異世界転移なんてろくなもんじゃない。   作:カオス案山子

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うーん‥‥タイトルが思い付かん‥‥


第三十六話 神域

 

「貴方が竜帝?本当なの?」

 

ヘルがゼロにそう聞く。

 

「本当だ。なんならここでドラゴンになってもよいが?」

 

やめてください。

 

「‥‥いや、遠慮しておくわ。本当みたいだし」

 

そう‥‥

 

「ん?でも何で竜帝がここに?天空城にいると聞いていたんですが‥‥」

 

月光がゼロに聞く。

 

確かに、何でこんな洞穴にいるんだ?

 

「それは‥‥あいつらが攻めて来たからだ。恥ずかしながら我では奴に勝てなかった‥‥だから逃げたのだ。そして逃げた先が‥‥」

 

「ここだったと」

 

ゼロがそう話す。それにタケミカズチが相槌を打つ。

 

「あいつらって?」

 

ヘルがゼロに聞く。

 

「‥‥べリアルと、奴はそう言っていた」 

 

魔王軍幹部じゃねぇか。

 

というか幹部ってドラゴンにも勝てるの?強すぎない?

 

「‥‥竜の一族は?」

 

俺がゼロに竜の一族のことを聞くと、ゼロは少し嫌な顔をした。その事を話したくないかのような顔だ。

 

「竜の一族は‥‥べリアルと名乗る奴に連れてかれた。我が勝てなかったから‥‥」

 

ネガティブだな。まぁそうなるのも不思議ではないな。

 

‥‥しかし、ゾンビマスターは"殲滅"と言っていたのに、連れて行ったのか‥‥どっちだよ。

 

「‥‥我は少し休んだらここを出ていく」

 

ゼロがそう言う。

 

「我は奴らを殺さなければならない。‥‥竜の一族に手を出したのだからな‥‥」

 

殺気溢れすぎだ。

 

「負けたのに?」

 

ヘルが厳しめの声でゼロに言う。

 

「‥‥それでもだ。我は一族を守らなければならない‼それが我の使命だからな」

 

ゼロが少し怒ったような声でヘルに言い返す。

 

「はぁ、呆れた。そのまま行っても二の舞でしょうが」

 

対してヘルは落ち着いた声でゼロに言う。

 

「貴様‥‥」

 

うわぁー絶対怒ってるよ‥‥

 

「"そのまま行ったら"ね?」

 

‥‥やな予感しかしない。

 

「‥‥どういうことだ?」

 

ゼロは落ち着いた声で聞く。

 

「確かに、貴方一人でもう一度戦ったらまたべリアルに負けるかもしれない。だけど、私達が一緒にいたら?」

 

おいやめろ。巻き込むな。

 

「‥‥貴様らは強いのか?」

 

ゼロはそうヘルに聞く。

 

‥‥興味津々で。

 

「少なくとも、そこら辺の勇者なんかよりは強いわ。どう?悪くないと思うけど?」

 

「‥‥」

 

ゼロが黙る。

 

いいって言うなよ。

 

「‥‥わかった。貴様らも連れていこう。べリアルを倒すのに協力してくれるのだな?」

 

ゼロ~‼バカ野郎‼

 

「ええ、勿論。協力するわ」

 

みんなもそれで良いでしょ?と、ヘルが俺達に聞く。

 

よくねぇよ。

 

「俺は良いぞ。寧ろ大歓迎だ」

 

なにいってんのこの神。そういや戦闘狂だったわこいつ

 

タケミカズチのその声を始めに、皆が協力に賛成と言う。

 

畜生、そうなりゃ俺も腹くくるか‥‥

 

「‥‥わかった‥‥」

 

俺がそう言うと、ヘルは皆が協力すると、ゼロに伝え、俺達はゼロから感謝の声をうけた。

 

‥‥はぁ‥‥




文字数が伸びねぇ‼


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