馬鹿な…男なのにISが動かせるだと?とでも言うと思ったかい?ハハッ、この程度、想定の範囲内だよぉ!ハハハッ!ハァハ!↑ 作:一織
「1回目からあの人類種の天敵と当たるとはな…勝ち上がる手間が省けたというものだ」
「うーん…でも逆に言えばそこで力を使い果たしちゃうんじゃ…」
「それでも構わんさ、あの人類種の天敵を倒せるのならな」
「ところで、何で澪人君のことをそう呼んでるの…?」
「ん?私の副官のクラリッサが言っていた、とてつもなく強い力を持った存在―そう言っていたのでな、私にとって見ればやつがそれに値する」
「あはは……そうなんだ…(その人絶対ACfaやってるでしょ!!)」
「さあ、ゆくぞ…リンクス戦争の英雄の力…見せてみろ!」
「それ絶対違うから!!」
―――
「さてと…とりあえず…ムラクモのパワーはこの位に調整して……とOWを使われてもいいように最初の展開装備はヒュージブレードで…」
「私は打鉄の近接刀を少しばかり形状を変えさせてもらって…」
「…それ解放されたムラクモと同じような形だね」
「過去に私はこれと同じ形の武器で戦った記憶が何処かにあるような気がしたのです…」
「……………そっか……」
その時前世でみたEs.の台詞が一瞬頭をよぎった
『さようなら………私の、大切な人。』
「…………」
「行こうか、えすちゃん」
「はい。」
―――――――――
さあ!始まりました!第二次タッグトーナメント!初戦はなんと!あの二人目のイレギュラー志渡神澪人と妹である志渡神えすのペア対ドイツ代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒと志渡神澪人の恋人更識簪のペアだぁああああ!初戦から波乱の予感がする組み合わせですが如何でしょうか?先生たちに伺いたいと思います!
「ふむ。私の見込み通りならば簪と澪人のOWの使用タイミングは同時だろう、そうなれば後は解らん。あの妹とかいうえすの力量は少なくともラウラと同じかそれ以上だ」
「澪人と簪だが、恐らくはOW使用後の硬直が解けるのが先の方が有利に立つだろう…だがそれだけで決まるとは思わんがな」
ありがとうございます!織斑先生!
「うむ、澪人君と簪に関してはOWの特性を熟知しているだろう、そうなれば勝負の別れ目はその後に来るであろう中距離戦闘だ…中距離戦闘で簪の山嵐を澪人君が凌ぎきれるか、そこに掛かっていると私は思う」
4組担任の先生もありがとうございます!それでは初戦
ISファイト!レディー……ゴー!!
――――――――
簪と澪人は同時に動いた。
簪はヒュージミサイルを組み立て、澪人はヒュージブレードを変形させチャージする。
その工程が終わったのとえすとラウラが打ち合うのは同時だった
――――
(っく……!コイツ……強い!!)
ラウラは焦った。自分は専用機を使用し、訓練も欠かしていない、それがあの人類種の天敵の妹は訓練機で自分と同等いや、下手をすれば向こうの方が上かもしれない…さらにいえば、紋章を巧みに使い攻撃して来る。
明らかに対人戦闘に慣れている動きだ
(流石ですね……ドイツ代表候補生)
一方えすもラウラの動きに舌を巻いていた。こちらの紋章の動きに最初から対応してきた。その時点で警戒を強めた、さらには専用機の特殊兵装であるAICも厄介だった、下手に一気に近ずこうものなら確実にAICに捕えられてしまう
(……type:enchanter Bors)
(ここで決めます…!)
(type:slasher Mordred!!)
――――――
(今!!)
ラウラは好機とAICを発動し、えすの動きを止める
「なぁ!?」
次の瞬間に紋章がラウラのISを切りつけ、AICが解除される
えすはそのまま空中で体を捻り、打ち上げるように切りつけ、追撃を加える
(…ISを纏った状態で出来るか不明ですが…type:assulter Elec)
えすは空中に飛び上がり、脚でシュヴァルツア・レーゲンを捉え、そのまま上に投げ飛ばし、そのままtype:slasher Grifletを決める
「ぐぅ……っ!!」
ラウラは苦し紛れにレールガンをえすに放つが、typeshooter Palomidesで相殺される
そんな馬鹿なと思った。自分はあまつさえ専用機を与えられ、代表候補生だと言うのに訓練機の打鉄に乗ったイレギュラーの妹に押されている。何故だ!何故なのだ!!
