感謝です。今後ともよろしくお願いいたします。
「‥‥これはひどいな‥‥」
俺達は神域に上陸し、魔王軍に対抗するべく拠点となりそうな場所を探しているのだが‥‥
「街という街が破壊され尽くしてるわね。まるで抵抗も許さないかのように‥‥」
ヘルが言う通り、拠点となりそうな場所すらないのだ。
「‥‥あの都市がこうなるとは‥‥」
ゼロはショックを受けているのか、少し弱々しい声でそう呟く。
「生き残りは‥‥いなさそうですね‥‥うぅ」
ルナがそう言う。
「あそこなら多少は雨風をしのげるだろ。いこうぜ」
タケミカズチがそう言い、俺達はタケミカズチが言った場所に向かった。
▽◆▽◆
「‥‥先客がいるな‥‥」
俺達はタケミカズチが言った場所に来たのだか、そこには既に先客がいた。
「‥‥ZZZ 」
黒い獣のような人形を抱き、スヤスヤと眠る、ピンク色の髪の毛をし、黒と緑が混ざったような色をしたドレスのようなものを着ている少女だ。
「どうします?」
ルナが俺に聞いてくる。
どうすっかなー、
「‥‥マスター、そいつは危険です。今すぐ離れてください」
俺が悩んでいると、月光がいつになく真面目な声でそう言ってくる。
「‥‥どういうことだ?」
俺が聞く。
「こいつから莫大な魔力と力を感じます‥‥神殿で感じた気配と似ているので‥‥恐らく」
「幹部だと‥‥」
「‥‥はい」
‥‥よし、撤収。別のところにいこう
「‥‥うみゅ‥‥お兄さん達だぁれ?」
だがしかし、目覚めてしまった‼
「‥‥ただのしがないアンデットだ」
俺がそう返す。
すると、少女は俺に抱きついて来た。
‥‥ふぁ⁉
「‥‥おい、どういうことだ?」
俺がそう少女に言う。
てか、周りの眼が痛いよ‥‥
ヘルはにやけてるし、麒麟は魔法唱えようとしてるし、月光は闇魔法使おうとしてるし。
月光、お前それはまじでやめろ。
「‥‥決めた。お兄さん今から私のお父さんね?」
‥‥エ?
「「「はぁ⁉」」」
こっちがはぁ⁉だわ。
「‥‥おい、離れろ。それと俺はお前の親にならん」
俺が少し強めに少女にいうと、少女は頬を膨らまして
「お前じゃない‼アスタロトって言って‼お父さん‼」
そうアスタロトが俺に言う。
だからお父さんじゃねぇって‥‥って、[アスタロト]⁉
「お前‥‥幹部か?」
俺がそう聞くと、
「だからお前じゃない‼アスタロト‼」
「アスタロト、お前は幹部か?」
くそめんどくせぇ‥‥
「うん‼そうだよパパ‼」
お父さんからパパになりやがった‥‥
「マスター、危険です。殺しましょう。さぁ、今すぐにその女狐を‼さぁ、ハリー‼」
月光がめっちゃテンション高い‥‥
「‥‥落ち着け‥‥」
俺が月光をなだめる。
「ふーん‥‥これが幹部ねぇ‥‥可愛いじゃん」
そう言うのは麒麟だ。魔法唱えるの止めたんすね。
「よろしく。私は麒麟って言うんだ」
自己紹介始めたよ。安全かもわからんのに‥‥
「よろしく‼ママ‼」
ママだと⁉こいつのほんとの親連れてこい‼
「ふふ‥‥可愛いわね」
「いやいや、あれ魔王軍の幹部だろ?大丈夫なのかよ‥‥」
ヘルとタケミカズチがその光景を見ながらそう会話する。
ゼロは‥‥寝てやがる。ルナはゼロの腹枕で寝ている。
「‥‥大丈夫なのかなぁ‥‥」
俺達はアスタロトと出会ってしまった。
アスタロト降臨
まぁ始めからアスタロトは女の子にする予定だった。
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