馬鹿な…男なのにISが動かせるだと?とでも言うと思ったかい?ハハッ、この程度、想定の範囲内だよぉ!ハハハッ!ハァハ!↑ 作:一織
前回のアーマードコォア…
楯無「彼のような存在を器用貧乏と認めるわけにはいかない…」
澪人「あ、そうなんだ で?それが何か問題?」
――――――――――
簪「あ、澪人君おはよう、ここたま!」
澪人「おはよう、ここたま」
今日は朝から簪ちゃんに会えた運がいい…
「簪さん、一緒に朝ごはん食べない?」
「うん、私と一緒でいいの?」
「んー…簪さんと一緒が良いかな」
「よくそんなギャルゲー主人公みたいなこと言えるね…」
「正直めっちゃ恥ずかしいです…」
きっと俺の顔はゆでたタコのように真っ赤なことだろう
「ふふっ…やっぱり澪人君って面白いよね」
「そうかな?」
「面白いって言うか…なんだろう?普通いきなりここたまとか言われても、それに対して、ここたまなんて返せないよ」
「結構ここたまは口癖のように言ってるからね…大丈夫って聞かれたら絶対に「まだよ…まだ私は戦える」って返しちゃうもん」
「それはどうかと思うよ?流石に…でもそういう所嫌いじゃないよ」
やったぜ…簪ちゃんに嫌いじゃないって言われた…正直それだけで嬉しい…
「何食べるの?」
「んー…かき揚げうどんなんか今日はそんな気分」
「私もそれお気に入りなんだよね」
「ほい、食券」
「え?」
「ん?いや、てっきりお気に入りって言ってたからこれ食べるのかなと思って」
「そうだけど…あの…」
「ん?あぁ…奢るってことだよ、数少ないアーマードコアネタでバカ言い合える友達だからな」
そう言って俺は簪の分のかき揚げうどんを奢る
「えっと……ありがとう?」
「なんで疑問形なのさ…」
注文したかき揚げうどんを食べようとした時私は簪ちゃんと全く同じ行動を取っている事に気づいた
「もしかしてだけど…澪人君かき揚げって…」
「たっぷり全身浴派だけど?これを言ってもわかってくれる人あんまりいないんだよなぁ…」
「私もこれをたっぷり全身浴って言ってる」
わぁお…マジですかい…
とか無駄なこと考えてるとめっちゃ制服の袖がだぼだぼな女子(恐らくは同級生)がやってくる多分と言うか十中八九、布仏本音ちゃん…のほほんさんである
「かんちゃーん…と、しれい君だー」
「本音、おはよう…なんで私より遅いのかしら?」
「えっと…本音さん?しれい君ってもしかしなくても俺の事?」
「そうだよー志渡神澪人君だから、しれい君もし嫌だったられいれいに変えるよー」
「なんか名作格闘ゲームに出てくるキャラクターの名前っぽいのでしれいでいいです…」
――――――――――――
都内某所
「やっと出来た!志渡神澪人…2人目の男性IS搭乗者の専用機が!」
「取り敢えずヒュージミサイルを右手に積んでー左手はグラインドブレードを付けるから使い捨て前提の装備でーあとやっぱりヒュージブレード欲しいかな?でもつめるかなぁ?あっ、ISの拡張領域使えばいいんじゃん頭良いー私!」
―――――――――
そしてついに志渡神澪人の専用機が来た……いや
…来てしまったのだ…
「あ、いました、志渡神君」
ある日の放課後、私は山田先生から声を掛けられる
「なんでしょう?山田先生」
「なんと!志渡神君の専用機が届いたんですよ!」
「ありがとうございます。わざわざ届けて頂いて…所でこのISに名前って…」
「それがですね…好きな様につけてくれって言われまして…」
「アリーナで展開してみてから名前決めますね」
見た目は至って普通のISのように見える紺と黒を基調とした装甲に所々白と青が入っていて胸元の装甲は1部が赤である
主武装は実大剣ムラクモというらしい
だが、何かしらのギミックがあるのか、振った剣筋の跡に紋章が残りそれがエネルギーとなって攻撃できるようだ。
そこまでしてやっと気がついたがこれは前世にあったアークシステムワークスの格闘ゲームBLAZBLUEの最新作及びXBLAZEに出演していたキャラクターのEsの武器ではないか…どうやら剣の振り方によってはエネルギーを飛ばす事も出来るらしい…これは便利そうだ
そしてほかの武装は無いかと武装一覧を開き
驚愕した…拡張領域におかしな武装の名前が見えたからだ
GRIND BLADE
HUGE MISSILE
HUGE BLADE
こんな武装一つでもオーバースペックだってのになんで3つも載せた!?開発者は変態なのか!?何なのだ!?
