられたんだっけ?

 

俺より復讐心高そう。

 

「‥‥グス貴方にはわからないでしょ?この気持ちが‥‥」

 

‥‥な、なんも言えねぇ‥‥

 

まぁ確かに家族を封印されたりしたことがないから知らん。

 

‥‥だけどね?

 

「‥‥あぁ、わからん。だけどな、大切な人を失う気持ちはわかる。現に俺もそんな経験をしたことがあるしな。‥‥だけどそいつが言ったんだ。《いつか貴女にも家族のように思える仲間たちができるから‥‥だから未来を信じて‥‥?》ってな」

 

‥‥自分でなにいってんのかわからん。

 

「確かにお前の家族はもう会えないかもしれん。だけどな?家族を作ることはできるんだよ。‥‥んまぁ、俺達を家族と思えばいいんじゃねぇの?」

 

「‥‥クスッなにいってんのか全然意味わからないわよ‥‥でも、なんかありがとう。色々吹っ切れたわ。❬あなた❭」

 

お、おう‥‥

 

立ち直ったなら良かったわ。

 

 




なにいってんだこのデュラハン。

自分でも意味わからん。

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