「……流石ですね…これでも落ちませんか」
「貴様ぁ……」
「ですがこれで決着です」
「type:enchanter Percival」
「これで!」
ラウラはワイヤーブレードでえすを捕まえようと試みるがそれは失策だった
「type:slasher Galahad」
「ぐわぁあああああ!?」
放たれたワイヤーブレードを刀身を一回転させる事で弾き、紋章を盾の様に形成しぶつけ、空中で美しく舞うように一閃する
「対象の戦闘力低下を確認…次のフェイズに移行します…」
ラウラがISのダメージレポートを見ると、ダメージレベルはCを超え、Dに差し掛かっていた
(また負けるのか…私は……っ!!人類種の天敵と戦うことすら出来ずに……!!)
(戦う力が欲しいか?)
(誰だ貴様は!?)
(与えてやろう、力をな!!)
Damage Level……D.
Mind Condition……Uplift.
Certification……Clear.
《Valkyrie Trace System》 boot.
「ぐわぁああああああああああ!?」
「くそっ!!なんだ!?」
突如えすが無力化した筈のラウラのシュヴァルツア・レーゲンが黒い泥のようなもので新しいナニカを形成していく
「あれは……」
「ちぃ……織斑のと同じ形って事は……“雪片”か!!」
――――――――
「お、織斑先生!!あ、あれは!!」
「ヴァルキリー・トレース・システム……条約で禁止されているシステム…腐れたドイツめ…極秘で搭載しておいたのだろう…」
「このままじゃあ……」
「くっ…!すぐに教師陣を出動させたいが…あれは私の模倣だ……あれを倒すのなら私並の力が必要だぞ…!!」
――――――――
「澪人君、どうするの!?」
「OWは絶対に使えない…えす、その実刀使える?」
「おそらくは」
「じゃあ、ちょいとそっちも貸してくれ」
「了解しました」
「何をする気なの…?」
「………“蒼“への接続の認証を要求」
「…許諾」
「神輝ムラクモ解放を要求」
「許諾」
「我、蒼を守りしもの、そして人を守りしもの。」
「神輝ムラクモ解放」
―――――
「「対象の殲滅を開始します」」
その瞬間澪人君の見た目が変わった…髪の色が普段の茶髪ではなく明るい色になり、えすちゃんとほぼ同じ色で瞳もえすちゃんと同じ色の蒼になっていた
―――――――――
推奨BGM【conciliation】ーXBLAZEよりー
次の瞬間視界から澪人君が消えた
両手に持った長刀から美しい蒼い紋章を出し、振るわれる攻撃を全て防ぎ、
シュヴァルツア・レーゲンだったものの武装である雪片を右手に持った長刀で切り裂き、次々と泥の部分を左手に持った方の長刀で引き剥がしていく
「対象の戦闘力低下を確認、次のフェイズに移行します。」
そう言うと、澪人君は蒼い紋章と共に何処かに居なくなる
――――――
「……やはりいましたか、ラウラ・ボーデヴィッヒ」
「お前は?」
「私は蒼を守る者…そして、人を守る者、あなたは何者なのですか?ラウラ・ボーデヴィッヒ」
「私は……私は………私解らない…」
「ならば、それを見つけましょう。ラウラ・ボーデヴィッヒ」
「名前はなんというのだ!?」
「私は…志渡神澪人、人を守る者」
―――――――――――
「ただいま、簪」
そう言い、気絶したラウラを抱えて澪人は再び現れた。いつもの茶髪と黒い目の見た目で―――――
ぬわああああん!戦闘シーンが難しいよぉ!!特に最後の方の覚醒澪人君のとこの描写がああああ!!
因みに両手にムラクモ持ってクレストアーツでVTS相手に無双してるイメージです、そして消えるシーンはBLAZBLUEでES.勝利時のモーションの感じです…