俺を黒い鳥にでもする気なのか!?
「……なんて名前にしようか…このIS」
下手をすれば俺は史上最も多くの人命を奪った個人とか人類種の天敵とか言われそうな勢いの武装であるいや、人体に悪そうな緑色の粒子は出さないけども…
「…素直にエンブリオストレージって名前にしよう…OWなんて実戦で使う機会ほとんど無いだろうし…」
そんなことがあった次の日俺は学園にスペックを提示してから簪さんに俺のISのデータを見せた
「どうしよう簪さん…」
「OW3つって…その機体作った会社フロムなの?」
「問い合せたら、だってあった方がカッコイイじゃんって言われた。」
「なんだろう…味方のISごと倒しそうなISだね…グラブレとかヒュージブレードとかていうかヒュージミサイルなんて使ったらアリーナ消し飛ぶよ?」
「まあ…OWなんて滅多なことがない限り使わないよ…でもヒュージミサイルのシステムとか簪さんの打鉄弍式のミサイルに流用できそうじゃない?」
「確かに…!」
そう、俺は今簪ちゃんの専用機作りを手伝っている。
え?ラウラとシャルロットはまだ来てないのかって?まだ来てないけど完成させちまうぜ!
「そうと決まれば放課後整備室だね」
「作戦目標了解、じゃあ、放課後整備室でね」
――――――――――
「なあ、簪さん、脚部ブースターおかしくないか?」
「えっ…きゃあっ!!」
なんだか脚部ブースター炎がおかしいと感じて指摘した次の瞬間脚部ブースターが暴発した
「なんで……機体制御がうまくいかない…!?」
「っ!!簪さん!」
俺はとっさに簪さんに近付き簪さんを落下させまいと、簪さんを抱き抱え着地しようとするが流石にIS2機分の重量を支えてブースターを吹かせても上手く着地できそうにない
「簪さんちょっとごめん!」
私はそう言い簪さんを俗に言うお姫様抱っこして、俺の背部から地面に激突する
「っぐぅ………!」
凄まじい衝撃が俺をおそうが簪さんは大丈夫だったようだ…よかった
「大丈夫!?澪人君!?」
「まだよ…まだ私は戦える…!」
「澪人…君…」
「よかった…簪さんが無事で…怪我とかない?」
「…っ…バカぁ!!」
好きな子にバカって言われた死にたい
「澪人君なんで私なんかを庇って…」
「…なんでって言われてもねえ…簪さんが危なかったからとしか言えない」
「…だからって無茶しすぎだよ…」
「まあまあ、取り敢えず怪我なくて良かったって事で、最後ブースターだけ調整したら終わりにしよっか、もうそろそろいい感じの時間だし」
「うん、分かった」
その後はいつものように2人で夕食を食べて、簪ちゃんの部屋でACネタで話したりして俺は自室に戻った。
簪視点
「……澪人君…」
私のISを組むのを手伝ってくれて、私とアーマードコアの話をしてくれて、今日助けてもらった澪人君
何故だか分からないけれど…彼の事を考えると胸が熱くなる…私はまだこの感情の名前を知らない…
次回予告
澪人「だってあった方がカッコイイじゃん」
シャルロット「4組に転校してきたシャルル・デュノアです」
簪「むぅ…なんでだろう…私…澪人君がほかの人といると何故か機嫌が悪くなる…」
次回 「3人目の男性搭乗者」
お楽しみはこれからだ!!