「‥‥さて、説明をしてもらおうか」
俺がアスタロトにそう言う。
アスタロトはビビりながら俺に答える。
「は、はい‥‥コシュマルは私の‥‥使い魔です。ある日突然私のところに魔王がやって来て‥‥コシュマルを‥‥」
「封印したと、そういうことですね?」
月光がそう言うと、アスタロトは頷いた。
「そして魔王は私に「こいつの封印を解きたいなら我の配下となれ」そう言ってきたんです‥‥」
魔王って以外と外道?
「その後は‥‥封印を解くために色んな人を殺しました‥‥」
なるほどね。
「マスター、どうします?あながち言ってることも嘘じゃ無さそうですし‥‥」
そこなんだよなぁ‥‥
アスタロトがただ殺したいからとかいうくだらない理由でやったのなら問答無用で(月光が)殺すのに‥‥
「‥‥んあ?あれ、夢?」
俺が悩んでいると、ルナが起きてきた。
「ルナさん、おはようございます。早速ですが、どんな夢を見てましたか?」
月光が起きてきたルナに質問する。
「おはようございます‥‥夢ですか‥‥確かオオクニヌシ様達と皆で宴をしている夢でしたね。そこに旅に出ている姉も居ましてね‥‥う~ん良い夢だった‼」
ルナはそう言うと、顔を洗いに近くの井戸に向かった。
「あ、あの」
アスタロトが俺に声をかける。
「‥‥なんだ」
「私を‥‥どうするんですか?殺すんですか‥‥?」
アスタロトが俺に目を潤わせて、俺に聞いてくる。
その目はずるいって‥‥
「‥‥そんなことはしない‥‥」
「じゃ、じゃあ‥‥」
「‥‥俺達の元で今までやった行為を償え。あと、魔王軍の幹部をやめろ」
俺がそう言うと、月光が驚いた声をあげる
「ちょ、正気ですかマスター⁉私達を殺そうとした奴を仲間にするつもりですか⁉」
いやいや月光、落ち着け?
「考えても見ろ。アスタロトはこんな姿だが、魔王軍の幹部だ。そんな奴が部下にいる奴のことを女神はどう思う?」
「‥‥無視できない存在?」
そうだ
「‥‥任せます。私は麒麟や腐り女王を起こしてきます」
月光はそう言うと、ここから去っていった。
「‥‥いいの?私は‥‥貴方の元にいても‥‥」
「‥‥構わん。それに俺はお前の[父親]だからな」
そう俺が言うと、アスタロトは泣きながら俺に抱きついて来た。
あの、鎧が濡れるんですけど‥‥
「‥‥よろしくね‥‥グスパパ‼」
アスタロトは俺を見上げて、そう言う。
‥‥めっちゃ良い笑顔‼
◆◇①◆◇
「寝ている間に何があった‥‥」
タケミカズチは困惑している。
強敵と戦いまくる最高の夢から覚め、起きると目の前にはアスタロトを抱き上げ、アスタロトをなだめるデュラハンがいた。
‥‥意味わからん。
「‥‥不思議だ‥‥」
ぬわぁぁぁぁぁぁん。
四十話まで続けられたのは見てくれている皆さん、お気に入り登録してくださった皆さんのおかげです。
これからもこの駄作をよろしくお願いいたします。
感想、批判等々受け付けております。