「‥‥知らない天井だ‥‥」
あるぇ~何かこの世界に来たときみたいになってる~
「あっ、起きた」
そう言ったのは前回爆弾発言をかましてきた冥界の女王ことヘルだった。
「‥‥何だ?」
いやほんと何でここにいるんですかね?
「何だ、って‥‥あんたが急に倒れたからここに運んだのよ。アンデットの癖に重かったし‥‥大変だったのよ?」
そういや目の前が真っ暗になった感覚があったなぁ‥‥ヘルが運んでくれたのかぁ‥‥
「‥‥感謝する」
「いいのよ、これから私があなた達に迷惑かけるだろうし」
感謝の言葉を伝えたら、すごい発言が帰ってきた。
これから俺達に迷惑かける?
「それはどういうことだ?」
「そのまんまの意味よ。私はあなた達の一員になるんだから、ね?」
‥‥いや、ね?って言われても‥‥
「マスタァァァァァ‼生きてますかァァァァァァ‼」
うるせぇ!?
「生きているかと言われたらわからんが俺はここにいるぞ」
そう言って声のした方向を見ると月光がいた
「よ”か”っ”た”ぁ”ぁ”ぁ”」
声が汚い。‥‥こいつ泣いてんのか?
「落ち着きなさいよ月光。あんたのマスターはここにしっかりと存在しているんだから」
「グスッそうですね。私としたことが‥‥取り乱してしまいました。汚い冥界の女王(笑)さんの前で‥‥屈辱です‥‥」
いや月光さん?ヘルの悪口が所々あったんですが‥‥
「えぇ、全く刀の精霊の癖に取り乱すなんて‥‥さすが最強の刀(笑)ですねぇ。精霊の性格も心も汚い」
「‥‥」
「‥‥」
「言ってくれるじゃねぇか冥界の女王⁉てめぇ少し偉いからって調子にのんじゃねぇぞオォン⁉」
この娘口悪!?うちの刀ってこんなんだったっけ⁉もっと清楚じゃなかった⁉
「おぉ怖い怖い。そんなに怒ると胸も育ちませんよ?‥‥あぁ、貴女の場合はえぐれてますからねぇ、可哀想に‥‥」
「えぐれてねぇよ⁉何その体⁉怖いわ‼」
「お前ら何があった‥‥」
最初会った時結構仲良くしてたじゃん‥‥どうしてこうなった‥‥
「マスター!こいつを仲間にするって本当ですか⁉」
「‥‥いやまて、まずはお前ら落ち着け」
さぁて、お話の時間だ
◆◆▼▲
「まず何で俺は倒れたんだ?」
まずそこから入らなきゃ。気になってたし
「魔力がなくなったからかしらね。魔力がなくなるととてつもない疲労感に襲われるのよ」
なるほど、つまりはあの村でやった永久死のせいってことだな。
さて、本題だ
「‥‥なるほど、倒れた原因はわかった‥‥だけどお前らどうしてそんな仲悪いんだよ‥‥」
「それは‥‥」
「まぁ‥‥ね?」
答えになってねぇ‥‥
「‥‥つまり、答えられないと?そういうことか?」
俺がそう問いかけると二人はウンウンと首を上下させた
「‥‥はぁ~、わかった、もういいぞ」
俺はそう言って寝ようとした。
「あの‥‥一ついいでしょうか?」
ヘルが敬語で俺に質問する。
「?何だ?」
「私を仲間にしてくれるという一件はどうなったのねしょうか‥‥」
‥‥忘れてた‥‥
「マスター、私は反対ですよ。冥界の女王なんているだけで魔力駄々漏れなのにいっしょにいたら私たちが勇者に殺られてしまうんですよ?」
「‥‥うむ、確かにあるが‥‥」
俺はヘルの方を見て今一番こいつに聞きたいことを聞いた
「ヘル、お前が俺達と一緒にきたい理由は何だ?」
「理由‥‥そうねぇ‥‥」
ヘルは空を見上げて言った
「復讐‥‥かしらねぇ‥‥」
し
そう言ったヘルの顔はとても悲しい顔をしていた
「復讐‥‥か‥‥似たような物か‥‥」
俺も最終目的はあの忌々しきゲス女神を殺そうと思っている。‥‥こいつらには関係ないけど俺はあいつに殺されたからな‥‥
「‥‥足手まとい、邪魔になったらすぐに川に捨てる。イイナ」
「えぇ、もっとも私が足手まといになるとは思わないけどね」
「ええ⁉いいんですかマスター!」
まぁダメな理由がないよな。
こうして俺達にヘルが加わった‼
うーん短い。
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